ゴールドカードに何となく憧れがあるものの、
年会費が高そうで心配…
高い年会費を支払ってでも持っていたほうが良いのかな?
など、主に年会費について不安に感じている方も多いですよね?
そこでこの記事では、
- 専門家への独自調査
- クレジットカードユーザー100人へのアンケート
- 編集部によるクレジットカード会社へのリサーチ
をもとに『年会費の安いおすすめゴールドカード』をご紹介します。
あわせて、作る前に知っておきたい「ゴールドカードのメリット・デメリット」も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
先におすすめのカードを知りたい方は「2. 年会費の安いおすすめゴールドカードTOP3」からご覧ください。
なおこの記事では、クレジットカードに関する知識について専門家に監修を頂いています。※商品掲載欄の一部を除く
一方で主婦・三児の母・介護・成年後見人経験者としての立場から、家計・教育費・不動産投資・老後資金運用にかかわる個別相談・執筆も行う。
資格:1級ファイナンシャルプランニング技能士、証券アナリスト
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※ この記事は2021年4月時点の情報を参考にしています。
※ この記事で紹介している「年会費」は、すべて税込表示です。
1. ゴールドカードを作る際に知っておきたいポイント
ゴールドカードは一般カードと異なり、一部を除いて所持するのに年会費のかかるカードです。
そのため、作る前にゴールドカードのメリット・デメリットについて、しっかり把握しておきましょう。
1-1. ゴールドカードのメリット
ゴールドカードの一般カードにない主なメリットとして、以下のような充実した付帯サービスがあげられます。
- 各空港ラウンジが無料で使える
- 旅行傷害保険など各種補償が充実
- 専用の電話窓口や会員限定イベントへ参加が可能
これらは内容こそ多少異なるものの、基本的にどのゴールドカードにも付帯されているサービス。
また、カードによっては一般カードよりポイント還元率がアップするといった、お得な特典が付くものもあります。
ゴールドカードだからといってステータスが高いわけではない!
ゴールドカードは「持っていると自慢できる=ステータスが高い」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。
現在では多くのカード会社からさまざまなゴールドカードが発行されており、
・審査があまり厳しくない
・単に同じカード会社の一般カード+αの位置づけ
といったものが増えているため、比較的誰でも所持しやすくなっているのです。
1-2. ゴールドカードのデメリット
ゴールドカードの主なデメリットは、冒頭でお伝えした通り年会費が一般カードに比べて高額になること。
そのため、ご紹介した付帯サービスの活用が難しい方は、所持していても損になることが多いので注意が必要です。
年会費ほどの価値がないと感じたら一般カードにするべき!
付帯サービスは必ずしも日常生活で役立つものではないので、すべての方がお得に利用できるわけではありません。
分かりやすい例でいえば、
・各種旅行傷害保険
・空港ラウンジの無料利用
といったサービスは、旅行にあまり行かない方にとってはメリットを活用しきれないといえます。
また、還元率がアップするゴールドカードについても、年会費分を差し引くと一般カードのほうが良いケースも多いです。
次の章では「それでもゴールドカードを作りたい!」という方のために、比較的安い年会費で持てるゴールドカードをご紹介します。
2. 年会費の安いおすすめゴールドカードTOP3
この章では、
- 専門家への聞き取り調査を含む編集部のリサーチ
- クレカユーザー100人へのアンケート調査
をもとに、所持するうえでデメリットの少ない「年会費の安いおすすめゴールドカード」をご紹介します。
年会費の安いおすすめゴールドカードTOP3
それでは順に見ていきましょう。
・楽天ゴールドカード
年会費無料の楽天カードよりも、関連サービスでさらにお得に利用できる「楽天ゴールドカード」。
- 楽天市場での利用は常に還元率5.0%
- 国内主要28空港のラウンジを無料で利用可能
など、還元率が高いのはもちろん、ゴールドカードならではの付帯サービスも魅力です。
年会費2,000円は、楽天市場で月に約20,000円買い物をする方なら余裕を持って取り戻せる金額なので、楽天ヘビーユーザーの方はぜひ検討してくださいね。
◆ ユーザーの口コミ
【年会費】2,200円(税込)
【限度額】5~200万円
【ポイント還元率】1.0%
【ポイント名】楽天スーパーポイント
【ポイント交換】
1ポイント=1円として利用可能
【国内 / 海外旅行補償額】
なし/ 2,000万円
【国際ブランド】JCB、VISA、Mastercard、
【付帯電子マネー】楽天Edy
・オリコカード PREMIUM GOLD
カードデザインは黒でありながら、ゴールドグレードに属する「オリコカード PREMIUM GOLD」。
- 電子マネー機能利用時は還元率が1.5%にアップ
- オリコモールで使えば還元率が2.5%以上にアップ
など、さまざまなシーンでお得になる1枚です。
ゴールドカードの定番機能である、空港ラウンジ無料利用サービスはありませんが、そのぶん日常生活で使いやすいですよ。
◆ ユーザーの口コミ
オリコモールにはAmazonをはじめとした有名ネットショップが数多くあるので、ほとんどの場面でポイントアップするのが魅力だと思います。ゴールドカードにしては年会費もかなり安いですね。
【年会費】1,986円(税込)
【発行スピード】約1~2週間
【限度額】10万円~300万円
【ポイント還元率】1.0%
【ポイント名】オリコポイント
【ポイント交換】
1ポイント=1円として利用可能
【国内 / 海外旅行補償額】
1,000万円 / 2,000万円
【国際ブランド】Mastercard、JCB
【付帯電子マネー】iD、QUICPay
・MUFGカードゴールド
大手クレジットカード会社のひとつ、三菱UFJニコスが発行する「MUFGカードゴールド」。
- 購入商品の破損や盗難を補償する「ショッピング保険」
- 飛行機の遅延による損害金額を補償する「国内・海外渡航便遅延保険」
など、格安の年会費ながらゴールドカードらしい付帯サービスが充実しています。
また、カードデザインに有名ブランドならではの高級感がある点も人気です。
◆ ユーザーの口コミ
年会費が1,905円とリーズナブルですが、ゴールドカードならではの付帯サービスはばっちり完備されています。審査もそれほど厳しくないとのことなので、はじめてのゴールドカードにぴったりだと思います。
【年会費】2,095円(税込)
【限度額】200万円
【ポイント還元率】0.49%
【ポイント名】グローバルポイント
【ポイント交換】
1ポイント=4円としてキャッシュバック
350ポイント=1,000円として利用可能
200ポイント=400マイルとして利用可能(JALのみ)
【国内 / 海外旅行補償額】
2,000万円 / 2,000万円
【国際ブランド】JCB、VISA、Mastercard、銀聯
【付帯電子マネー】なし
3. タイプ別|おすすめゴールドカード6選
この章では、前章でご紹介できなかったおすすめのゴールドカードを以下の3つのタイプに分けて解説します。
それぞれ魅力的な特徴を備えたカードばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。
3-1. インビテーションで年会費無料のゴールドカード
ここでは、インビテーション(カード会社からの招待)で入会すれば年会費が無料になるゴールドカードをご紹介します。
・エポスゴールドカード
一般のエポスカードを年間50万円ほど利用するとインビテーションが届くといわれる「エポスゴールドカード」。
- 年間利用額に応じて最大10,000円相当のボーナスポイント
- 「選べるポイントアップショップ」で指定店舗での還元率が1.5%
といった特徴があり、うまく使えばポイントの貯まりやすいゴールドカードです。
また、インビテーションで作らずとも年間50万円以上のカード利用があれば、次年度より年会費が永年無料になりますよ。
◆ ユーザーの口コミ
系列のマルイだけでお得なカードなのかな、と思っていたらいろいろなお店でポイントアップすることを知ってびっくり。しかも実質年会費無料で持てる点もうれしいですね。
【年会費】5,000円(税込)(インビテーションなどで永年無料)
【限度額】非公開
【ポイント還元率】0.5%
【ポイント名】エポスポイント
【ポイント交換】
1ポイント=1円として利用可能
【国内 / 海外旅行補償額】
なし / 1,000万円
【国際ブランド】VISA
【付帯電子マネー】なし
イオンゴールドカード
一般のイオンカード利用者がインビテーションでのみ作ることができる「イオンゴールドカード」。
- イオングループでの買い物は定期的にポイントアップ
- 各店舗に設置されているイオンラウンジで休憩が可能
といった、イオンをよく利用する方に向けたサービスが充実しています。
インビテーションを受けるためには「一般のイオンカードを年間100万円以上利用している方」などの条件があるので、チェックしてみてくださいね。
※ 「イオンゴールドカード公式サイト」を参照。
◆ ユーザーの口コミ
条件さえ満たせば、私のような決まった収入のない専業主婦でも作ることができるゴールドカードです。サービス内容も実用的なので、非常に重宝しています。
【年会費】永年無料
【限度額】非公開
【ポイント還元率】0.5%
【ポイント名】ときめきポイント
【ポイント交換】
1ポイント=1円として交換可能
【国内 / 海外旅行補償額】
3,000万円 /5,000万円
【国際ブランド】JCB、VISA、Mastercard
【付帯電子マネー】イオンiD、WAON
3-2. ポイントの貯まりやすいゴールドカード
ここでは、年会費は多少高くなるものの、ポイントの貯まりやすいゴールドカードを紹介します。
・dカード GOLD
NTTドコモが発行するゴールドカード「dカード GOLD」。
- スマホの紛失や故障に最大10万円まで補償対応
- ドコモ通信料やドコモ光の支払いは10%還元
など、ドコモユーザーにとってお得になる特典が充実しています。
ただし、ドコモユーザー以外は10,000円の年会費分を活用するのが難しいカードなので、注意してくださいね。
◆ ユーザーの口コミ
自分はドコモスマホ利用者なので、ポイントが非常に貯まりやすく、重宝しています。また、最近dポイントはいろいろなお店と提携しているので、利用できるところがたくさんある点も魅力だと思います。
【年会費】11,000円(税込)
【限度額】300万円
【ポイント還元率】1.0%
【ポイント名】dポイント
【ポイント交換】
1ポイント=1円として利用可
【国内 / 海外旅行補償額】
5,000万円 / 1億円
【国際ブランド】VISA、Mastercard
【付帯電子マネー】iD
・Amazonマスターゴールド
Amazonをよく利用する方にとってお得な特典が付与される「Amazonマスターゴールド」。
- Amazon利用時はポイント還元率2.5%
- カード所持者はAmazonプライム会員の年会費が無料
など、年会費10,000円とやや高額ながら、Amazon利用者であればそれ以上にお得になりやすいカードです。
また、ポイントはそのままAmazonで1ポイント=1円として利用できるので、使いどころに困ることがありません。
◆ ユーザーの口コミ
4,454円の年会費がかかるAmazonプライム会員費用が無料になるので、利用者にとって実質年会費は5,000円弱です。楽天系のカードに比べるとポイントアップが物足りないものの、Amazonヘビーユーザーはこのカード一択ですね。
【年会費】11,000円(税込)
【限度額】200万円
【ポイント還元率】1.0%
【ポイント名】Amazonポイント
【ポイント交換】
1ポイント=1円として、Amazonで利用可能
【国内 / 海外旅行補償額】
5,000万円/ 5,000万円
【国際ブランド】Mastercard
【付帯電子マネー】iD
3-3. ステータス性の高いゴールドカード
続いて、こちらも年会費は高くなりますが、ステータスが高いといわれているゴールドカードをご紹介します。
・アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
ステータスの高いゴールドカードとして代表的な「アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード」。
- 飛行機のキャンセルや遅延による臨時出費を補償
- 1,200ヶ所以上の空港VIPラウンジが利用可能
など、所持しているだけで手厚いサービスを受けることができます。
さらに、24時間365日対応のコールセンターも完備されており、ポイント以外の部分で年会費以上の価値を感じることができますよ。
◆ ユーザーの口コミ
「アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード」の最大の特徴は、何といってもステータスの高さ。VIP待遇で受けられるサービスが数多くあり、まさにゴールドカードの王様といった印象です。
【年会費】31,900円(税込)
【限度額】非公開
【ポイント還元率】1.0%
【ポイント名】メンバーシップ・リワード
【ポイント交換】
1ポイント=0.5〜1円として利用可能
1,000ポイント=1,000マイルとして交換可能
【国内 / 海外旅行補償額】
5,000万円 / 1億円
【国際ブランド】AMEX
【付帯電子マネー】なし
・三井住友VISAゴールドカード
三井住友銀行などのSMBCグループが発行する「三井住友VISAゴールドカード」。
- 国内の主要な空港ラウンジを無料で利用できる
- 購入した商品の破損や盗難に対応する「ショッピング補償」
など、ワンランク上の特典やサービスを受けることができます。
また、インターネットから入会すると、通常1万円の年会費が初年度のみ無料になることも魅力です。
◆ ユーザーの口コミ
三井住友という有名ブランドのゴールドカードなので、誰の前で使っても「間違いなし!」といった印象のカードです。デザインもシンプルで大人の雰囲気がある点も魅力ですね。
【年会費】11,000円(税込)(ネット入会で初年度無料)
【限度額】200万円
【ポイント還元率】0.5%
【ポイント名】ワールドプレゼントポイント
【ポイント交換】
1ポイント=3円としてキャッシュバック
100ポイント=300マイルとして交換可能
【国内 / 海外旅行補償額】
5,000万円 / 5,000万円
【国際ブランド】VISA、Mastercard
【付帯電子マネー】iD
4. ゴールドカードに関するよくあるQ&A
この章では、ゴールドカードに関するよくある質問をQ&A形式でご紹介します。
ここからは、
Q1. ゴールドカードの審査は厳しいの?
Q2. 作ってすぐに解約しても大丈夫?
Q3. ステータスってみんな気にしてるの?
という3つの疑問にお答えしていきます!
ぜひ、気になる質問からチェックしてみてくださいね。
Q1. ゴールドカードの審査は厳しいの?
一般カードより厳しくなるのはたしかですが、それほど難しい審査ではありません!
審査基準は一般カードよりも厳しくなりますが、以下の平均年収を得ている方であれば、ほとんどの場合審査に通るといわれています。
年代別|平均年収一覧表
年代 | 男性 平均年収 | 女性 平均年収 |
20〜24歳 | 264万円 | 231万円 |
25〜29歳 | 378万円 | 297万円 |
30〜34歳 | 446万円 | 301万円 |
35〜39歳 | 502万円 | 293万円 |
40〜44歳 | 564万円 | 290万円 |
(平成29年 国税庁「民間給与実態統計調査」をもとに編集部作成)
また、年収のほかにも、
- 勤続年数
- クレジットカード利用歴
などが、一般カード以上に重視される傾向にあります。
そのため、下記のような例に当てはまる方は、ゴールドカードの審査が通らないことがあるので、気をつけてくださいね。
- 2〜3年での転職を繰り返している
- これまで支払いの滞納や遅延がある
- クレジットカードローンで借金をしている
さらに、詳しくクレジットカードの審査について知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
この記事では、クレジットカードの審査基準や、審査に通りやすいおすすめカードをご紹介します。
Q2. 作ってすぐに解約しても大丈夫?
作ってすぐに解約しても問題ありませんが、次の年会費の請求日が近くなったタイミングがおすすめです!
実際に作ってみたらあまり活用できなかった…
といったことになると、「すぐに解約をしてしまいたい」と思う方も多いはず。
カードの規約上はすぐに解約しても問題ありませんが、支払った年会費は返金されません。
そのため、もし解約するのであれば「次の年会費の請求日近く」のタイミングをおすすめします。
年会費の請求日は、一般的にカードの「有効期限月の末日」であることが多いです。
ただし、カードによって異なる場合があるので、正確な情報を知りたい方はサポートデスクに問い合わせをしましょう。
せっかく作ったゴールドカードですから、すぐに解約せず、次の年会費の請求日近くまでサービスを十分に活用しましょう。
Q3. ステータスってみんな気にしてるの?
ある程度気にしている方も多いようですが、作る際は自分の好みにあった1枚を選びましょう!
アンケート調査によると、クレジットカードを選ぶ際に重視するポイントとして、過半数の方が以下の2点をあげています。
(※ マイボイスコム株式会社が2018年1月に行った調査より)
- 年会費が安い
- ポイントサービスが充実している
そのため、多くの方が「クレジットカードにはお得感を求めている」ことが分かります。
しかし、そういった結果がある一方で、三井住友カードが実施したアンケート調査によると、
(※ 三井住友カード公式サイトより)
- 恋人
- 友人、知人
などがいる場面では、多くの方が「クレジットカードの見た目やステータスを気にする」という結果が出ています。
このことから、お得なカードが欲しいといってもどこかでステータスを気にしている方が多いのです。
しかし、高額な年会費を考えると、ステータスとお得感の両立は難しいです。
そのため、周囲の目というよりも、自分がカードに何を求めているかによって作ることをおすすめしますよ。
5. まとめ
いかがでしたか? ここまでゴールドカードについて解説してきました。
ここでゴールドカードのメリット・デメリットについておさらいします。
- ゴールドカードのメリット
… さまざまな付帯サービスが付いている - ゴールドカードのデメリット
… 一般カードに比べ年会費が高い
また、「年会費の安いおすすめゴールドカード」についてもまとめておきます。
年会費の安いおすすめゴールドカードTOP3
上記のカードは所持するうえでデメリットが少ないので、ぜひ作る際の参考にしてくださいね。
楽天系列のサービスを利用している方にとって、かなりポイントの貯まりやすいカードですね。年会費がかかるからといって作らないのは損、といっても良いくらいお得な1枚です。