クレジットカードを作ったものの、「うまく使いこなせなくて年会費がもったいない…」と、解約を検討する方も多いですよね。
しかし、いざ解約しようと思っても、
「解約にデメリットってあるのかな…」
「特別な理由もないのに解約ってできるのかな?」
などといった不安をお持ちではないですか?
そこでこの記事では、
- 専門家への独自調査
- クレジットカードユーザー100人へのアンケート
- 編集部によるクレジットカード会社へのリサーチ
をもとに『クレジットカード解約前にするべき3つのこと』をご紹介します。
あわせて「クレジットカード解約のメリット」や「解約に関するよくあるQ&A」も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
また、先に新たに作るクレジットカードを検討したい方は、「3. 新たに作るならこのカードがおすすめ」をご覧ください。
1982年北海道生まれ。相続 × Fintechプラットフォーム「レタプラ」開発・運営。資格学校にて勤務ののち、不動産会社、建築会社を経て、2015年FP事務所を設立。一年後の2016年7月に法人化。書籍を多数の執筆のほか、Fintech関連のセミナー講師実績を有する。現在も、独立型ファイナンシャルプランナー(FP)として活動中。
◆ 公式HP:株式会社FP-MYS
◆ Facebook:エフピーマイスのおしごと
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※ この記事は2021年1月時点の情報を参考にしています。
ほかにクレジットカードを持っていない状態で解約をすると、新しく作るまでの間、各種支払いでカードが使えず不便なことが多いです。
そのため、解約前にほかのクレジットカードをあらかじめ作っておくことをおすすめします。
なお、解約前に新たなカードを発行しても、信用情報や解約手続きに影響はないので安心してくださいね。
1. クレジットカード解約前にするべき3つのこと
クレジットカードはカードの種類にもよりますが、裏面に記載された電話番号へ連絡をすれば、違約金がかかることなく簡単に解約できます。
ただ、実際に解約をする前に、以下の3つのことを確認しておくことが大切です。
どれも難しいことではないので、ぜひご覧ください。
1-1. 各種支払いの変更をする
毎月の公共料金、携帯使用料などの支払いをクレジットカードに設定している場合は事前に支払いもとを変更しておきましょう。
特に以下のものが、よくクレジットカードが支払いもとになっている料金になります。
・新聞代
・電気、ガス、水道代
・インターネット代
これらは、クレジットカードの解約をしても支払い先に通知はされず、変更を忘れると延滞扱いになってしまいます。
また上記以外にも、
- Amazon
- 楽天
などの通販サイトにクレジットカードを登録していると、決済ができずに不便を感じてしまうことがあります。
そのため、冒頭でご紹介したように、先に新しいクレジットカードを作っておけば支払いもとの移行がしやすいですよ。
クレジットカードを解約すると、紐づいている「家族カード※」や「ETCカード」も使えなくなってしまいます。
そのため、これらも支払いもととあわせて、解約することで影響がないか確認しておくことが大切です。
特に、ETCカードのようにカード本体とは別で発行される場合、紐づいていることに気がつかないケースが多いので注意してくださいね。
※ 本契約者の家族に対して発行できるカードのこと。収入のない方でも本契約者の信用によって同じカードを持てる制度。
1-2. 貯まっているポイントを使う
クレジットカードを解約すると、その時点で保有していたポイントはすべて失効してしまいます。
そのため、解約する前に今まで貯めてきたポイントを使い切るようにしましょう。
カードをあまり使用していない場合も、入会特典で気がつかないうちにポイントを得ていることがあるので、確認してみてくださいね。
クレジットカードのポイントは、
- カード会社の提供する商品への交換
- オンラインショッピングでの割引
- キャッシュバック
- 他社ポイントへの交換
など、さまざまな使い道があり、中でも他社ポイントへ交換することで用途はさらに広がります。
たとえば、解約前に交換後のポイントに対応しているクレジットカードを作れば、そのまま引き継ぐこともできますよ。
1-3. 一度に払えない未払い金がないか確認する
クレジットカードは、未払い金がある状態のまま解約することはできません。
そのため、解約する際に未払い金があるとカード会社から最後に一括で請求されるので、大きな金額が発生していないか確認しておきましょう。
・分割払い
・リボ払い
・キャッシング
また、一括請求に対応できないと自分の信用情報に傷がついてしまうので、未払い金を全額支払えない場合は解約を保留するのがベターです。
今どのくらいの未払い金があるか不安な方は、会員専用ページで確認するか、電話で問い合わせをしておけば安心ですよ。
2. クレジットカード解約のメリット
この章では、クレジットカードを解約することで得られる3つのメリットをご紹介します。
それでは詳しく見ていきましょう。
2-1. 年会費の節約になる
クレジットカード解約のもっとも大きなメリットは、「年会費の節約になる」ことです。
年会費のかかるクレジットカードは、
- 還元率が高い
- 付帯サービスが充実している
など優れた特徴がありますが、最近では年会費無料のカードでもお得なものが多数あります。
そのため、クレジットカードのサービスをうまく活用できていない方は、年会費無料のクレジットカードに切り替えることをおすすめします。
次の章の「3. 新たに作るならこのカードがおすすめ」では、年会費無料の中でも特にお得なカードを厳選しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
2-2. 不正利用のリスクを減らせる
クレジットカード解約の二つ目のメリットは、「不正利用のリスクを減らせる」ことです。
クレジットカードは、
- どこかで落としてしまった
- 情報が盗まれてしまった
などといったトラブルから、あなたの知らないところで不正利用されてしまう危険性があります。
そのため、不要だったり管理しきれていないカードは、持ったままにせず解約するのがおすすめです。
2-3. 新たにカードを作りやすくなる
クレジットカード解約の三つ目のメリットは、「新たにカードを作りやすくなる」ことです。
クレジットカードを解約すると「総与信枠」が減るため、新たにクレジットカードを申し込む際に審査が通りやすくなります。
総与信枠とは、カード会社が「個人に対して与えても良いと考えているクレジットカード限度額の合計」のこと。
カード会社は審査をする時に、収入と共に今の総与信枠も確認している。
そのため、解約すると与信枠に余裕ができ、新たなカードを作りやすくなる。
特に、複数枚所有している方は総与信枠の関係で審査に落ちることがあるので、不要なカードは解約して整理しましょう。
3. 新たに作るならこのカードがおすすめ
ここでは、
- ポイントの使いやすさ
- 付帯サービスの充実度の高さ
- デザインの良さ
- ポイント還元率の高さ
- 電子マネーへのチャージ率の高さ
- 移行できる他社ポイントの種類の豊富さ
などをもとに、新たに作る1枚としておすすめな「還元率が高く、お得なサービスが受けられるクレジットカード」をランキング形式でご紹介します。
おすすめのクレジットカードTOP3
初心者の方がクレジットカードを選ぶ上でチェックするべきなのは以下の2点です。
- ポイントの貯まりやすさ
… 還元率が1.0%以上あれば高いクラスに入る - ポイントの使いやすさ
… 利用できるサービスが多いほどポイントが無駄になりにくい
これからご紹介するカードは還元率が1.0%以上でポイントの使い道も豊富なので、ぜひ参考にしてくださいね。
※ この章でご紹介する「付帯電子マネー」とは、クレジットカードにのみ付いているもので、チャージ可能なものなどは除きます。
1位:REX CARD
総合評価 : 4.9
ユーザー評価: 4.8
編集部評価 : 5.0
年会費無料ながら1.25%という驚異の還元率を誇る「REX CARD」。
- JACCSモールの利用で1.75%還元
- 貯まったポイントはカード利用金額から値引き
など、クレカ利用額が多ければ多いほどお得なシステムになっています。
また、ジャックスカードの基本サービスであるレジャー施設での優待や、国内・海外旅行の予約も利用することができますよ。
◆ ユーザーの口コミ
ほかのカードに比べて還元率がとても高いです。普段の買い物から公共料金まで幅広く使っているため、どんどんポイントが貯まっています。
還元率が1.25%ととても高かったので、「REX CARD」を選びました。また、海外旅行の傷害保険も付帯サービスとして付いているので、安心して旅行に行くことができます。
【年会費】永年無料
【発行スピード】5〜7日
【限度額】10〜50万円
【ポイント還元率】1.25%
【ポイント名】REX POINT
【ポイント交換】
1ポイント=1円として利用可能
【国際ブランド】VISA、Mastercard
【付帯電子マネー】なし
REXカードに関してさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
この記事では、REXカードの口コミ評判や、他のカードと比較したメリットをご紹介します。
2位:リクルートカード
総合評価 : 4.8
ユーザー評価: 4.8
編集部評価 : 4.8
HOTPEPPERグルメやじゃらんなど、リクルートが提携しているさまざまなサービスをお得に利用できる「リクルートカード」。
- ポイントをPontaポイントに還元できる
- リクルートサービス利用で最大4.2%ポイント還元
など、ポイントが貯まりやすく使い勝手も良い特徴があります。
さらに、基本ポイント還元率が1.2%と高めなのも人気の理由です。
◆ ユーザーの口コミ
どこで使っても1.2%貯まるので、大満足です。貯まったポイントはPontaポイントとしても利用できるので、使い道が多くとても便利です。
還元率が1.2%と高く、貯まったポイントでCDや家電を購入することもできます。また、リクルートが運営するポンパレモールで日用品も揃えられるので、ほぼ毎日得した気分です。
居酒屋を予約するときは「HOTPEPPERグルメ」で、ホテルを予約するときは「じゃらん」でと、普段からサービスを利用しているので自然とポイントが貯まっていきます。
【年会費】永年無料
【発行スピード】3〜5日
【限度額】10〜100万円
【ポイント還元率】1.2%
【ポイント名】リクルートポイント
【ポイント交換】
1ポイント=他社の1ポイントとして交換可能
【国際ブランド】JCB、VISA、Mastercard
【付帯電子マネー】なし
リクルートカードに関してさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
この記事では、リクルートカードのメリットやデメリットなどカードの詳しい情報を解説しています。
3位:オリコカード THE POINT
総合評価 : 4.6
ユーザー評価: 4.7
編集部評価 : 4.5
貯まったポイントをリアルタイムですぐに交換できる「オリコカード THE POINT」 。
- オリコモール経由での買い物で最大2.5%還元
- 入会後6ヶ月間はポイント還元率が2.0%
など、高還元を誇る特典が充実しており、ポイントを貯めやすいカードです。
また、iDとQUICPayの2つの電子マネーに対応しているため、少額決済にも便利な1枚ですよ。
◆ ユーザーの口コミ
どこで支払いをする際も1%のポイント還元があります。また、最初の半年は2%の還元率なので、大きな買い物を控えているときに「オリコカード THE POINT」を作るととてもお得です。
ほかのクレジットカードの還元率は0.5%が多いなか、「オリコカード THE POINT」は1%もあるので、買い物をするたびに得した気分になります。
基本還元率が1%なので、ポイントが貯めやすいです。iDとQUICPay機能も搭載されているので、コンビニでの買い物もスムーズです。
【年会費】永年無料
【発行スピード】8〜10日
【限度額】10〜100万円
【ポイント還元率】1.0%
【ポイント名】オリコポイント
【ポイント交換】
1ポイント=1円として利用可能
【国際ブランド】JCB、Mastercard
【付帯電子マネー】iD、QUICPay
オリコカードに関してさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
この記事ではオリコカードがポイントの貯まりやすい理由や、ほかのカードとの比較をご紹介しています。
最後に、ここまでご紹介したおすすめのクレジットカードを、ひと目で比較できるようにまとめておきます。
おすすめのクレジットカードTOP3
商品画像 | |||
---|---|---|---|
カード名 | REX CARD | リクルートカード | オリコカード |
総合評価 | 4.9 | 4.8 | 4.6 |
ユーザー評価 | 4.8 | 4.8 | 4.7 |
編集部評価 | 5.0 | 4.8 | 4.5 |
還元率 | 1.25% | 1.2% | 1.0% |
JCB | ー | ◯ | ◯ |
VISA | ◯ | ◯ | ー |
Mastercard | ◯ | ◯ | ◯ |
AMEX | ー | ー | ー |
電子マネー | なし | なし | iD、QUICPay |
公式サイト |
さらにおすすめのクレジットカードが知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
この記事では、2019年おすすめのクレジットカードやカードに関する基礎知識をご紹介します。
4. クレジットカードの解約に関するよくあるQ&A
最後に、クレジットカードの解約に関するよくある質問を、Q&A形式でご紹介します。
Q1. 作ってすぐに解約しても大丈夫?
Q2. 支払った年会費は戻ってくる?
Q3. 家族カードだけ解約することはできる?
Q4. 解約後、手元に残ったカードはどうすればいいの?
どれも、クレジットカードを解約する前に役立つ情報ばかりですので、気になる質問からチェックしてください。
Q1. 作ってすぐに解約しても大丈夫?
A. 基本的に問題はありませんが、頻度が高かったり、同時に複数枚解約したりすることは避けるようにしましょう。
カード発行後、すぐに解約をしてしまっても問題はありません。ただし、
- 頻繁に解約をする
- 同時に複数枚のカードを解約する
などを行うと、信用情報に悪影響が及ぶ可能性があります。
その場合、新たにカードを作りづらくなったり、家や車のローンを組めなくなったりすることもあるので注意しましょう。
Q2. 支払った年会費は戻ってくる?
A. 解約しても年会費が戻ってくることはないので、急いで解約せずに次の請求日までカードを活用するのがおすすめです。
年会費は一度支払ってしまうと、その年に解約しても戻ってくることはありません。
そのため、すでに年会費を支払っている場合は、次の年会費請求日が近くなったタイミングで解約するのがおすすめです。
なお、手続きが郵送になる場合は解約に時間がかかるため、年会費請求日の2カ月前を目安にしましょう。
また、解約するまでの間、そのクレジットカードに、
- 空港ラウンジの無料利用
- 各種施設での割引優待
といった便利な付帯サービスがある場合は、しっかりと利用して年会費をムダにしないようにしてくださいね。
年会費の請求日は、一般的にカードの「有効期限月の末日」であることが多いです。
ただし、カードによって異なる場合があるので、正確な情報を知りたい方はサポートデスクに問い合わせをしましょう。
Q3. 家族カードだけ解約することはできる?
A. 本契約者のカードを残したまま解約することができます。
本契約者のカードを残したまま、それに紐づく家族カードのみを解約することは可能です。
通常どおりカード会社に電話をするだけですが、この手続きは本契約者しか行えないことが多いです。
また、家族カードを解約する際も「1.クレジットカード解約前にするべき3つのこと」でご紹介した、
- 支払いもとの変更をする
- ポイントを使い切る
- 未払い金がないか確認する
などを行っておくことが大切ですよ。
Q4. 解約後、手元に残ったカードはどうすればいいの?
A. 解約したカードにも個人情報が入っているので、ハサミで入念に裁断してから処分しましょう。
解約後、手元に残ったカードはハサミを入れて処分しましょう。特に、
・ICチップ
・カード読み取りバーコード
には個人情報が入っているので、入念に裁断してください。
また、カードによっては封筒に入れてカード会社に返送するのが義務づけられているものもあります。
この場合でも、郵送物の紛失や盗難など、万が一に備えてハサミを入れてから発送するようにしましょう。
5. まとめ
いかがでしたか? ここまで、クレジットカードの解約に関してご紹介してきました。
もう一度、クレジットカード解約前にするべき3つのことと、解約する際のメリットについておさらいします。
クレジットカード解約のメリット
また、改めて新たに作るうえでおすすめのクレジットカードが見たい方は、「3. 新たに作るならこのカードがおすすめ」をご覧ください。
この記事の参考情報
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クレジットカードは何枚か持っていますが、「REX CARD」はポイント還元率が1.25%と高いため、大きい買い物や旅行はこのカードを使っています。ポイントが貯まりやすく、便利な1枚ですよ。