「ウォーターサーバー」と「浄水器」。いずれもキレイな水を手軽に飲めるのが魅力ですが、
「お水がおいしいのはどっち?」
「かかるコストが安い方は?」
といった疑問から、どちらかに決めきれず悩んでいませんか?
この記事では、「アクアソムリエマイスター」の資格を持つフリーアナウンサー・野中さんの解説を交え、ウォーターサーバーと浄水器の特徴をそれぞれ比較しておすすめのポイントをご紹介!
さらに、商品選びに迷っている方におすすめのモデルも紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
また、日本アクアソムリエ協会認定「アクアソムリエマイスター」としての顔も持ち、その深い知見から数多くのメディアで「水」の魅力を発信している。
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※この記事は2022年1月時点での情報を参考にしています
※記事内で紹介している価格はすべて税込表記となっています
1. ウォーターサーバーと浄水器どちらが自分に合っている?
ウォーターサーバーと浄水器のどちらが自分に合うかを知るためには、それぞれ異なる両者の特徴をしっかり理解することが大切。
そこでこの章では、2つの機器の特徴を4つのポイントに分けてご紹介していきます。
◆ウォーターサーバーと浄水器の特徴比較
それでは、1つずつ見ていきましょう。
▼アクアソムリエマイスター・野中さんのコメント▼ | |
ウォーターサーバーと浄水器、どちらも「安心して飲める水」という点は同じです!ただし、上記のように特徴が異なるため、どちらを選ぶべきかは人によりけり。まずはこの章で、両者の違いをしっかりチェックしていきましょう。 メリット・デメリットを含めて、どちらがご自分に合うかを決める際の参考にしてみてくださいね! |
浄水器とウォーターサーバーの比較①
飲める水の種類と品質をチェック!
ウォーターサーバーと浄水器の違いでもっとも気になるのが、「どちらがキレイでおいしい水を飲めるのか?」という点ではないでしょうか。
どちらも不純物を除去した水が飲めるのは間違いありませんが、下記のように「水の種類や品質の高さ」に違いがあります。
◎ ウォーターサーバー
…メーカーが厳しい品質管理をした天然水もしくはRO水(※)。メーカーによっては放射能検査もしている
※天然水や水道水から限りなく不純物を取り除いた水
◯ 浄水器
…水道水に含まれる不純物(塩素など)を本体内のフィルターで濾過したキレイな水
上記の通り、フィルターを使う浄水器は、寿命や汚れなどで水の味や清潔さにバラツキが出る場合も。
その点、メーカーが厳しく味や清潔さをチェックしているウォーターサーバーの水は、おいしさとキレイさを兼ね備えた高品質な水であるのが特徴です。
▼アクアソムリエマイスター・野中さんのコメント▼ | |
ウォーターサーバーに関しては、天然水かRO水かを選べるという点も大きなポイントです。 このうち天然水は、採水地や含まれるミネラル成分によって異なる味わいを楽しめます。 お水の種類はメーカーにより多種多様なので、自分の好みに合うお水にこだわれることはメリットといえますね。 |
浄水器とウォーターサーバーの比較②
機能性の高さをチェック!
ウォーターサーバーと浄水器を比較した際、機能性が大きく異なるのも特徴の一つ。
特に、電力で稼働しているウォーターサーバーは、浄水器よりも便利に水を使うことができるのがポイントです。
◎ ウォーターサーバー
…6℃前後の冷たい水や、80℃以上の熱湯がすぐに使用可能
△ 浄水器
…水道水の温度と同じ水・温水のみが使用可能
常温の水や、給湯器のお湯だけを使用するなら浄水器でも問題ありません。
しかし、冷水・温水を作るのに、冷蔵庫に入れたり沸かしたりする必要がないウォーターサーバーは、家事を時短させたい人にぴったりの機器です。
▼アクアソムリエマイスター・野中さんのコメント▼ | |
ウォーターサーバーは家事の時短に加え、水とお湯を足して温度の調整ができることも魅力です。 少しぬるめのお水や熱すぎないお湯など、好みの温度にこだわりたい方にはとっても便利! 何より、ちょっとお茶を飲みたい時などにいちいちお湯を沸かさなくてもいいという点も、面倒くさがり屋の私としてはすごくうれしいポイントです(笑)。 |
浄水器とウォーターサーバーの比較③
導入にかかる手間をチェック!
キレイな水を飲みたいけれど、手間はなるべくかからない方がうれしいですよね。
導入の手間に関しては、ウォーターサーバーよりもコンパクトな浄水器に軍配があがります。
△ ウォーターサーバー
…メーカーからサーバーをレンタルして使用するのが一般的。本体が大きいため、設置スペースが必要
◎ 浄水器
…家電量販店やホームセンターで手軽に購入可能。サイズもコンパクトで大きく場所を取ることはない
ウォーターサーバーは、一般的なモデルで幅・奥行きが30cm以上ものサイズがあるため、自宅内にある程度の設置スペースが必要。
その点、浄水器は、蛇口の先に取り付けるタイプやポットに水を入れるだけのタイプなど、面倒な契約や設置スペースは不要なケースが一般的です。
▼アクアソムリエマイスター・野中さんのコメント▼ | |
導入が非常に楽な浄水器ですが、取り付け後のフィルター交換・お掃除など、メンテナンスはすべて自分で行う必要があります。 その手間を怠ってしまうと、水の味わいや清潔さに影響が出てしまうので要注意! 一方、メーカー経由で故障対応やメンテナンスが受けられるウォーターサーバーは、初回の設置さえ済めばそれほど手間なく使えるという点がうれしいポイントです。 |
浄水器とウォーターサーバーの比較④
かかるコストをチェック!
そのまま飲んだりお料理に使ったりと、毎日必ず使うからこそ気になるのがランニングコスト。
特に、水をメーカーから購入しなければいけないウォーターサーバーは、水を使えば使うほど毎月のコストが大きくなってしまうのがデメリットです。
△ ウォーターサーバー
…最低でも毎月2,000~4,000円ほどの水代と500~1,000円ほどの電気代が必要、またメーカーによっては本体のレンタル代(毎月数百円~)がかかる
◯ 浄水器
…本体を購入(2,000円~)すれば毎月かかるのは水道代のみ。2ヶ月~ごとにフィルター交換代(2,500円~)がかかる
さらに、多くのウォーターサーバーはメーカーから毎月購入しなければいけない水の量(=ノルマ)があることにも要注意。
メーカー自体が多いうえに料金体系もそれぞれ若干ずつ異なるので、1つのモデルに絞るのはやや難しく感じるかもしれません。
そのため、キレイな水をたくさん使いたい方にとっては、浄水器は維持費が安く、非常にコスパの良い機器です。
▼アクアソムリエマイスター・野中さんのコメント▼ | |
お料理にも使いたいなど、毎日大量にお水を使う方は浄水器、量より「水そのもの」の質にこだわってみたいという方はウォーターサーバーという選び方が目安になると思います。 特に、ウォーターサーバーは使うお水が増えるほど金額も高くなるので、金額的に無理なく使い続けられるかどうかはしっかりと見ておきたいところです。 |
▶浄水器とウォーターサーバーの比較まとめ
ここまで、浄水器・ウォーターサーバーのそれぞれの特徴を比較しながらご紹介しました。
最後に、上記の特徴を踏まえ、それぞれの機器がどんな人におすすめなのかをご紹介しますので、ぜひチェックしてくださいね。
ウォーターサーバーがおすすめな人
- 水の清潔さや安全性にこだわりたい
- 天然水の種類や質にこだわりたい
- 冷水や熱湯を便利に使いたい
浄水器がおすすめな人
- 水道水を手軽に安全・安心なお水に変えたい
- ウォーターサーバーを置くスペースがない
- コストを気にせずキレイな水を使いたい
▼アクアソムリエマイスター・野中さんのコメント▼ | |
ご紹介してきた通り、浄水器とウォーターサーバーは水そのものの質も違っており、メリット・デメリットもそれぞれ異なります。 一概にどちらが良いと言えないのが心苦しいところですが、上記を参考に、自分にはどちらが合っているのか、ご自身が便利で快適に使える方を選択してくださいね! |
2. 「選べない!」なら水道直結型ウォーターサーバーがおすすめ
それぞれ特徴やメリットが大きく異なる浄水器とウォーターサーバー。
「どちらも魅力的で選べない!」という方におすすめしたいのが、両方の機能を兼ね備えた「水道直結型ウォーターサーバー」という機器です。
ここがポイント!
- 水道に直接つないでお水を浄化できる
- 冷水/温水が使用可能
- ウォーターサーバーに比べて本体が小型
- 設置工事やサポートはメーカー任せでOK
- 月額4,000~5,000円代で使用可能
水栓工事が必要となりますが、本体が小型のため、キッチンカウンターなどの卓上スペースに設置できるのもメリット。
月々の本体レンタル代+電気代+水道代だけでキレイな水を楽しめるので、水を多く使いたい家庭におすすめのウォーターサーバーです。
◆ウォータースタンド|ナノシリーズ ネオ
参考月額費用 (サーバーレンタル代) |
4,378円 |
1ヶ月の水道代の目安 (メーカー公表) |
約61円 |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
26×50.5×50cm |
ここがポイント!
- 3種類のフィルターで塩素や不純物をカット
- 冷水と温水だけでなく常温水も利用可能
- メーカーが訪問メンテナンスをしてくれる
また、濾過フィルターの交換など、定期メンテナンスにかかる費用は本体レンタル代に含まれているので、安心して使用できます。
※設置から1年未満の解約の場合、撤去費用(11,000円)あり
「水栓工事は難しい…」なら浄水型ウォーターサーバーという選択肢も
水道直結型ウォーターサーバーを設置したいけれど、「水栓工事はハードルが高い」と感じる方には「浄水型ウォーターサーバー」がおすすめ。
こちらは、本体に手動で水道水を入れるという手間はありますが、水栓工事なしで浄水されたキレイな冷水+温水を使えるのが魅力です。
◆every frecious |mini(ミニ)
参考月額費用 (サーバーレンタル代) |
3,300円 |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
25×29.5×47cm |
ここがポイント!
- 本体タンクに水を注ぐだけのシンプル設計
- 16の物質を除去する浄水カートリッジ
- お部屋の明るさを感知し自動で節電
さらに、6ヶ月に1度のタイミングで専用の浄水カートリッジ(無料)が届くなど、カートリッジの交換し忘れを防ぐサービスもあります。
番外編
おいしい天然水が飲めるウォーターサーバーをご紹介!
最後に、浄水器にない魅力を持つ「天然水が飲めるウォーターサーバー」もご紹介。
比較的、安価な月額費用で使えるモデルをご紹介しますので、浄水器との商品選びに迷っている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
※参考月額料金は水1回あたりの最低注文量として一般的な「24L前後」で計算しています
◆アクアセレクト|ウォーターサーバー
参考月額料金 (24L使用時) |
2,700円 |
天然水の種類 | 宮川(三重県)の天然水 |
おすすめのポイントは?
- 天然水採用モデルでは最安クラス
- 家庭ごみでかんたんに捨てられる水ボトル
さらに、片手だけで使えるシンプルな操作感で誰でも使いやすいのが特徴です。
◆シンプルウォーター|エコパックサーバー
参考月額料金 (24L使用時) |
3,240円 |
天然水の種類 | 鳴沢森林水(山梨県) |
おすすめのポイントは?
- 軽量な6.2L水パックで水交換もラクラク
- 卓上でも設置しやすいコンパクトサイズ
さらに、1日の電気代が約12円と、省エネで使うことができるのもうれしいポイントです。
3. まとめ
この記事では、ウォーターサーバーと浄水器のそれぞれの特徴の違いについてご紹介しました。
最後に、ご紹介したポイントを振り返ります。
ウォーターサーバーがおすすめな人
- 水の清潔さや安全性にこだわりたい
- 天然水の種類や質にこだわりたい
- 冷水や熱湯を便利に使いたい
浄水器がおすすめな人
- 水道水を手軽に安全・安心なお水に変えたい
- ウォーターサーバーを置くスペースがない
- コストをおさえておいしいお水を飲みたい
ぜひ自分にあった機器を選んで、キレイな水を身近で利用できる生活を楽しんでくださいね。