きれいだったスーツも、着ているうちにシワができ、折り目も無くなって、野暮ったい形になってしまいませんか?
ここではスケジュールに合わせて選べるように「毎日手軽にできるアイロンがけ」と「休日にしっかりかけるアイロンがけ」の2種類をご紹介します。毎日きれいなスーツでかっこよく仕事しましょう!
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※この記事は2024年11月時点の情報をもとに作成しています。 ※記事内の価格は記載がない限り全て税込み価格です。 ※本記事で紹介しているブランド/商品はPR商品を含みます。 |
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1. 初めてスーツのアイロンをかける方へ
1-1. アイロンがけの仕組み
アイロンの基本は温めて冷やす
繊維は熱が加わると形を変えやすくなります。シワを伸ばすときは、アイロンの熱で繊維を温めながら平らな金属の部分で形を整えていきましょう。伸びたあとは、そのまま冷ますとパリッとした状態が保てます。
アイロンがけに必須とされる霧吹きやスチームの役割は、水分で熱が早く繊維に伝わるようにすることです。
1-2. アイロンをかける基本動作3つ
スチームをかける
素材の風合いを生かしてふんわり仕上げたいときは、アイロンを1cmほど浮かしてスチームをかけます。
すべらせる
広い範囲にアイロンをかけるときは軽くすべらせます。前に進めるときはアイロンの先を少しあげたり、前方にある部分を少し上げると動かしやすいです。
押さえる
スラックスの折り目や、シャツの襟(カラー)など、折り目をつけたいときは軽く押さえます。
アイロンの仕組みと基本動作を頭において、アイロンがけを進めていきましょう。
1-3. アイロンがけをするメリット
アイロンがけには、「シワを伸ばす」だけでなく、いろいろなメリットがあります。
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2. 毎日、5分あればできるアイロンがけの方法
ここでは、時間のない平日でもできる簡単なアイロンがけの方法をお伝えします。
その日ついたシワを、その日のうちに伸ばせるので、生地への負担もお手入れの負担も減らせます。
たった5分程度でできるので、できるだけ毎日続けましょう。
2-1. アイロンのスチームを使ったお手入れ
アイロンがけは時間も慣れも必要ですが、スチームを使えば簡単にシワが伸ばせます。
今回はテーラーさんにいただいたアドバイスと共に、スチームのお手入れをご紹介します。
1. スチーム機能付きアイロン
2. 霧吹き
3. ハンガー(ジャケット用)
4. ハンガー(パンツ用)
スチームを使ったお手入れの手順
手順1. スーツをハンガーにかけ、スチームをたっぷり吹きかける
まずはジャケットはジャケットハンガーに、パンツはパンツハンガーにかけてスチームを当てやすくしておきます。
全体にスチームを当てていきますが、シワがついた部分や、特にシワがつきやすい箇所(肘・膝・背中など)は同じ場所にしばらく当てて、念入りにかけましょう。
逆に折り目をしっかりつけたい部分、パンツのセンターライン(ハンガーにかけている時は両端の部分)には当てすぎないようにしましょう。
※生地を傷めるのでアイロンの熱くなった部分はスーツに当てないでください。
手順2. しわを引っ張り伸ばす
スチームをなじませながら、いろいろな方向にシワを伸ばしましょう。
スチームを浴びてすぐのあたたかいうちは、シワを自由に伸ばせるものの、その分新しいシワもついてしまいやすい時間です。
誤ってシワを増やしてしまわないように、真っ直ぐハンガーにかけておきましょう。
スチームを吹きかけてもシワが伸びなかったら、霧吹きで水分を追加しましょう。
特にスーツの素材がポリエステルの場合、いくつも水滴が見えるくらいまで濡らして大丈夫です。
手順3. そのままハンガーにかけておく
スチームをかけた直後は、スーツに湿気や熱が残っています。
そのまま着用してしまうとシワがついてしまうため、スーツが乾いて普通の状態に戻るまではハンガーにかけたままにしておきましょう。
その際ボタンをいくつか留めておくと、型崩れせずにパリッとしたスーツの形が保てます。
このようにスチームや霧吹きだけでも、かなりシワは取れるはずです。
ところが、アイロンのスチーム力が弱いと、手軽なはずのお手入れも時間がかかってしまいます。
そこで今回はスチームを使った手軽なお手入れと、通常のアイロンがけ、どちらにもぴったりなアイロンをご紹介します。
まだアイロンを持っていない方は参考にしてみてください。
2-2. おすすめアイロン3選
まずは、アイロンを選ぶ際に気をつけたいポイントをお伝えします。
・スチーム:8〜10ml(g) /分以上
・重さ:1.0〜1.5kg
・安全性:自動電源オフ機能のあると安心
・コード:コードが有るか無いかで動かしやすさ違う
そしてこれらのポイントを満たしていて、実際に使いやすかったアイロンのご紹介です。
▶ティファール フリームーブパワー
110ml(g)/分の超強力ジェットスチーム搭載なのにコードレス。深いしわもさっと伸ばせます。少し重めですが、平均機種の約10倍ものスチーム力で重さが気になる前にお手入れが完了します。
▶Panasonic 衣類スチーマー
シックなカラーがインテリアになじむお洒落なスチーマー。コンパクトなボディが、手軽なお手入れにぴったりです。小さいですが、普通のアイロンがけにも使えます。小回りが利くので、襟や袖などの手入れも簡単です。
▶Panasonic コード付きスチームアイロン
約2,000円という破格の値段ですが、十分すぎる機能を持ったおすすめアイロン。
スチーム力が9ml(g)、スチームタンク容量が200mlも入る上、ベース面がU字になっており、戻りジワができにくい加工までされています。
アイロンは機種によってアイロンがけの手間が全然違います。
高い機種が良いとも限らないため、今回お伝えしたアイロン選びのポイントを参考に、ご自身にぴったりのアイロンを見つけてください。
3. 休日にしっかりとアイロンをかける方法
スチームを使ったお手入れは手軽ですが、やはり良いスーツを良い状態に保つには時間が取れるときにしっかりアイロンをかけましょう。
時間の取れる休日におすすめのアイロンがけの方法を、パーツごとのポイントと一緒にご紹介します。
3-1. かける前の準備と注意すること
アイロンをかける前に、まずは準備が必要です。きちんと準備をすることで、アイロンのかけやすさが変わります。
良いアイロンを使うことはもちろん、アイロン台や当て布も必ず用意しましょう。
1. アイロン
2. アイロン台(高さがあるものがおすすめ)
3. 当て布(ハンカチなどでOK)
4. 霧吹き or 濡れタオル
5. 袖まんじゅう or 丸めたバスタオル
【注意】正しい温度を設定する
素材によって適切な温度があります。素材がわからない場合は洋服のタグで確認しましょう。
素材の種類 | アイロンの設定 | 温度 |
ウール | 中 | 140 - 160℃ |
綿・麻 | 高 | 180 - 200℃ |
ナイロン・アクリル | 低 | 110 - 130℃ |
素材の種類 | アイロンの設定 | 温度 |
ウール | 中 | 140 - 160℃ |
綿・麻 | 高 | 180 - 200℃ |
ナイロン・アクリル | 低 | 110 - 130℃ |
当て布は必ず使う
当て布を使わないと、アイロンの熱で生地の風合いが無くなり素材が傷んでしまいます。当て布はハンカチやタオルなど、綿の布であれば何でも大丈夫です。
3-2. ジャケットのアイロンがけ
準備ができたら、アイロンをかけていきましょう。
上記、5箇所のパーツに順番にかけます。
手順1. 袖
片方ずつアイロン台に乗せて、袖にアイロンをかけていきます。生地を傷めないように、当て布を当てながら、なでるように優しくかけましょう。
左手で生地を広げ軽く引っ張りながら、しわを伸ばしてください。
袖の外側にある縫い目に合わせて優しくプレスすると、きれいな形が保てます。
袖まんじゅうを袖の中に入れてかけるのが理想ですが、丸めたバスタオルを入れても綺麗にかけることができます。
手順2. 後ろ身頃(背中)
アイロン台にジャケットを着せるように置き、上から下へなでるようにかけます。背中のしわは目立つので、丁寧にかけましょう。
手順3. 前身頃
生地の流れに沿って全体的に軽くかけましょう。
脇の部分で生地が切り変わっている場合は、ジャケットをずらして、脇の部分の形に沿ってアイロンがけをしていきます。
パットが入っている肩の周辺は、アイロン台にスーツを着せるように置くとかけやすくなります。
手順4. ラペル(下襟)
ラペルは折り目を強くつけすぎると、立体的な形が崩れてしまうので、なでるように軽くアイロンをかけます。
アイロンの熱が残っているうちに、形を整えます。
アイロン台ではかけにくいときは、ハンガーにかけたままでも大丈夫です。その際も必ず当て布は使ってください。
手順5. 襟
襟は裏からかけるのがおすすめです。
襟は首のラインに沿って丸く縫い付けられているため、少しずつ手で平らに伸ばしながらアイロンをかけていきます。
一気にアイロンをかけようとして無理にプレスすると逆にシワが入ってしまうため、気をつけましょう。
裏にアイロンがかかったら、折り返しすと立体的な襟の完成です。
3-3. パンツのアイロンがけ
パンツは3箇所のパーツに分けて、
の順番にアイロンをかけます。
手順1. 腰回り
まずは腰回りを一周かけます。裏地からかけるとかけやすいです。
表地はパンツの前側と後ろ側を同時にかけてしまわないように、アイロン台にパンツを履かせるようにして、片面ずつかけます。
ファスナーに当たらないように注意しましょう。
手順2. 腰〜裾にかけて
片方ずつアイロン台の上に載せて、腰から裾へアイロンをかけます。その際、パンツを履いている際に真ん中に来る折り目(センターライン)を優しくプレスしましょう。
写真のようにパンツを置いた際は、センターラインは両端になるので、名前に惑わされないように注意してください。
間違った部分に折り目をつけてしまうと、スラックスの形が崩れてしまいます。
このセンターラインは、スチームを吹きかけるだけのお手入れや、ズボンプレッサーでは、美しいラインを保つのが難しく、アイロンでのプレスが効果的です。
手順3. 裾
裾は内側からかけましょう。足元にしわがついているとだらしない印象を与えてしまうので、丁寧にかけてくださいね。
この記事では、毎日行いたいスーツのお手入れ方法や、状況別の対処策など、幅広くご紹介しています。
4. まとめ
アイロンを使った手入れの紹介いかがでしたか。
アイロンがけは正しく行えばしわを伸ばすだけでなく、型崩れや虫からスーツを守ることもできます。
スケジュールに合わせて、手軽なお手入れと時間をかけたお手入れを組み合わせ、お気に入りのスーツを大切にしてあげてくださいね。
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