「パターンオーダーでスーツを作る場合、いくらぐらいかかるんだろう?」

「他のオーダー方法と何が違うの?」

と、気になったことはないでしょうか。

特にオーダー初心者であれば、オーダースーツ自体よくわからない...ということもあると思います。

そこでこの記事では、そんな方のためにパターンオーダーの基本・特徴について徹底的に解説していきたいと思います。

読み進めていただくことで、パターンオーダーへの疑問が解消されると思いますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

(※この記事は、2017年7月時点での情報を参考にしています。)

1. パターンオーダーでスーツを作る前に知って欲しいこと

1-1. 初心者におすすめなのはパターンオーダー

オーダースーツは大きく分けて、

パターンオーダ
イージーオーダー
フルオーダー

の3つの種類・注文方法があり、オーダー初心者の方はまずそれぞれの違いを知るところからがスタートです。

それぞれポイントを解説していきますので、参考にしてください。

パターンオーダー

  • パターンオーダースーツ
一目でわかるパターンオーダーの特徴

相場:2万円〜5万円
納期:2〜4週間
縫製:マシンメイド(ミシン縫い)
特徴:「ゲージ服」と呼ばれるサンプルを着用し、サイズ感を調整する
補正範囲:袖丈、パンツ丈などの「縦」の補正が可能
対象:オーダー初心者

国内オーダースーツの中で最もポピュラーな注文方法が、このパターンオーダーです。

パターンオーダーのお店では、体のサイズを採寸した後、上記で紹介した「ゲージ服」を着用し、自身の体型に一番近いものを選びます

そこから袖丈、着丈、パンツウエスト、パンツ丈などの各部位を、自身の体型や希望に合うサイズへ調整し、スーツを仕立てていきます。

そのため、ゼロからスーツを作るというよりは、お店で用意されたサイズを基準に好みのサイズのスーツを注文する、というイメージです。

イージーオーダー

  • パターンオーダースーツ
一目でわかるイージーオーダーの特徴
相場:5万円〜20万円
納期:3〜4週間
縫製:マシンメイド(ミシン縫い)
特徴:「型紙」を製図し、サイズ感を調整する
補正範囲:体に合わせた「体型補正」が可能
対象:オーダー初心者、中級者

パターンオーダーの次に多いのが、このイージーオーダーです。

イージーオーダーのお店では、体のサイズを採寸した後、縫製工場がもつ洋服の元となる「型紙」の中から、自身の体型に最も近いものが選ばれます。

そして、選ばれた型紙をベースに、デザインや体型の補正を加えた自身の型紙をコンピューターで作り、スーツを仕立てていきます

パターンオーダーと違い、この型紙を作る工程があるため、イージーオーダーでは袖丈、パンツ丈などの各部位の補正に加え、いかり肩、なで肩などの補正をする「体型補正」ができるのがポイントです。

「怒り肩なので、上着の首の後ろ部分にシワがよってしまう」
「なで肩なので、上着を着ると首回りに隙間ができてしまう」

という方は、イージーオーダーでその悩みが解決できるでしょう。

フルオーダー

  • パターンオーダースーツ
一目でわかるフルオーダーの特徴

相場:20万円〜100万円以上
納期:4〜8週間
縫製:ハンドメイド(手縫い)/ マシンメイド + ハンドメイド
特徴:「仮縫い」状態で試着をし、サイズを調整する
補正範囲:制限なし
対象:オーダー上級者

オーダーメイドの最高峰の注文方法が、フルオーダーです。

フルオーダーのお店では、体のサイズを採寸した後、スーツの元となる「型紙」をテーラーが手作業で製図していきます。型紙は、一人一人の体のくせを型紙に反映させるため、まさに自分だけのスーツの原型と言えます。

型紙完成後、生地に型紙を乗せ、裁断。裁断した生地はしつけ糸でスーツの形に縫上げていき、この縫い上がった状態を「仮縫い」と呼びます

ここがフルオーダーの最大の特徴といえ、この仮縫いの状態のものを試着し、仕上がり前の補正を加えることで、職人が仕立てる自分だけの注文服ができあがります。

1-2. パターンオーダーのメリットとデメリット

オーダースーツ初心者の方におすすめのパターンオーダーですが、ここではそのメリットとデメリットをより詳しく解説していきます。

  • パターンオーダースーツ
パターンオーダーのメリット

比較的、低予算でオーダーができる
他のオーダー方法に比べ、納期が早い
サンプルを着ることで、仕上がりイメージが湧きやすい

パターンオーダーでも「自分のために仕立てる」と考えると、一見値段が高くなってしまうイメージを持ちがちですが、一般的な紳士服量販店のスーツでも20,000円〜30,000円程度で販売されています。

いつものスーツを買う予算に一、二万円程度上積みすることで、自分の体型や希望するデザインの1着を手に入れることができると考えると、パターンオーダーの方が満足度の高い選択であると言えるのではないでしょうか。

  • パターンオーダースーツ
パターンオーダのデメリット

ゲージ服が少ないお店の場合、サイズに満足いかないことがある
体型補正ができないため、特殊体型は全てカバーできない

低予算でオーダーができるパターンオーダーですが、お店で取り扱うゲージ服が少ない場合、満足いくサイズが見つからないことも。

またあくまでも既成で用意されているサイズから、上着なら袖丈や着丈、パンツならウエストやパンツ丈を調整していくため、怒り肩・なで肩などの人向けの補正は対応ができません。

パターンオーダーでスーツを新調しようと考えている人は、 事前にこの2点を覚えておくと良いでしょう。

2. パターンオーダーで満足いく1着を手に入れるためのコツ

2-1. ゲージ服が多いお店を選ぶ

  • パターンオーダースーツ

オーダースーツの価値は体型に合うサイズの1着を手に入れることです。

そのため、パターンオーダーのお店では「ゲージ服」と呼ばれるサンプルの着数が多いお店を選びましょう

オーダースーツ注文後にトラブルとなるのは、「思っていたサイズ感と違った」というものがほとんどです。

せっかくのオーダーでそうならないためにも、パターンオーダーのお店ではお店にどれぐらいのゲージ服があるのか?が重要になります。

ゲージ服の保有数が多いお店の好例としては、

スリム体型、普通体型、ややがっちり体型、がっちり体型をカバーするサイズを用意している

それぞれの体型サンプルの中でも、さらに細かいサイズを用意している

ことが挙げられます。

特に大型店であれば、店舗のスペース分、ゲージ服を置くスペースも確保できるので、気になるお店があれば、その中でも大型の店舗へ行くことを推奨します。


2-2. 注文前は必ずお直し保証を確認する

  • パターンオーダースーツ

オーダースーツは、初めての注文で、ご自身が完璧に満足できるものは手に入りません。

なぜなら、オーダーをすることで初めて「自分のサイズ」への好みを実感する人が多いためです。オーダーをする前は、サイズ感にこだわらなかった人も、一度、オーダーをすると「袖丈をもう少し短く...」ということがよくあります。

しかし、納品後にお直しをする場合、一般的には「お直しの費用」が発生し、思わぬ出費が発生していまいます。

そのような出費を未然に防ぐためにも、「万が一、サイズに満足がいかなった場合、どのようなお直しサービスがあるのだろう」と確認するのがポイントです。

満足いく1着のために、お直し保証をしっかりと利用する、と忘れないでおきましょう。

2-3. 注文は新作が出る8月、2月がおすすめ

  • パターンオーダースーツ

オーダースーツの醍醐味は、豊富な生地からお気に入りの色・柄を選べることです。

逆に言うと、選べる生地が少ないとオーダーの魅力も半減してしまいます。

そのため、オーダーを最大限楽しむためには、

春夏の新作が出始める「2月」
秋冬の新作が出始める「8月」(お盆前後)

のタイミングで新調するのがおすすめです。

このタイミングであれば、どこのお店でも新作が入荷しているため、さまざまなバリエーションの生地から選ぶことができます。

3. 初心者におすすめのパターンオーダーのお店3選

ここでは、パターンオーダーのお店の中でも、

オーダー初心者にも行きやすいお店
コストパフォーマンスの良いお店

を基準におすすめのお店を順番に紹介していきます。お店選びの参考にしてくださいね。


1. LaFabric(ラファブリック)

  • パターンオーダースーツ
オンラインストアからスタートし、通販での便利さに強みを持つカスタムオーダーの通販サイトです。
 
オーダースーツ業界では珍しい機能性のある生地を多く取り扱い、店舗は従来の紳士服店のようなかっちりした作りではなく、カジュアルな雰囲気の店舗を展開しています。
 
中間流通を極力省き、工場直販でコストパフォーマンスの高い商品を提供しているのも特徴です。
 
既存の紳士服、オーダースーツ店にはない機能性をもつ1着が欲しい方におすすめです。(パターンオーダーながら、イージーオーダーのように体型補正も対応可能です)
ブランド詳細

【ブランド名】LaFabric
【価格(上下)】44,800円(税込)〜
【納期】4週間〜
【保証】仕上がり後、5,000円のお直し料負担 / 再製作の場合、全額負担

公式HPを見る


2. UNIVERSAL LAUNGUAGE MEASURE'S

高感度のセレクトショップとしてスタートしたユニバーサルランゲージから誕生したオーダースーツ専門店です。

国内から海外インポート生地まで、約2,000種類もの生地を取り揃え、店内では専用スペースでリラックスしながらオーダーを楽しむことができます。

パターンオーダーでサイズを調整する「ゲージ服」が多いため、「他店で希望するサイズがなかった」という方におすすめです。

ブランド詳細

【ブランド名】UNIVERSAL LAUNGUAGE MEASURE'S
【価格(上下)】1着39,000円(税別)〜
【納期】約3〜4週間
【保証】仕上がり後1年間、微調整を無料対応

公式HPを見る


3. Global Style

生地問屋の直営店の強みをもち、約5,000種類の生地のラインナップをもつオーダースーツ専門店です。

「2着購入で通常価格よりも、◯◯%割引」などのコンビフェアをよく開催しており、手頃な価格帯で高品質のオーダースーツをまとめて買うことができます。

イタリア、イギリスなど海外インポート生地も豊富に揃えているため、「他のお店では欲しい生地がなかなかない」という方におすすめです。

ブランド詳細

【ブランド名】Global Style
【価格(上下)】38,000円(税抜)〜
【納期】約4〜5週間
【保証】仕上がり後、最大3ヶ月無料でお直し

公式HPを見る

4. よくある疑問Q&A

Q:パターンオーダーでも値が張るものは何が違う?

  • パターンオーダースーツ

A. 選ぶ生地のグレードで価格が変わります。

一般的にスーツの価格差が生まれる理由は、

縫製の違い(手縫い、またはミシン縫い)
生地のランクの違い

によるものです。

一般的にパターンオーダーでは、ミシン縫い(マシンメイド)で作られ料金も一定のため、もしパターンオーダーで価格の差がある場合はグレードの高い生地を選んでいるためでしょう

①手縫い(ハンドメイド)
一流テーラーの技術をもつ職人が、すべて手縫いで縫製することを指します。一着のために職人が関わるため、マシンメイドと比較すると十万円以上もの差がつきます。

②ミシン縫い(マシンメイド)
一般的にミシンを使い、縫製することを指します。工場のラインで大量に縫製されるため、価格を抑えることができます。


Q:イージーオーダーに近いパターンオーダーってあるの?

  • パターンオーダースーツ

A. パターンオーダーでも体型補正ができるお店の場合にそう説明されることがあります。

厳密に言うと、近年ではお店ごとにイージーオーダー、パターンオーダーの定義が異なるため、パターンオーダーだとしても体型補正ができる場合、「イージーオーダーよりのパターンオーダー」と表現するお店もあります。

もし、お店からの説明で悩んでしまった時は定義にこだわらず、「どこまで補正ができるのか?」を確認すると良いでしょう


Q:その他、初めての注文で失敗しないためのコツは?

  • パターンオーダースーツ

A. 現在、愛用しているスーツ、シャツを持ち寄って、採寸してもらいましょう。

普段、着ているスーツを持参し注文することで、店舗スタッフ側も

「今のサイズのどこに不満があるのか?」
「今のサイズからオーダーでどう調整したいのか?」

の具体的なイメージ、提案がしやすくなります。

面倒に感じるかもしれませんが、「今のスーツのどこに満足がいっていないのか?」をスタッフと擦り合わせることで、より理想のイメージに近い1着をオーダーすることができます。

5. まとめ

以上、パターンオーダーについての知識は深まりましたでしょうか。

パターンオーダーで満足いく1着を手に入れるためのポイントをおさらいすると、

ゲージ服が多いお店を選ぶこと
事前にお直し保証を確認すること

が大事です。

パターンオーダーは特にオーダー初心者の方におすすめのエントリーモデルとしてぴったりですので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。