スーツ 寿命

ビジネスマンの戦闘服とも言えるスーツ。そんなスーツですが、何年も着続けているとへたってきて、買い替えが必要になります。

自分のスーツはいつまで着れるだろう?

タイミングを見極めるにはスーツの寿命を知っておくことが重要です。

今回はスーツの寿命と、寿命を延ばすための方法をご紹介します。この記事を参考に、お気に入りのスーツを長く着続けましょう。

(※この記事は、2020年8月時点での情報を参考にしています。)

1. スーツの寿命はどれくらい?

1-1. 平均的なスーツの寿命

スーツの平均的な寿命は、夏物のスーツで3年、冬物のスーツで4年と言われています。

これは法律で定められている、衣類の平均耐用年数期間からきています。

ただし、もちろんこの3、4年というのは目安であり、スーツの使い方で寿命は変わります。

しっかりと毎日お手入れをしたり、スーツを痛めるようなことをしなければ、5年以上着続けることができます。

逆に言うとスーツを傷めるような取り扱いを続けていれば、寿命は短くなってしまいます。

1-2. 生地でも寿命は変わる

また素材によってもスーツの寿命は変わります。

ウールなどの天然素材を使ったスーツは着心地がよく、見た目も美しいですが、デリケートなので毎日のお手入れがかかせません。

しかし、取り扱いに気をつければ長く着続けることができます。

反対にポリエステルなどの化学繊維を使ったスーツは丈夫で頑丈ですが、独特のテカリで安っぽく見えたりします。

スーツのタグにSUPER80'SとSUPER100'Sといったような表示を目にしたことがないでしょうか。

このSUPER○○'Sというのは生地の元となる糸の「繊維の細さ」を表しており、数字が大きくなるほど細い糸を使っており、価格も上がります。

細い糸で作られたスーツは、柔らかく肌触りが良いという反面、デリケートなので耐久性が落ちます。

高級ブランドの高価格のスーツだからといって、量販店の普通のスーツより寿命が長い、耐久性が高いということではないのです。

1-3. スーツの寿命の見極めポイント

ここでは、「穴が空いている」「裂けている」「型崩れしている」など、明らかに見て分かる寿命以外の、スーツの寿命を見極めるためのポイントを2つご紹介します。

1つ目のポイントは、スーツのテカリです。

テカリの原因は摩擦と圧着なので、長く着ているとどうしてもテカリは生じてしまいます。

軽いテカリであればブラッシングや、スチームアイロンを利用することでとることができます。

しかしテカリがなかなか取れないようであれば、それは寿命が来ているサインです。

関連記事:スーツのテカリの取り方を知りたい方はこちら
「 スーツのテカリの取り方|誰でも簡単にできる7つの対処法
 
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2つ目のポイントは、スーツのシワです。

ウールのスーツであれば、購入してしばらくは復元力があるのでシワができても霧吹きしてハンガーにかけ、陰干ししておけばシワは伸びます。

正しいお手入れをしているのに、スーツのシワが目立つ、シワが伸びにくくなったという場合はスーツの寿命が来ています。

関連記事:アイロンでできるスーツのシワのお手入れ方法を知りたい方はこちら
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2. スーツが傷む原因と、やってはいけないNG行為

スーツは着用する度に、汗、それによる湿気、ホコリなどの汚れ、シワなどによって磨耗していきます。

そのため、スーツを適切にケアしないと寿命が短くなってしまうのです。

ここでは、スーツの寿命が縮む原因になってしまうNG行為をご紹介します。以下の行為を何気なくしてしまっていないか、思い返してみてください。


同じスーツを連続で着る
スーツを1日着たら最低でも1日は休ませるようにしましょう。

靴と同じようにスーツは、正しいお手入れをしないまま、同じ1着を続けて着用してしまうと、傷みやすくなってしまいます。


1日着た後スーツを放置

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1日着たスーツを、脱ぎっぱなしにして置いておくのもスーツを傷めてしまうNG行為です。

シワが寄ってしまい、形崩れの原因になります。

本当に疲れて帰宅し、いますぐ眠りたいという時でも最悪でもスーツはハンガーにかけてください。


激しい運動

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激しい運動、たとえばスーツで走ったりすると摩擦を引き起こし、摩擦はスーツのテカリの原因になります。

最近流行っている自転車通勤も、サドルとスーツの摩擦で股やお尻の部分がテカってしまいます。

自転車通勤をする方は、高級スーツを着るのはあまりおすすめしません。


頻繁にクリーニングに出す

スーツの生地に多く使われるウール、羊毛は頻繁なクリーニングによって油分が落ちてしまい、ハリが失われます。

ハリが失われると汚れが付着しやすくなり、くたびれて見えてしまいます。

また、機械による強いプレスもスーツを傷める原因になります。

クリーニングに出す目安としては、シーズンに1回で十分です。

3. スーツの寿命を延ばすには?

このチャプターでは、スーツの寿命を延ばすための方法をご紹介します。

3-1. 正しい手入れと収納方法・5ステップ

スーツの寿命を延ばし、長く着続けるには毎日の正しいお手入れ、収納が必要不可欠です。

正しいお手入れ方法を実践できれば、汚れや臭い、しわなどもあまり気にならずクリーニングにも頻繁に出す必要もなくなるはずです。

初めは手間に思うかもしれませんが、慣れてしまえば短時間でできるようになりますので、ぜひマスターしてください。

ステップ1.  ポケットの中身を出す

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収納する前に、ポケットの形崩れやテカリの原因になるので中身を出します。

ジャケットの内ポケットや、パンツの後ろポケットなども注意しましょう。

ステップ2. ハンガーにかける

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スーツをハンガーにかけます。

正しいハンガーを選ばないと、シワや型崩れの原因になります。

ジャケットのハンガーの選び方

肩のラインに合う肉厚で丸みのあるものを選びましょう。

厚さの目安は3〜5cm。

洗濯用ハンガーのような薄いものを使うと、肩がつぶれてしまいます。

形は肩先が前方に柔らかくカーブしているタイプがおすすめです。

素材は防湿効果があり静電気を防いでくれる木製がベストですが、形が合ったプラスチックのものでも大丈夫です。

スラックスのハンガーの選び方

バーに掛けるタイプと、挟んで吊るすタイプのものがありますが、挟んで吊るすタイプのハンガーを選びましょう。

掛けるタイプのものは、シワになってしまうことがあります。

裾から吊るすことで、スラックスの重みでシワが伸びます。

さらに折りたたまないため湿気も逃げやすいというメリットがあります。

ステップ3. ブラッシング

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着用後のスーツにはたくさんのホコリが溜まっています。

ブラシを使って、目に見えないホコリまでしっかり落としましょう。

小さなホコリもそのままにしておくと、繊維内に入り虫食いの原因になってしまいます。

ブラッシングの方法は、まず全体を軽くたたいてホコリを浮かせ、ジャケットは上から順にかけていきます。

パンツは逆さまにつるして、裾から腰へかけていきます。

襟(カラー)の裏側や、ポケットの中など見えない部分も忘れないようにしましょう。

関連記事:詳しいブラッシングの方法を知りたい方はこちら
スーツを綺麗に保つブラシかけ|愛用ブラシの選び方と使い方

ステップ4. 風通し
スーツは一度着るとどうしても汗が染み込んでしまいます。

クローゼットにしまう前に、風通しの良い室内に半日ほど陰干しして汗などの水分を飛ばしてあげましょう。

水分は生地や芯材(型の部分)を傷めるだけでなく、匂いやカビの原因になります。

ステップ5・クローゼットに収納

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クローゼットに収納するときは、スーツとスーツの隙間を最低でも2cmは開けて収納しましょう。

隙間なく収納してしまうと、出し入れするときに生地がこすれて傷む原因になります。

さらに通気性も悪くなるのでカビの原因にもなります。

3-2. 数着を着回す

ベストなのは5着のスーツを1週間に1着づつ着回すことです。

正しいお手入れを毎日しているならば、シーズンに3着で十分着回せます。

とにかく、1つのスーツに負荷がかかりすぎる状況は避けましょう。

3-3. ツーパンツにする

スーツの上と下、ジャケットとパンツでは摩擦の関係上どうしてもパンツの方がダメージが多く溜まり、先に寿命が来てしまうことが多いです。

なので、スーツを買うときはツーパンツがおすすめです。

仮にジャケットとパンツが1つずつダメになってしまったとしても、余ったスラックスはオフィスカジュアルや休日のジャケパンスタイルにも利用できますよ。

4. まとめ

さいごに、スーツの寿命が気になる方のためにポイントをまとめると、

・スーツの平均的な寿命は、夏物のスーツで3年、冬物のスーツで4年である

・高級ウールのスーツは着心地が良い一方で、手入れをしっかりしないと寿命が短くなる

という点を押さえていただければと思います。

どんなスーツでも手入れの知識を知り、ケアを怠らないようにしないと、一般的な寿命よりも早くだめになってしまいます。

好みの一着を少しでも長く着れるようにしたいという気持ちのある方は、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。