「頑張ってケアしているのになかなかシミが消えない…」と悩んでいませんか?
もしかしたら、シミの原因に合った正しいケアができていないのかもしれません。
そこでこの記事では、カスタムライフ編集部による徹底的な調査をもとに、
などについて分かりやすく解説していきますよ。
シミの本当の原因を理解し、正しいケアで美肌を叶えましょう!
なおこの記事では、医学的知識に関して専門家に監修をしていただいています。
※化粧品などの商品掲載箇所は除く
◆クリニック公式サイト:https://www.vivalita.com
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※この記事は2024年10月時点での情報を基に作成しています。
※本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。気になる症状がある場合、まずは医療機関に相談しましょう。
1.シミができるメカニズムとは
そもそもシミは、シミの元となる「メラニン」が肌内部で蓄積することでできてしまいます。
このメラニンは、「メラノサイト」という細胞の中で2つの物質(チロシン&チロシナーゼ)が反応を起こして発生するもの。
こうして作られたメラニンは、通常はターンオーバー(肌の生まれ変わり)を繰り返すうちに垢と一緒に肌の外へ排出されます。
ところが加齢や乾燥・肌荒れなど何らかの不調によって、
- メラニンが過剰に作られてしまう
- メラニンの排出機能が低下する
などのトラブルが引き起こされることも。するとメラニンは肌内部で蓄積され、やがてシミになってしまうんです。
またこのようなシミの中にもいくつかの種類があり、できてしまう原因も種類ごとに異なります。
そこで次からは、シミの種類と主な原因を解説していきますよ。
2.シミの種類と原因
「シミ」と一口に言っても、その種類は次のようにさまざまです。
◆シミの種類と特徴
こうしたシミが発生する原因は、主に次の5つが挙げられますよ。
原因①紫外線
原因②活性酸素
原因③エストロゲン(卵胞ホルモン)分泌の増加
原因④肌への刺激
原因⑤ターンオーバーの乱れ
ひとつずつ、詳しく解説していきます。
原因①紫外線
◇できやすいシミの種類:すべてのシミ
紫外線は、シミの元であるメラニンが過剰に作られる最大の原因です。というのも、紫外線を浴びるとメラノサイトが活性化してしまうため。
対策としては、日焼け止めを正しく使用することがとくに効果的ですよ。
▷日焼け止めの正しい使い方は記事下部で詳しく解説
原因②活性酸素
◇できやすいシミの種類:老人性色素班
「活性酸素」とは、体内の細胞を酸化させる物質のこと。
細胞が酸化するとお肌そのものが老化し、シミができやすくなってしまうんです。
活性酸素は普通に生活しているだけでも体内で作られるものですが、
✔ 飲酒
✔ 喫煙
✔ ストレス
などによって、さらに活発に作り出されてしまいます。
こうした習慣に心当たりがある場合は、できるだけ改善していきましょう。
また、活性酸素からお肌を守る「抗酸化力」をサポートする食品を摂ることも効果的ですよ。
▷抗酸化力をサポートする食事について詳しくは記事下部をチェック
原因③エストロゲン(卵胞ホルモン)分泌の増加
◇できやすいシミの種類:肝斑
閉経間際の女性ホルモンの乱れがちな時期には、「肝斑(かんぱん)」と呼ばれる輪郭のはっきりしないシミができやすくなります。
肝斑は、とくに以下のような時期にできやすいシミです。
- 妊娠中
- 月経不順に対してピル服用時
- 更年期(一般的に45~55歳の間)
逆に、閉経すると自然に消えるということも多くありますよ。
肝斑対策には、「トラネキサム酸」という美白有効成分が効果的。
トラネキサム酸は市販の美白化粧品・医薬品にも配合されている成分なので、ぜひ検討してみてくださいね。
※医薬品・サプリの服用前に、一度医師・薬剤師に相談しましょう。
原因④肌への刺激
◇できやすいシミの種類:炎症後色素沈着、老人性色素班
強い刺激を与えられたお肌は、メラニンを過剰に生成します。
とくに毎日のスキンケアで気づかず刺激を与えていることも多いので、注意しましょう。
肌に与えてしまいがちな刺激の例
× こする&叩くようなパッティングでの摩擦
× 化粧品の保湿力不足による乾燥
× 40℃以上の熱すぎるお湯での洗顔
上記に心当たりがある場合は、お肌にやさしいお手入れ&高保湿な化粧品選びを心がけてくださいね。
原因⑤ターンオーバーの乱れ
◇できやすいシミの種類:老人性色素班、炎症後色素沈着
ターンオーバーが乱れたお肌はメラニンの排出機能も衰えるため、シミができやすくなります。
ターンオーバーの周期は加齢とともに長くなるものですが、それに加えて、
× 寝不足
× 偏った食事
× 運動不足
といった不摂生によっても乱れてしまうことがあります。
ターンオーバーを整えるためにも、
- 22時~2時を含む最低5時間以上の睡眠
- バランスのいい食事
- 適度な運動
といった健康的な生活を意識しましょう。
また、ここまで紹介してきた原因以外に、遺伝によってできてしまうシミもあります。
幼少期~思春期に目立ち始めるそばかすは遺伝的なものが多く、セルフケアで消すことは困難です。
そばかすをしっかり消したい場合は、皮膚科での治療が効果的ですよ。
▷皮膚科でのシミ・そばかす治療については記事下部で詳しく解説
シミの種類と原因についてそれぞれ解説しましたが、多くのシミに共通して言えるのは「紫外線によって発生・悪化しやすい」ということ。
そこで次からは、シミを予防する効果的な紫外線対策について詳しくご紹介していきますよ。
3.シミを作らない紫外線対策
シミを防ぐ一番の近道は、紫外線対策を徹底することです。
紫外線対策と言えばやはり日焼け止めが効果的ですが、正しく使わなければシミを完全に防ぐことはできません。
そこでここでは、日焼け止めを使った正しい紫外線対策を紹介します。
ひとつずつ、詳しく解説していきますよ。
①SPFとPAをチェックする
徹底的な紫外線対策をするためには、まずは日焼け止めに表示されている「SPF」と「PA」の意味を知っておきましょう。
SPFとPAの数値はそれぞれ、以下の様な効果の強さを表していますよ。
・SPF(表示例:SPF 10~50+)
…「UV-B」という種類の紫外線を受けて、肌が赤くなるまでの時間を延ばす効果の強さ
・PA(表示例:PA +~++++)
…「UV-A」という種類の紫外線を受けて、肌が黒くなるまでの時間を延ばす効果の強さ
どちらもシミの原因となる紫外線を防ぐのに重要な効果なので、両方の数値をチェックするようにしましょう。
どんな場所で・どれくらいの数値のものを選ぶべきかは、以下を参考にしてくださいね。
◆SPF・PAの値を選ぶ目安
通勤・通学など |
SPF10~30/PA+++ |
---|---|
炎天下でのレジャー |
SPF30~50⁺/PA++ ~ +++ |
非常に紫外線の強い場所 |
SPF50⁺/PA++++ |
また常に強い日焼け止めを塗っていると肌に負担を与えてしまうことがあるため、シーンに合わせて使い分けてくださいね。
②日焼け止めを正しく使う
日焼け止めで紫外線対策をしようとして、
× べたつかないように薄くのばす
× 塗り直しをしない
× 雨や曇りの日・夏以外は使わない
といった使い方をしていませんか?こうした使い方は、シミ対策としては不十分です。
日焼け止めの正しい使い方として、次のことに気を付けてみてくださいね。
・日焼け止めはたっぷり塗る
…顔全体で500円玉大の量が理想的
・2~3時間ごとに塗り直す
…日焼け止めの効果は時間の経過とともに弱まってしまう
・季節や天気を問わず一年中使う
…紫外線は天気の悪い日や寒い季節も降り注いでいる
とくに顔に塗る場合、多くの方が「充分な量の日焼け止めを使えていない」と言われています。
シミを防ぐためにも、メーカーに定められた量をたっぷり塗るよう心がけましょう。
▷日焼け止めの正しい使い方を先に見に来た方は、こちらから記事上部に戻ることができます。
続いて「もっと徹底的なシミ対策をしたい!」という方のために、シミ対策に関するあらゆる疑問を解説していきますよ。
4.シミ対策に関する疑問解消Q&A
ここでは、シミの原因・対策に関する疑問をQ&A形式で解決していきます。
ぜひ参考にして、本格的なシミ対策に役立ててくださいね。
Q1.シミに本当に効く化粧品とは?
A.「美白有効成分」を配合したものがおすすめです。
スキンケアでシミ対策を行うなら、シミへの一定の効果が国から認められた「美白有効成分」を配合した化粧品が効果的。
とくにおすすめの美白有効成分の例は、以下の通りです。
◆おすすめの美白有効成分と効果
成分名 | 期待できる効果 |
---|---|
・ビタミンC誘導体 ・コウジ酸 |
今あるシミを薄くする …メラニンの色素を還元する |
・ビタミンC誘導体 ・エナジーシグナルAMP |
シミを薄くする&予防する …メラニンの排出を促す |
・アルブチン ・トラネキサム酸 |
新たにシミができるのを防ぐ |
自分で成分を確認するのが難しい場合は、
- 医薬部外品
- 薬用
といった記載のある美白化粧品を選びましょう。これらには必ず一定量以上の美白有効成分が配合されていますよ。
▷おすすめの美白化粧品を知りたい方は、別記事「シミに効く化粧品ランキング21選」もチェックしてみてくださいね。
Q2.食事でシミ対策を行うには?
A.抗酸化力に期待できる食品を取り入れましょう。
シミのできにくい肌を育むには、シミの原因となる「活性酸素」を作らせないことも大切。
そのためには、活性酸素から肌を守る「抗酸化力」を意識した栄養素&食品を取り入れてみましょう。
◆シミ対策におすすめの栄養素&食品
栄養素 | 期待できる効果 |
---|---|
抗酸化ビタミン (ビタミンA・C・Eなど) |
・ニンジン ・アーモンド ・ブロッコリー |
ポリフェノール |
・緑茶 ・紅茶 ・チョコレート |
ミネラル |
・イワシ ・ゴマ ・海苔 |
ポリフェノールが豊富な飲み物として「赤ワイン」も有名ですが、アルコールの過剰摂取はシミを悪化させる原因に。ほどほどの量を心がけましょう。
▷食事について先にチェックしに来た方は、こちらから記事上部に戻ることができます。
Q3.シミは何かの病気のサイン?
A.病気の可能性はほとんどありません。
顔や体に見られる薄茶~濃茶のシミは、大抵の場合とくに危険性のないシミです。
しかし、ごくまれではありますが、
- 日光角化症
- メラノーマ
- 基底細胞がん
といった皮膚ガンにつながるシミができてしまうこともあります。
かゆい・青黒い・しこりがある…など気になる症状がある場合は、早めに皮膚科に相談しましょう。
シミの症状が進行すると、イボのように盛り上がった「脂漏性角化症」になることも。
高齢者に多く見られる症状ですが、こちらは基本的に健康への被害はありません。
Q4.何をしてもシミが薄くならない場合は?
A.美容皮膚科で治療を受けるのもひとつの手です。
美容皮膚科や美容形成外科などの医療機関では、セルフケアではなかなか消えないシミをしっかり治療してもらえますよ。
医療機関で受けることができる代表的なシミの治療法は、以下の通り。
◆医療機関でのシミ治療の例
レーザー | シミ治療に特化したレーザーを当て、肌の治癒力で治す。 そばかすや肝斑なども治療できる。 費用:1回あたり約20,000円~(保険適用外) |
イオン 導入 |
ビタミンCなどを肌に浸透させ、シミの改善を促す。 痛みやダウンタイムが少ないのも特徴。 費用:1回あたり約5,000円~(保険適用外) |
注射・ 点滴 |
注射や点滴でビタミンCを体内に取り込む。 くすみやニキビなどもケアできる。 費用:1回あたり約20,000円~(保険適用外) |
※治療法・費用はカスタムライフ編集部調べです。病院によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
この他にも、さまざまな治療法がありますよ。
カウンセリングが無料でできる美容皮膚科も多くあるので、気になることは事前に医師に相談してみてくださいね。
▷皮膚科でのシミ治療を先に見に来た方は、こちらから記事上部に戻ることができます。
シミの対策はどんな方法もすぐに結果が出るものではありません。ですが、気長に継続すればきっと嬉しい効果を実感できますよ。
5.まとめ
お悩みのシミの原因と、正しい対策方法は分かりましたか?
最後にもう一度、今回ご紹介したシミの原因を以下にまとめました。
①紫外線
紫外線を浴びるとメラノサイトが活性化する。
②活性酸素
体内の細胞を酸化させシミができやすい肌になる。
③エストロゲン(卵胞ホルモン)の増加
主に「肝斑」というシミができる原因に。
④肌への刺激
肌は強い刺激を受けるとメラニンを過剰に生成する。
⑤ターンオーバーの乱れ
周期が乱れるとメラニンの排出機能が衰える。
原因に合った正しい対策を徹底して、シミの気にならないキレイなお肌を目指しましょう!
またシミ対策についてさらに詳しく知りたい方は、別記事「シミ対策の効果的な方法は?」も参考にしてみてくださいね。