美白効果が高い成分として有名な「ハイドロキノン」ですが、実際どれくらいシミに効くのか・危険性はないのかなど、気になりますよね。
そこでこの記事では専門家監修のもと、
※化粧品などの商品掲載箇所は除く
など、ハイドロキノンでの美白ケアに関する疑問を解消していきますよ。
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※本記事の美白とは日焼けによるシミ・そばかすを防ぐこと、またはメーキャップ効果で肌を白くみせることを指します。 ※価格はすべて税込みです。 |
1.ハイドロキノンの美白効果
ハイドロキノンは「肌の漂白剤」とも呼ばれる強力な美白成分で、その効果は他の美白成分の10~100倍と言われるほど。
ハイドロキノンに期待できる具体的な効果をひとつずつ、詳しく解説します。
①新しいシミができるのを予防する
そもそもシミ・くすみの原因となる「メラニン」は、
- メラノサイト
- チロシナーゼ
などの肌内部にある細胞・成分のはたらきによって増えていくもの。
ハイドロキノンはこれらのはたらきを阻害してメラニン色素の合成を抑え、シミが濃くなったり増えたりするのを予防してくれます。
②すでにできているシミを薄くする
ハイドロキノンが「肌の漂白剤」と呼ばれるのは、メラニン色素を淡色化する「還元作用」があるため。
多くの美白成分がシミの予防に特化した効果を持つのに対し、ハイドロキノンはできてしまったシミを薄くする効果にも期待できる頼もしい美白成分です。
ハイドロキノンは美白効果が高い一方、肌の刺激になりやすいというデメリットも。そのため、
- 肌トラブルを起こさない使い方
- 低刺激なハイドロキノンの選び方
など、事前にハイドロキノンの正しい知識を身に着けておくことが大切です。
こうしたハイドロキノン配合の化粧品を使う際の注意点については、次から解説していきますよ。
2.ハイドロキノンの注意点
ハイドロキノンが優れた美白成分であることは、間違いありません。
しかしやや刺激が強いという面も持ち合わせているため、使い方には十分な注意が必要です。
ハイドロキノンを使用するときには、次の3つのことに気を付けましょう。
①使用後は紫外線対策を徹底する
…使用後の肌は紫外線の刺激を受けやすいため注意
②高濃度のアイテムは顔全体に使わない
…ハイドロキノン化粧品は多くが部分使い専用
③赤み・かぶれなどが出たら使用を中止する
…肌に合っていない可能性があるため、皮膚科に相談を
また初めてハイドロキノンを使用する場合には、パッチテストを行うのがおすすめです。
① クリームを絆創膏に塗る
② 二の腕か、太ももの内側に貼る
③ 24時間後にはがす
④ 結果を見る
× 赤み、かぶれ、かゆみがある
⇒肌に合っていない
◎とくに変化がない
⇒肌に合っている
加えて、なるべくリスクを抑えつつ高い美白効果を得るには、ハイドロキノン化粧品を正しく選ぶことも大切。
そこで次からは、ハイドロキノン配合の美白化粧品の選び方をご紹介します。
3.ハイドロキノン配合の美白化粧品の選び方
ここでは、肌トラブルのリスクを抑えるために、ハイドロキノン化粧品を正しく選ぶポイントを解説します。
ひとつずつ、詳しく見ていきましょう。
①初めて使うときは「安定型ハイドロキノン」を選ぶ
ハイドロキノンにはいくつか種類がありますが、美白化粧品に配合されるハイドロキノンは主に次の2種類です。
ハイドロキノンの種類 | 特徴 |
---|---|
・純ハイドロキノン | ◎ 効果が高い × 刺激が強い × 肌に浸透しづらい |
・安定型ハイドロキノン ※他の成分が合成されたハイドロキノン |
△ 効果がやや弱い ◎ 刺激が比較的少ない ◎ 肌に浸透しやすい |
安定型ハイドロキノンはやや効果が弱いものの、純ハイドロキノンの「刺激が強く肌に浸透しづらい」という弱点が改善された成分。
初めてハイドロキノン配合の化粧品を使う場合や、肌になるべく負担をかけたくない場合は安定型ハイドロキノンがおすすめです。
美白化粧品の中には「ハイドロキノン誘導体」配合と記載されたものがあります。
これは「アルブチン」という美白成分で、
- 主にシミ予防を目的として用いられる
- ハイドロキノンほど強力な美白効果はない
といった、ハイドロキノンとは別の成分です。
アルブチンもシミの予防には効果的な成分なので、気になる方は試してみるのもいいですね。
②日本で正規流通しているものを選ぶ
日本国内で正規流通しているハイドロキノン配合化粧品の多くは、トラブル防止のためハイドロキノンの配合濃度が2%程度までに抑えられています。
こう聞くと、「もっと高濃度で配合された海外製品の方が効きそう!」と考える方も多いかもしれませんね。
ですが海外製の高濃度なハイドロキノン化粧品を個人輸入して使うことは、
× 赤み・かぶれなど副作用のリスクが高い
× 日本で許可されていない成分を配合している
× 肌トラブルが生じた際の補償がない
といったおそれがあるため、おすすめしません。
ハイドロキノンは濃度が高いほど美白効果も強いとは限らず、5%を超える高濃度のものは効果よりもリスクの方が高いと考えられます。
「どうしても高濃度のハイドロキノンを使ってみたい!」という方は安全のため、一度皮膚科で医師に相談してみてくださいね。
▷皮膚科で処方されるハイドロキノンについては記事下部でご紹介します。
自分で購入する際は、国内の品質水準を満たした正規流通アイテムを選びましょう。
次の章からは、上記の条件を満たすおすすめのハイドロキノン配合の美白化粧品をご紹介していきますよ。
4.ハイドロキノン配合の美白化粧品おすすめ3選
ここでは、カスタムライフ編集部がおすすめのハイドロキノン配合化粧品を徹底調査!
- 低刺激性処方のハイドロキノンを配合
- 国内で正規流通しているアイテム
- 口コミでの評価が高い
といった条件を満たした、優秀アイテムを3つ厳選してご紹介します。
◆ハイドロキノン配合の美白化粧品おすすめ3選
※本記事内の口コミは個人の感想であり、効果・効能を示すものではありません。
※掲載する商品は、編集部独自の調査で選定したものです。カスタムライフにおける商品選定の基準に関してはこちらをご覧ください。
独自に集めた口コミも掲載しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
純粋ハイドロキノンをカプセル化!
QuSomeホワイト2.0(ビーグレン)
◇価格:6,600円/15g
ビーグレンの「QuSomeホワイト2.0」は、今あるシミを消したい方にぴったりのアイテム。
配合されている「QuSome®化ハイドロキノン」は、
- 純粋なハイドロキノンをカプセルで包み安定化
- 実感までのスピードアップ&低刺激性を両立
といった特徴を持つ美白成分です。
刺激を抑えながらも、より効率的に透明感のある素肌へと導いてくれますよ。
軽いテクスチャでベタつかず、肌にスッとなじんでくれるのがお気に入りです。加齢とともにシミが増えてきているのが悩みなので、ケアを続けていきたいと思います。
頬にできてしまった大きなシミをどうにかしたくて使い始めました。シミがすぐに消える!とはいきませんが、少しずつ目立ちにくくなってきている気がして嬉しいです。
シミ、そばかすが無くなったと感じたわけではありませんが、増えてはいないと思いました。乾燥しやすい肌なのですが、しっとり潤いがキープできます。
【ブランド】b.glen(ビーグレン)
【価格/内容量】6,600円/15g
【買える場所】公式通販のみ
水、プロパンジオール、スクワラン、ジステアリン酸PEG-23グリセリル、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、ハイドロキノン、マカデミアナッツ脂肪酸コレステリル、ゴヨウマツ種子油、ジメチコン、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、ステアリン酸グリセリル、バチルアルコール、ヘキシル3-グリセリルアスコルビン酸、テトラカルボキシメチルアセチルヒドロキシプロリルジペプチド-12-5Na、テトラカルボキシメチルジペプチド-51-5Na、オリゴペプチド-34、アセチルテトラペプチド-2、オキソチアゾリジン、セラミドAP、オリゴペプチド-68、アスコルビン酸、3-O-エチルアスコルビン酸、酢酸トコフェロール、トコフェロール、ステアロイルメチルタウリンNa、ステアリン酸コレステリル、コレステロール、オレイン酸ポリグリセリル-5、ステアリン酸ポリグリセリル-10、乳酸K、乳酸、リナロール、BG、グリセリン、フェノキシエタノール、EDTA-2Na、ピロ亜硫酸Na
▷こちらの商品について詳しく知りたい方は「ビーグレンの口コミ・評判は?実際に使って効果やおすすめアイテムを徹底検証」をご覧ください。
独自の「高浸透ホワイトハイドロキノン」配合!
ルミナスHQブースター(アンプルール)
◇価格:9,900円/40mL
「ルミナスHQブースター」は、ハイドロキノンのパイオニアブランド・アンプルール発の導入美容液。
- 独自成分「高浸透*ホワイトハイドロキノン」
- 数種類の高保湿成分&植物エキス
といった成分が、シミ・くすみの原因となる乾燥にアプローチします。
化粧水・乳液といった基本のスキンケア前に使うことで、より本格的な美白ケアを叶えてくれますよ。
*角質層まで
レチノールとハイドロキノンは両方気になる成分だったので、これを1つ買うだけで両方試せるのが嬉しいです。シミが消えるほどの効果は今のところ無いですが、私には丁度良い美容液なので続けていきたいです。
みずみずしいテクスチャーですが保湿力が高いです。夜のスキンケアで3プッシュ顔に付けていますが、潤いがキープされます。
ポンプ式で使用しやすく、キャップが付いているので衛生的だと思います。高級化粧品のような香りがしますが、優しい香りなので使用しやすいです。
【ブランド】AMPLEUR(アンプルール)
【価格/内容量】9,900円/40mL
【買える場所】公式通販、取り扱い店舗(店舗一覧)
水、DPG、サッカロミセス/コメ発酵液、ペンチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、BG、グリコシルトレハロース、グリセリン、加水分解水添デンプン、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、プロパンジオール、アルギニン、カルボマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、キサンタンガム、シストセイラタマリシホリアエキス、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、乳酸桿菌/ブドウ果汁発酵液、サッカロミセス溶解質エキス、オリゴペプチド-34、グルコノバクター/ハチミツ発酵液、チャ葉エキス、アルブチン、サッカロミセス/ハトムギ種子発酵液、ラウロイルラクチレートNa、ジメチルイソソルバイド、セタルコニウムクロリド、パルミチン酸レチノール、PCA-Na、コーン油、ハイドロキノン、ヘキシル3-グリセリルアスコルビン酸、シリカ、セラミドNP、フェルラ酸、レチノイン酸ヒドロキシピナコロン、加水分解ヒアルロン酸、スーパーオキシドジスムターゼ、セラミドAP、フィトスフィンゴシン、コレステロール、セイヨウオオバコ種子エキス、トコフェロール、セラミドEOP、アセチルペンタペプチド-35、ダイヤモンド末、フェノキシエタノール、香料
コスパ重視なら断然おすすめ!
ハイドロクリームSHQ(キソ)
◇価格:1,307円/30g ※現在は販売終了しております。
KISO(キソ)の「ハイドロクリームSHQ」は、コスパ抜群の優秀アイテム。
- 安定型ハイドロキノン
- 保湿成分ヒアルロン酸Na
など配合で、美白ケアをしながらお肌をしっとり保湿します。
お手頃な価格で3ヶ月分の大容量という、ハイドロキノン初心者ならぜひ試してみたくなるアイテムですね。
水分が多めのクリームで、伸びがいいです。見た目がとても小さいため、初めはすぐなくなってしまうのではないかと思っておりましたが、意外とコスパは良さそうです。ハイドロキノン配合の化粧品は乾燥するイメージがありましたが、特に気になりませんでした。
ハイドロキノンは使うと肌が赤くなると聞いて心配でしたが、こちらを使ってもトラブルなく、お肌の調子もいいので私には合っていたようです。嫌な臭いもなく使用感も悪くないです。
【ブランド】KISO(キソ)
【価格/内容量】1,307円/30g
【買える場所】公式通販
水、エチルヘキサン酸セチル、グリセリン、プロパンジオール、ステアリン酸グリセリル、水添ナタネ油アルコール、ペンチレングリコール、(C12-16)アルコール、BG、PEG-60水添ヒマシ油、セタルコニウムクロリド、ハイドロキノン、パルミチン酸、ホホバ種子油、レシチン、ヒト脂肪細胞順化培養液エキス、(バチルス/ベニコウジ菌)/(ナツメ果実/ダイズ)発酵液、α-アルブチン、コウジ酸、アゼライン酸、カフェイン、ビスグリセリルアスコルビン酸、ベヘン酸グリセリル、オクタステアリン酸ポリグリセリル-6、(PEG-240/デシルテトラデセス-20/HDI)コポリマー、グリチルリチン酸2K、ヒアルロン酸Na、プラセンタエキス、ポリクオタニウム-51、酸化セリウム、メタリン酸Na、トコフェロール、酢酸トコフェロール、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、マルトデキストリン、シクロデキストリン、クエン酸Na、ピロ亜硫酸Na、グレープフルーツ果皮油、エチルヘキシルグリセリン、フェノキシエタノール
シミに効く化粧品をもっと詳しく知りたい方は、別記事も参考にしてみてくださいね。
出来てしまったシミにいい市販プチプラは?
「ハイドロキノンを自分の判断で使うのは不安」
「市販のハイドロキノンでは効果がいまいち…」
という方には、次から解説するような皮膚科でハイドロキノンを処方してもらう方法もおすすめです。
5.皮膚科のハイドロキノンによる治療方法
皮膚科では自分の肌に合った濃度のハイドロキノンを塗り薬として処方してもらえるため、効果的な美白ケアを行うことが可能です。
ちなみに皮膚科では、ハイドロキノンと一緒に併用すると効果的な「トレチノイン」という塗り薬が処方されることが多くありますよ。
トレチノインは、
- 肌のターンオーバーを促進し、シミを薄くする
- ハイドロキノンを肌へ浸透しやすくする
- シワにも効果が期待できる
といった特徴を持つ成分です。
ハイドロキノン&トレチノインでの治療の場合、およそ3ヶ月から半年ほどかけて徐々にシミを薄くしていきます。
ハイドロキノンの使用をやめると、薄くなっていたシミがまた濃くなることも。
効果を持続させたい場合は、
- シミが薄くなった後も使用を続ける
- 一旦使用を中止し、目立つようになれば再開する
など、医師と相談しながら自分に合った使い方を決めましょう。
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皮膚科で治療するにしても、セルフケアを試すにしても、シミや美白に関する正しい知識があればさらに効果的な対策ができますよ。
そこで次からは、ハイドロキノンと美白ケアについてのよくある疑問を解消していきましょう。
6.ハイドロキノンと美白ケアの疑問解消Q&A
ここでは、ハイドロキノンでの美白ケアに関する3つの疑問をQ&A形式で解説していきます。
ハイドロキノンについてさらに詳しく知って、効果的な美白ケアを叶えましょう。
「メラノサイト」はメラニンを作り出す細胞、「チロシナーゼ」はメラニンのもととなる「チロシン」を酸化させる成分です。