育毛剤の副作用とは？成分別の解説とおすすめ育毛剤TOP３

育毛剤で薄毛対策しようと思ったものの、「EDになるらしい」「頭皮が剥けるほど荒れる」といった副作用があると聞き、不安を抱いていませんか？

そこでこの記事では、育毛剤メーカーへの聞き取りや薄毛治療に関する学会論文の調査をもとに

• 育毛剤で起こりうる副作用
• 育毛剤で副作用が出た時の対策
  ※日本皮膚科学会ガイドライン2017年版など

などを解説します。

また、副作用の心配がない商品が知りたい方のために「 副作用の心配がないおすすめ育毛剤3選」もご紹介しますよ。

また、この記事は「医学的知識」に関して薄毛治療の専門家に監修協力を頂いております。
※育毛剤などの商品掲載箇所は除く

※この記事は2024年6月時点での情報を参考にしています。 ※本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。気になる症状がある場合、まずは医療機関に相談しましょう。 ※記事内の口コミは弊社が独自にクラウドワークスで募集したものです。 ※価格はすべて税込です。

1. 育毛剤で副作用は本当に起こるの？

• 

今この記事を読んでいるならおそらく、

• 頭皮のかゆみやかぶれ
• 動悸
• EDなど男性機能障害

といった、育毛剤の副作用に不安を抱いているのではないでしょうか？なかには聞くだけで怖くなってしまう症状も...。

しかし事実として、これらの症状は、育毛剤の副作用として起こり得ます。

副作用のリスクは育毛剤に限ったものではなく、市販の風邪薬やコンビニの栄養ドリンクなどにも必ずあるもの。

ですからまずは、育毛剤が特別、危険なものではないということを理解してくださいね。

さらに副作用は、「だれにでも起こる」「どんな育毛剤でも起こる」わけではありません。

では、「副作用が起こりにくい育毛剤」は、どう見分ければ良いのでしょうか。

育毛剤には、

①病院の処方薬を含めた薬
⇒AGA治療薬、発毛剤
②化粧品の一種
⇒育毛剤、育毛エッセンス、養毛剤、ヘアトニック

の2種類があり、もちろん薄毛に対する効能が強いのは前者。

副作用は効能の強さに比例するため、強い副作用が出る育毛剤は薬として扱われる種類のものなのです。

このように副作用は、商品の選び方や使用時の注意で、リスクを回避することが可能です。

むやみにおそれるのではなく、少なからずある副作用のリスクを知って、正しく対策をすることが大切です※1。
※1 日本皮膚科学会ガイドライン2017年版より

2. 副作用に注意したい育毛剤

• 

先ほど育毛剤には、

• 病院の処方薬を含めた薬
• 化粧品の一種

の2種類があるとご説明しましたが、副作用として現れる症状は種類によって特徴があります。

それぞれで注意したい副作用の症状は以下の通り。

ご覧のように、ちょっと不安になるような重い副作用が出るのは薬の育毛剤です。

なぜかというと、薬の育毛剤の多くは内服薬のため、成分が血液に入って全身に流れるからです。

そのため、頭皮に塗るタイプが主流の化粧品に比べて、副作用の種類が多くなります。

ここからは、特に副作用に注意が必要な、薬に分類される育毛剤をご紹介します。

副作用の症状は育毛剤の成分で変わるため、成分別にご説明していきますよ。

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※ 掲載する副作用の発現率は、①メーカーの公式サイトおよび添付文書で公表されているもの、②日本皮膚科学会で公表されているもの、から治験を含む国内臨床試験、長期投与試験など数字を編集部で抜粋したものです。

2-1. ミノキシジル配合の育毛剤

• 
  https://www.catalog-taisho.com

「ミノキシジル」は元々、高血圧の治療薬として使われていた成分です。

服用した患者さんに「多毛症状（体の毛が濃くなる現象）」がみられたため、1980年代から海外を中心に薄毛治療に活用されるようになりました。

ミノキシジルは血管を広げて血行を促す作用があるため、心機能や血圧の異常を中心とした副作用が現れる可能性があります。

では外用薬と内服薬、それぞれの副作用の起こりやすさを見てみましょう。

ミノキシジルの性質上、生命に関わる心機能などにも影響を及ぼすおそれがあるため、日本で公式に使用が認められているのは外用薬のみです。

ただし、医師の判断で輸入することは可能なため、一部のクリニックなどでは内服薬が処方されています。

また先にお伝えしたように、元々海外で使われていた成分なので、海外品が多くあります。

個人輸入は可能ですが、偽造品や保証面のリスクからおすすめできません。クリニックでの処方あるいは、市販品を選ぶようにしましょう。

2-2. フィナステリド配合の育毛剤

• 
  https://www.organonconnect.jp

「フィナステリド」は、クリニックで処方される内服薬に配合される成分で、市販の育毛剤には使われていません。

内服薬としては、国内で初めて薄毛治療薬の認可がされた成分です。

このフィナステリドの登場は、実は薄毛治療において非常に画期的なものでした。

というのも、既存の薬ではアプローチできなかった、AGAの直接的な原因「悪玉男性ホルモン（DHT）」を抑制することで、薄毛の進行を止めることが可能になったからです。

ただしホルモン分泌に作用するため、ホルモンの影響を受ける男性機能や肝機能の副作用が起こる可能性があります。

フィナステリドにも海外製品がいくつかありますが、処方薬として国内で認可された薬です。

むやみに個人輸入に手を出さず、クリニックで診察を受けて処方してもらうことをおすすめします。

2-3. デュタステリド配合の育毛剤

• 
  https://gskpro.com

「デュタステリド」は、2015年に国内で認可された、最も新しい薄毛治療薬。

薄毛への働きはフィナステリド同様、男性ホルモンの抑制ですが、フィナステリドより強く体に作用するのが特徴です。

そのためクリニックでは、ある程度の期間フィナステリドを処方しても治療効果がみられないケースに使われています。

副作用の症状は、ホルモン分泌が影響する男性機能障害が多く、効能の強さからフィナステリドよりも発現率が高くなっています。

副作用に注意が必要な分、特に個人輸入は非常に危険です。

医師の診察のうえで服用するようにしてください。

2-4. 塩化カルプロニウム配合の育毛剤

• 
  https://www.amazon.co.jp
• 
  https://www.amazon.co.jp

「塩化カルプロニウム」は、市販の外用薬に使われる育毛成分です。

血管を広げて血流を良くすることで、毛の成長を促します。

塩化カルプロニウムは、血行改善に加えて胃液の分泌を促す働きもあることから、胃腸薬にも使われている成分です。

そのため現れる副作用は、血流が関係する体温調節機能や胃腸の症状が多いです。

先にご紹介した薄毛治療薬の成分に比べると、そこまで重い症状は出ないことが分かりますね。

こうした安全性の高さから、塩化カルプロニウムを配合した育毛剤はすべて、ドラッグストアや薬局で購入できる市販商品になっています。

続いて、万が一育毛剤で副作用が出てしまった時の対処法をご紹介していきます。

3. もし育毛剤で副作用が出たら

• 

育毛剤を使い始めて、頭皮の違和感や体の不調を感じたら、まずはすぐに使用を中断してください。

そして、症状に合った診療科を早めに受診しましょう。

このとき最も大切なのは、診察で「育毛剤を使って体調が悪くなったこと」を伝えること。

育毛剤の副作用は他の病気でも出やすい症状なので、診断の決定に役立つ情報を漏れなく医師に伝えることが早期回復につながります。

次からは、おすすめの育毛剤をご紹介していきます。

4. 副作用の心配がないおすすめ育毛剤3選

ここからは、編集部独自の成分調査および、ユーザー100人へのアンケート調査をもとに、

• 副作用の少ない化粧品の一種
• アレルギーが起こりにくい無添加の商品
• 複数の薄毛の原因にアプローチできる成分配合

の基準から選んだ、低リスクで効果も期待できる育毛剤をご紹介します。

1位：チャップアップ（ソーシャルテック）

総合評価　　　：     4.8
成分バランス　：     5.0
添加物の少なさ：     5.0
ユーザー満足度：     4.3

• 

あらゆる薄毛の原因にアプローチ可能な、ソーシャルテックの「チャップアップ」です。

• 6種類の有効成分
  ⇒頭皮トラブルを防ぎ、血行を促す
• 多数の植物エキスやその抽出液
  ⇒脱毛を防ぎ、頭皮環境を整える
• 15種類のアミノ酸
  ⇒毛根の栄養となる

といった頭皮ケアに効果的な成分だけでなく、シリコンなどの添加物を使わない低刺激性処方も魅力。

また認定毛髪診断士対応のサポートセンターも利用可能で、購入後のサポート体制も充実していますよ。

◆ 実際に使用した方の口コミ

チャップアップの効果や評判について、もっと詳しく知りたい方は「チャップアップに効果はある？使用者のリアルな口コミ＆成分調査で徹底解説」をご覧ください。

2位：BUBKA ZERO（T.Sコーポレーション）

総合評価　　　：     4.3
成分バランス　：     4.2
添加物の少なさ：     5.0
ユーザー満足度：     3.8

• 
  https://bubka.jp

アルコールをフリーにした、T.Sコーポレーションの「BUBKA ZERO」です。

2011年の発売以来、リニューアルを繰り返している本ブランドの6代目が2018年に登場しました。

• 抜け毛予防に働く成分
  …センブリエキス、グリチルリチン酸ジカリウム、酢酸DL-α-トコフェロール
• 頭皮ケアのための潤い成分
  …トリプルコラーゲン、トリプルヒアルロン酸、M-034

など、育毛のための頭皮環境にこだわった成分配合です。

従来品と同じくダイレクトノズルを使用しているので、頭皮に直接アプローチが可能。無添加だけでなく、無香料なのも安心して使えるポイントです。

◆ 実際に使用した方の口コミ

3位：薬用育毛剤アルガス（キーリー）

総合評価　　　：     4.2
成分バランス　：     5.0
添加物の少なさ：     4.0
ユーザー満足度：     3.7

• 

育毛剤としては世界で初めて「HvO世界大賞※」を受賞した、キーリーの「薬用育毛剤アルガス」です。

• オリジナル成分「Algas（アルガス）-3」配合
  …独自の臨床試験にて、発毛に効果的とされるキャピキシルやリデンシルを超える評価を獲得
• 発毛を促進する5つの有効成分
  …血流促進や炎症予防で発毛を促す

に加え、頭皮環境を整える成分や栄養を補うアミノ酸、エイジングケア成分など計124の成分を配合。

薄毛を悪化させるあらゆる原因にアプローチできますよ。

◆ 実際に使用した方の口コミ

効果や口コミについて、もっと詳しく知りたい方は「薬用育毛剤アルガスに効果はある？50人の口コミから実際の効果を徹底検証」をご覧ください。

5. 育毛剤の副作用に関するQ&A

ここでは、育毛剤の副作用に関する4つの疑問にお答えします。

気になる質問から、チェックしてみてくださいね。

Q1. 育毛剤を使って抜け毛が増えたけど大丈夫なの？

• 

A. 育毛剤がしっかり効いている証拠で、1～2カ月で自然に止まります。

育毛剤を使い始めて急に抜け毛が増えるのは、「初期脱毛」という、育毛剤が効き始めたことを示す症状です。

育毛剤を使うと新たな毛の成長が促されるため、すでに生えている弱い毛が押し出されるかたちで脱毛します。

初期脱毛は副作用ではなく、効果を示す正常な変化なのです。

抜け毛は1～2カ月で自然と止まるので、慌てず治まるのを待ちましょう。

Q2. 副作用を未然に防ぐコツはある？

• 

A. 商品パッケージや本体に記載されている「使用上の注意」を必ず確認しましょう。

育毛剤を含む化粧品には必ず、商品パッケージか本体容器に、

• 「使用上の注意」
• 「ご注意」

という欄が設けられています。

ここには、副作用につながる使い方や、使用を中断すべき体のサインなどが書かれているため、使用前に目を通すことで、副作用のリスク回避に役立ちます。

Q3. 副作用が出やすいか事前に知る方法はある？

• 

A. パッチテストで成分が肌に合うかを確認しましょう。

育毛剤に多い、

• 頭皮のかゆみ
• 頭皮のかぶれ
• フケ

といった肌トラブルの副作用は、事前に起こりやすさを確認することができます。

二の腕を使った「パッチテスト」という方法で、簡単に調べることができるので、使用前に行ってみてくださいね。

Q4. 育毛剤の使い方で注意すべきことはある？

• 

A. 1回の量を勝手に増やすのは、頭皮のかぶれなどの原因になるためNGです。

早く効果が出るかも・・・と、よくばって育毛剤を多めに使うのは、実は逆効果です。

多く使うとそれだけ、成分が頭皮への刺激となり、かぶれやかゆみ、フケといった頭皮トラブルの原因になりますよ。

また、正しい育毛剤の使い方については別記事「育毛剤の効果的な使い方&薄毛対策におすすめの育毛剤ランキングTOP３」も参考にしてくださいね。

Q5. ミノキシジルの副作用で心臓がバクバクすることはある？

A. ミノキシジルは育毛剤に含まれる成分の一種で、血管を広げ血行を促進作用があります。

そのため、人によっては「心臓がドキドキ、バクバクする」といった副作用が現れる可能性があります。

心臓や腎臓に障害がある人、高血圧や低血圧の人、むくみがある人は、ミノキシジルの使用により症状が悪化する可能性もあるため、使用前に医師に相談することが重要です。

心臓に違和感を感じる症状が現れた場合は、早めに医師に相談しましょう。

6. まとめ

育毛剤の副作用について、知りたかった情報が得られたでしょうか。

もう一度、今回ご紹介した育毛剤の副作用についてまとめます。

ご紹介した情報をもとに、正しい対策をして安全に育毛剤を使いましょう。