フォーマルでありながらも、華やかにきめたい結婚式二次会での装い。
そんな着こなしの決め手となるのは、やはりネクタイですよね。全体の印象に大きな影響を与えるだけに、慎重に選んで、安心して会に出席したいところです。
そこで今回は、結婚式二次会でのネクタイ選びの基本を紹介して、選び方の疑問にお答えしたいと思います。
シーンやイメージに合ったコーディネートのコツもまとめてあるので、ぜひ参考にしてみてください。
ネクタイを上手に使って、華やかなお祝いの席を思いっきり楽しみましょう。
(※この記事は、2023年5月時点での情報を参考にしています。)
1. 結婚式二次会の服装で押さえておきたいルール4点
実は、結婚式二次会の服装には基本的にはルールはありません。しかし、お祝いの席ということもあり、やはりスーツにネクタイという人が多いようです。
近年では、披露宴や二次会の多様化によって、カジュアルな着こなしを楽しむ会が増えてきてはいますが、一定の配慮は忘れたくないものです。
・結婚式二次会での基本的な着こなし
一般的な結婚式二次会の服装は、スーツに明るい色のネクタイというのが基本的なスタイルです。
このように、ポケットチーフを胸に挿すなどして、華やかさをだすのがおすすめです。
結婚式二次会の服装について詳しく知りたい方は、「結婚式二次会の服装|男性がマナーを守っておしゃれに着こなすコツ」をご覧ください。
1-1. 主役より目立たない
まず最初に、あくまで主役は新郎新婦です。派手な格好や個性的な服装で、主役より目立ってしまうことのないように気をつけましょう。
・NGな着こなし
新郎と似ているからNG
明るい色のスーツに白いネクタイなど、新郎と同じような着こなしは避けたいですね。主役を盛り上げる役目だということを心にとめておきましょう。
派手すぎてNG
柄物などを使った、派手すぎる服装もNGです。品がない着こなしにならないように注意が必要です。
1-2. お祝いの席であることを忘れない
友達や同年代の人が集まるにぎやかな集まりになることもありますが、お祝いの席であることに変わりはありません。
・NGな着こなし
黒いネクタイはNG
「喪服」を連想させる黒いネクタイは絶対にNGです。
アニマル柄はNG
「殺生」を連想させるアニマル柄や革製品は避けましょう。
1-3. 会場とゲストの顔ぶれに合わせる
二次会における服装選びの基準となるのは、「会場の雰囲気」と「ゲストの顔ぶれ」の2点です。
・会場の雰囲気に合わせる
会場の雰囲気とは、ホテルのパーティールームのような格式のある場所から、居酒屋やカラオケのようなカジュアルでくだけた場所まであるなかで、自分が参加する二次会の会場がどんな場所かということです。
服装を選ぶ際に、もっとも気をつけたいポイントです。
ホテルの「パーティールーム」や「高級レストラン」がもっともフォーマルで、「レストラン」、「ダイニングバー」になるとややフォーマルとなり、「居酒屋」や「カラオケ」などはカジュアルな会場となります。
・ゲストの顔ぶれに合わせる
ゲストの顔ぶれとは、集まっているゲストの服装になるべく合わせるようにするということです。
ゲストの年齢層や、披露宴から続けて二次会に出席するゲストの人数などを考慮に入れることが大切です。
ゲストの年齢層が高いとき、披露宴からのゲストが多いときには、フォーマルな服装をしている人が多いことが予想されます。なるべく、それらのゲストに合わせた服装を選びましょう。
1-4. 披露宴との違いを意識する
二次会における服装は、披露宴よりマナーに厳しくないということがその大きな特徴です。
二次会の案内状などに書かれている、「平服でお越しください」という言葉を目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
「平服」とは、「礼服ではない=略礼服(略した礼服)」という意味で、「あらたまった場に出ても恥ずかしくない服装」ということなのです。
つまり、「1. 結婚式二次会の服装で押さえておきたいルール4点」で述べたような、スーツにネクタイというスタイルが基本となります。
その基本を押さえたうえで、ネクタイの色やデザイン、小物をワンポイントで使って、コーディネートしていきましょう。
・NGな着こなし
このような、だらしのない着こなしはNGです。他のゲストに不快感を与えるような着こなしは慎みましょう。
2. シーン別おすすめのコーディネート8選
2-1. ホテルのパーティールーム、高級レストラン
もっともフォーマルな会場です。スーツにネクタイがいいでしょう。
オーソドックスなネクタイの他にも、蝶ネクタイを使ったちょっとおしゃれな着こなしや、アスコットタイを使った着こなしもおすすめです。
ニットタイは、ややカジュアルな印象があるので、控えた方がいいかもしれません。
・鮮やかな色のネクタイで華やかに
黒などのダークスーツを着用する場合には、ピンクなどの明るい色のネクタイを合わせましょう。
その際に、同色のポケットチーフを使うことでより華やかで、お祝いの席にふさわしい着こなしをすることができます。
・蝶ネクタイでちょっとおしゃれに
主に、フォーマルな場で着用されることの多い蝶ネクタイですが、赤などの色を使うことで、フォーマルな雰囲気を残しつつも、遊び心のある着こなしを楽しめます。
ちょっと目立ちたい方におすすめです。
・アスコットタイで上品に
こちらもフォーマルな場で使われることの多いアスコットタイですが、スカーフのように、いつものスーツスタイルを一味違うエレガントなものに変えてくれます。
2-2. レストラン、ダイニングバー
ややフォーマル(セミフォーマル)な会場です。スーツにネクタイが基本ですが、場の雰囲気によっては、ジャケパンやノーネクタイでもOKです。
華やかな雰囲気を演出できる明るい色のスーツやネクタイがおすすめです。ジーンズやハーフパンツなどカジュアルな服装は避けましょう。
・ネイビーのスーツで爽やかに
青系の色を中心にまとめた、清潔感のあるスタイルです。スーツとネクタイの色味を合わせることで、統一感のあるすっきりとした着こなしになります。
二次会では、白い無地シャツだけでなく、サックスブルーなどの色付きのシャツや、ストライプのシャツを使った着こなしを楽しむのもおすすめです。
・グレーのスーツでスマートに
ビジネスシーンでよく使われるグレーのスーツですが、結婚式二次会にもぴったりです。特に、ライトグレーのスーツは明るく洗練された印象を与えるので、二次会におすすめです。
スーツが明るい際には、ネクタイはなるべく落ち着いた色味のものを選びましょう。そうすることで、目立ちすぎないバランスの取れた着こなしになります。
・ジャケパンスタイルで親しみやすく
レストランなどの会場での二次会に、チノパンを使ったジャケパンスタイルはいかがでしょうか。硬くなりすぎないで、親しみやすさを演出するのにもってこいです。
温かみのある赤いネクタイをアクセントとして使うのがおすすめです。
2-3. 居酒屋、カラオケ
カジュアルな会場です。ネクタイをワンポイントとして上手に使い、普段とはちょっと違ったおしゃれを楽しみましょう。
・蝶ネクタイをカジュアルに
いつものシャツが、蝶ネクタイひとつでぐっとおしゃれに生まれ変わります。こういう、普段とは違うおしゃれを楽しむことができるのも、二次会の大きな魅力ですね。
・ニットタイで引き締まった着こなしに
カジュアルスタイルにネクタイをアクセントで使う際には、ニットタイがおすすめです。
フォーマルな場では使いづらいニットタイですが、その柔らかみのある独特の質感は、カジュアルな装いをメリハリのある締まったものにしてくれます。
3. よくある疑問Q&A
それでは、ここからは具体的にどんなネクタイを選べばいいのかを、みなさんの疑問に答えるかたちで紹介したいと思います。
3-1. やはり白やグレーの無地にするべきですか?
そんなことはありません。結婚式の二次会においては、ネクタイの色や柄に制限はほとんどありません。
しかし、「1-2. お祝いの席であることを忘れない」で述べたように、派手すぎるもの、喪服を思わせる黒、殺生を思わせるアニマル柄は避けましょう。
・おすすめの色
華やかさを演出できる、ピンクや水色などの明るい色がおすすめです。特にピンクは女性受けがよく、人気の色となっているようです。
白は二次会に使うと、やや硬い印象を与えてしまうかもしれません。
・おすすめの柄
無地、ストライプ、ドット(小紋)、などの定番の柄ならなんでもOKです。無地はフォーマルな印象で、ストライプ(写真左)や小紋柄(写真右)はよりおしゃれな雰囲気になります。
3-2. 蝶ネクタイやアスコットタイはおかしいですか?
蝶ネクタイ(写真左)、アスコットタイ(写真右)ともに、フォーマルでありながら華やかさを演出できるので二次会でぜひ使ってほしいアイテムです。
主に、礼装で使われる蝶ネクタイですが、普段のスーツにも合わせることができ、ヨーロッパでは、カジュアルな服装にワンポイントとして使われることが広がっているようです。
3-3. 披露宴とは違うネクタイにした方がいいですか?
披露宴と二次会で、同じネクタイを着用しても問題はありません。
しかし、披露宴と比べて、二次会はより明るく楽しいものであることが多いので、そういった雰囲気に合わせてネクタイを変えるのもいいかもしれません。
具体的には、白いネクタイから、色付きのネクタイに変えたり、無地のネクタイから、さわやかなストライプのネクタイに変えることなどがおすすめです。
3-4. ノーネクタイはダメですか?
二次会の会場によっては、ノーネクタイでも問題ありません。
もし、それでは不安だということであれば、カバンにネクタイを入れておいて、状況によって着けるかどうかを決めることをおすすめします。
前述の、「2-3. 披露宴とは違うネクタイにした方がいいですか?」にも言えることですが、うまく使うことで、印象をその場で変えたり、状況に柔軟に対応できることがネクタイの大きな魅力です。
4. まとめ
結婚式二次会のネクタイ選びで、押さえておくべくことはたったの3つです。
- ゲストの顔ぶれを考慮して
- 会場の雰囲気に合うように
- 望ましいイメージを演出できるデザインのネクタイを選ぶ
結婚式二次会という言葉に硬くなることはありません。普段のスーツスタイルに、ネクタイでちょっと工夫するだけで、ぐっと華やかな雰囲気を演出できます。
いつもとはちょっと違う着こなしでおしゃれに決めて、新郎新婦の大切な一日を一緒に楽しんでくださいね。