既製スーツは手軽に購入できる一方、「サイズが合わない」「生地が安っぽく見える」など、見た目や着心地に不満を感じる人も少なくありません。体型や年齢、立場に合った一着を求めるならオーダースーツも有力な選択肢です。
CUSTOMLIFEでは、株式会社カスタムライフの公式Instagramアカウント「homenote」(フォロワー約18万人)でのアンケートとインターネット調査をもとに、オーダースーツの意識調査を実施しました。
調査では既製スーツに不満がある人が87%いる一方で、「購入時に不安を感じる人」は95%という結果に。興味はあるのに踏み出せない背景には「結局いくらになるのかわからない(54%)」といったユーザーの本音がありました。
▼ 調査概要
調査テーマ:オーダースーツに対する意識・既製スーツへの不満および購入時の不安に関する実態調査
調査方法:Instagram公式アカウント「homenote」(フォロワー約18万人)でのアンケート投票およびインターネット調査
調査対象:全国の20歳~59歳の男性
有効回答数:設問により200~7,443人
調査時期:2026年7月3日~14日
▼ 調査サマリー
- 既製スーツに不満がある人は87%。最多の不満は「サイズが合っていない」44%。
- オーダースーツ選びでは「フィット感・シルエット」53%が最多で、「価格の安さ・コスパ」13%の約4倍。
- 購入のきっかけは「年齢に見合う、ワンランク上のスーツが欲しい」40%が1位。仕事や冠婚葬祭などのイベントを上回る。
- 予算は「6万円台まで」が34%で最多。69%が6万円台以下を上限としている。
- 購入時に不安がある人は95%。なかでも「最終的な金額がわからない」54%が最大の不安。ということが明らかに。
- 専門店に求めることは「価格・料金の透明性」55%が最多。仕上がりの可視化38%、店舗の入りやすさ28%も上位。
▼ 調査結果詳細
オーダースーツは、どんなきっかけで検討されるのか
「年齢に見合う、ワンランク上のスーツが欲しい」が40%で1位
初めてオーダースーツを作ったきっかけは、「年齢に見合う、ワンランク上のスーツが欲しくなったため」が40%で最多でした。仕事上の変化は14%、結婚式や式典などの予定は13%で、明確なイベントよりも、年齢や立場に合う装いへ更新したいという意識が上回っています。
「既製スーツでは体型に合わないと感じる」も19%でした。一方、周囲で作る人が増えたことを理由に挙げた人は3%にとどまり、流行よりも年齢や体型など個人的な理由が中心とわかります。
許容予算は「6万円台まで」が最多、69%は6万円台以下を想定
1着あたりの予算は「6万円台まで」34%が最多で、「4万円台まで」28%、「10万円台まで」24%と続きました。「2万円台まで」から「6万円台まで」の合計は69%です。
一方、「10万円台まで」24%と「11万円以上でも良い」8%を合わせると、10万円以上を許容する人も32%います。多くの人は予算上限を決めたうえで、納得できる品質や仕立てを選びたいと考えているようです。
消費者が欲しいのは、安いスーツではなく“似合う一着”
最も重視されるのは「フィット感・シルエット」53%
オーダースーツ選びで最も重視されるのは、「フィット感・シルエット(サイズ感)」53%でした。「高級感・仕立ての良さ」20%を33ポイント上回り、「価格の安さ・コスパ」13%の約4.1倍です。
また、「高級感・仕立ての良さ」20%と「生地の品質・バリエーション」10%を合わせると30%でした。安さだけでなく、自分の体型に合う見た目や仕立ての質が求められています。
購入後に期待されるのも「フィット感」と「印象改善」
購入後に最も期待する効果は、「体型にフィットして動きやすくなること」44%でした。
「周囲からの印象が良くなる」32%と「自分に自信が持てる」13%の合計は45%です。動きやすさだけでなく、見た目の印象や自信の向上も同程度に期待されています。
好印象なスーツ姿は「ジャストサイズ」が93%
4種類のスーツスタイルから最も好印象なものを尋ねたところ、「ジャストサイズ」が93%と圧倒的でした。
「パツパツめ」4%、「ジャケットが大きめ」2%、「ズボンが大きめ」1%の合計は7%です。極端に細身・大きめではなく、体に合ったすっきりしたシルエットが支持されています。
既製品で埋まらない「サイズの不満」がオーダー需要をつくる
現在のスーツに不満がある人は87%
※Q4は複数回答です。同じ人が複数の項目を選んでいる可能性があるため、項目同士を合計して実人数の割合とすることはできません。
現在着用しているスーツについて、「特に不満はない」と答えた人は13%。反対に、87%が何らかの不満を抱えていました。最多は「サイズがあまり合っていない(丈や大きさなど)」44%です。
「サイズが合わない」の44%は、「生地が安っぽく見える」31%や「耐久性が低い」19%を上回りました。既製スーツの不満では、品質以上に体型とのミスマッチが大きな課題になっています。
理想と現実の間にある「サイズ感」のギャップ
オーダースーツ選びでは「フィット感・シルエット」を重視する人が53%いる一方、既製スーツのサイズに不満を持つ人は44%でした。オーダースーツは、既製品では得にくい自然な見た目と着心地を実現する選択肢として捉えられています。
オーダー店に行けない最大の壁は「価格の不透明さ」
オーダースーツ購入に不安がある人は95%
オーダースーツ購入時に「特に不安はない」と答えた人は5%で、95%が何らかの不安を感じていました。最多は「結局いくらになるのかわからない」54%です。
※Q6は複数回答です。同じ人が複数の不安項目を選んでいる可能性があります。
69%が予算上限を6万円台以下と考えていることから、問題は予算を決められないことではありません。生地やオプションを選んだ後の最終的な支払額を見通せないことが、購入の壁になっています。
自由記述でも最多は「価格・料金の透明性」55%
自由記述200件を分類したところ、「価格・料金の透明性・明確化」が55%で最多でした。
※自由記述は、1人の回答に複数の要望が含まれるため、テーマ別の割合は重複します。合計は100%になりません。
「○万円から」という最低価格だけでなく、標準仕様の範囲、追加料金が発生する項目、一般的な組み合わせの総額などを事前に知りたいという声が多く見られました。消費者が求めているのは、購入後まで含めた現実的な価格の見通しです。
仕上がり・店舗・接客面にも、来店前の不安が集中
「仕上がりイメージの可視化」を求める声は38%でした。また、購入時の不安として「完成まで実物を見られない」を挙げた人も27%おり、体型別の着用例や試着用サンプル、AI・3Dシミュレーションなどが求められています。
「店舗の雰囲気・敷居の高さの緩和」を求める声は28%で、「お店の敷居が高そうで入りにくい」という不安も37%ありました。高級感を保ちながら、初心者でも相談や下見をしやすい雰囲気を伝えることが重要です。
調査結果から、来店前に求められている情報は次の5つに整理できます。
- 最終的な総額
- 自分に似合うか、完成後にどう見えるか
- 採寸から納品までの流れと期間
- 相談や下見だけでも利用できること
- 予算を超える提案や強引な接客がないこと
来店前に価格や仕上がり、注文の流れを確認できれば、店舗では採寸や相談といった専門店ならではの体験に集中しやすくなります。
▼ オーダースーツの選び方
▼ 各地域のオーダースーツおすすめ
▼ 考察
既製スーツに不満がある人は87%で、最大の不満は「サイズが合っていない」44%でした。オーダースーツでは「フィット感・シルエット」53%が最も重視され、「ジャストサイズ」のスーツ姿も93%から支持されています。一方、購入時には「結局いくらになるのかわからない」54%が最大の不安となっており、似合う一着を求めるニーズと、購入に踏み切れない不安の間にギャップがあります。
専門店には、最低価格だけでなく、生地やオプションを含む総額の目安、追加料金の条件、仕上がり例、注文の流れを来店前から示すことが求められます。相談や下見だけでも利用できると伝えることも、初めての人の不安を減らすポイントです。

















