キレイなお水やお湯をいつでも使える便利さから、急激に人気が高まっているウォーターサーバー。
「あったら便利だなあ」と思いながらも、どのくらいお金がかかるのかイマイチ分からず、契約に踏みきれない方は多いはず。
そこでこの記事では、編集部厳選の安く使えるおすすめのウォーターサーバーをご紹介します!
あわせて、専門家によるコスト解説や安い1台の選び方もぜひご覧ください。
この記事の見どころは…
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※ この記事は2022年1月時点での情報を参考にしています
1. 本当に安いウォーターサーバーを見つけるには?
ウォーターサーバーは本体を購入するのではなく、1~3年間のレンタル契約をするのが一般的。
そのため、水代などを含めたランニングコストが月々の主な支払いとなります。
しかし、ウォーターサーバーは月額3,000~6,000円とメーカーやモデルによって価格に差が出る上、料金体系も少し複雑。
コストの仕組みをきちんと理解してから選ぶことで、お得にウォーターサーバーが使えますよ!
この章では家電ライターの倉本さんが、月額の安いウォーターサーバーを選ぶポイントを分かりやすくご紹介します。
金額の安いウォーターサーバーの目安はどれくらい?
水の使用量によって上下しますが、最低利用料金が月3,000円以下であれば格安。
コストを最優先するのであれば、最低でも月4,000円前後のウォーターサーバーを選びましょう。
次に、月額の安いウォーターサーバーをチェックする際のポイントをご紹介します。
水代も含めたトータルコストをチェックしよう!
月々のトータルコストの多くを占める「①水代」をチェックするのは必須!
さらに、
②サーバーレンタル代(サポート費)
③水の配送料
も気にすると、毎月のコストをさらに抑えられますよ!
下の例は、1ヶ月に1回水を注文した時の(一般的には水24L前後)を想定したコストの内訳です。
水代が安いのはもちろん、②と③は年間で考えると大きな負担になるため、なるべく無料・もしくは安いモデルを選びましょう!
上記は大まかな目安で、水の種類や消費量によってコスパの良さは変化します。
後半にさらに細かくご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
▼詳しい選び方(後半)をすぐに知りたい方はこちら
毎月のランニングコスト以外にも、メーカーによって下記の出費が発生します。
- 電気代
…サーバーのモデルによって月400~1,000円ほどかかる - サーバー本体のメンテナンス代
…年に1回(約5,000~1万円程度)発生する場合がある - 注文ノルマ
…期間内に一定量の水(一般的には月24L)を購入しないと、追加手数料が発生する - 解約金
…期間内(1年~2年未満)に解約した際に、数千円~2万円程度かかる場合がある
上記はメーカーHPで必ず記載されているため、契約時にぜひチェックしてみてください。
2. 編集部厳選!月額が安いウォーターサーバー6選
ここからは、編集部の徹底リサーチで分かった「実際に安く使える」モデルをタイプ別でご紹介。
全機種、私も実際に使ってレビューしました!
おいしい天然水モデルや、自動清掃機能付きなど、安くても魅力的なモデルがたくさんありますよ。
それでは、ご覧ください!
・電気代を除く全てのコストの合計で計算
・参考月額料金は水1回あたりの最低注文量として一般的な「24L前後」で計算しています
※価格は 2022年1月時点での情報を参考にしています
※価格は全て税込表記です
※電気代はメーカー公表値を掲載しています
※水の種類が複数あるモデルは、最も安い水を選択した場合の金額を表示しています
◆とにかく安く使うならコレ!
Smart/ワンウェイウォーター
参考月額料金(24L使用時) | 2,700円~ |
水1Lあたりの金額 | 約112.5円 |
このモデルの特徴
・ボトル交換がラクな下置きタイプ
・電気代を抑える「省エネecoモード」
・使った分だけ縮んで場所を取らないボトル
最大の特徴はボトルの交換が容易な下置き設計。「安くて簡単に使えれば最高!」という方にはまさに最適なモデルといえますね。
なんといっても、水のボトルを下置きできるのが本当に楽ちんです!
これなら女性お1人のご家庭でも安心して使えますね。
さらに、エコモード付きで電気代を節約できるのもうれしいポイント!
\編集部員の使用感レビュー/
コップをレバーに押し付けるだけで水が出るので、片手でも簡単に使えるのが良いですね!
色のせいかもしれませんが、見た目のデザイン(カラーリング)がちょっと昭和っぽいかなあ…?
【水の種類】
RO水(フィルターで濾過したキレイな飲用水)/天然水、どちらかを選択可能
【水ボトルのタイプ】
使い捨てタイプ
【寸法】
幅30✕奥行き34✕高さ110cm
【重量】
約20kg
【カラー】
ブラック/ホワイト/ベージュ/ピンク/グリーン
【電気代の目安】約792円
【サーバーレンタル代】
無料
【配送料】
無料
【メンテナンス料金】
無料
【注文ノルマ・配送方法】
あり・毎月指定日に2本(12L)1セットを出荷
【解約金】
2年未満の解約で9,900円
◆おいしい天然水モデルで最安!
アクアセレクト/ウォーターサーバー
参考月額料金(24L使用時) | 3,310円~ |
水1Lあたりの金額 | 約137.9円 |
このモデルの特徴
・超シンプルな構造で使いやすさ◎
・片手で外せるチャイルドロック
・使い捨てできるガロンボトル
冷水も熱湯も、使いたい瞬間にすぐ使えるシンプルな構造が特徴です。ボトルも自分で捨てられるタイプで、場所を取らないのもうれしいポイント。
丸みがあってメタリック、けっこう独創的なデザインです。本体は割とスリムなので、圧迫感はなさそう。
片手で手軽にロックを外せるので、安全性より使い勝手を重視したい方におすすめしたいですね。
\編集部員の使用感レビュー/
操作レバーがシンプルでわかりやすく、誰でも扱いやすいのがGOOD!
水もまろやかで飲みやすい味です。
非常にシンプルなデザイン。フォルムが円柱型なので、壁寄せして置きたい人は隙間が気になるかもしれません。
【水の種類】
天然水
【ボトルのタイプ】
使い捨てタイプ
【寸法】
幅36✕奥行き36✕高さ103cm
【重量】
約15kg
【カラー】
ホワイト×シルバー(1色のみ)
【電気代の目安】
600円~1,000円
【サーバーレンタル代】
無料
【配送料】
無料(沖縄県、北海道、離島については有料)
【メンテナンス料金】
1回3,520円
【注文ノルマ・配送方法】
あり・指定した週間サイクルで一箱(11.35L×2本)を出荷
【解約金】
1年未満で解約した場合6,160円
◆省スペースで置ける
アルピナウォーター/スタンダードサーバー
参考月額料金(24L使用時) | 3,113円~ |
水1Lあたりの金額 | 約104円 |
このモデルの特徴
・横幅27cmの省スペース設計
・クセのないシンプルなデザイン
・水を注ぎやすいプッシュ式の注ぎ口
色味を抑えたシンプルなデザインで、お部屋の雰囲気を壊しません。安くてもデザインに妥協したくない方におすすめです。
操作性の良さや広口のトレーなど、最初に1台にぴったりの使いやすさがうれしいモデルです。
ボトルを上に挿すタイプのサーバーの中では、シンプルでデザイン性が非常に高い点も好印象です!
\編集部員の使用感レビュー/
デザインがすっきりしていて悪目立ちもしないため、どんな部屋でも置けそう。操作も簡単にできました♪
温水を出す時にスライドカバーを開けてからボタンを長押しする必要があるため、少し煩わしさを感じました。
【水の種類】
RO水(フィルターで濾過したキレイな飲用水)
【ボトルのタイプ】
回収タイプ(水の配送時に配達員が空ボトルを回収)
【寸法】
幅27✕奥行き37✕高さ100cm
【重量】
約15kg
【カラー】
ホワイト
【電気代の目安】
約1,000円
【サーバーレンタル代】
629円/月
【配送料】
関東エリア:無料/本州:385円/北海道・四国・九州:660円
【メンテナンス料金】
無料
【注文ノルマ・配送方法】
なし
【解約金】
設置後1年以内の解約は11,000円
◆卓上タイプでは激安!
シンプルウォーター/エコパックサーバー
参考月額料金(24L使用時) | 3,240円~ |
水1Lあたりの金額 | 約135円 |
このモデルの特徴
・超軽量でコンパクトな本体
・交換が手軽にできる軽量の水パック
・お部屋を選ばない洗練されたデザイン
本体が圧倒的にコンパクトで軽いため、設置場所の移動は自由自在。見た目もスタイリッシュで、どんなお部屋にも気軽に設置できそうです。
設置性の良い卓上型+飽きの来ないデザインは、リビングだけでなく寝室にもぴったりな1台。
水の補充が簡単な軽量パックを採用し、使用後のゴミがほぼ出ないのもかなり魅力的。
\ 編集部員の使用感レビュー/
ほかのサーバーと比べて、デザインがシンプル!コンパクトなので1人暮らしのお部屋でも置けそうですね。
ボタンを押してから水が出るまでに時間差を感じるのと、稼働音が少し大きいのが気になりました。
【水の種類】
天然水
【ボトルのタイプ】
使い捨てタイプ
【寸法】
幅28✕奥行き33✕高さ55cm
【重量】
約9kg
【カラー】
ホワイト
【電気代の目安】
約310円
【サーバーレンタル代】
無料
【配送料】
無料(関東・北陸・信越・中部・近畿)/110円~(北海道・東北・中国・四国・九州・沖縄)
【メンテナンス料金】
なし/自然故障は保証期間内であれば、無料での修理・交換
【注文ノルマ・配送方法】
あり・月に一箱以上配送
【解約金】
申込みから解約までの注文数が16箱以下の場合、ウォーターサーバー代金の半額(7,590円)を請求
◆子どもがいる家庭にぴったり
信濃湧水/スタンダードサーバー
参考月額料金(24L使用時) | 3,410円~ |
水1Lあたりの金額 | 約142.1円 |
モデルの特徴
・冷水にもチャイルドロックを付けられる
・口当たりの良い天然水
・初めてでも使いやすいコック式
北アルプスの「矢沢水源」で採水された天然水は、口当たりが良くとてもまろやか。安くても味にこだわりたい方は必見です。
非常にまろやかで、試した中では際立った美味しさを感じました。
それから、冷水にもチャイルドロックを付けられるのはめずらしい仕様。外すのは簡単なものの、子どものいたずら防止には一役買ってくれそうです。
\ 編集部員の使用感レビュー/
雑味が無い味で、編集部内でも「おいしい~!」と評判でした。本体の高さも低く、圧迫感がないのも◎。
レバーと注ぎ口の位置が低く、背が高い人はかなりかがまないと注げないかもしれません。
【水の種類】
天然水
【ボトルのタイプ】
回収タイプ(水の配送時に配達員が空ボトルを回収)
【寸法】
幅27✕奥行き37✕高さ100cm
【重量】
約15kg
【カラー】
ホワイト(1色のみ)
【電気代の目安】
約800円~
【サーバーレンタル代】
無料
【配送料】
本州:385円/北海道・四国・九州:660円
【メンテナンス料金】
無料
【注文ノルマ・配送方法】
あり・3ヶ月の間に4本(2箱)以上
【解約金】
サーバー設置後1年以内にサーバー引上げを行う場合は、11,000円
◆常に清潔に使える
クリクラ/クリクラサーバーL
参考月額料金(24L使用時) | 2,920円~ |
水1Lあたりの金額 | 約121.6円 |
このモデルの特徴
・水の清潔さを保つ「HEPAフィルター」搭載
・直感的に使えるコック式
・用途に応じて紙コップホルダーも利用可能
本体上部に搭載されたHEPAフィルターで、ボトルに空気が入る際にゴミや粉塵を徹底的に除去。安心してきれいなお水を飲むことができますね。
これぞという見た目とシンプルな操作性。清潔性を高めるフィルターを搭載しているのも良いですね。
ただチャイルドロックが少し固めで、安全といえば安全ですが使い方にはコツがいるかもしれません。
\ 編集部員の使用感レビュー/
コップホルダーを外せば意外と幅が小さい(約30cm)のと、操作が分かりやすいのが◎。
カップホルダーは便利だと思いましたが、よくよく考えたら家で使う場合はグラスに注ぐから僕は不要かな。
【水の種類】
RO水(フィルターで濾過したキレイな飲用水)
【ボトルのタイプ】
回収タイプ(水の配送時に配達員が空ボトルを回収)
【寸法】
幅30.5✕奥行き35✕高さ99cm
【重量】
約16kg
【カラー】
ホワイト(1色のみ)
【電気代の目安】
約756円
【サーバーレンタル代】
無料
※3ヶ月で利用本数が6本未満の場合サーバーレンタル料1,100円/月発生
【配送料】
無料
【メンテナンス料金】
460円/月
【注文ノルマ・配送方法】
なし
【解約金】
なし
3. 月々の料金に大きく影響が出る「ノルマ」って?
ウォーターサーバーの料金で気をつけたいのが、水の量を左右する「注文ノルマ」の有無。
大きく分けて、期間内に必ず水を注文しなければいけない「ノルマあり」と自分の好きなタイミングで注文できる「ノルマなし」の2つが存在します。
「ノルマなんてない方が良いでしょ!」と思われるかもしれませんが、ノルマなしのモデルは、レンタル代やサポート代など水代以外の固定料金がプラスされるので注意しましょう。
ノルマとなる水の量は各メーカーの最低注文量 は 24Lであることが多いため、
・月に24L以上の水を使う
⇒水代だけで使い続けられる「ノルマあり」
・月に24L未満の水しか使わない
⇒余計な水代がかからない「ノルマなし」
を目安に選ぶのが、予算を抑えるコツです。
ノルマの有無を選ぶ基準として、「自分に合う水の注文量」を把握することも大切。
水の消費量は家庭ごとに全く違いますが、「ペットボトルやコップに換算して1日にどの程度飲むか」で目安を想定することはできます。
飲料水のほか、料理や赤ちゃんのミルク作りに使いたい方はその分の量も加味して想定しましょう。
◆注文する水の量の目安
水の量の目安が分からない場合は「初月は最低注文数から注文⇛足りなければ注文を増やす」というのが確実。
また、大人1人が飲む水の量の目安は大体20Lといわれているため、「大人1人✕20L」で計算するのも手です。
使いきれない水を余らせるのはもったいないですよね。
ノルマありでも、水の注文を2回に1回はスキップできるのが一般的。
スキップの上限回数はメーカーにより異なりますが、使い方によっては「2ヶ月で24L」など、 1ヶ月に12Lのペースでお水を使えるのは魅力的です。
「ノルマありのメーカーが気になるけど月に24Lも使いきれない!」という方は、ぜひチェックしておきたいポイントです。
水の種類はどう選んだらいい?
ウォーターサーバーの水は大きく分けて、
- RO水…水を微細なフィルターで濾過
- 天然水…特定の水源から採水&最低限の処理
の2種類があり、天然水の価格がやや高い傾向にあります。
コスト重視の方はRO水・味にこだわりたい方は天然水など、好みや応じて選びましょう。天然水とRO水それぞれ選択できるサーバーもあります。
水の種類 | RO水 | 天然水 |
価格 (1Lあたり) |
104円~ 120円程度 |
130円~ 170円程度 |
美味しさ | 〇 | ◎ |
特徴 | 純水もしくは 人工ミネラル添加 |
自然由来の栄養素 |
賞味期限 | 6ヶ月~ 1年程度 |
6ヶ月程度 |
メリット | ・コーヒーやお茶の 風味を壊さない ・赤ちゃんの ミルク作りに〇 |
・そのまま飲んで 美味しい ・天然のミネラルに こだわりたい |
4. 安さだけで選ぶのはNG!快適に使いたいならココもチェックしよう
ウォーターサーバーを利用する場面の多いファミリー層には、「ぜひ“安さ”以外にも注目してほしい」と倉本さん。
ここからは、家族で利用する際のウォーターサーバー選びについてのコメントをご紹介していきます!
家族みんなが使いやすいウォーターサーバーはどう選ぶ?
ご家庭向けのウォーターサーバー選びでぜひ見ておきたいのは、
・リビングになじむデザイン
・クリーニング機能/フィルター
・ご家庭に最適なチャイルドロック
この3点です!
▶リビングに置くならボトルが隠れたタイプが◎
倉本 春さん:キッチンにはモノが多く場所を取りづらいので、リビングに設置する方が一番多いのではないでしょうか。
そう考えると、やはりデザインはすごく重要。普段だけでなく、来客時にも目につく場所ですから。
好みは人それぞれですが、「ボトルがむき出しになっていないタイプ」を選べば野暮ったさが軽減され、お部屋になじみやすくなりますね。
▶クリーニング機能やフィルターに注目!
倉本 春さん:タンク内の水はもちろん清潔なのですが、最近は水の経路まで清潔に保つ工夫がされているモデルも増えています。
理想を言えば内部に熱湯を巡らせて殺菌する「自動クリーニング機能」がほしいところですが、これはサーバーレンタル代がかかる場合が一般的。
低価格帯の機種なら、ボトルに空気を取り込む際に不純物を濾過するフィルター付きがおすすめです!
▶家庭環境に合ったチャイルドロックを選ぼう
倉本 春さん:現在はほぼ全てのモデルにチャイルドロックがついていますが、どんなロックが良いかはそのご家庭により変わってきます。
お子さんがいればなるべく堅牢な二重ロックが安心ですし、大人だけなら片手で外せる手軽なロックが良いでしょう。
ウォーターサーバーは「たった3秒」の億劫さを解消してくれる存在!
倉本 春さん:ウォーターサーバーは、お湯を沸かさなきゃ…という調理やお茶の準備を億劫にする「3秒の迷い」を消し去ってくれる存在。
また、「水道水はカルキなどが添加されているのが嫌」という家庭も安心して使えるため、置いてみる価値は十分にあると思います。
5. まとめ
この記事では、安く使えるウォーターサーバーを選ぶコツをご紹介しました。
最後に、選び方のポイントとおすすめ商品を振り返ります。
安いウォーターサーバーを 選ぶときの3つのポイント 家電ライター 倉本さん |
・安いモデルの目安は月額3,000~4,000円
・水代を含めたトータルコストをチェックする
・月々の水の消費量を把握する
◆記事内で紹介した月額が安いウォーターサーバー
家計に優しい1台を手に入れて、便利で快適なウォーターサーバー生活を楽しんでくださいね!