※記事タイトルの「ニキビ跡を消す」とは、「ニキビ跡を目立たなくさせること」を言います。
「ニキビは治ったのに、シミのような跡が残ってしまった…」とお悩みではありませんか?
実はニキビの炎症によってダメージを受けたお肌は、茶色いシミのように色素沈着してしまうことがあるんです。
そこでここでは、カスタムライフ編集部が
などを徹底的に解説します!
医学的知識に関しては、専門家に監修もお願いしていますよ。
※化粧品などの商品掲載箇所は除く
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※価格はすべて税込みです。
※本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。気になる症状がある場合、まずは医療機関に相談しましょう。
1.ニキビ跡の種類とシミになる原因
ニキビが治ったところに、茶色のシミのようなものができることがあります。
これは「炎症後色素沈着」といって、主な原因はニキビの炎症によってメラニンという色素が、炎症の起きた部分で過剰に作られてしまうためです。
◆ニキビ跡の種類

ニキビ跡も軽いものから重症なものまで様々で、混在する例も多くあります。
また性別や年齢、ニキビ跡ができる部位によってニキビ跡の特徴も異なります。
茶色いシミのようなニキビ跡・赤いニキビ跡は自然に薄くなることが多いのですが、
- 薄くなるまで何ヶ月もかかる
- 完全になくならず、加齢に伴い目立つことがある
- 日に当たると濃くなる&消えにくくなる
といったことから、早めにセルフケアをはじめておくのがおすすめです。
次の章でご紹介する、ニキビ跡のシミを隠すためのセルフケアをぜひ試してみてくださいね。
2.ニキビ跡のシミを目立たなくするセルフケア
ニキビ跡のシミを改善する一番のポイントは、肌のターンオーバーを整えて、色素沈着した部分の生まれ変わりをうながすこと。
ここでは、そのために効果的なセルフケアを3つご紹介していきますよ。
次から順番に見ていきましょう。
①ニキビ跡のシミに効果的な化粧品を選ぶ
ニキビ跡のシミをケアするには、スキンケア化粧品選びが重要です。
まずは、ターンオーバーをうながす効果の高い「ビタミンC誘導体」が配合された化粧品を選びましょう。
ビタミンC誘導体は、化粧品の全成分表示に
- ~アスコルビン酸○○
- ○○アスコルビル
などの名称で記載されています。とくに、次のようなアイテムがおすすめですよ。
◆ニキビ跡のシミにおすすめの化粧品
※商品の選定は編集部独自の調査による
薬用 アクネVCローションⅠ (医薬部外品) |
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ニキビや肌荒れに傾きがちなゆらぎ肌に◎ 【メーカー】 エトヴォス 【価格/内容量】 4,180円/150mL |
メラノCC 薬用 しみ 集中対策 美容液 (医薬部外品) |
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気になるシミにピンポイント塗りで集中ケア。 【メーカー】 ロート製薬 【価格/内容量】 859円~/20mL ※編集部調べ |
自分で成分をチェックするのが難しいときは、広告やパッケージに「美白」と記載されたアイテムを選ぶのもおすすめ。
ニキビ跡のシミには、通常のシミ・ソバカス用の美白化粧品でのケアも効果的。さらに、
- 医薬部外品
- 薬用
などの記載がある美白化粧品には有効成分がしっかり配合されているため、さらに高い効果が期待できますよ。
▷美白化粧品について詳しくは別記事「美白化粧品おすすめランキング11選」をチェック

また注意点として、ビタミンC誘導体はややお肌を乾燥させやすい成分です。
そのため、乳液・保湿美容液などの高保湿アイテムもあわせて使うようにしましょう。
そもそもニキビができやすいという方は、別記事のニキビにおすすめの化粧水も参考にしてみてくださいね。

大人ニキビに効果的な人気商品を徹底比較
②ピーリングでターンオーバーをうながす
ニキビ跡のシミを薄くするセルフケアとして、「ピーリング化粧品」の使用もおすすめです。
ピーリング化粧品に含まれる、
- AHA(フルーツ酸)
- サリチル酸
といった成分が肌表面の古い角質を取り除くことで、お肌のターンオーバーを正常にサポートしてくれますよ。
おすすめのピーリング化粧品は、次の通りです。
◆ニキビ跡のシミにおすすめのピーリング化粧品
※商品の選定は編集部独自の調査による
DETクリア ブライト&ピール ピーリングジェリー | |
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塗ってマッサージすると古い角質がポロポロ落ちる! 【メーカー】 明色化粧品 【価格/内容量】 1,320円/180mL |
スキンピールバー AHA マイルド | |
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敏感肌にやさしい低刺激処方で、ピーリング初心者に◎ 【メーカー】 サンソリット 【価格/内容量】 2,200円/135g |
ちなみにマッサージしながら使うタイプのアイテムはお肌への負担が大きいため、上記のような塗って洗い流すタイプ・泡でやさしく洗う洗顔タイプがベター。
ピーリングはニキビ跡のシミに効果的ですが、お肌の乾燥・トラブルをまねきやすいというデメリットも。そのため、
- 使用は1~2週間に1回程度にとどめる
- ピーリング後はしっかり保湿する
などを徹底しましょう。
ピーリングは少し刺激の強いケアなので、お肌の様子をよく観察しながら行ってくださいね。

自分でピーリングをするのは不安という方には、皮膚科での「ケミカルピーリング」もおすすめです。
▷ケミカルピーリングについては記事下部で詳しくご紹介しますよ。
③市販薬で肌の内側からシミをケア
ニキビ跡のシミをさらに効率よくケアするなら、以下の美白成分が配合された市販薬(医薬品)の服用も有効です。
- L-システイン
- トラネキサム酸
- ビタミンC
薬局では様々なシミ対策用の医薬品を購入できますが、次のアイテムがとくにおすすめですよ。
◆ハイチオールCプラス2(エスエス製薬)
※商品の選定は編集部独自の調査による
◇価格:4,620円/180錠
L-システイン・ビタミンCなどの有効成分がメラニンの生成を抑えて、ニキビ跡のシミに効果を発揮します。(第3類医薬品)

ただし、スキンケア・市販薬などを試しても改善しないニキビ跡のシミは、皮膚科での治療が必要な場合もあります。
ニキビ跡に効く医薬品は別記事も参考にしてみてくださいね。

出来てしまったシミに効くおすすめ市販薬3選
そこで次からは、ニキビ跡のシミを皮膚科で消す方法についてご紹介していきます。
3.皮膚科でできるニキビ跡対策
セルフケアよりも、より確実にニキビ跡のシミを改善したい方には、皮膚科の受診をおすすめします。
皮膚科でのニキビ跡のシミ対策には、次のような方法がありますよ。
・ケミカルピーリング
…古い角質を取り除いてターンオーバーを促す。
・イオン導入
…主に使われるのはビタミンC。
…ピーリングとあわせて行うことが多い。
・フォトフェイシャル
…光がメラニンを吸収する。
上記の治療は基本的に保険適用外のため、1回あたり数千円~数万円とやや高額な費用が掛かります。
※費用は病院によって異なる

まずはカウンセリングを受けて、
・自分の肌やニキビ跡の状態に合うか
・無理せず支払える予算か
・時間と予算的に継続可能かどうか
※1回ではなく継続することが大切なため
などを考慮し、自分によさそうだなと思う治療方法を医師と相談してみましょう。
▷記事上部からジャンプしてきた方は、こちらから記事上部へ戻ることができます。
4.ニキビ跡のシミを隠すメイク方法
「今すぐニキビ跡のシミを消したい!」という方のために、メイクでシミをキレイに隠すコツをご紹介します。
ニキビ跡のシミを隠すときには顔全体を厚塗りにせず、コンシーラーとパウダーをシミ部分にかさねる方法がおすすめ。
具体的な手順は、以下の通りです。
①細い筆を使ってコンシーラーをシミ部分にのせる。
②のせたコンシーラーの輪郭をスポンジでなじませる。
※全体をぼかすとコンシーラーが消えるため注意!
③フェイスパウダーをチップを使ってピンポイントにかさねる。
また使用するコンシーラーは、次のようなアイテムがおすすめですよ。
◆ミネラルコンシーラーパレット(エトヴォス)
※商品の選定は編集部独自の調査による
◇価格:4,950円/3.1g
3色のカラーを自分の肌色に合わせてブレンドでき、自然にニキビ跡のシミをカバーできます。
ニキビ跡のシミが改善するまではメイクでうまく隠しつつ、セルフケアを根気強く続けてみてくださいね。
5.ニキビ跡のシミを予防する方法
せっかくニキビ跡のシミがよくなっても、次にできたニキビがまたシミになってしまっては台無しですよね。
そこでここでは、ニキビ跡のシミをできるだけ残らないようにする方法を3つご紹介していきます。
ひとつずつ、順番に解説していきますよ。
①ニキビができたらつぶさない&触らない
ニキビを触ったりつぶしたりすると雑菌が入り込んで炎症を起こし、ニキビがさらに悪化して炎症もひどくなります。強い炎症はさらにシミになりやすい状態に。
ニキビに摩擦・雑菌などのダメージを与えないようにすることが大切ですよ。
②刺激を抑えたスキンケアを徹底する
ニキビの炎症を悪化させる要因として、間違ったスキンケアによるお肌への刺激も挙げられます。
お肌になるべく刺激を与えないために、次のようなやさしいケアを徹底してくださいね。

- 化粧水はこすらないよう、やさしく付ける
※低刺激性の敏感肌用化粧水が良い - 洗顔はぬるま湯で行い洗いすぎに気を付ける
- 洗顔後はやさしく水分を吸収する
※清潔なタオルまたはフェイスコットンを使うと◎
逆に、以下のようなNGケアはお肌に強い刺激を与えてしまうため避けましょう。
× 熱いお湯での洗顔
× 叩くようなパッティング
× こするような化粧品の使い方
こうしたことに気を付けると、ニキビ跡のシミはもちろん、乾燥・シワなど様々な肌悩みの対策ができますよ。

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③徹底的な紫外線対策でシミを予防する
紫外線も、ニキビの炎症・ニキビ跡の色素沈着をまねく大きな原因です。
紫外線からお肌をしっかり守るために、次のことを意識しましょう。

- 日焼け止めは一年中使う
- ストールやサングラスを身に着ける
- 日差しが強い場所では、数時間置きに日焼け止めを塗り直す
- 日焼け止めのSPFは30以上、PAは3+以上を使用する
※SPFとPAは日焼け止めの強度を示す - 日傘を常に持ち歩く
一度に全てを実行するのはなかなか難しいもの。できることからひとつずつ、気を付けてみてくださいね。

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6.まとめ
ニキビ跡のシミ対策に役立つ情報は見つかりましたか?
最後にもう一度、ニキビ跡のシミの対策方法を以下にまとめました。
ニキビ跡のシミを目立たなくする方法
◆ニキビ跡のシミを目立たなくするセルフケア
・ビタミンC誘導体配合の化粧品を使う
・ピーリング化粧品を使う
・市販の内服薬で内側からケアする
▷もう一度詳しく見る
◆皮膚科でできるニキビ跡対策
・ケミカルピーリング
・イオン導入
・フォトフェイシャル
▷もう一度詳しく見る
正しい改善方法を知って、ニキビ跡のシミが気にならないキレイなお肌を目指しましょう!
※この記事は2023年5月時点での情報を基に作成しています。
参考文献:
公益社団法人日本皮膚科学会
厚生労働省『化粧品・医薬部外品等ホームページ』
友利新監修『最新版 肌美人になるスキンケアの基本 悩み解消パーフェクトBOOK 素肌美人になる!』(学研パブリッシング)
鈴木一成監修『化粧品成分用語事典2012』(中央書院)
手でニキビに触らないようにするのはもちろん、
・髪の毛がニキビに触れないようにする
・メイクの時パフやブラシでニキビを刺激しない
・枕カバーは毎日取り替えて清潔に保つ
などを意識しましょう。