「スーツをかっこよく着こなしたい」
「スーツに合わせる小物の着こなし方を知りたい」
男性なら一度は感じたことがありませんか?
特に若い人、スーツが好きな人であれば、スマートにスーツを着こなしたいと思いますよね。
そこでこの記事では、スーツをかっこよく着るために必要なポイントをまとめて解説していきたいと思います。
正しい着こなしのポイントや着こなしのお手本も紹介していますので、読み進めていただくと、かっこいいスーツのイメージが湧きやすくなると思います。
(※この記事は、2019年10月時点での情報を参考にしています。)
Outline
1. スーツをかっこよく着こなすためのコツ
まずはじめに、スーツをかっこよく着るためには、
・正しい着こなしをすること
・スーツを格好良く着こなすお手本を探すこと
の2点が必要です。
ここでは、まず、一番大切なスーツの正しい着こなしの基本を解説していきます。
1-1. 正しいジャケットのサイズ感
スーツ姿の印象は、まずジャケットのサイズ感で決まると言っても過言ではありません。
近年、全体的に細身で着丈も短いスリムフィットのモデルが多く取り扱われるようになりましたが、細すぎるものを選ぶと、逆に窮屈感が出て、不恰好に見えることも。
まず、正しくジャケットを着こなすためにもこれらのポイントを押さえていきましょう。
忘れがちな「ボタン」「フラップ」のマナー
・二つボタンの場合、第一ボタンのみ留め、第二ボタンは留めない
・座る時はボタンをすべて外す
・フラップ(ポケットのふた)は屋内ではしまう、屋外では出す
・スーツのポケットにはなるべく物を入れない
2ピーススーツの場合、ボタンの数に関係なく「一番下のボタンは留めない」と覚えておきましょう。
2つボタンでも3つボタンでも、一番下のボタンは飾りのような役割で、座った時に閉じたままにしてしまうと、ジャケットにシワがよってしまうため、常に外しておくのが正しい着こなし方です。
ポケットのフラップは、そもそも屋外での雨よけ・ほこりよけとして作られました。
マナー上は、「屋外では出す」「屋内ではしまう」が基本ですが、現在では仕事着のカジュアル化が進み、マナーが緩くなっているのが現状です。
さいごに、ジャケットのポケットに物を多く入れてしまうと、型崩れの原因となりますので、控えるようにしましょう。
1-2. おすすめのパンツ丈の長さ
・パンツ丈は、靴の甲に裾が触れる長さが目安(余らせるとだらしなく見えます)
・パンツウエストの位置はおへその少し下に合わせ、ウエストに手のひらが入るゆとりが目安
パンツはすっきり履きこなして、スタイル良く見せるのがコツです。
パンツ丈の長さを説明すると、
・ノークッション:靴の甲に裾が当たらない短めの長さ
・ハーフクッション:靴の甲に裾が触れる程度の長さ
・ワンクッション:靴の甲に裾がしっかり当る長さ
という3つの種類があり、ビジネスシーンでの着用を考えると「ハーフクッション」の長さがおすすめです。
ノークッションはカジュアルな印象を与えやすいため、ビジネスシーンではあまりおすすめしません。
スマートなパンツ姿は「センタープレス」が欠かせない
・パンツの中心の折り目となる「センタープレス」がしっかりはいっているパンツを選ぶ
・ベルトと革靴は同じ色で揃える
パンツにセンタープレスがあることで、きちんとした印象を与えるだけでなく、足が長く見える効果もあります。
もし、センタープレスが消えてきた場合は、クリーニング店で「センタープレス加工」をお願いすれば対応してくれますので、覚えておくと良いでしょう。
1-3. ワイシャツの正しいサイズ感
・首回りはボタンを閉じた状態で、指が1〜2本入るゆとりが目安
・裄丈はボタンを留め、腕をおろした状態で、手のくるぶし+1.5cm〜2.0cmの長さが目安
・肩幅は肩のトップの位置が合うサイズを選ぶ
・着丈はボタンを留めた状態で、パンツに半分かかる程度が目安
素肌に近いシャツを正しいサイズ感で選ぶことにより、動きやすく快適な着心地を楽しむことができます。
スラッとした着こなしをするためのポイントとして参考にしてくださいね。
ビジネスシーンでは清潔感を与える色・柄が鉄則
・シャツの色は白、水色(薄い青色)が定番
・襟の形はレギュラー、ワイドが定番
ビジネスシーンでの着こなしには、色は白や水色、柄は無地のシャツがおすすめです。
襟の形は、定番の「レギュラーカラー」や、それよりも少し襟の開きが大きい「ワイドカラー」のシャツが良いでしょう。
ボタンダウンは、もともとスポーツ時に襟が邪魔にならないようにと作られたため、フォーマルシーンに向いていません。
しかし、ビジネスカジュアルスタイルや、クールビズスタイルによく合うため、最近はビジネスシャツの定番として定着しつつあります。
1-4. ネクタイの選び方と長さ
・スーツに合わせるネクタイは、ラペル(下襟)の幅と同じ幅が目安
・ネクタイは、ベルトに大剣が少しかかる長さが目安
スーツのラペル幅は約8.0cmのものが一般的ですので、合わせるネクタイもそのサイズのものを選んでおけば、問題ありません。
ネクタイの長さは、長すぎるのも短すぎるのもかっこ悪く見えるため、ちょうど良い長さに仕上がる結び位置を調整しましょう。
ゾーンに華やかさを添える「ディンプル」
ディンプル(dimple)は「えくぼ」「小さなくぼみ」を意味し、Vゾーンをよりスタイリッシュに見せる効果があります。
ディンプル部分を浮かせ、ネクタイピンで留めることで、Vゾーンに立体感を作ることもできますので、奥が深い部分でもあります。
ビジネスシーンではディンプルを作ることを推奨しますが、お葬式などでは相応わしくないため、注意が必要です。
1-5. ビジネス向きの革靴
・革靴の種類は「ストレートチップ」「プレーントゥ」が定番
・革靴の色は「黒」「青」が定番
・靴下の色は「黒」「グレー」「ネイビー」が基本で、靴下の色はスーツに合わせる
2. おすすめのスーツブランド3選
ここまでで紹介した内容をご覧いただければ、スーツの着こなしは、まず「正しい着こなし方を知ること」が大事だと言うことがおわかりいただけたと思います。
特にスーツ姿をスマートにするためには、第一に「サイズ感」が最も重要です。そのためここでは、
・オーダーメイドでサイズがぴったりなスーツ
・長く着用できるベーシックな生地
・コストパフォーマンスが良い
を軸に、おすすめのブランドを紹介していきます。
それぞれのお店の特徴を添えて紹介していきますので、お店選びの参考にしてくださいね。
FABRIC TOKYO
ネットでオーダースーツ・シャツを1着から作れるビジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」。
機能性生地を多く取り扱っており、「防シワ加工」「ウォッシャブル」などのケアの手間が少ないスーツは、忙しい毎日を支えてくれるおすすめの商品です。
また、ITを駆使したスマートオーダーシステムにより、一度店舗で採寸すれば、あとはオンラインだけで自分にぴったりの1着を注文することができます。
ブランド詳細
【ブランド名】FABRIC TOKYO
【価格】41,800円(税込)〜
【タイプ】イージーオーダー
【納期】約4週間~
【総店舗数】16店舗
【関東エリア】
東京、神奈川、埼玉
【中部エリア】
愛知
【近畿エリア】
大阪、京都、兵庫
【アフターサービス】
・月額398円(税込)のサポートサービス「FABRIC TOKYO 100(Hundred)」
①サイズのお直し保証
…体重の増減や体型の変化で購入したスーツが着られなくなった際、作り直しにならない範囲で何度でもサイズお直し可能。
②スラックス破損時の保証
…補修用のスラックス生地を最大2年間まで店舗で用意。破損などで着用できなくなった際、仕立て費用のみで同じスラックスを制作可能。
③サイズフィット保証
…納品から100日以内は無料でサイズお直し可能。作り直しは1回まで可能。
・無料版サポートサービス
…納品から50日間は無料でサイズお直し可能。作り直しは1回まで可能。
UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S
洗練された大人のビジネススタイルを提案する「UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S」。
サイズの基準となる「ゲージ服」を多数取り揃えているため、細やかなサイズ調整が可能です。
そのため、補正範囲が限られるパターンオーダーながら、デザインの良さと快適な着心地を両立した1着を仕立てることができます。
【ブランド名】UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S
【価格】39,000円(税抜)~
【タイプ】パターンオーダー
【納期】約3週間~
【店舗一覧】はこちら
Global Style
コスパに優れたオーダースーツが手に入る有名店「Global Style」。
約5,000種類以上の生地を取り揃えているため、着心地にもデザインにもこだわった1着を作ることができます。
また、仕上がりに満足いかなかった場合に全額返金するサービスを用意しているため、初めての方でも安心して注文できますよ。
【ブランド名】Global Style
【価格】38,000円(税抜)〜
【タイプ】パターンオーダー
【納期】約4週間~
【店舗一覧】はこちら
3. スーツをかっこよく着こなす人のお手本カタログ
国内から海外まで、かっこいいスーツの着こなしを集めました。編集部の周りの女性に聞いた、かっこいいスーツ姿のポイントも添えてお届けします。
※紹介している海外のスナップでは素足に革靴の人も多いですが、日本のビジネスシーンでは靴下が必須です。
グリーンのネクタイで華やかに
淡めのグレーのスーツにグリーンのネクタイを合わせた爽やかなスタイル。グレーは中間色のため、どんな色のネクタイやシャツにもよく合います。
シンプルイズベスト
ネイビーのストライプスーツにブラウンのネクタイを合わせた、ビジネスマンの王道スタイルです。
無難なスタイルと見せかけて、さりげなくベストやポケットチーフを取り入れているところにセンスを感じます。
好感度No.1コーデ
女性ウケが良いとされる柄シャツとセーターを、どちらも取り入れた欲張りなコーディネートですが、シックな色でまとめているため上品に仕上がっています。
赤ネクタイでおしゃれに目立つ
トリコロールが目を引くネクタイが主役の着こなしです。
スーツとシャツの色を控えめにすることで、ネクタイの色・柄の魅力を最大限引き出しています。
スタイリッシュにきめる
近年流行している細身のスーツの中でも、かなりタイトなスーツ。モノトーンのネクタイがよりスタイリッシュに見せてくれます。
細身のスーツを着るときは、ネクタイの幅や襟の開きも、狭いものがおすすめです。
シンプルなのにセンス抜群
ダークカラーのスーツに同色系のネクタイを合わせた、これ以上ない改まった着こなしですが、洗練された雰囲気が漂うのは胸元のポケットチーフのおかげです。
ビジネスの定番は四角く折りたたんだTVフォールドですが、アクセントを加えたいときは、角を出したピークドスタイルがおすすめです。
貫禄ある大人の着こなし
一見、何の変哲もないスーツスタイルのように見えますが、着こなしの基本をしっかり押さえているため、格好良く見えます。
パンツの中心にくっきり入ったセンターラインや、袖から覗くシャツの長さも絶妙です。
感度の高さをさりげなくアピール
青系のネイビーと、赤系のブラウンという反対色を上手に組み合わせて、落ち着いているのに地味さを感じさせないコーディネートです。
優しく品良く
パステルカラーをネイビーのネクタイで引き締めた着こなしです。
濃い色のスーツの場合、ネクタイは明るい色を合わせるのが一般的ですが、明るい色のスーツの場合は、濃い色のネクタイを合わせることでバランス良くまとまります。
強さと柔らかさの絶妙なバランス
日本人には難しそうな派手なストライプ柄ですが、他のアイテムをシンプルに抑えるとセンス良く仕上がります。
華やかさと上品さを併せ持つ、大人の男性におすすめしたいコーディネートです。
ダークカラーで大人の余裕を
地味だと思われがちなダークカラーですが、強さや安定感を感じさせるビジネスには欠かせない色です。
シンプルな柄でスマートに着こなしたい方におすすめです。
4. スーツ姿をよりかっこよくする小物の合わせ技
スーツの基本の着方を押さえたうえで、おしゃれな小物をプラスすると一気に垢抜けた印象に変わります。
ベスト、チーフ、ボウタイの3つの小物の合わせ方を紹介していきますので、コーディネートの参考にしてくださいね。
4-1. スーツ姿をより引き立てる「ベスト」
・1着目のベストは、スーツと同じ生地・色で合わせる
・2着目には、グレーのベストにチャレンジしてみる
普段のビジネススタイルにはもちろん、結婚式などのシーンでフォーマルに装いたいときにもぴったりなベスト。
いつもよりお洒落に見えるだけではなく、秋冬には防寒具としての実用的なメリットもあるため、まずはスーツと同色のものを1着もっておきたいアイテムです。
ベストの着こなしになれてきた方には「ミドルグレー(無地)」のベストがおすすめです。仕事向けのブラックスーツ、ネイビースーツにも合う色なので、いつもと違う着こなしが楽しめます。
4-2. アクセントをつくる「ポケットチーフ」
・ビジネスでは白のチーフを選び、折り方は「TVフォールド(スクエア)」で合わせる
・結婚式ではシルクのチーフ選び、折り方は「パフ」で合わせる
無地で白色のチーフがあれば、ビジネスでも結婚式などでも使い回しがきくので、「ワンポイント欲しいな...」という時に活躍してくれます。
チーフのあるコーディネートに慣れてきた方は「青」「チェック」など柄ものにもチャレンジし、ネクタイと反対色となる着こなしをしてみるのもおすすめです。
さりげなく胸元に挿すだけで、小洒落感がでますので、ぜひ取り入れてみてください。
4-3. お祝いムードを盛り上げる「ボウタイ」
・色は「黒」「ネイビー」「シルバー」を選ぶ
・柄は控えめの「無地」を選ぶ
身につけるだけでワンランク上の着こなしが楽しめるボウタイは、結婚式やパーティーシーンにぴったりです。
格好よく決まるコツは、合わせるシャツの襟を「ウィングカラー」にすること。
定番のレギュラーカラーなどでも問題はありませんが、ボウタイと最も相性がいい襟の種類なので、「ボウタイを選ぶ時は、ウィングカラーのシャツで合わせる」とよりお洒落なコーディネートになります。