季節が変わり、仕事に着るスーツもだんだんと衣替えが必要になってくる秋冬シーズン。

「今、着ているスーツはオールシーズン向けと聞いて購入したけれども、本当に冬のシーズンでも着用していて問題ないのだろうか?冬に着ていると周りから変な目で見られないだろうか?」と感じたことはありませんか。

今回はそんな方のために冬に適したスーツ、生地や柄についてまとめてご紹介したいと思います。本記事を参考に温かく、季節感のある冬のスーツスタイルを手に入れてみてくださいね。 

1. 季節ごとのスーツの種類(春夏・秋冬・オールシーズン)

  • スーツ 冬

日本で販売されているスーツは季節ごとに種類があり、

・春夏もの
・秋冬もの
・オールシーズンもの

の3タイプがあります。

まず、季節ごとのスーツの違いは「この3つのタイプ」を押さえるところからがはじまりです。

それぞれのタイプは季節によって気温や天候の変化が激しい日本でも快適にスーツで過ごすための工夫として作られたもので、各ブランドの店舗では季節ごとに合うスーツが販売されています。

このチャプターでは衣替えの時期から冬物スーツの特徴、着こなし方について紹介をしたいと思いますので、参考にしてみてください。  

1-1. 衣替えの時期

  • スーツ 冬

 スーツには春夏もの、秋冬もの、そしてオールシーズンものの3タイプがあると「1. 季節ごとのスーツの種類(春夏・秋冬・オールシーズン)」でご紹介をしましたが、次はそれぞれの衣替えの時期についてご紹介をします。

簡単にわけるとスーツの衣替え時期は、以下のようになります。

・春夏もの:4〜9月
・秋冬もの:10〜3月
・オールシーズンもの:年中OK

あくまで一般的な四季を想定したものですが、日本でも地域やその年の天候によって気候が左右されてきますので、ひとつの目安としては「上司のスーツ姿」を見て決めるのが良いでしょう

キャリアも長く、取引先へも季節ごとに挨拶へ回る上司の方であれば、季節ごとのスーツの着こなし、衣替えのタイミングなどはビジネスマナーの一つとして身についている世代にあたりますので、特に若い人であれば、身近な上司の存在を参考にするのがいいでしょう。

1-2. 春夏スーツと秋冬スーツの見分け方

春夏と秋冬スーツの見分け方は基本的に、

・春夏ものは背抜き仕様、秋冬ものは総裏仕様
・春夏ものは薄く軽い生地、秋冬ものは厚く重い生地

の2点で見分けることができます。

写真を添えて解説しますので、「春夏スーツと秋冬スーツの見分け方がわからない」という方は、この2点を押さえておけばばっちりです。

(春夏スーツ:背中の部分に裏地がない背抜きタイプ)

  • スーツ 冬

(秋冬スーツ:背中の部分に裏地がある総裏タイプ)

  • スーツ 冬

(春夏スーツ:薄く、軽い生地)

  • スーツ 冬
  • スーツ 冬

(秋冬スーツ:厚く、重い生地)

  • スーツ 冬
  • スーツ 冬

以上、2点さえ押さえておけば店頭で「春夏スーツ、秋冬スーツ」を判断することができますので、参考にしてくださいね。

1-3. 冬用スーツの特徴

  • スーツ 冬

外気を遮断し、防寒着としての機能が求められる冬用のスーツ。生地、織り方、素材、仕様などは以下のような特徴をもっています。

・生地:厚く、重い生地を使用
・生地の織り方:空気を通さず、体温で温まった空気を逃さないために織り方は細かめ
・生地の重さ(1m平米):260g以上〜
・素材:ウール、カシミア、綿(100%)、ポリエステル混
・仕様:スーツの背中の裏地がある「総裏仕様」がメイン
・特徴:保温性、防寒対策に優れた着心地

ほか、春夏向けのスーツの特徴について興味がある方は夏のスーツの種類と選び方|夏を快適に過ごす工夫をすべて紹介で解説していますので、あわせてチェックしてみてくださいね。

スーツ 冬
目付け
スーツの生地の重さ(1平米)は、「目付け(めつけ)」と呼ばれており、春夏スーツは230グラム前後、秋冬スーツは260グラム以上となるのが一般的です。生地が厚くなれば、その分外気を遮断しますので、着用時に暖かくなるというわけです。

1-4. 冬用スーツ向け・定番生地と柄

冬物スーツの醍醐味と言えば、季節感を感じる生地や柄のバリエーション。冬向きのスーツには、一般的に柔らかく起毛しやすい「紡毛糸(ぼうもうし)」が使用されており、保温性に優れているのが特徴です。

このチャプターでは冬物向きの生地や柄をピックアップし、紹介をしていきます。

スーツ 冬
梳毛糸
逆にオールシーズンや夏向きのスーツには細く強く、毛羽立ちが少ない「梳毛糸(そもうし)」が使われています。

(定番生地)

・フランネル

  • スーツ 冬

別名「フラノ」とも呼ばれ、暖かく柔らかい肌触りが特徴のフランネル。糸が太めで密度が粗く保湿性に優れているので、冬物フォーマルスーツには欠かせない定番生地です。

着用シーン:仕事・結婚式二次会・パーティー

・ツイード

  • スーツ 冬

英国産の羊毛(ウール)を原料とし、暖かくすこしざらざらとした肌触りが特徴のツイード。太い糸で織った生地で、カントリー調の印象があり、フォーマルよりもカジュアルスーツ向きの生地です。

着用シーン:結婚式二次会・パーティー

・ダイアゴナル

  • スーツ 冬

色糸が「斜め(diagonal)」であることからその名がついたダイアゴナル。さらさらした肌触り、約45度の斜め縞柄が特徴的な生地で、冬のフォーマルスーツに向いています。

着用シーン:仕事・結婚式

・カルゼ

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イギリス、サフォーク州の毛織物産地「カージー」からその名がついたとされるカルゼ。すこしざらっとした肌触り、光沢感、優れた耐久性が特徴で、カジュアルスーツ、カジュアルパンツ、コート向きの生地です。

着用シーン:結婚式二次会・パーティー

・ギャバジン

  • スーツ 冬

もともと、作業服の生地として用いられていたギャバジン。つるつるとした肌触りにあわせて、光沢感、耐久性、そして撥水性に優れ、独特のドレープ感があるのでシックなフォーマルスーツ向きな生地です。

着用シーン:仕事・結婚式・パーティー・ジャケパンスタイルの職場

・メルトン 

  • スーツ 冬

主にコートに用いられる生地のメルトン。生地は厚めですが、柔らかく優しい肌触りで、保温性に優れているのが特徴で、スーツというよりもカジュアルコート向きの生地です。

着用シーン:ジャケパンスタイルの職場・コートとしての着用ならいつでもOK

・サキソニー

  • スーツ 冬

主にイギリス、スコットランド製の伝統生地として知られるサキソニー。生地は薄く、柔らかい生地感、そしてさりげない高級感が特徴で、フォーマルスーツ向きの生地です。

着用シーン:仕事・結婚式・パーティー

・ドスキン

  • スーツ 冬

黒無地が多く、礼服にも使われることが多いドスキン。つるつるとざらざらの中間のような肌触りで光沢感があるのも特徴で、フォーマルスーツ向きな生地です。

着用シーン:結婚式・結婚式二次会・パーティー・冠婚葬祭

・カシミア

  • スーツ 冬

細い繊維で織られ、独特の優しい肌触りをもつカシミヤ。軽い生地ながら保湿性、保温性に優れ、上品な光沢感と艶やかな印象をもつ高級生地で、フォーマルスーツ向きです。(着用年齢層としては、エグゼクティブの方が多いので新入社員は避けたほうが無難です)

着用シーン:仕事・結婚式・パーティー

  (定番の柄)

・無地

  • スーツ 冬
  • スーツ 冬

落ち着いた印象を与える定番柄の無地。ベーシックな柄ですので、どの職業でも無地のスーツがあれば色々な着こなしができますので、1着あれば安心です。  

・チェック

  • スーツ 冬
  • スーツ 冬

お洒落で少し派手な印象を与えるチェック柄。派手な着こなしがNGな職場では避けたほうがいいですが、そうでなければお洒落感を演出するのにおすすめの柄です。  

・ストライプ

  • スーツ 冬
  • スーツ 冬

無地にあわせて定番柄のストライプ。ストライプの細さによって印象が変わり、細くなればよりスタイリッシュに、太くなればよりパワフルな印象になりますので、職場やシーン別にあわせて太さを選ぶのがポイントです。  

・シャドーストライプ

  • スーツ 冬
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無地に縦線が入っているシャドーストライプ。無地、ストライプと同じくこちらも定番柄の一つです。遠距離だと無地に見えますが、近距離になると縦線が見えますので、定番柄にちょっとしたこだわりを持ちたい方におすすめです。  

・ヘリンボーン

  • スーツ 冬
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シャドーストライプと同じく、縦線にやや太めの織柄がはいったヘリンボーン。太めの織柄に光沢感がありますので、シュッとした印象になります。

以上が冬物スーツ向けの生地や柄です。

夏なのに厚手の素材を着ていたり、冬なのに薄手の生地を着ていたりすると、季節外れのコーディネートになってしまい格好悪いので、季節ごとに合う正しい生地や素材の選び方を覚えてくださいね。

1-5. 冬用スーツ・着こなし方

  • スーツ 冬

冬用スーツには、カーディガン、ハイゲージニット、ニットベストを中に着用し、ジャケットを脱いだ時に季節感を感じる着こなしを心がけましょう。

色は無地が基本で、その他は茶色、グレーなどを選ぶのといいでしょう。

さらに季節感を演出したい方はニットタイウールタイを合わせるとさらに冬を感じさせる着こなしができるので、取り入れてみてくださいね。

2. 理想の一着が手に入るおすすめブランド3選

ここでは冬を暖かく過ごす1着が手に入るおすすめブランドを、

・フランネルやツイードなどの生地をはじめ、裏地などの仕様を自由に選べるオーダー専門店

・中間流通を極力省き、高品質でコスパの高い製品を提供している

・店舗が多い、またはネットで便利に注文ができる

という基準より、ご紹介します。

季節感のある着こなしができれば、スーツの着こなしも楽しくなりますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。


LaFabric(ラファブリック)

  • スーツ 冬

ネットでオーダースーツ・シャツを1着から作れるカスタムオーダーの通販サイト「LaFabric」。

製品はすべてメイドインジャパンにこだわり、機能性に優れた生地・素材を豊富に取り扱っているのが特徴です。

またサービス最大の特長として、一度、店舗で採寸〜体型情報を登録すれば、そのデータが保存され、あとはネットから簡単にスーツをオーダーすることができます

一人一人のライフスタイルに合う高機能な1着を、店舗・ネットのどちらでも便利にオーダーできるブランドです。

ブランド詳細

【ブランド名】LaFabric
【オーダー種類】イージーオーダー
【価格】44,800円(税込)〜
【納期】約4週間

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HANABISHI

メイドインジャパンのスーツを1着39,000円〜よりオーダーできるオーダースーツ専門店「HANABISHI」。

長く愛用できる上質な定番生地、日本人の体型に合うシルエット、そしてオーダースーツ専業店として培われた高い縫製力が特徴です。

「フィッター」と呼ばれるプロからの丁寧なカウンセリングに定評があり、スーツに詳しくない初心者でも、スーツを選ぶ楽しさを味わえる老舗店です。

ブランド詳細

【ブランド名】HANABISHI
【オーダー種類】イージーオーダー
【価格】39,000円(税抜)〜
【納期】約3〜4週間

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麻布テーラー

定番生地から高級生地まで、約3,000種類ものラインナップ扱う人気店「麻布テーラー」。
 
紳士服業界で、仕立て服を意味する「ビスポーク(Be Spoken)」の精神をもつ麻布テーラーでは、生地選びからシルエット、オプションなど、一人一人のお客さまとの対話を大切にし、理想の一着を仕立てていくのが特徴です。
 
生地や裏地など、選べるオプションのバリエーションが非常に豊富なため、個性を出すこだわりの1着をオーダーしたい方におすすめです。
ブランド詳細

【ブランド名】麻布テーラー
【オーダー種類】パターンオーダー
【価格】37,000円(税抜)〜
【納期】約4〜6週間

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3. シーン別の着こなし方について

10月頃になると本格的に衣替えの季節。ビジネスからプライベートまでシーンごとに適切な着こなし、アウターを選ぶのも社会人のマナーです。

このチャプターでは就職活動、仕事、そして結婚式・結婚式二次会に分け、それぞれマナーを踏まえた冬の着こなし方について紹介をしていきます。

3-1. 就職活動(就活生向け)

  • スーツ 冬

スーツについては季節を問わず、就職活動をする場合は店舗で「リクルートスーツ」と呼ばれるスーツを購入し、着用をしていれば基本的には問題ありません。

むしろ、就職活動時に気をつけて欲しいのは「コート選び」

できるだけカジュアルなものは避け、冬場の就活でのコートはグレーなどの色のものを選び、面接会場へ向かうのが良いでしょう。

冬場のスーツに合うコートについては、今後紹介をしたいと思いますので、お楽しみに。

3-2. 仕事

  • スーツ 冬

冬場、仕事で着用するスーツは「1-3. 定番の生地と柄について」で紹介をしたものを参考にすれば季節感のあるスーツ選びが可能です。

スーツに羽織るコートについては、職場や服装のルールによってOK・NGが分かれますので、ご自身の職場のルールに合わせるのが無難でしょう。

3-3. 結婚式・結婚式二次会

  • スーツ 冬

冬の結婚式では、特に「コートの選び方」に注意が必要です。

基本的にコートはクロークで預けることがほとんどだと思いますが、あくまでもお祝いの席ですので、出席者の方から場に適した着こなしができていると見られるように「フォーマルなもの」を選ぶようにしましょう。

「結婚式・結婚式二次会」の着こなし方やマナーについては、「今さら聞けないスーツの種類|シーン別の正しい選び方まですべて解説で紹介をしていますので、気になる方はチェックしてみてくださいね

4. 冬場のスーツのお手入れ方法

夏場と違い、ジャケットを羽織る回数が多くなる冬場だからこそ、日々の手入れも大切です。

基本的なスーツの手入れとして押さえておきたい「シワとり、あせじみとり、臭いとり」方法について「夏のスーツの種類と選び方|夏を快適に過ごす工夫をすべて紹介」で紹介していますので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

5. まとめ

いかがでしたか。冬向きのスーツについての知識はばっちりでしょうか。

日本は四季があり、季節ごとに合うスーツの種類や生地がありますので、ビジネスマンには「季節感を外さないスーツの着こなし」が求められます。

いちビジネスマンとして、冬のシーンに押さえるべき知識を身につけ、正しくカッコよく見られる冬のスーツスタイルを楽しんでくださいね。