
スーツのクリーニングの頻度|スーツを清潔に保つための4つのお手入れ方法
ビジネスマンや就活生は、毎日のようにスーツを着用しますよね。
他の服は一回着たら洗濯することがほとんどなのに、スーツは特別な時しかクリーニングに出さないけど本当に清潔なの?どのくらいの頻度で出せば良いの?と疑問に思ったことはありませんか。
今回は、スーツをクリーニングする頻度の目安とお手入れの仕方についてご紹介していきますので、参考にしてみてください。
(※この記事は、2018年1月時点での情報を参考にしています。)
Outline
1. スーツをクリーニングする頻度について
1-1. クリーニングは1シーズンに1回が目安
スーツをクリーニングに出す頻度は1シーズンに1回程度と言われています。
逆にクリーニングに出す頻度が多すぎるとスーツが傷んでしまう可能性があります。
ポイントは「長期間しまう前にクリーニングに出す」ことです。
人間の皮脂や汗を吸収したまま長期間保管すると虫に食われてしまうため、これをクリーニングに出すことで防止します。
そして、クリーニングから戻ってきたら必ずビニールシートを取りましょう。
太めのハンガーにかけて不織布のカバーに入れた後、防虫剤を入れたタンスに保管してください。
1-2. 頻繁にクリーニングしてはいけない理由
多くのスーツはウール(羊の毛)で作られています。羊毛に含まれる油分は、頻繁なクリーニングによって落ちてしまいハリが失われます。
ハリが失われると汚れが付着しやすくなり、くたびれて見えてしまうのです。
長くスーツを愛用したいという方に頻繁なクリーニングはおすすめ出来ません。
2. キレイにこだわる方は洗えるスーツがおすすめ
ここまでスーツをクリーニングに出す頻度について解説してきましたが、日々、着用する中での汚れやニオイを解消したい!という方もいるのではないでしょうか。
そんな方には、自宅の洗濯機で汚れを落とせる洗えるスーツがおすすめです。そこで、ここでは洗えるスーツを取り扱うおすすめ店を
・第三者機関が定める審査をクリアしている、または洗える機能を公式HPでしっかりと紹介している
・機能面だけでなく、長く使える高品質な1着を提供している
という基準より、ご紹介します。
クリーニングなしでも、スーツがきれいになるようにケアしたい、という方はぜひ参考にしてみてくださいね。
FABRIC TOKYO
ネットでオーダースーツ・シャツを1着から注文できるカスタムオーダーの通販サイト「FABRIC TOKYO」。
【取り扱い店】FABRIC TOKYO
【商品名】THE TECH #003 Laundry
【価格】59,800円(税込)〜
AOKI
【取り扱い店】AOKI
【商品名】本当に洗えるスーツ
【価格】39,000円(税抜)〜
紳士服のコナカ
大手紳士服量販店の中で、新素材や機能性素材のスーツに定評のある「紳士服のコナカ」。
そんなコナカが開発した洗えるスーツは、洗濯・洗剤不要の「温水シャワーで汚れを落とす」ことができる業界初の1着。
汚れのほか、シワ、ほこり、花粉などもしっかり落とせるため、手間をかけずに、清潔なスーツを保つことができるおすすめの商品です。
【取り扱い店】紳士服のコナカ
【商品名】シャワークリーンスーツ
【価格】39,000円(税抜)〜
3. スーツを清潔に保つポイント
クリーニングという方法以外にも、ブラッシング、スチーム、乾燥など汚れを落とす方法はあります。
お手入れを入念にすることで清潔なスーツを維持しましょう。
3-1. スーツのシワを防ぐ方法
スーツのシワを防ぐ方法には、【ハンガーに吊るしスーツの重みでシワをのばす方法】と【アイロンでシワをのばす方法】があります。
軽いシワはハンガーに吊るすだけで伸ばすことができますが、それでも伸びそうにないシワには、綿の当て布をした上からアイロンを中低温でかけましょう。
【ハンガーに吊るしスーツの重みでシワをのばす方法】
・ジャケットをかける
ハンガーは肩のラインに合う肉厚で丸みのあるものを選びましょう。
厚さの目安は3.0〜5.0cm。薄いものはもちろんNGですが、それより厚いもの(コート向きのハンガー)もスーツの型崩れの原因になります。
形は肩先が前方に柔らかくカーブしているタイプがおすすめです。
さらにこだわるなら、スーツの肩幅に合ったハンガーの幅を選びましょう。
素材は防湿効果があり静電気を防いでくれる木製がベストですが、形が合ったプラスチックのものでも大丈夫です。
・肩先が前方にカーブしているもの
・木製
・ハンガーの幅がスーツの肩幅と近いもの
・パンツをかける
パンツはズボン専用のハンガーで吊りましょう。
裾の部分をハンガーに挟んで逆さまに吊るすと、パンツの重みを利用してしわが伸ばせます。
ジャケット同様に、木製のハンガーが理想です。
家に帰ったらすぐハンガーにかける、これが毎日のお手入れの基本です。
【アイロンでシワをのばす方法】
・ジャケットのアイロンがけ
の5箇所のパーツに順番にかけます。
順番を守ってかけると、シワが残りにくくきれいに仕上がります。
では、パーツごとのアイロンがけのコツを見ていきましょう。
手順1. 袖
片方ずつアイロン台に乗せて、袖にアイロンをかけていきます。
生地を傷めないように、当て布を当てながら、なでるように優しくかけましょう。
左手で生地を広げ軽く引っ張りながら、しわを伸ばしてください。
袖の外側にある縫い目に合わせて優しくプレスすると、きれいな形が保てます。
袖まんじゅうを袖の中に入れてかけるのが理想ですが、丸めたバスタオルを入れても綺麗にかけることができます。
手順2. 後ろ身頃(背中)
アイロン台にジャケットを着せるように置き、上から下へなでるようにかけます。
背中のしわは目立つので、丁寧にかけましょう。
手順3. 前身頃
生地の流れに沿って全体的に軽くかけましょう。
脇の部分で生地が切り変わっている場合は、ジャケットをずらして、脇の部分の形に沿ってアイロンがけをしていきます。
パットが入っている肩の周辺は、アイロン台にスーツを着せるように置くとかけやすくなります。
手順4. ラペル(下襟)
ラペルは折り目を強くつけすぎると、立体的な形が崩れてしまうので、なでるように軽くアイロンをかけます。
アイロンの熱が残っているうちに、形を整えます。アイロン台ではかけにくいときは、ハンガーにかけたままでも大丈夫です。
その際も必ず当て布は使ってください。
手順5. 襟
襟は裏からかけるのがおすすめです。
襟は首のラインに沿って丸く縫い付けられているため、少しずつ手で平らに伸ばしながらアイロンをかけていきます。
一気にアイロンをかけようとして無理にプレスすると逆にシワが入ってしまうため、気をつけましょう。
裏にアイロンがかかったら、折り返しすと立体的な襟の完成です。
・パンツのアイロンがけ
パンツは3箇所のパーツに分けて、
の順番にアイロンをかけます。
手順1. 腰回り
まずは腰回りを一周かけます。裏地からかけるとかけやすいです。
表地はパンツの前側と後ろ側を同時にかけてしまわないように、アイロン台にパンツを履かせるようにして、片面ずつかけます。
ファスナーに当たらないように注意しましょう。
手順2. 腰〜裾にかけて
片方ずつアイロン台の上に載せて、腰から裾へアイロンをかけます。
その際、パンツを履いている際に真ん中に来る折り目(センターライン)を優しくプレスしましょう。
写真のようにパンツを置いた際は、センターラインは両端になるので、名前に惑わされないように注意してください。
間違った部分に折り目をつけてしまうと、スラックスの形が崩れてしまいます。
このセンターラインは、スチームを吹きかけるだけのお手入れや、ズボンプレッサーでは、美しいラインを保つのが難しく、アイロンでのプレスが効果的です。
手順3. 裾
裾は内側からかけましょう。足元にしわがついているとだらしない印象を与えてしまうので、丁寧にかけてくださいね。
3-2. スーツの汗や雨の匂いを防ぐ方法
におい対策をしていたのに、スーツが臭くなってしまった!そんなときのために、においに気づいた際の対処法をご紹介していきます。
スーツの匂いを取るには主に、【スチームをかける方法】と【消臭スプレーをかける方法】があります。
【スチームをかける方法】
アイロンのスチームを当てると、蒸気が飛ぶときに汗の成分も一緒に飛ばすことができます。
汗は水溶性なので、蒸気の水分で溶け出すからです。
アイロンの熱で殺菌もできるため、においの防止もできておすすめなお手入れです。
【消臭スプレーをかける方法】
今すぐにおいを何とかしたいという緊急事態には、消臭スプレーもおすすめです。
ファブリーズやリセッシュなどの消臭スプレーをかけるだけでも、においは改善されます。
汗や汚れがつきやすい、スーツの内側を中心に吹きかけましょう。
おすすめは「ファブリーズメン」
ファブリーズの中でも最強の消臭力を誇る男性用のファブリーズ。汗、タバコ、焼肉などいわゆる「オトコのニオイ」に効く消臭剤です。
消臭力がある分スカイブリーズの香りは少し強めなので、テスターなどで試してみてからの購入をおすすめします。
4. まとめ
最後に、クリーニングの頻度について大切なポイントをまとめると、
・クリーニングは1シーズンに1回が目安
・スーツの軽いしわはハンガーにかけ、スーツの重みで伸ばすことができる
・普段からしわ、汚れ、ニオイが気になる方には、洗えるスーツという選択肢もおすすめ
という点が挙げられます。
スーツを何度もクリーニングに出すと、スーツが傷んでしまう原因にもなりますので、大切な一着を長く着れるよう、本記事を参考にしてくださいね。