普段何気なく選んでいるスーツの靴下。でも、いざというときの靴下選びって結構悩みますよね。靴下なんて見えないと思っていても、意外と人にチェックされていたりするものです。
気にはなるけど、人に聞くのはちょっと恥ずかしい靴下の疑問。今回は、そんなスーツの着こなしで意外と見落としがちな靴下についてまとめました。
各シーン別の着こなしから、代表的なスーツの色や靴の色に合わせた具体例も紹介するので、明日から早速実践してみてくださいね。
(※この記事は、2021年1月時点での情報を参考にしています。)
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1. ビジネスシーンで靴下を選ぶ時のポイント
まずは、ビジネスシーンで靴下を選ぶ時の基本のポイントを紹介します。
1-1. 基本は、黒・ネイビー・グレーを選ぼう
普段のビジネスシーンでは、基本は黒・ネイビー・グレーの3色を持っていれば安心です。
気を付けたいのは、白の靴下はNGだということ。学生時代から制服は白い靴下というイメージがありますが、白の靴下はビジネスシーンではNGです。
また基本的に、靴下は自身を強調する物ではなく、スーツと靴を引き立てる縁の下の力持ちです。足元のバランスを取ってくれるのが靴下なので、主張しない色を選ぶのが定石です。
1-2. 柄は基本控えめなものを
次は靴下の柄について。柄も、基本的には無地の物か、目立たないものを選びましょう。一般に、無地のスーツには落ち着いた柄の靴下を、柄の入ったスーツには無地の靴下を合わせるとバランスが取れます。
ただ、控えめな柄といってもストライプはNG。冠婚葬祭用の売り場にストライプの靴下を見かけますが、ストライプは冠婚葬祭で男性がモーニングコートと合わせて使用することが、主です。
またブランドのロゴのワンポイントも出来れば避けましょう。ビジネスシーンでは少しカジュアルな印象を受けてしまいます。
1-3. 素肌が見えないロング丈がおすすめ
靴下の長さは、くるぶしよりも長いものを選びましょう。
またくるぶしより長くても、座って素肌が見える丈はNGです。素肌が見えると、だらしなく見えてしまいます。ミドル丈の靴下では、歩いている間にずり落ちてきてしまうことも多いので、ひざ下まである「ホーズ」という靴下がおすすめです。
1-4. スーツショップで買えば安心
スーツに合わせる靴下って、ユニクロとかでいいの?という疑問を多く耳にしました。基本的には、どちらで購入されても問題ありません。
ただユニクロや無印商品などで扱われているものは、ふくらはぎ程度の丈が多いです。また、厚さもスーツショップで扱われているものと比べても少し厚く、足元が重たい印象を受けます。
長さや厚さも無難なものが選べるという点で言うと、やはり一般のスーツショップがおすすめです。
1-5. 靴下の相場について
「スーツに合わせる靴下の相場はどのくらいだろう?」という疑問もあるのではないかと思いますが、 基本的にスーツに合わせる靴下は、スーツショップで販売されているもの、つまり一足700~1,000円前後のものであれば、問題ありません。
また選ぶ際のポイントとしては、消臭効果の見込める「絹・レーヨン・綿」の素材が多く含まれているものがおすすめです。
中には、スーツの老舗ブランドが扱っている靴下で一足5,000円近くするものもあります。しかし、高価なものにはいわゆるライセンス料も含まれているため、一概に価格が高ければ質の良い靴下だとも言い切れません。
靴下はあくまでも消耗品なので、価格は抑えめ、かつ長時間履いてもストレスのないものを選ぶようにすれば安心でしょう。
ここまで靴下の基本で押さえておくべき点についてご紹介しました。次章では、スーツ・靴それぞれの色の組み合わせについて紹介していきます。
2. 定番のスーツに合わせる靴下の選び方
ここからは、代表的なスーツ・靴の色に合わせた靴下の組み合わせをご紹介します。現在お持ちのスーツと靴に合った靴下の色をチェックして、明日からおしゃれな足元を楽しみましょう。
2-1. 黒のスーツ
基本、黒のスーツを用いるときは、黒の靴下で合わせましょう。スーツが黒、靴が茶色など異なる場合は、黒と茶色の中間色を靴下の色に選びます。
靴が茶色の時は、靴下はダークブラウンで少しアクセントをつけるのも可です。
2-2. ネイビーのスーツ
スーツがネイビーの時は、スーツに合わせるのではなく、ぜひ靴との中間色を選びましょう。黒の靴には、濃紺の靴下を用いると足長効果があります。
一般的には、ネイビースーツには茶系の靴を合わせるのが大人な着こなし。靴下もスーツのネイビーより濃い濃紺や、靴に少し近いダークブラウンでまとめましょう。
2-3. グレーのスーツ
グレーのスーツも、スーツに合わせず靴との中間色を取ります。靴が黒の場合は、チャコールグレーでスーツに寄せてあげると、スタイリッシュなまとまりがでるのでおすすめです。
靴が茶色の場合もチャコールグレーで問題ないですが、靴に近い色のダークブラウンでもまとまりよく仕上がります。
2-4. 柄物スーツ
「1-2. 柄は基本控えめなものを」で述べたように、柄物のスーツには無地の靴下を合わせると足元が落ち着いて見え、まとまって仕上がります。色合いは、上記の例に従って、スーツに近い色か中間色を選びましょう。
これで、スーツと靴のそれぞれの色に合う靴下選びができるようになりましたね。最後に、各シーンではどのような着こなしで臨めばよいのか、簡単にまとめてみました。ぜひ参考にしてください。
3. シーン別・スーツに合わせる靴下選びのポイント
今回は、みなさんの疑問に挙がることも多い、就職活動、結婚式、結婚式の二次会、冠婚葬祭の4シーンについてまとめました。
3-1. 就職活動
スーツは黒か濃紺、靴下と靴は黒でシンプルに決めましょう。
就職活動では全身を黒ベースで合わせることで、しっかりとした人という第一印象を与えることができます。
靴下の柄も、就職活動では無地の物がいい印象を与えます。
3-2. 結婚式
失礼のない、全身黒のスタンダードがおすすめです。
結婚式も、靴下は黒で大丈夫です。また就職活動とは違い、柄も多少なら問題ありませんが、無地であれば失敗はありません。
また全身が黒のため、重たく見えてしまう可能性があるので、靴下は素肌が見えない範囲で薄いものを選び、足元をすっきりとした印象にするのがおすすめです。
3-3. 結婚式二次会
全身の色遣いに気を付けながら、個性を出しましょう。
二次会は、服装は自由な場合が多いので、あなたらしいスタイルで臨みましょう。 そこまでこだわりはないけど普通の格好で浮きたくないと心配する方は、靴下とスーツの色を同系色にすることで、問題なく足元を演出できます。
ジャケットとパンツで合わせるなら、あえてショート丈の靴下で足首を見せたり、靴下とネクタイの色をそろえて、全体の色彩を整える「刺し色」として楽しむのもいいでしょう。
結婚式・二次会ともにいくつかわかりやすい例を紹介しているので、こちらもチェックしてみてください。
「結婚式のスーツ選び|お祝いの日にふさわしい着こなしのコツ」
3-4. 冠婚葬祭
冠婚葬祭では、基本的には靴下は黒を選びましょう。冠婚葬祭のシーンでは、柄も無地のものが好ましいです。
仮通夜などを除いては、基本的にオーソドックスな黒スタイルを心がけましょう。
仮通夜の時は、平服で構わない場合が多いので濃紺の靴下でもOKです。ただし、あくまで仮通夜も静粛な場なので、派手な柄は控えたほうがいいでしょう。
4. まとめ
靴下まで意識の届いたスーツの着こなしができる人は、ビジネスマンとして周りからの好印象につながります。
スーツに合わせる靴下に悩んだときは、こちらの記事を参考にして、失敗しない靴下の合わせ方、シーンに適した靴下の色や柄の合わせ方を正しく押さえ、足元から決まるスーツスタイルを取り入れてくださいね。