還元率が1.2%と高く、多くのWebサイトでおすすめのカードとして取り上げられている『リクルートカード』。
ただ、いざ作ろうと思っても、
「還元率以外にメリットはあるの?」
「もしかしてほかのカードのほうがいいのかな?」
など、リクルートカードが本当にお得なのか気になっていませんか?
そこでこの記事では、
・専門家への独自調査
・リクルートカードユーザー100人へのアンケート
・編集部によるクレジットカード会社へのリサーチ
をもとに、リクルートカードを作るうえで知っておきたい『メリット・デメリット』についてご紹介します。
あわせて、「ほかの高還元カードとの比較」も解説しているので、リクルートカード以外を含めて検討している方も、ぜひ参考にしてくださいね。
先にリクルートカードの詳細を知りたい方は「3. リクルートカードの基本情報:まとめ」をご覧ください。
なおこの記事では、クレジットカードに関する知識について専門家に監修を頂いています。※商品掲載欄の一部を除く
FP資格であるCFP認定を受けると同時に、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士1級を取得。2017年に独立し、主に個人を相手にお金に関する相談及び提案設計業務を行う。
個人や企業向け相談の他、セミナー講師・執筆・監修業も手掛ける。
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※この記事は2021年1月時点の情報を参考にしています。
1. リクルートカードは本当にお得なの?
還元率が高いといわれるカードがいくつかある中で、「本当にリクルートカードってお得なのかな?」と疑問に思っていませんか。
そこで、まずこの章でリクルートカードのメリット・デメリットについて解説していきます。
それでは詳しく見ていきましょう。
1-1. リクルートカードの3つのメリット
ここでは、リクルートカードがお得といわれる理由として、下記3つのメリットをご紹介します。
既に知っていることがある方も、おさらいのつもりで読んでみてくださいね。
① 年会費無料で1.2%の高還元率
まず、リクルートカードの一番のメリットは、年会費無料にも関わらず還元率が1.2%な点です。
各種クレジットカードの平均還元率
カード | 平均還元率 |
年会費無料クレジットカード | 0.5〜1.0% |
年会費のかかる一般カード | 1.0〜1.5% |
ゴールド・ブラックカード | 1.5〜2.0% |
表のように年会費無料の場合、還元率は1.0%あれば高いクラスに入ります。
そもそもリクルートカードのように1.2%を越えているのは、ほかに1.25%の『REXカード』のみなので、非常に高い還元率といえます。
REXカードとの比較や違いについては「2. リクルートカードとほかの高還元カードを比較」で解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
還元金額の対象はクレジットカードによって「会計ごと」か「月の利用総額」に分かれます。
一般的に100円ごとでの還元になるので、「会計ごと」のカードは切り捨てられる分が多く、ポイントが貯まりづらい傾向にあります。
その点、リクルートカードは「月の利用総額」のため、還元率の高さとあわせてポイントが貯まりやすいですよ。
② 電子マネーチャージも1.2%還元
クレジットカードは、電子マネーにチャージした金額については、還元率が下がったり付与対象外な場合が多いです。
その中でリクルートカードは電子マネーチャージの場合でも還元率が1.2%のまま。そのため、
・nanaco
・楽天Edy
にチャージして支払うと、ポイント二重取りで「合計1.7%」の還元率にできます。
ポイント二重取りの仕組み
※ 上記画像のように、nanacoと楽天Edyは利用時に0.5%還元でそれぞれのポイントが貯まります。
自動販売機やコンビニ、飲食店など、使える場所は多いのでぜひ活用してみてくださいね。
セブンイレブンではnanacoによる各種税金、公共料金の支払いを受け付けています。
そのため、リクルートカードでnanacoにチャージをすれば、本来ポイントが貯まらない税金の支払いも還元対象にできますよ。
ただし、電子マネーチャージ分の還元については、
- 月3万円以内までで、越えた分は付与されない
- JCBブランドで作った場合、楽天Edyへのチャージは対象外
上記のため、注意しましょう。
※ 詳しくは、「リクルートカードにおける電子マネーチャージご利用分のポイント加算対象の改定について」を参照。
リクルートカードをJCBやVISAなど、どのブランドで作れば良いのかについては「Q2. どの国際ブランドで作るのがおすすめ?」で解説しているので、ぜひご覧ください。
③ 系列サービスの利用でさらにポイント加算
最後に、リクルートカードは系列サービスでの利用で還元率が上がる点も魅力です。
主なリクルート系列サービス
サービス名 | 加算還元率 |
---|---|
+3.0% | |
+2.0% | |
+2.0% | |
予約1名につき50ポイント |
(※「リクルートID規約 ポイント加算・利用条件一覧」を参照。)
たとえばポンパレモールでは、
- もともとある基本還元率「1.2%」
- 加算還元率「3.0%」
をあわせて「4.2%」の還元率になります。
このように、系列サービスを積極的に利用すれば、さらにお得にポイントを貯めることができますよ。
1-2. リクルートカードのデメリット
リクルートカードは年会費無料なうえに還元率が高いので、保有する上でデメリットはありません。
強いていえば、付与される「リクルートポイント」が系列サービスでの利用に限られるので、やや使いづらい点があげられます。
電子マネーをあまり利用しないという方にとっては保有するメリットはないといえるでしょう。
リクルートポイントはマイページ上で「Pontaポイント」に等価交換が可能です。
Pontaポイントに交換すれば、
- LAWSONやケンタッキーなど、ポイントの利用できるお店が増える
- dポイントやマイルなど、Pontaポイントからさらに別のポイントへ交換が可能
といったように、使い道が増えるのでデメリットを抑えることができますよ。
次の章ではこのメリット・デメリットを踏まえて、ほかの高還元カードとの比較を解説していくので、ぜひご覧ください。
2. リクルートカードとほかの高還元カードを比較
リクルートカード以外で年会費無料の高還元カードとして、
- 楽天カード
- REXカード
上記2枚が有名です。
そこでこの章では「リクルートカードはほかのカードと比べてもお得なのか」という疑問を解消するために、下記2つの観点から比較していきます。
それでは詳しく見ていきましょう。
◆ ポイントの貯まりやすさ
商品画像 | |||
---|---|---|---|
カード名 | リクルートカード | 楽天カード | REXカード |
還元率 | 1.2% | 1.0% | 1.25% |
系列サービス 利用時の還元率 |
最大4.2% | 3.0% (条件付きで最大13.0%) |
最大1.75% |
電子マネー チャージ還元率 |
1.2% | 楽天Edyのみ 0.5% |
Suica・ICOCA のみ1.25% |
還元金額対象 | 月の利用総額 | 月の利用総額 | 月の利用総額 |
(※ 系列サービス利用時の還元率はキャンペーン時を除きます。) |
まず、お得なカードなのかどうかに直接関わってくるのが「ポイントの貯まりやすさ」です。
3つのうち、通常の還元率が最も高いのは1.25%のREXカード。
一方で、楽天カードは条件付きになりますが、系列サービス利用時の還元率が最大13.0%なことが魅力です。
※ 最大13%の数値は「楽天プレミアムカード・ゴールドカード利用時の+2%」を除いて計算しています。
条件と聞くと難しく感じますが、サービス利用者にとって簡単なものも多く、5.0%以上の還元率にしやすくなっています。
その中でリクルートカードは、電子マネーチャージの還元率でほかのカードより優れています。
比較早見表
項目 | リクルート カード |
楽天カード | REXカード |
還元率 | ◯ | △ | ◎ |
系列サービス | ◯ | ◎ | △ |
電子マネー | ◎ | △ | ◯ |
これらを踏まえると、ほかの高還元カードに劣る部分こそあるものの、リクルートカードは総合的に見てポイントが貯まりやすいといえます。
高還元カードの「2枚持ち」もおすすめ!
上記で解説したように、クレジットカードによってポイントの貯まりやすいシーンは異なります。
ただ、クレジットカードの所有数を1枚に限定する必要はないので、高還元カードの「2枚持ち」もおすすめです。
ポイントが分散するデメリットはありますが、シーンに応じてうまく使い分ければ、より効率的に貯めることができます。
特に電子マネーの「楽天Edy」機能が付いた楽天カードとは相性が良く、お互いのポイントを貯めやすいですよ。
◆ ポイントの使いやすさ
商品画像 | |||
---|---|---|---|
カード名 | リクルートカード | 楽天カード | REXカード |
貯まるポイント | リクルートポイント | 楽天スーパーポイント | REX POINT |
ポイントの使い道 | ・系列サービス ・他社ポイントへ交換 |
・系列サービス ・楽天Edyへチャージ ・カード利用額に充当 |
・他社ポイントへ交換 ・カード利用額に充当 |
ポイントの貯まりやすさも大切ですが、本当にお得なのか見定めるうえで「使いやすさ」も重要になってきます。
リクルートカード以外の高還元カードは、貯まったポイントを系列サービス以外でも利用できるので、使いやすいのが魅力です。
・楽天カード
… 1ポイント = 1円で月のカード利用額に充当や、楽天Edyにチャージが可能
・REXカード
… 1ポイント = 1円で月のカード利用額に充当が可能
一方で、リクルートカードは「1-2. リクルートカードのデメリット」で解説した通り、ポイントがやや使いづらい傾向にあります。
特に系列サービスを利用しない方は、他社ポイントへの交換が必須なので注意しましょう。
リクルートカードはこんな方におすすめ!
ここまでの比較を踏まえて、リクルートカードはこんな方におすすめです。
- リクルート系列のサービスをよく利用する方
… サービス利用時最大4.2%の高還元で、ポイントもそのまま使える
- 楽天Edy、nanacoの電子マネー決済をよく利用する方
… チャージ時に1.2%の還元率はリクルートカードならではの特徴
- 他社ポイントへの交換や「高還元カードの2枚持ち」で上手に活用できる方
… ほかのサービスとあわせることでお得に活用しやすい
リクルートカードは、このうちのどれかひとつが当てはまる方に自信を持っておすすめできるカードです。
しかし、上記に当てはまらず、
「うまくやりくりできる自信がない…」
「クレジットカードを複数持つのは抵抗がある」
といった方には「楽天カード」や「REXカード」の作成をおすすめします。
この2枚についてさらに詳しく知りたい方は以下の関連記事を参考にしてくださいね。
この記事では、REXカードの口コミ評判や、他のカードと比較したメリットをご紹介します。
この記事では、実際の口コミ評判をもとに「楽天カードがお得な理由」を徹底解説しています。
また、ほかにもおすすめのクレジットカードを知りたい方は以下の関連記事をご覧ください。
この記事では、2019年おすすめのクレジットカードやカードに関する基礎知識をご紹介します。
3. リクルートカードの基本情報:まとめ
HOTPEPPERグルメやじゃらんなど、リクルートが提携している様々なサービスをお得に利用できる「リクルートカード」。
通常利用時や電子マネーチャージで1.2%の高還元率なこと以外にも、
- 海外旅行傷害保険:最高2,000万円
- 国内旅行傷害保険:最高1,000万円
- ショッピング保険:年間200万円まで
といった、年会費無料ながら各種付帯保険の充実している点が魅力です。
特に海外での医療費は高額になるので、旅行によく行く方にもおすすめのクレジットカードですよ。
◆ ユーザーの口コミ
還元率が1.2%と高く、貯まったポイントでCDや家電を購入することもできます。また、リクルートが運営するポンパレモールで日用品も揃えられるので、ほぼ毎日得した気分です。
居酒屋を予約するときは「HOTPEPPERグルメ」で、ホテルを予約するときは「じゃらん」でと、普段からサービスを利用しているので自然とポイントが貯まっていきます。
【年会費】永年無料
【発行スピード】3〜5日
【限度額】10〜100万円
【ポイント還元率】1.2%
【ポイント名】リクルートポイント
【ポイント交換】
1ポイント=他社の1ポイントとして交換可能
【国際ブランド】JCB、VISA、Mastercard
【付帯電子マネー】楽天Edy(VISA、Mastercardのみ)
4. リクルートカードに関するよくあるQ&A
この章ではリクルートカードに関する5つの疑問についてお答えします。
ここからは、
Q1. リクルートカードの審査って厳しいの?
Q2. どの国際ブランドで作るのがおすすめ?
Q3. リクルートカードにゴールドはあるの?
Q4. 落としたり盗まれたときの補償ってあるの?
Q5. リクルートカードを2枚作ることってできる?
という5つの疑問にお答えしていきます!
どれもリクルートカードを作るにあたって役立つ情報ばかりなので、ぜひご覧ください。
Q1. リクルートカードの審査って厳しいの?
一概にいえませんが、比較的審査が通りやすいクレジットカードです!
リクルートカードに限らず、クレジットカードの審査に関して明確な基準は公表されていません。
ただ、公式サイト上で学生の方へもリクルートカード作成を推奨しているので、厳しい審査はないと推測できます。
そのため、
- 毎月一定の収入がある
- 学生で収入がなくても両親の扶養に入っている
という方は審査について特別気にする必要はありません。
この記事では、クレジットカードの審査基準や、審査に通りやすいおすすめカードをご紹介します。
Q2. どの国際ブランドで作るのがおすすめ?
電子マネーチャージのメリットを活かすために「VISA」か「Mastercard」で作るのがおすすめです!
リクルートカードは、
- JCB
- VISA
- Mastercard
の3つの国際ブランドから選ぶことができますが、こだわりがなければ「VISA」か「Mastercard」で作るのがおすすめです。
「② 電子マネーチャージも1.2%還元」で触れた通り、JCBブランドでは楽天Edyへのチャージが還元対象外になってしまいます。
ブランド別|1.2%還元の電子マネー
nanaco | ◯ | ◯ | ◯ |
楽天Edy | × | ◯ | ◯ |
Suica | ◯ | ◯ | ◯ |
ICOCA | × | ◯ | ◯ |
※「×」はポイント還元の対象外です。 ※現在はnanacoの新規登録はできません。 |
このように、同じリクルートカードでも選ぶ国際ブランドによってメリットを十分に活かせなくなるので注意しましょう。
国際ブランドごとの違いに関してさらに詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
この記事では、国際ブランドごとの違いやおすすめの選び方について、詳しくご紹介しています。
リクルートカードは有名な交通系電子マネーの「Suica」に1.2%還元でチャージすることができます。
ただ、「Suica」は、
・ビュー・スイカカード
・JRE CARD
といった、Suica付きクレジットカードでチャージをしたほうが「1.5%」と高い還元率になります。
Suica付きクレジットカードに関しては、以下の関連記事をご覧ください。
この記事では、おすすめのSuica付きクレジットカードやSuicaが付くことのメリットをご紹介しています。
Q3. リクルートカードにゴールドはあるの?
以前は「リクルートカードプラス」という上位カードが存在していましたが、現在はありません!
リクルートカードにゴールドカードや、ステータス性の高い上位カードは存在しません。
以前は「リクルートカードプラス」という上位カードがありましたが、現在は新規募集を停止しています。※募集を停止した最大の理由は、2.0%という還元率が高すぎた為と言われています。
ゴールドカードを作りたい方は以下の関連記事でおすすめのカードをご紹介しているので、ぜひ自分に合った1枚を見つけてくださいね。
この記事では、高還元率でステータス性の高いおすすめのゴールドカードや、ゴールドカードのメリット・デメリットをご紹介しています。
Q4. 落としたり盗まれたときの補償ってあるの?
受付デスクに連絡をすれば、期間内の損害金額を補償してくれます!
落としたり盗まれたりして、カードを不正利用された場合でも、受付デスクに連絡をした日から60日前にさかのぼって損害金額全額を補償してくれます。
・VISA、Mastercardブランド
▶ 0120-107-542
・JCBブランド
▶ 0120-794-082
国際ブランドによって連絡先は変わりますが、いずれも24時間受付なので安心の補償体制です。
Q5. リクルートカードを2枚作ることってできる?
2枚所有することは可能ですが、国際ブランドの組み合わせは限定されます!
通常、同じクレジットカードを2枚持つことに特別なメリットはありません。
しかし、電子マネーに月3万円の上限を越えてチャージしたい!という気持ちから、
「リクルートカードが2枚あればいいのに…」
と考えている方も多いですよね。
結論からいうとリクルートカードを2枚所有することは可能ですが、国際ブランドの組み合わせが限定されます。
(※ 2枚目を作る際も、1枚目と同様に別途審査があります。)
・JCB + VISA
...VISAブランドだと楽天Edyにチャージできる(JCBは不可)
・JCB + Mastercard
...Mastercard ブランドだとアプリやネットでもApple Payが使える(JCBは不可)
⇒2枚持つことで一方にはない機能を補完できるメリットがある!
上記のみで、
・同じ国際ブランド
・VISA + Mastercard
の組み合わせでは作れないので「 ブランド別|1.2%還元の電子マネー」を参考に、自分が2枚持ちを活かせるか確認しておきましょう。
5. まとめ
いかがでしたか。ここまで、リクルートカードについてご紹介してきました。
もう一度、リクルートカードのメリット・デメリットについておさらいします。
また、改めてリクルートカードの詳細を見たい方は「3. リクルートカードの基本情報:まとめ」をご覧ください。
この記事の参考情報
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どこで使っても1.2%貯まるので、大満足です。貯まったポイントはPontaポイントとしても利用できるので、使い道が多くとても便利です。