高いお金を払って買ったスーツ。出来ることなら長く着続けたいですよね。
そんなスーツですが、何気なく収納してしまっていませんか?
収納のやり方次第では、せっかくのスーツを痛めてしまうことがあります。
今回はスーツの正しい収納の方法をご紹介します。この記事を参考に、大切なスーツを長持ちさせましょう。
(※この記事は、2023年1月時点の情報を参考にしています。)
Outline
1. スーツを正しく収納しないとどうなる?
スーツを長く着るには正しく収納することが大切です。
正しく収納しないと、スーツが以下のようになってしまうことがあります。
・型崩れする
・しわくちゃになる
・カビが生える
・虫食い穴が空く
こんなことになってしまわないためにも、この記事を参考に正しい収納方法をマスターしましょう。
2. 普段から着るスーツの収納・5ステップ
2-1. ポケットの中身を出す
収納する前に、ポケットの形崩れの原因になるので中身を出します。
ジャケットの内ポケットや、パンツの後ろポケットなども注意しましょう。
2-2. ハンガーにかける
スーツをハンガーにかけます。
正しいハンガーを選ばないと、シワや型崩れの原因になります。
ジャケットのハンガーの選び方
肩のラインに合う肉厚で丸みのあるものを選びましょう。
厚さの目安は3〜5cm。洗濯用ハンガーのような薄いものを使うと、肩がつぶれてしまいます。
形は肩先が前方に柔らかくカーブしているタイプがおすすめです。
素材は防湿効果があり静電気を防いでくれる木製がベストですが、形が合ったプラスチックのものでも大丈夫です。
スラックスのハンガーの選び方
バーに掛けるタイプと、挟んで吊るすタイプのものがありますが、挟んで吊るすタイプのハンガーを選びましょう。
掛けるタイプのものは、シワになってしまうことがあります。
裾から吊るすことで、スラックスの重みでシワが伸びます。
さらに折りたたまないため湿気も逃げやすいというメリットがあります。
2-3. ブラッシング
着用後のスーツにはたくさんのホコリが溜まっています。
ブラシを使って、目に見えないホコリまでしっかり落としましょう。
小さなホコリもそのままにしておくと、繊維内に入り虫食いの原因になってしまいます。
ブラッシングの方法は、まず全体を軽くたたいてホコリを浮かせ、ジャケットは上から順にかけていきます。
パンツは逆さまにつるして、裾から腰へかけていきます。
襟(カラー)の裏側や、ポケットの中など見えない部分も忘れないようにしましょう。
2-4. 風通し
スーツは一度着るとどうしても汗が染み込んでしまいます。
クローゼットにしまう前に、風通しの良い室内に半日ほど陰干しして汗などの水分を飛ばしてあげましょう。
水分は生地や芯材(型の部分)を傷めるだけでなく、匂いやカビの原因になります。
2-5. クローゼットに収納
クローゼットに収納するときは、スーツとスーツの隙間を最低でも2cmは開けて収納しましょう。
隙間なく収納してしまうと、出し入れするときに生地がこすれて傷む原因になります。さらに通気性も悪くなるのでカビの原因にもなります。
3. しばらく着ないスーツの収納方法
衣替えでしばらく着ないスーツや、冠婚葬祭でしか着る機会のない礼服の収納方法をご紹介します。
3-1. クリーニングに出す
衣替えをする場合は、収納する前にそのシーズン着ていたスーツをクリーニングに出しましょう。
クリーニングはシーズンに1回で十分です。
クリーニングから帰って来たら、必ずビニール袋のカバーを外します。ビニール内は湿気がこもり、カビやシミの原因になります。
ビニール袋のカバーを外した後は、しっかり陰干しして湿気を飛ばしましょう。
3-2. 不織布カバーをかけて収納
陰干しした後は、不織布のカバーをかけて収納します。
不織布のカバーはホコリやチリからスーツを守ってくれ、空気を通してくれるので湿気対策にもなります。
クローゼットには害虫や、湿気からスーツを守ってくれる防虫剤と除湿剤も置いておきましょう。
収納した後も、数ヶ月に1度は陰干しをして、スーツの湿気を飛ばします。
4. まとめ
今回、スーツの収納方法について紹介してきましたが、再度押さえていただきたい点をまとめると、
・スーツを正しく収納しないと、「型崩れ」「しわ」「カビ」「虫食い」などにつながる
・クローゼットで収納する時は、約2.0cm〜ほどの感覚を持たせ、通気性をよくすること
・しばらく使わないスーツは、1ヶ月に1回の目安で湿気を飛ばすこと
の3点です。
収納方法について悩んだ時は、ぜひ本記事を参考にしてみてくださいね。