1年を通して着用できるオールシーズン向けスーツをご存知ですか?

季節を問わず活躍してくれる便利なスーツなのですが、着用する上で知っておきたい基本知識や注意点がいくつか存在します。

そこで、今回はオールシーズン向けスーツの基本と着こなしをご紹するので、ぜひ購入の参考にしてください。

(※この記事は、2017年2月時点での情報を参考にしています。)

1. オールシーズンスーツとは?

  • オールシーズンスーツ

 現在、日本で販売されているスーツには、

・春夏もの
・秋冬もの
・オールシーズンもの

の3種類がありますが、四季がはっきりした日本において、厳密な意味でオールシーズンスーツはありません

しかし、生地の種類などによって「オールシーズン着れるスーツ」に仕立てることは可能です。

この章では、そんな「オールシーズン着れるスーツ」の特徴を春夏向け、秋冬向けのスーツと比較しながらご紹介します。

1-1. 春夏・秋冬のスーツの違い

オールシーズン向けスーツを知る前に、春夏向けスーツと秋冬向けスーツの見分け方について解説します。

春夏と秋冬スーツの見分け方は基本的に、裏地があるかないかです。

正確には、裏地の種類や、スーツ自体に使われる生地などさまざまな違いがありますが、まずは裏地があるかないかで見分けることができると覚えておいてください。

【背抜き】

背中の部分に裏地がない背抜きタイプ。

裏地がないことで通気性が高まり、涼しく過ごせるので春夏向けスーツに多く採用されます。

関連記事:春夏向けのスーツについて詳しく知りたい方はこちら
夏のスーツの種類と選び方|夏を快適に過ごす工夫をすべて紹介

【総裏(そううら)】

背中の部分に裏地がある総裏タイプ。

裏地があることで保温性が高まり、暖かく過ごせるので秋冬向けスーツに多く採用されます。

関連記事:秋冬向けスーツについて詳しく知りたい方はこちら
冬のスーツの種類と選び方|季節感で好印象を与えるビジネスマンの着こなし

1-2. 1年中使えるスーツって?

それでは、1年中使えるオールシーズンスーツの仕立て方とはどのようなものでしょうか?

実は、オールシーズンスーツのための特別な仕立て方があるわけではありません。

背抜きや総裏、生地の組み合わせ方で「オールシーズン着れるスーツ」に仕上げていくのです。

オールシーズンスーツ
一般的なオールシーズン向けスーツ
・生地:比較的重めの生地
・生地の織り方:糸の密度を高くできる「綾織り(ツイル)」
・素材:ウール
・仕様:スーツの背中に裏地のない「背抜き仕様」

生地や織り方はやや冬寄りで、背抜きにすることで通気性を良くし、1年を通して着用できるようにしている。

オールシーズン向けのスーツに決まったルールはありませんが、一般的に背抜き仕様のものが多いです。

その分生地や織り方を厚めにして秋冬にも対応できるようになっています。

素材は、春夏向けスーツ、秋冬向けスーツ両方に広く採用されるウールが一般的です。

しかし、同じウールでも「目付(めつけ)」といわれる生地1mあたりの重さによって採用される季節が変わってきます。

オールシーズンスーツ
目付の目安
春夏:230g以下
秋冬:260g以上
オールシーズン:260g程度

230g以下が春夏のスーツ、260g以上が秋冬のスーツと言われています。

オールーズン向けスーツは秋冬のスーツと同様、260g程度が一般的です。

1-3. おすすめの生地や仕立て方

1-2. 1年中使えるスーツって?」では、一般的なオールシーズン向けスーツをご紹介しましたが、この章では編集部おすすめのかっこ良く、より快適に過ごせるオールシーズン向けスーツの生地や仕立て方をご紹介します。

オールシーズンスーツ
おすすめのオールシーズン向けスーツ
・生地:比較的重めの生地
・生地の織り方:「綾織り(ツイル)」
・素材:REDA ICE SENSE(レダ アイスセンス)
・仕様:スーツの背中に裏地のある「総裏仕様」

「総裏仕様」なので「背抜き仕様」の一般的なオールシーズン向けよりも、しっかりとした綺麗なシルエットになります。

生地の種類や織り方については、一般的なオールシーズン向けスーツと変わりませんが、

・素材
・仕様

の2つを一般的なオールシーズン向けスーツから変えることをおすすめします。理由は以下の通りです。

【涼しい素材を】
素材自体を冷感性のあるものに変えるだけで、夏を涼しく過ごすことができます。

また、素材を涼しいものにすることで「総裏仕様」にしても、一般的なウールより夏場を快適に過ごすことができます。

おすすめの素材は「REDA ICE SENSE」

紫外線の吸収を抑え、スーツ内の温度上昇を防ぐ独自の加工がしてあります。ウールより8度も低い表面温度をキープしてくれます。 

【総裏仕様に】
「背抜き仕様」は通気性に優れ涼しい反面、スーツの厚みが無くなり「総裏仕様」に比べて、だらしないシルエットになってしまいがちです。

近年は、クールビズスタイルを取り入れる企業も増えてきたので、夏場にジャケットを着る機会は減ってきています。

ですので、より着る機会の多い冬場に焦点を絞り「総裏仕様」にするのがおすすめです

シルエットも綺麗になり、スーツが透けることもないのでしっかりと着こなすことができます。

2. オールシーズン使えるスーツが買えるおすすめ店3選

ここではオールシーズン活躍するスーツが手に入るおすすめ店を、

・素材や生地、裏地などを選べるオーダー専門店であること

・高品質でコスパの高い製品を提供するブランドであること

・店舗が多い、またはネットで便利に注文ができる

という基準より、ご紹介します。

四季のある日本でも、素材やオプションの組み合わせ次第で、オールシーズン快適なスーツを手に入れることができますので、ぜひチェックしてくださいね。


LaFabric(ラファブリック)

  • オールシーズンスーツ

ネットでオーダースーツ・シャツを1着から作ることができるカスタムオーダーの通販サイト「LaFabric」。

製品はすべてメイドインジャパンで、機能性に優れた生地・素材を豊富に取り扱っているのが特徴。

中でも、機能性に特化した「THE TECH」シリーズのNASA開発素材で仕立てるスーツがオールシーズン使える1着として好評です。

またサービス最大の特長として、一度、店舗で体型情報を採寸〜登録すれば、あとはネットからスーツをオーダーすることができます。

一人一人のライフスタイルに合う高機能の1着を、店舗でもネットでも便利にオーダーできるおすすめブランドです。

ブランド詳細

【ブランド名】LaFabric
【オーダー種類】パターンオーダー
【価格(上下)】44,800円(税込)〜
【価格(上中下)】54,800円(税込)〜
【納期】約4週間

公式サイトを見る

HANABISHI

100%国内縫製にこだわり、1着39,000円〜よりスーツをオーダーできる「HANABISHI」。

厳選された国内生地、インポート生地、そしてオリジナル生地と幅広いラインナップを取り揃え、シルエットは「イタリアン」「ブリティッシュ」「インターナショナル」の3つから選ぶことができます。

体格・体型のクセを細かいヒアリングし、一人一人に合わせたシルエットへ調整する体型補正に定評があり、20代から50代まで幅広く利用できるブランドです。

ブランド詳細

【ブランド名】HANABISHI
【オーダー種類】イージーオーダー
【価格(上下)】39,000円〜(税抜)
【価格(上中下)】49,000円〜(税抜)
【納期】約3〜4週間

公式サイトを見る

麻布テーラー

国内生地をはじめ、インポート生地など、一流生地を豊富に取り扱うオーダースーツ専門店「麻布テーラー」。
 
季節ごとの選りすぐりの生地をベースに、「オーダーならでは」の細かなディティールやオプションをじっくりと選びながら、理想の1着をオーダーできるお店です。
 
1着1着、細かい部分まで自分のこだわりを反映できるため、個性を出すパーソナルなスーツが欲しい方におすすめです。
ブランド詳細

【ブランド名】麻布テーラー
【オーダー種類】パターンオーダー
【価格(上下)】37,000円〜(税抜)
【価格(上中下)】50,000円〜(税抜)
【納期】約4〜6週間

公式サイトを見る

3. オールシーズンスーツの着こなし

3-1. 着こなしを広げるオールシーズンスーツの選び方

オールシーズン向けのスーツの購入を検討している方の中には、「いつでも着れるものが欲しい」という方が多いと思います。

オールシーズン向けスーツを購入するなら、流行やシーンの変化にも対応できる商品を選ぶことで、汎用性の高い商品を手に入れることができます。

オールシーズンスーツ
3つのポイント
・ネイビーや黒などのベーシックな色を選ぶ。
・柄は控えて無地のものを選ぶ。
・ツーピースのシングルスーツを選ぶ。
  • オールシーズンスーツ

 無地の黒やネイビー、チャコールグレーならば、あらゆるビジネスシーンに対応できます。

スーツの種類にはダブルやスリーピースなどさまざまありますが、ツーピースのシングルスーツならば流行に左右されません。

スーツの種類について詳しく知りたい方は「今さら聞けないスーツの種類|シーン別の正しい選び方まですべて解説」をご覧ください。

3-2. おすすめの着用シーン

オールシーズン向けスーツには「着用に向いてる人」「着用を避けてほしい人」がいます。

【着用に向いている人】
・室内のお仕事をしている人
・時々しかスーツを使わない人
・通勤時、電車や車などを多く使う人

【着用を避けてほしい人】
・営業職など外回りが多い人
・空調の整っていない仕事現場の人
・暑がりな人、寒がりな人

オールシーズン向けスーツは、1年を通して着用できる代わりに「夏は夏ものスーツより暑く、冬は冬ものスーツより肌寒い」と感じてしまいます。

しかし、上記の「着用に向いている人」ならば、どの季節でも快適に過ごすことができます。

ご自身の着用シーンにあわせて購入を検討してみてください

3-3. 夏場の着こなし

前章で、オールシーズン向けスーツは「夏は夏ものスーツより暑く、冬は冬ものスーツより肌寒い」と述べましたが、ちょっとした工夫で夏でも快適に過ごすことが可能です。

【シャツを涼しく】
スーツに合わせるシャツを涼しいものに変えるだけで、夏でも涼しく過ごすことができます。

おすすめは、吸水速乾の定番素材である「COOLMAX」素材のシャツ。体から汗を吸い上げ素早く蒸発させてくれるので、涼しくドライな着心地を保ってくれます。

  • オールシーズンスーツ

【機能性インナーを】
ワイシャツの下に機能性インナーを着るのも夏を快適に過ごす定番の方法です。

「COOLMAX」同様、汗を乾かし涼しさを保ってくれる上、抗菌・防臭、消臭などの機能性を備えているので、より快適に過ごすことができます。

おすすめは、UNIQLOの「エアリズム」です。

3-4. 冬場の着こなし

夏場の着こなし同様、冬でもちょっとした工夫でオールシーズン向けスーツを快適に着こなすことができます。

【シャツを暖かく】
夏と同様にシャツを季節に合わせた暖かいものに変えるのはとても効果的です。

おすすめは、はるやまの「アイシャツプレミアム・トリプルヒート」。

通常のワイシャツの3倍を暖かさを保ってくれる上に、ノーアイロン、吸水速乾、消臭などを兼ね備えた高機能シャツです。

 【機能性インナーを】
こちらも夏と同様にインナーを暖かいものに変えることは効果的です。

しかし、たくさん着こみ過ぎるとスーツのシルエットが崩れてしまうので、1枚で暖かくなる機能性インナーがおすすめです。

おすすめは、UNIQLOの「ヒートテック」です。

【冬小物で暖かく】
小物を取り入れたり、ネクタイなどを冬物に変えると暖かさだけでなく、季節感もプラスしてくれるのでおすすめです。

・セーター
・ウールタイ
・コート

など冬ならではのアイテムを最大限活用してみてください。

2-5. 着こなしを引き立てる毎日のお手入れ

1年中着ることのできるオールシーズン向けスーツだからこそ、毎日のお手入れが大切です。

長く愛用できるだけでなく、毎日のスーツ姿をかっこ良く保ってくれます。

毎日のお手入れは、

・ポケットの中身を出す
・ハンガーにかける
・ブラッシングをする

の3つを実践してみてください。スーツの型崩れや虫食いなどを防いでくれます。

1日スーツを休ませて陰干しすると、しみ込んだ汗などの水分を飛ばしてくれます。

スーツを数着持っている人は、交代で着るとスーツが断然長持ちするので、ぜひ試してみてください。

同じスーツを毎日着るという人は、週末だけでも陰干しすると良いでしょう。

関連記事:詳しいスーツのお手入れについて知りたい方はこちら
スーツのお手入れ方法|綺麗に長持ちさせるお手入れをすべて解説

4. まとめ

いかがでしたか?

今回は、オールシーズン向けスーツを、季節のスーツの見分け方と共にご紹介しました。

オールシーズン向けスーツは、1年中着れて便利な反面、着用シーンによっては着ることを避けたほうが良い場合もあります。

最後に、おすすめのオールシーズンスーツをまとめると、

・総裏仕様にする
・涼しくなる工夫のされた生地を使う

の2つです。

3. オールシーズンスーツの着こなし」を参考に、ご自身の着用シーンを考慮して購入を検討してみてくださいね。