年齢が上がってくると、「今所持しているカードよりもワンランク上のカード」に憧れを持つ方も多いですよね?
しかし、いざ作ろうと思っても、
とりあえずゴールドカードを作ればいいの?
もしかして、自分には今持っているカードで十分?
などの疑問をお持ちではないでしょうか。
そこでこの記事では、
- 専門家への独自調査
- クレジットカードユーザー100人へのアンケート
- 編集部によるクレジットカード会社へのリサーチ
をもとに、『ステータスの高いおすすめクレジットカード』をご紹介します。
あわせて、作る前に知っておきたい「クレジットカードのステータスの基礎知識」も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
先におすすめのカードを知りたい方は「2. 種類別|ステータスの高いクレジットカード6選」からご覧くださいね。
なおこの記事では、クレジットカードに関する知識について専門家に監修を頂いています。※商品掲載欄の一部を除く
FP資格であるCFP認定を受けると同時に、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士1級を取得。2017年に独立し、主に個人を相手にお金に関する相談及び提案設計業務を行う。
個人や企業向け相談の他、セミナー講師・執筆・監修業も手掛ける。
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※ この記事は2021年4月時点での情報を参考にしています。
※ この記事でご紹介している「年会費」は、すべて税込表示です。
1. クレジットカードのステータスの基礎知識
ステータスの高いクレジットカードが欲しいと思っても、多くの種類がある中から「どれを選べばいいのかわからない」という方も多いですよね。
そこでまず、この章では以下の2つに分けてクレジットカードのステータスについて解説していきます。
それでは、順に見ていきましょう。
1-1. クレジットカードの5つのグレード
クレジットカードのグレードは、
ブラックカード
プラチナカード
ゴールドカード
一般カード(年会費有料)
年会費無料カード
の上記5つに分けられ、上になるほどステータスの高いカードとして扱われる一方で、入会時の審査も厳しくなるのが一般的です。
これを図で表すと以下のようになります。
クレジットカードの5つのグレード
グレードが高いと、厳しい審査をクリアして初めて所持できることから「社会的信頼が高い=ステータスが高いカード」といった扱いになります。
ただ、ゴールドカードについては、以前より多くのカード会社が発行するようになっており、
- 審査があまり厳しくない
- 単に同じカード会社の一般カード+αの位置づけ
といったカードが増えたため、どれを選んでもステータスが高いといえないのが現状です。
ゴールドカードはプロパーカードや銀行系カードのステータスが高い
ゴールドカードの中でも、
- プロパーカード
… JCBやアメックスが直接発行するカード - 銀行系クレジットカード
… 三井住友銀行など大手企業が発行するカード
については審査が厳しく、ステータスが高いといわれています。
それ以外の、たとえば流通系である「楽天カードゴールド」や「dカードゴールド」といったカードは比較的誰でも作りやすく、ステータス性はあまり望めません。
1-2. 一部のステータスの高いカードは招待制
前章でご紹介したグレードの中で、
- すべての「ブラックカード」
- 一部の「プラチナカード」
については招待制になっており、カード会社から「インビテーション」と呼ばれる郵便やメールを受け取った方のみが申し込みすることができます。
このインビテーションは同じカード会社のカード利用会員の中から、所持する基準を満たした方のみに送付されます。
インビテーションを送付する基準は公開されていない場合が多い!
ただし、インビテーションを送付する基準はどのカード会社も明確に公表していない場合が多いです。
そのため、ステータスの高さを目的に「ブラックカードが欲しい!」と思っても、実際に狙って作れるのは一部の方のみ。
つまり、現実的にステータスの高いクレジットカードが欲しい方は、まずゴールド or プラチナから選ぶことになります。
2. 種類別|ステータスの高いクレジットカード6選
この章では、編集部のリサーチやクレカユーザー100人へのアンケート調査をもとに、
- デザインが良い
- ステータスが高い
- 優待サービスが充実
といった基準を満たした、おすすめのクレジットカードを以下の2つに分けてご紹介します。
どれも招待制ではなく自ら申し込むことができるカードなので、ぜひ検討してくださいね。
2-1. ステータスの高いおすすめゴールドカード3選
ここでは、数あるゴールドカードの中でもステータスが高いといわれているカードをご紹介します。
おすすめゴールドカード3選
それでは順に見ていきましょう。
・アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
ゴールドカードの象徴とされ、高ステータスで知られる「アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード」。
- 飛行機のキャンセルや遅延による臨時出費を補償
- 1,200ヶ所以上の空港VIPラウンジが利用可能
など、所持しているだけで手厚いサービスを受けることができます。
さらに、24時間365日対応のコールセンターも完備されており、年会費以上の価値を感じることができますよ。
◆ ユーザーの口コミ
【年会費】31,900円(税込)
【限度額】非公開
【ポイント還元率】0.5~1%
【ポイント名】メンバーシップ・リワード
【ポイント交換】
1ポイント=0.5〜1円として利用可能
1000ポイント=1000マイルとして交換可能
【国内 / 海外旅行補償額】
5,000万円 / 1億円
【国際ブランド】AMEX
【付帯電子マネー】なし
・三井住友VISAゴールドカード
三井住友銀行などのSMBCグループが発行する「三井住友VISAゴールドカード」。
- 国内の主要な空港ラウンジを無料で利用できる
- 購入した商品の破損や盗難に対応する「ショッピング補償」
など、ワンランク上の特典やサービスを受けることができます。
また、インターネットから入会すると、通常1万円の年会費が初年度のみ無料になることも魅力です。
また、次年度からも条件付きで割引になるのも嬉しいですね。
◆ ユーザーの口コミ
三井住友という有名ブランドのゴールドカードなので、誰の前で使っても「間違いなし!」といった印象のカードです。デザインもシンプルで大人の雰囲気がある点も魅力ですね。
【年会費】11,000円(税込)(ネット入会で初年度無料)
【限度額】200万円
【ポイント還元率】0.5%
【ポイント名】ワールドプレゼントポイント
【ポイント交換】
1ポイント=3円としてキャッシュバック
100ポイント=300マイルとして交換可能
【国内 / 海外旅行補償額】
5,000万円 / 5,000万円
【国際ブランド】VISA、Mastercard
【付帯電子マネー】iD
・JCBゴールド
国際ブランドのひとつであるJCBが発行する「JCBゴールド」。
- さまざまな施設が優待料金で利用できる「JCB GOLD Service Club Off」
- 国内・海外問わず500万円まで補償される「ショッピングガード保険」
など、ゴールドカードならではの豊富なサービスが特徴です。
また、利用実績によって「プラチナ」や「ブラック」といった、さらにグレードの高いカードへのインビテーションを受けることができますよ。
◆ ユーザーの口コミ
比較的年会費が安く持てるステータスカードです。使っていると次のグレードへのインビテーションが届くそうなので、ひとつのステップとして作るのも良いかもしれません。
【年会費】11,000円(税込)(初年度無料)
【限度額】審査後に設定
【ポイント還元率】0.5%
【ポイント名】Oki Dokiポイント
【ポイント交換】
1ポイント=約5円として利用可能
その他、さまざまな商品と交換可能
【国内 / 海外旅行補償額】
5,000万円 / 1億円
【国際ブランド】JCB
【付帯電子マネー】QUICPay
2-2. ステータスの高いおすすめプラチナカード3選
ここでは、ブラックカードに次いでステータス性の高い、プラチナカードをご紹介します。
おすすめプラチナカード3選
審査は厳しくなりますが、どれもインビテーションを受けなくても申し込みができるカードなのでぜひご覧ください。
・アメリカン・エキスプレス・プラチナカード
ステータスカードの代表であるアメリカン・エキスプレスのプラチナグレードである「アメリカン・エキスプレス・プラチナカード」。
- 高級ホテルやリゾート施設でさまざまな優待が受けられる
- 予約が取れない人気レストランをプラチナ会員専用で貸し切り可能
などのサービスで、所持しているだけで上質な体験を受けることができます。
また、電化製品が破損・火災・盗難・水漏れした場合に購入額を補償する「ホームウェア・プロテクション」も付与されており、まさに至れり尽くせりの1枚です。
◆ ユーザーの口コミ
いろいろな付帯サービスがあるのはもちろんですが、一番のメリットは何といっても所持している方が非常に少ないこと。このカードを見たことがない方も多いので、利用時に「おっ!」という顔をされますよ。
【年会費】143,000円(税込)
【限度額】非公開
【ポイント還元率】3.0%
【ポイント名】メンバーシップ・リワード・プラス
【ポイント交換】
1ポイント=0.5〜1円として利用可能
1000ポイント=1000マイルとして交換可能
【国内 / 海外旅行補償額】
1億円 / 1億円
【国際ブランド】AMEX
【付帯電子マネー】なし
・JCBプラチナ
JCBが直接発行しているプラチナグレードのカード「JCBプラチナ」。
- プラチナ会員専用のコンシェルジュサービス
- 上質なホテルや旅館に宿泊できる「JCBプレミアムステイプラン」
など、JCBゴールド以上のさまざまな付帯サービスが充実しています。
また、旅行傷害保険もゴールド会員に比べ、補償金額が約2倍と非常に高くなる点もうれしいメリットです。
◆ ユーザーの口コミ
プラチナグレードのカードの中では、年会費が比較的リーズナブルな点が良いですね。何十万する年会費を支払うのはさすがに抵抗があるし、このカードでも見た目の威厳は十分なので、自分にぴったりです。
【年会費】27,500円(税込)
【限度額】審査後に設定
【ポイント還元率】0.5%
【ポイント名】Oki Dokiポイント
【ポイント交換】
1ポイント=約5円として利用可能
その他、さまざまな商品と交換可能
【国内 / 海外旅行補償額】
1億円/ 1億円
【国際ブランド】JCB
【付帯電子マネー】QUICPay
・ラグジュアリーカードブラック
ブラックという名称ではあるものの、プラチナグレードに属する高ステータスカード「ラグジュアリーカードブラック」。
- 指定の高級レストランでコース料理のアップグレードが可能
- シャンパンやワインなどのテイスティングイベントに参加可能
そして、ワールドエリート(Taste of PremiumやPriceless Cities)などの特典があり、こちらも普段できないさまざまな体験を可能にしてくれる1枚です。
また、海外旅行の際に国際線での手荷物宅配が無料になったりと、まさにVIP扱いを受けることができますよ。
◆ ユーザーの口コミ
見た目も印字されている文字もまるでブラックカードさながら。そしてシンプルなデザインが非常に良いですね。しかも素材がプラスチックではなく、金属でできているので、高級感満載です。
【年会費】110,000円(税込)
【限度額】非公開
【ポイント還元率】1.25%
【ポイント名】特に名称無し
【ポイント交換】
1ポイント=5円として利用可能
200ポイント=1,000円のキャッシュバックが可能
【国内 / 海外旅行補償額】
1億円 / 1.2億円
【国際ブランド】Mastercard
【付帯電子マネー】なし
3. ステータスの高いクレジットカードのデメリット
ここまで解説した通り、ステータスの高いクレジットカードは、
- 所持していると社会的な信用が得られる
- 充実した付帯サービスを受けることができる
といったメリットがある一方で、以下のようなデメリットがあるのも事実です。
それでは、順に見ていきましょう。
グレードが上がるほど年会費が高い
ステータスの高いカードはサービス面が充実している反面、年会費が高額になるデメリットがあります。
たとえば、この記事でご紹介している「アメリカン・エキスプレス・カード」を一例としてあげてみましょう。
グレード別アメリカン・エキスプレスの年会費
カードのグレード | 年会費 |
ブラックカード | 350,000円※ |
プラチナカード | 130,000円 |
ゴールドカード | 29,000円 |
一般カード | 12,000円 |
※ アメックスのブラックカード、「アメックス・センチュリオンカード」は公式サイト上で情報を公開していないので、wikipediaより引用 |
表のように、グレードが上がるごとに年会費が数倍アップするので、所持しているだけで大きなコストがかかります。
そのため、高ステータスカードへの憧れだけで作らないように注意してくださいね。
ポイント還元率は高くない
また、高額な年会費を支払うからといって、ポイント還元率が優れているわけではない点もデメリットといえます。
たとえば、同じゴールドカードでも、
といったように、ポイント面で優遇される特典の付いたものがある一方で、ステータスの高いカードにはそういった機能は基本的にありません。
高ステータスカードに日常生活でのお得さを求めてはいけない!
このことから分かるように、高ステータスカードは日常生活の中でお得に使えるカードではありません。
それよりも、社会的信頼や「2章」でご紹介したような、
・万全の付帯保険サービス
・専用のコンシェルジュデスク
などのサービスを活用した、上質な体験を求める方に向いています。
特に、プラチナ以上のグレードになると、この傾向が強くなるので注意しましょう。
4. クレジットカードのステータス疑問解消Q&A
この章では、クレジットカードのステータスについてよくある質問を、Q&A形式でご紹介します。
ここからは、
Q1. ステータスの高いカードは20代でも作れる?
Q2. 招待制のカードにはどんなものがあるの?
Q3. そもそもみんなステータスって気にしてるの?
という3つの疑問にお答えしていきます!
ぜひ、気になる質問からチェックしてみてくださいね。
Q1. ステータスの高いカードは20代でも作れる?
特に年齢制限が設けられていない限り、20代でも作ることができますよ!
ステータスの高いカードでも、入会基準において特に年齢が制限されていない限りは20代でも申し込むことができます。
特にゴールドカードは、
- 厳しい年齢制限を設けていない
- 年収などほかの審査条件も比較的やさしい
といったものが多くなっており、実際にこの記事でご紹介している「アメックス・ゴールド」と「JCBゴールド」は20代でも作りやすいカードです。
なお、クレジットカードの審査についてもっと知りたい方は以下の記事で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
この記事では、クレジットカードの審査基準や、審査に通りやすいおすすめカードをご紹介します。
Q2. 招待制のカードにはどんなものがあるの?
「ダイナースクラブ・プレミアム」や「アメックス・センチュリオンカード」があげられます!
招待制を取るクレジットカードで有名なものとして、以下の3枚があげられ、グレードはすべて「ブラック」に分類されます。
- JCBザ・クラス
- ダイナースクラブ・プレミアムカード
- アメックス・センチュリオンカード
※ アメックス・センチュリオンカードは公式サイトなし
ダイナースクラブ・プレミアムカードのデザイン
ほかの2枚については、公式サイト上でカードデザインすら公表していません。
このことからも、最高グレードのカードがいかに特別なものなのかがお分かりいただけるかと思います。
Q3. そもそもみんなステータスって気にしてるの?
お得なカードを欲しい方が多い一方で、結局ステータスを気にしている方も少なくありません!
自分以外の人もステータスって気にしているのかな?
と、疑問をお持ちの方も多いですよね?
アンケート調査によると、クレジットカードを選ぶ際に重視するポイントとして、過半数の方が以下の2点をあげています。
(※ マイボイスコム株式会社が2018年1月に行った調査より)
- 年会費が安い
- ポイントサービスが充実している
そのため、多くの方が「クレジットカードにはお得さを求めている」ことが分かります。
しかし、そういった結果がある一方で、三井住友カードが実施したアンケート調査によると、
(※ 三井住友カード公式サイトより)
- 恋人
- 友人、知人
などがいる場面では、多くの方が「クレジットカードの見た目やステータスを気にする」という結果が出ています。
このことから、お得なカードが欲しいといってもどこかでステータスを気にしている方が多いのです。
ただし、ステータスとお得さを両立することは難しいので、現実的にはどちらかに妥協する必要があります。
5. まとめ
いかがでしたか?
ここでもう一度、クレジットカードのステータスのグレードについてまとめます。
クレジットカードの5つのグレード
- 図で上にいくほどステータスは高くなり、同時に審査も厳しくなる
… ただし、「ゴールド」はステータス性が特にないものも多い - 一部のカードは招待制を取っている
… すべての「ブラック」と一部の「プラチナ」は条件を満たした方のみが作れる
さらに、招待制のものを除いた、ステータスの高いおすすめカードについてもまとめておきます。
おすすめゴールドカード3選
おすすめプラチナカード3選
クレジットカードにステータス性を求める方は、上記を参考にぜひ作ってみてくださいね。
「アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード」の最大の特徴は、何といってもステータスの高さ。VIP待遇で受けられるサービスが数多くあり、まさにゴールドカードの王様といった印象です。