「AGAって何?」
「AGAって実際になるとどうなるの?」
など、AGAについて気になってはいるものの、分からないことが多いですよね。
そこでこの記事では、
- クリニックへの実地調査
- 薄毛治療に関する学会や論文調査
※日本皮膚科学会ガイドライン2017年版など
などをもとに、AGAに関する基本的な情報をまとめました。
この記事を読んで自分がAGAかどうかハッキリさせ、しっかりと薄毛を改善させましょう。
なおこの記事では、医学的知識に関して専門家に監修をしていただいています。
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※この記事は2024年6月時点での情報を参考にしています。 ※価格はすべて税込です。 |
1. AGAとは?
AGA(Androgenetic Alopecia)とは「男性型脱毛症」という、成人男性によく現れる進行性の薄毛です。
AGAを抱えた人は多く、実に成人男性の4人に1人がAGA(またはAGA予備軍)といわれています。
この章では、日本皮膚科学会ガイドライン2017年版を踏まえ、
- AGAって実際になるとどうなるか?
- AGAチェックリスト
をご紹介します。
1-1. AGAって実際になるとどうなるの?
AGAになってしまうと、毛が成長する前に抜け落ちてしまい、細く短い毛だけが残り、薄毛が進行してしまいます。
AGAは、先ほどもご説明したように進行性の病気なので、下記のイラストのような一定のパターンで少しずつ薄くなっていきます。
- Ⅰ:抜け毛はあるが、まだ正常の範囲内
- Ⅱ:「薄くなってきたかな」と実感し始める
- Ⅲ:局所的に肌が露出しているところがある
- Ⅳ:正面から頭頂部にかけて肌が露出し、薄毛になっている状態
※いずれの部位も数字が大きくなるほど薄毛が進行します。
上記のような進行パターンになるのは、頭頂部や前頭部に抜け毛の原因である脱毛ホルモンが多く分布しているためです。
また、AGAは放っておくとどんどん進行してしまうため、早いうちから対策を行うことが重要です。
1-2. AGAチェックリスト
「自分はAGAじゃない」と思っても、自覚することが難しいのがAGAの恐いところです。
以下のチェック項目で2つ以上当てはまる方は、AGAの可能性が非常に高いので、ぜひチェックしてみてください。
AGAの原因である脱毛ホルモンは、遺伝によって受け継がれます。
家系の中に脱毛ホルモンが多い方がいると薄毛になりやすいといわれています。
AGAを発症すると、毛が十分太く育つ前に成長が止まってしまうため、短い毛が多く抜けてしまいます。
そのため、朝起きて枕に細く短い毛が抜け落ちている場合、AGAである可能性があります。
前述の通り、AGAは決まったパターンで薄毛が進行するのが特徴。
- 額の生え際から薄くなってきている
- 頭頂部から薄くなってきている
- 生え際と頭頂部の両方から薄くなっている
といったパターンは、AGAの典型的な進行パターンです。
AGAはゆっくりと進行するため、薄毛の初期段階で自分で自覚することは難しいのです。
特に頭頂部から進行するパターンの場合、自分では気付きづらく、周囲の人に指摘されて初めて自分が薄毛であることを知る方も少なくありません。
そのため、最近自分で気付かずに周囲の人に薄毛を指摘されることが多くなった方は、AGAである可能性があります。
※ それぞれの項目を押すとAGAに関する詳しい解説が出るので、参考にしてください。
AGAは早期に発見して治療することが重要なので、「2つ以上該当してしまった…」という方は、放置せずにAGAの対策を行いましょう。
すぐにAGAの対策を知りたい方は、「3. AGAは病院で治療できる」をご覧ください。
2. AGAの原因って?
AGAの原因は、「DHT」とよばれる悪性の男性ホルモンです。
この「DHT」がヘアサイクル(毛が生え変わるサイクル)を乱すことで、薄毛を進行させてしまうのです。
正常なヘアサイクルとAGAのヘアサイクル
「正常なヘアサイクル」は、上記のように、
①成長期
⇒毛が太く成長する
②退行期
⇒毛が退化し始める
③休止期
⇒毛が抜け落ちる
の3つの段階を繰り返しています。
しかし、DHTが発生すると「正常なヘアサイクル」が乱れて「AGAのヘアサイクル」に入ってしまい、成長期が極端に短くなって毛が十分育つ前に抜け落ちてしまいます。
その結果、薄毛が進行してしまうのです。
ただ、DHTの生成を抑えることができれば、ヘアサイクルを正常なものに戻し、AGAの進行を食い止めることもできます。
3. AGAは病院で治療できる
AGAは進行性の薄毛の病気であるため、専門の病院で治療することが可能です。
この章では、AGA治療を専門に行っている「AGAクリニック」に関して、
などをご紹介します。
先に治療できるクリニックを探したい方は「AGA治療おすすめクリニック13選|費用の安さやカウンセリング内容を徹底調査」をご覧ください。
3-1. AGAクリニックで行われる治療とは
AGAクリニックで行われる治療は、飲み薬を処方する投薬治療が中心です。
治療薬はおもに、
- 毛を生やす
⇒ミノキシジル - 抜け毛を防ぐ
⇒フィナステリド
といった2種類の働きをする薬が処方されます。
また、AGAクリニックでは、AGA専門医が患者の望む効果や予算によって最適な治療薬を処方してくれるので、高い確率でAGAを改善することができます。
関連記事:AGA治療の効果や体験談が知りたい方はこちら「AGA治療に効果はある?治療にかかる費用と期間を徹底解説」
3-2. AGA治療にかかる期間と費用
AGA治療は、始めてすぐに効果が出るものではなく、ヘアサイクルを正常に戻すまでに一定の時間がかかります。
そのためAGA治療には、平均して6ヶ月〜1年程度かかるといわれてます。
また、AGA治療にかかる1ヶ月の費用相場は、
- 治療費:約15,000〜17,000円
- 診察料:約3,000〜5,000円(無料のところもあります)
といったところですが、上記はあくまで相場で、高いところだと30,000〜40,000円以上するクリニックもあります。
AGA治療の費用に関してさらに詳しく知りたい方は、「AGA治療の費用はどのくらい?月額の費用相場と安く治療を受ける方法4選」を参考にしてください。
AGA治療は、クリニック以外で皮膚科でも行うことができます。
また、AGAクリニックでは、知識が豊富な専門医が診察から施術まで行い、皮膚科に比べて効果や安全性も高いので、AGAクリニックでの治療がおすすめです。
4. AGAに関するQ&A
最後に、AGAに関する4つの疑問にお答えします。
Q2. AGA治療をすれば誰でも毛が生える?
Q3. AGA治療薬って、副作用もあるの?
Q4. 今日からできるAGA対策はある?
Q5. AGAは発症したら終わり?
Q6. 女性のAGAとは?
Q7. AGAの見分け方は?
Q8. AGAと薄毛の違いって?
どれもAGAの治療を検討する際に役立つ情報ばかりなので、気になる質問からチェックしてみてください。
Q1. AGAの予防ってできるの?
A. 可能です。薄毛の初期段階でAGA対策を行えば、将来的なAGAの進行を予防することができます。
先ほどもご紹介したように、AGA治療薬には抜け毛を防ぐ働きがあります。
そのため、「薄くなってきたかも…」と感じた時点で早めにAGA治療薬を服用することで、これ以上の抜け毛を防ぐことができるのです。
また、「将来的な予防のために」という理由で、AGAクリニックに通う方は多くいることも事実です。
AGA治療は、治療開始からある程度の期間がかかるため、AGAが進行していないうちに対策を行うことも一つの方法です。
※ AGAの発症そのものを予防することはできません。
Q2. AGA治療をすれば誰でも毛が生える?
A.「AGA治療を行った全員に毛が生える」というわけではありませんが、編集部アンケートでは7割以上の方が、発毛効果を実感しました。
編集部では「実際にAGA治療には効果はあるのか?」を検証するため、AGA治療を受けている50人へアンケートを実施。
その結果、実に7割の方が、
「抜け毛が減った」
「地肌が見えないくらいに毛が生えた」
といった発毛効果を実感しました。
◆ 効果を実感した人の体験談
ただ、薄毛の進行度や治療を始めた年齢によっては、高い効果が出ないケースもあり、
- 毛のない部分が広範囲
- 40歳以上
といった方は、AGAの治療後も地肌が見える部分が残ってしまう可能性があります。
Q3. AGA治療薬って、副作用もあるの?
A. 副作用が起こる確率は1~2%ですが、医師の処方のもとであれば確率を下げることができます。
副作用はAGA治療薬に限らず、どんな薬にも必ずあるのです。
AGA治療薬の副作用は、以下の症状が起こるといわれています。
AGA治療薬で起こる副作用
AGA治療薬 | 副作用の症状 |
ミノキシジル(外用) | 頭皮の赤み、かゆみ など |
ミノキシジル(内服) | 脱毛、発熱、頭痛 など |
フィナステリド | 性欲減退、勃起不全 など |
デュタステリド | 勃起不全、性欲減退 など |
これらの副作用が起こる確率はいずれも1~2%程度なので、過剰に心配する必要はありません。
※ 一般的な風邪薬でも、約3%の確率で副作用は起こります。
また、医師の処方のもとであれば、
- 副作用の起こりやすさを予測して処方を変える
- 副作用が起こったときに迅速な対処をする
といったことができるため、AGA治療薬はクリニックで処方してもらうのが安心です。
AGA治療薬で起こる副作用についてさらに詳しく知りたい方は、「AGA治療薬の副作用|男性機能などへの影響と安全な治療法を解説」をご覧ください。
Q4. 今日からできるAGA対策はある?
A. 食生活や睡眠時間を見直し、生活習慣の改善を行いましょう。
生活習慣の乱れは、直接的なAGAの原因ではありませんが、生活習慣を見直すことで、AGAの進行を遅らせることができます。
以下でご紹介する3つのAGA対策は、今日から始められるものばかりなので、無理のない範囲でぜひ始めてみてください。
- 毛を作る「タンパク質」を含むもの
⇒卵、ナッツ類、青魚 - 抜け毛を防ぐ「イソフラボン」を含むもの
⇒大豆、納豆、豆腐、油揚げ
- 成長ホルモンの分泌が多いといわれる午後10時〜午前2時は、できるだけ寝る
- 上記の時間帯に寝られない場合は、時間帯にこだわらず6時間以上の睡眠を確保する
- 週1〜2日はお酒を飲まない日を作る
- 禁煙が望ましいが、毎日1本でも意識的に本数を減らしてみる
ただ、この3つの対策だけでは、根本的にAGAを止めることはできません。
あくまでAGA治療にプラスする形で、これらの生活習慣の見直しをしましょう。
関連記事:薄毛対策のセルフケアがもっと知りたい方はこちら「薄毛対策厳選7選|今日からできる薄毛改善に効果的な方法を徹底解説」
Q5. AGAは発症したら終わり?
A.「AGAは発症したら終わり」ではありません。
AGAは完全に治癒する病気ではありませんが、「終わり」というわけではありません。
早期発見と適切な治療により、症状の進行を遅らせたり、改善したりすることが可能ですよ。
◆AGAの主な治療法
薬物療法 | フィナステリドやミノキシジルなどの内服薬や外用薬 |
育毛剤 | 栄養成分を含む製品の使用 |
毛髪移植 | 自身の毛髪を薄い部分に移植する手術 |
生活習慣の改善 | 適切な栄養摂取、ストレス管理、十分な睡眠 |
スカルプケア | 頭皮マッサージや適切な洗髪方法 |
これらの治療法を組み合わせることで、多くの場合、症状の改善や進行の抑制が可能です。
まずは早期に専門医に相談し、個人に適した治療プランを立てましょう!
Q6. 女性のAGAとは?
A.女性のAGAは、女性型脱毛症(FAGA)といいます。
FAGA(Female Androgenetic Alopecia)は遺伝とホルモンバランスが原因の進行性脱毛症です。
頭頂部全体の毛髪が薄くなるのが特徴で、早期発見と適切な治療が重要です。
FAGAは主に40代以降の女性に多く見られますが、若年でも発症することがあります。
◆症状
・髪の毛が細く短くなる
・頭皮が透けて見える
・分け目が広くなる
◆治療法
・ミノキシジルなどの外用薬
・女性ホルモン療法
・栄養療法
・頭皮ケア
FAGAは早期に対処することで進行を遅らせることができます。
ストレス管理や適切な栄養摂取など、生活習慣の改善も重要。症状が気になる場合は、専門医へ早めに相談してみてくださいね。
Q7. AGAの見分け方は?
A.AGAの見分け方には7つのポイントがあります。
①脱毛パターン
・M字型の生え際後退
・頭頂部(つむじ周辺)の薄毛化
・前頭部から徐々に後頭部に向かって進行
②毛髪の変化
・髪の毛が細く、柔らかくなる
・成長速度が遅くなり、短い毛が増える
③進行速度
・急激な脱毛ではなく、徐々に進行する
④年齢
・20代後半から30代で発症することが多い
・若年での発症も増加傾向
⑤家族歴
・父親や祖父に薄毛の人がいる場合、リスクが高い
⑥ホルモンバランス
・男性ホルモン(DHT)の影響を受けやすい
⑦頭皮の状態
・頭皮の脂っぽさや赤みが増すことがある
ただし、正確な診断には専門医の診察が必要です。自己判断せず早期に皮膚科や専門クリニックで相談してみましょう。
Q8. AGAと薄毛の違いって?
A.AGAは特定の遺伝的・ホルモン的要因による進行性の脱毛症であり、薄毛はより広い概念で様々な原因による毛髪の減少を指します。
AGAは薄毛の一種ですが、すべての薄毛がAGAというわけではありません。
◆定義の違い
AGA(男性型脱毛症):遺伝的要因と男性ホルモンの影響による特定のパターンの脱毛症
薄毛:様々な原因で髪の毛が少なくなった状態を広く指す一般的な用語
◆原因の違い
AGA:主に遺伝とホルモンバランス(特に男性ホルモン)が原因
薄毛:ストレス、栄養不足、加齢、薬の副作用、その他の疾患など、多様な要因が考えられる
◆進行パターン
AGA:M字型の生え際後退や頭頂部の薄毛化など、特定のパターンがある
薄毛:原因によって様々なパターンがあり得る
◆進行性
AGA:一般的に進行性で、適切な治療をしないと悪化する傾向がある
薄毛:原因によっては一時的で回復する可能性もある
◆治療
AGA:主に薬物療法や植毛など、専門的な治療が必要
薄毛:原因に応じて、生活習慣の改善から専門的治療まで様々
◆発症年齢
AGA:主に20代後半から40代で発症することが多い
薄毛:年齢に関係なく発症する可能性がある
このように、AGAは薄毛の一種ですが、すべての薄毛がAGAではありません。
5. まとめ
いかがでしたか? ここまで、AGAの原因やAGAクリニックでの治療について解説してきました。
最後に、AGAに関する基礎知識をまとめておきます。
毛が成長する前に抜け落ちて細く短い毛だけが残り、薄毛になってしまう状態
DHT(悪性の男性ホルモン)が正常なヘアサイクルを乱す
- 治療法:投薬治療(脱毛抑制+発毛促進)
- 期間 :平均6ヶ月〜1年
- 費用 :約15,000〜17,000円
この記事を参考に、ぜひ自分が納得する形でのAGA治療を検討してくださいね。
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