「スーツのケアにブラシがいいと聞くけど、なぜ必要かよくわからない」

「ケア用のブラシって、どのようなものを選べばいいかわからない」

スーツの手入れに興味はあっても、ブラシ選びでこのような悩みをお持ちではないでしょうか?

そこで、この記事ではブラシのかけ方、ブラシをかけるメリット、選ぶべきブラシのポイントを紹介していきます。

この記事を読んでいただくと、ブラシを使った手入れの方法が身につきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. なぜスーツはブラシでお手入れするの?

大切なスーツを3年、5年、またそれ以上着続けるには、ブラシを使ったお手入れが欠かせません。

ブラシはただ汚れを落とすだけでなく、繊維の流れを整えて毛玉やテカりを防ぎ、さらに汚れが無い清潔な状態に保つことでカビや虫食いを防いでいるのです。

よく使われるコロコロ(粘着クリーナー)やエチケットブラシも一時的には効果があるように見えますが、繊維の流れは乱れたままになるので、スーツを長持ちさせてはくれません。

今回は、意外と知られていないブラッシングのメリットをご紹介していきます。

  • スーツ ブラシ

1-1. ブラシをかけてすぐ感じられるメリット

汚れが落ちる

ブラシの細かな毛が、繊維の隙間に入り込んでしまった汚れまで落としてくれます。1日着用したあとのスーツは見た目よりもずっと汚れてしまっていますが、ブラシを使うと繊維を傷めることなくホコリや汚れ、花粉までかき出して、取り除くことができます。

光沢が出る

乱れてしまったスーツの繊維にブラシをかけると空気が通りふわっとした質感が戻ってきます。着ているうちに圧力がかかり、つぶされてしまった繊維も起きてきて、流れが整うので、光沢が出ます。

1-2. 1〜2年後に実感できるメリット

スーツが長持ちする

実はブラシの真の効果を感じられるのは、2〜3年経ってからだと言われます。ブラシで丁寧にお手入れされたスーツは10年経っても美しいままなことも珍しくありません。

それは、ブラシで汚れをきちんと落としているだけでなく、繊維の流れが整うので、毛玉や毛羽立ちができにくくなるからです。またホコリや汚れが取り除かれていることで、カビや虫が生えてしまうことも防げます。

クリーニング回数を減らせる

スーツを常にきれいな状態に保っていることで自然とクリーニングの機会が減ります。クリーニングは費用もかかりますし、生地にも負担が大きいので減らせると嬉しいですね。

長く使える良質なブラシが気になってきたでしょうか?

ここからは、あなたのお手入れの相棒になれる一生モノのブラシを、ブラシ選びのポイント共にお伝えします。

2. ブラシのかけ方

2-1. ブラシをかけるときの4つのポイント

  • スーツ ブラシ
(1) ブラシの向きは横向き
毛の流れに逆らわないように、ブラシは地面に水平に持ってかけていきます。
 
(2) 力は入れすぎず、軽く優しくかける
ブラシの毛には十分コシがあります。強くこすると摩擦で生地を傷めてしまいますし、上手くホコリをかき出せません。優しく、リズミカルにかけてあげてください。
 
(3) 上から下にかける
毛の流れに逆らわないように、基本的には上から下にかけていきます。汚れがつまっているような感じがするときは、ホコリをかき出すように、軽く下からかけてあげても良いでしょう。
 
(4) 理想は毎回、忙しくても3回着たら1回はかける
「ブラシは毎日かける!」のが理想ですが、忙しくて面倒に感じる日もあると思います。無理せず、3日に1回でも、5日に1回でもブラシをかける習慣をつけると、1〜2年後にスーツの違いを実感できます。

2-2. スーツにブラシをかける手順

手順1. 大きくブラシを動かしてホコリを払う

  • スーツ ブラシ

まずは上から下までさっとブラシをかけて、汚れを取り除いていきます。リズミカルにブラシの面とスーツの面を意識してかけると、きれいに仕上がります。

肩やラペルなど、細かい部分にブラシの毛が当たらないかもしれませんが、この時は気にせず上から下に1直線に動かしていきましょう。

手順2. 小さくブラシを動かして奥にたまった汚れを落とす

  • スーツ ブラシ

まず襟やラペルの裏側を、下から上にしっかりブラシをかけます。脇の下は、袖を軽く上げてから真っ直ぐ上から下へかけましょう。裾や袖の端など、手順1では届かなかった部分ももう一度丁寧にブラッシングしておきます。

手順3. ポケット内にブラシをかける

  • スーツ ブラシ

最後はポケットを裏返して、ポケットの内袋にブラシをかけます。一通りかけたら、フラップ(ポケットのフタ)の裏と表も細かくブラシを動かして汚れを落とします。

終わったら、ホコリが入らないように、ホコリ除けのために作られたポケットのフタ(フラップ)を外に出しておきましょう。 普段はポケットまでブラシをかけるのは面倒という方も、クリーニングに出す前はやりたいですね。

3. ブラシのお手入れ方法

スーツだけでなく、ブラシもお手入れが必要です。きちんとお手入れすればずっと使えるものなので、お手入れは欠かさないようにしたいですね。

3-1. 用意するもの

  • スーツ ブラシ
(1)中性洗剤
食器洗い専用か、エマールやアクロンなどのお洒落着洗い用の洗剤を使いましょう。

(2)タオル
洗剤を染み込ませたり、お湯を染み込ませたりしてブラシを拭くのに使います。

(3)クシ
ブラシの毛の間につまったホコリもかきだしてくれる、目の細かいクシがおすすめです。100円均一などでも十分使いやすいものが手に入りますが、もしあればクシの歯が長いものが便利です。 

3-2. ブラシのお手入れの手順

手順1. クシで梳かす

  • スーツ ブラシ

ブラシの毛をクシで梳かしてホコリを取り除きます。根元からしっかり梳かすと驚くほどホコリが出てくるはずです。

手順2. 中性洗剤で拭く

  • スーツ ブラシ

ホコリが取れたら、中性洗剤(お洒落着洗い用洗剤など)を布に染み込ませてブラシの毛を拭いていきます。

手順3. お湯ですすぐ

  • スーツ ブラシ

最後にお湯を染み込ませたタオルで、洗剤を落とすように拭き取れば完成です。

ブラシに汚れがたまっていると、スーツの汚れが取れないだけでなく、汚れをこすりつけて生地を傷めてしまう可能性があります。

大切なスーツの相棒であるブラシは、きちんとお手入れしてあげましょう。

4. スーツのためのブラシの選び方

洋服ブラシは、洋服の素材によってピッタリな毛の柔らかさが変わりますが、スーツはしっかりした生地で作られるため少し固めがおすすめです。

4-1. スーツのブラシ選びの3つのポイント

(1) 素材

素材は静電気が起きにくい天然素材である、豚毛・馬毛がおすすめです。

静電気が起きると逆にホコリがついてしまいます。天然素材の毛、天然木の持ち手でも1,000円台から購入できるので、ここは無理に節約せずに長く使えるブラシを手に入れましょう。 

  • スーツ ブラシ
豚毛
豚毛はコシがある毛質で、特に黒豚毛は白豚毛よりも硬めのことが多いです。 シルクやカシミヤなどのデリケートな生地には少し硬すぎますが、スーツは一般的に織り目の細かいしっかりした生地が使われるので、問題ありません。

馬毛
馬毛は豚毛よりも柔らかでキメが細かいため、デリケートな素材も安心してお手入れできます。キメが細かい分、ぎっしり毛を詰めることもできるので、柔らかくてもしっかり汚れが落とせます。ただお値段は豚毛より高くなることが多いです。

(2) 硬さ

  • スーツ ブラシ

スーツは細かい折り目でしっかり作られた生地が多いので、硬めのブラシがおすすめです。手でポンポンと叩くと少し痛いくらいのハリがあるくらいで丁度良いです。硬さで迷ったときは硬めのブラシを買って、他の衣類でブラシを慣らしてしなやかにしてから、デリケートなスーツに使いましょう。

(3) 持ち手

  • スーツ ブラシ

手になじみ、使うほどに味わいが出る天然木の持ち手がおすすめです。また毎日使う物なので、あなたの手に合ったサイズや形を選んでください。

迷っている方は、東急ハンズのブラシコーナーなどで、試しに持ってみてから決めるのも良いでしょう。

4-2. こだわりのブラシブランド

ここからは、編集部おすすめのブラシをご紹介していきます。まずは、いつかは手に入れたい上質なブラシ。

ブラシ1本と考えると高いお値段かもしれませんが、良いブラシはずっと使えること、スーツ持ちが良くなることを考えると、検討してみても良いかもしれないですね。

KENT

イギリス王室御用達の伝統あるブラシブランド。コシのある毛と、直線的な柄の形が美しく、ギフトなどでも人気があります。

豚毛の中でも、お腹の毛の部分を使っているためハリも柔らかさもあるのが魅力です。硬めの毛のブラシを使って、さっと汚れを払うのが英国紳士流だそうです。

ブラシの平野

 

老舗のブラシ専門店。一点一点手作業で作っています。柔らかくてしなやかな手触りで人気の馬毛ブラシを中心に取り揃えています。

看板商品の水雷型ブラシは、サイズが大きく毛がぎっしり詰まっているため、効率よく汚れが落とせると評判です。 

江戸屋

テーラーの愛用者も多い老舗中の老舗。名前の通り、江戸時代から営業しています。

特におすすめなのは、万能ブラシです。コシのある豚毛ブラシですが、良質な毛を手で丁寧に植えているためウールのスーツから、カシミヤのコートまで1本でお手入れできます。

4-3. お手頃なブラシブランド

次に、今すぐ手に入れたいブラシのご紹介です。一度もブラシを使ったことがないから、試しに買ってみたいという方にぜひオススメです。お手頃とはいえ天然毛のブラシなので、機能面も満足していただけるはずです。

無印良品

無印良品のブラシは、お手頃なお値段なのに豚毛と天然木の柄のブラシです。豚毛にしては毛もしなやかで、ウールよりも繊細な高級素材カシミアなどにも使えます。

シンプルで美しいデザインも魅力的で、こだわりのブラシを手に入れる前に、まずはお手頃なブラシで試してみたいという方にピッタリのブラシです。 

4-4. 実際にブラシを見てみる

あなたにとって本当に良いブラシを選ぶには、実際に見て触ってみて使いやすさを確認することが一番です。ネットでも情報は手に入りますし、購入もできますが、余裕がある方は量販店のブラシコーナーなどでブラシを触ってみましょう。

たとえば、東急ハンズは5,000円前後の有名ブランドの手ごろなラインを中心に、1,000円〜10,000円程度のブラシを幅広く取り揃えています。

下記に紹介している【チェックポイント】を参考にしながら、お好みの1本をご自身の目で選んでくださいね。

スーツ ブラシ
実際にチェックしたいポイント
毛のハリとしなやか
スーツには手で軽く押しても、ふにゃっと倒れないくらいのハリがあるタイプがおすすめです。
 
持ち手の握りやすさ
手のサイズに合った、天然木の持ち手を選びましょう。

サイズと重さ
サイズと重さはご自身にあったものを見つけてください。大きいとブラッシングが速くなりますが、大きすぎると重く動かしにくくなります。

5. スーツを長持ちさせたい方はオーダーがおすすめ

ここまで、ブラシを使ったスーツのケアについて解説してきましたが、そもそも長持ちするスーツが欲しい方は、オーダーがおすすめです。

なぜなら、既製品ではなくオーダーの一着であれば、吊るしのスーツにはない愛着が生まれ、マメに手入れをしようという気持ちが自然と湧いてくるためです。

そこで、ここではおすすめのオーダー専門店を、

・高品質でコスパの高い製品を提供している

・スーツに詳しくない初心者でも気軽に足を運べるお店

・店舗が多い、またはネットで便利に注文ができる

という基準より、ご紹介します。


LaFabric(ラファブリック)

  • スーツ ブラシ

ネットでオーダースーツ・シャツを1着から作れるカスタムオーダーの通販サイト「LaFabric」。

製品はすべてメイドインジャパンで、機能性に優れた生地・素材を豊富に取り扱っているのが特徴です。

またサービス最大の特長として、一度、店舗で採寸〜体型情報を登録すれば、そのデータが保存され、あとはネットから気軽にスーツをオーダーすることができます

オーダーにありがちな敷居の高さをネットを駆使して下げ、高機能な1着を店舗・オンラインストアのどちらでも便利に注文できるブランドです。

ブランド詳細

【ブランド名】LaFabric
【オーダー種類】イージーオーダー
【価格】44,800円(税込)〜
【納期】約4週間

公式サイトを見る

HANABISHI

メイドインジャパンのスーツを1着39,000円〜より仕立てられる老舗オーダースーツ専門店「HANABISHI」。

長く愛用できる上質な定番生地、日本人の体型に合うシルエット、そしてオーダースーツ専業店として培われた縫製技術の高さが特徴です。

「フィッター」と呼ばれるプロからの丁寧なカウンセリングと体型の補正に定評があり、オーダー初心者でも、自分だけの一着を選ぶ楽しみを味わえる老舗店です。

ブランド詳細

【ブランド名】HANABISHI
【オーダー種類】イージーオーダー
【価格】39,000円(税抜)〜
【納期】約3〜4週間

公式サイトを見る

AOKI パーソナルオーダー

紳士服大手のAOKIが展開する「AOKI パーソナルオーダースーツ」は、1着49,000円〜から、こだわりの一着をオーダーできる新サービス。

イタリア、イギリス、日本を中心に仕入れた100種類以上の生地の品揃え、スタンダードからスリムまで押さえた16種類のシルエット、そして、タブレットで完成イメージを確認できる「バーチャルオーダーシステム」が特徴です。

従来、完成品のイメージがつきにくいオーダーメイドのデメリットをITのチカラでカバーするAOKIの新しい取り組みです。

ブランド詳細

【ブランド名】AOKI 
【オーダー種類】イージーオーダー
【価格】49,000円(税抜)〜
【納期】約3週間〜

公式サイトを見る

6. まとめ

ずっと愛用できるブラシの選び方と、使い方のご紹介はいかがだったでしょうか。

ブラシは汚れを取り除くだけでなく、スーツを傷みや虫食いなどから守ってくれる、スーツのお手入れの強い味方です。

上質で使い易いものを選んで、スーツと一緒に大切にしてあげてくださいね。