スーツスタイルの第一印象を決めるといっても過言ではないネクタイ。ネクタイの色や柄ももちろん大事ですが、何といってもしっかり結べていないとサマになりません。
今回は数あるネクタイの結び方の中から、「これさえ押さえておけば間違いない」もの4つと、覚えておくと便利な1つをご紹介します。
画像と動画で分かりやすく解説しているので、この記事を参考にぜひ全ての結び方をマスターしてみてくださいね。
(※この記事は2021年1月時点の情報を参考にしています。)
Outline
1. ネクタイをきれいに結ぶための基本知識
1-1. ネクタイ各部の名称
ネクタイの結び方を解説する前に、まずはネクタイ各部の名称をご紹介します。
・大剣
ネクタイの幅の広い方の剣先。
・小剣
ネクタイの幅の細い方の剣先。
・ノット
ネクタイの結び目。
・ディンプル
ネクタイの結び目のくぼみ。ディンプルがあると、ネクタイに立体感が生まれ、華やかな印象になります。ただディンプルはあくまでおしゃれのテクニックなので、弔事の際はディンプルを作るのは控えましょう。
1-2. ネクタイの正しい長さ
ネクタイは、大剣の先がベルトにかかる程度の位置で結ぶのが一番美しいとされています。長いとだらしなく、短いとカジュアルに見られてしまいます。
結び方や体格によってどこから結び始めればいいかは変わるので、自分のちょうどいい位置を見つけてくださいね。
2. ネクタイの結び方を写真と動画で詳しく解説
ここからは、ネクタイの結び方を写真と動画で分かりやすく解説していきます。
2-1. 基本のプレーンノット
プレーンノットはもっとも簡単で基本の結び方です。ネクタイを初めて結ぶ方はプレーンノットをまずマスターしましょう。
一般的なレギュラーカラーのシャツと相性が抜群です。ビジネスシーンから就職活動、冠婚葬祭に至るまで、どんなシーンにも使うことができます。
①ネクタイを首にかけ、大剣を小剣の上に重ねる。重ねたところは押さえておく。
②大剣を小剣の後ろに回し、そのまま一周させる。
③大剣を首元に通し、ループ上になったところに通す。
④形を整える。ある程度形が整ったら、押さえておいた手を離して大丈夫。
<ポイント>ディンプルを作ろう
指でネクタイにくぼみを作ります。
上の方にもしっかりとくぼみをつけると、ディンプルがほどけにくくなります。
結び目を押さえながら大剣を引っ張り形を整えます。
ディンプルができました。
⑤小剣を上に引っ張りながら、結び目を上に引き上げて完成。
2-2. 上品なセミウィンザーノット
プレーンノットに比べて結び目がワイドに、程よい大きさの正三角形になる結び方です。
ほとんどの襟のシャツと合わせられますが、襟の開きの角度が大きいワイドカラー、ホリゾンタルカラーとは特に良く合い、ほどよく印象を強めることができます。
ビジネスシーンでは、プレーンノットと並んでおすすめの結び方です。
①大剣を小剣の上に重ねる。
<ポイント>小剣を折りたたんでおくと、最後の結び目が綺麗に仕上がります。
②大剣を小剣の裏側に回す。
③大剣を前から首元に巻きつける。
④大剣を前から回す。
⑤大剣を首元に通し、ループ上になったところに通す。
⑥形を整え、結び目を上に引き上げて完成。
2-3. かっちりとしたウィンザーノット
結び目がセミウィンザーノットよりワイドに、さらに大きな三角形の形になる結び方です。
襟の開きの角度が大きいワイドカラー、ホリゾンタルカラーと合わせましょう。結び目とのバランスが取れるので、顔や体型が大きい人におすすめです。
①短めに小剣を取り、大剣を小剣の上に重ねる。
②大剣を後ろから首元に巻きつける。
③大剣を小剣の後ろに回し、前から首元に巻きつける。
④大剣を前から回す。
⑤大剣を首元に通し、ループ上になったところに通す。
⑥形を整え、結び目を上に引き上げて完成。
2-4. さりげなく粋なダブルノット
結び目が縦に長くなる結び方です。プレーンノットにもう一巻きする形になるので、結び目が一回り大きくなります。
ワイドカラーの襟には不向きで、プレーンノットから少し印象を変えてみたい方におすすめです。長めのネクタイの長さを調整することもできる結び方です。
①小剣を少し短めにとり、大剣を小剣の上に重ねる。重ねたところは押さえておく。
②大剣を小剣の後ろに回し、そのまま一周させる。ここまではプレーンノットと一緒。
<ポイント>巻いたところは押さえておく。
③大剣をさらにもう一周させる。
④大剣を首元に通し、上側のループになったところに通す。
⑤形を整え、結び目を上に引き上げて完成。
2-5. 厚手のタイにはオリエンタルノット
結び目が小さくなる結び方です。結び目が大きくなってしまいがちなニットタイや、ウールタイを結ぶときにおすすめです。
①ネクタイを裏側にして首にかける。
②小剣を大剣の上に重ねる。重ねたところは押さえておく。
③大剣を小剣に被せるようにして折る。
④大剣を首元に通し、ループ上になったところに通す。
⑤形を整え、結び目を上に引き上げて完成。
3. まとめ
今回はネクタイの結び方の中でも、覚えておけば絶対に役立つ4つの結び方と、便利な1つの結び方をご紹介しました。
初めは難しいかもしれませんが、一度覚えてしまえばすぐにできるようになるものばかりです。
ネクタイをカッコよく締められると、毎日ネクタイを締めるのが楽しくなります。この記事を参考に、ぜひ全ての結び方をマスターしてみてください!