洗濯し終わったあとのワイシャツを見て、どうしてこんなにしわくちゃになってしまうのだろう、と考えたことはありませんか?

最近は形状安定加工がされているワイシャツもありますが、普通に洗濯すればやっぱりしわだらけ。

アイロンをかければしわは取れますが、時間もかかるし面倒ですよね。しわがついたワイシャツを着ていては、だらしがないし周りの人からの信頼が得られません。しわを伸ばすためにさまざまな工夫を試してみても、満足がいく結果を得られていないのでは?

実は、洗濯機に入れる前・入れた時・出した後にちょっとした工夫をするだけで、洗い上がりのしわの状態が全く違います!

洗濯のプロであるクリーニング屋さんがおすすめする、家庭でできるワイシャツの上手な洗濯の仕方を中心にお伝えします。どれも5分以下でできる簡単な作業ばかりですので、朝の忙しいお時間でも安心です。

1. ワイシャツを洗濯機に入れる前

洗濯機にそのままワイシャツを突っ込んでしまっていませんか?

ちょっとした下準備を行うことで、ワイシャツがきれいに仕上がります。下準備、と言ってもどの作業も5分以下で終わる簡単なものばかりですので、ぜひ試してみてくださいね。

1-1. 取り扱い絵表示を確認する

  • ワイシャツ 洗濯

洗濯する前に、1度は洗濯物の「取り扱い絵表示」を確認してみましょう。

ワイシャツであれば大抵前身ごろ(お腹の前の部分)の内側についているタグに書いてあります。これを見れば、家の洗濯機でどう洗えるばいいのかが確認できます。

取り扱い絵表示とは
日本工業規格(JIS規格)が制定しているもので、平成26年10月10日から新しいものが使われています。
 
現在は41種類あり、洗濯に関するきめ細かい取り扱い情報が提供されているもので、これを見ればどう洗えばいいのかが一目で分かります。
 
何を表すマークなのか分かっていれば、ワイシャツだけではなく、他の衣類の洗濯も正しく行うことができます。

1. 水洗いが可能かどうか

  • ワイシャツ 洗濯

従来の取り扱い絵表示ですと、左と真ん中のように洗濯機のマークがかいてある衣類は、洗濯機で水洗いが可能です。

中に書いてある数字は、洗濯する場合の水の最高温度を表しており、これ以下の水温で洗ってください、という意味です。

数字の上に「弱」と書いている場合は、「弱水モード」もしくは「弱い手洗い」で洗ってください、という意味です。 新しいワイシャツだと右のようにバケツのような形で書かれている場合もあります。

こちらのマークも、中の数字は水温を表しています。下に線が引いてある場合、弱い洗濯処理ができることを表しています。

  • ワイシャツ 洗濯

こちらの2つのマークは手洗いで押洗いもしくは振り洗いという洗い方を推奨しています。最近の洗濯機だと、ネットに入れて「手洗いコース」または「ドライコース」などで洗うことができます。

押し洗いと振り洗いとは
 

押し洗い」は、衣類の汚れた部分が外に出るように折り畳んで、洗面器などに入れて、優しく底に押し付けたり持ち上げたりを繰り返す洗い方です。

一方、「振り洗い」は衣類の中心部分を軽く掴んで、容器の中で前後左右に振る洗い方です。手洗いの方法としては、他にもアコーディオン洗いやつかみ洗いなどがあります。

  •  
  • ワイシャツ 洗濯

こちらのマークでは水洗いを禁止しているので、基本的に家庭の洗濯機では洗うことができません。
ただし、素材や洗い方に注意をすれば洗うことが可能なものもありますので、タグに書いてある注意書きを参考にしてください。

2. 漂白剤が使用できるかどうか

  • ワイシャツ 洗濯

左側の古い取り扱い絵表示では、酸素系漂白剤も使用できない場合は、マークの近くに注意書きが書いてあります。

このように、取り扱い絵表示を知っていれば、その生地に合った洗い方をスムーズに選ぶことができます。

生地を傷めにくく、色落ちなどの心配も軽減できるため、必ず取り扱い絵表示を確認することをおすすめします。

1-2. シャツの汚れやしみの確認

  • ワイシャツ 洗濯

洗濯機に入れて洗えることが分かったら、洗う前に下準備をしましょう。 まずは特に汚れやしみがついていないかを確認します。

チェックポイント

 ✔ 襟の内側(裏側が皮脂や汗の汚れで黄色くなっていないか)

 ✔ 袖口(裏側が黄色くなっていないか、表側がペンなどでこすっていないか)

 ✔ 前身ごろの下腹部(食べ物や飲み物をこぼしていないか)

襟や袖口は特に肌が直接触れる部分なので、皮脂や汗によって汚れている可能性が高くなります。また、前身ごろの下腹部も知らない間に食べ物や飲み物が散っていることがあるので確認が必要です。

汚れていた場合は、普通に洗濯機で洗うだけでは汚れが残ってしまうので、一手間かかりますが前処理を行いましょう。

前処理に関しては「ワイシャツの襟汚れの落とし方と防ぎ方|自宅でできる真っ白な襟を取り戻す方法」で紹介していますので、そちらを参考にしてください。特に「襟汚れの落とし方」ということで、洗い方を紹介していますが、袖口の汚れも、食べ物などが散った汚れも同じ方法で落とすことができます。

1-3. 余計な物が入っていないかの確認

  • ワイシャツ 洗濯

洗濯機に入れる前にポケットの中に何か入っていないかを確認しましょう。ティッシュやレシートなどが入っていた時、洗ってしまうと溶けて大変なことになりますし、ペンやクリップなどの金属製の物が入っていると生地が痛む原因になってしまいます。

また、襟・袖口を含めてボタンは全て取っておきましょう。ボタンをつけたまま洗ってしまうと、ボタンと重なる部分の生地が隠れてしまい、洗濯しても汚れが落ちにくくなってしまうからです。

ボタンが取れかかっている場合は、洗っている間に取れて無くなってしまわないよう、洗濯機に入れる前に取っておいて、洗い終わったらつけるようにします。

1-4. 洗濯ネットに入れる

全ての確認が終わったら、ワイシャツを洗濯ネットに入れましょう。

ワイシャツにしわができる理由の1つは、水を含んで膨らんだ繊維の分子が、他の衣服とこすれることでばらばらになってしまうからです。
なるべくそのような衝撃を減らすために、きちんとたたんで洗濯ネットに入れるようにしましょう。

なるべくネットの編み目が細かい物を選び、1枚につきシャツは1枚だけ入れることが理想的です。洗濯ネットは100円ショップでもスーパーでも売っていて、手軽に手に入る商品ですので、この機会に買い足してもいいかもしれませんね。

洗濯ネットへの入れ方
1. 汚れがよく落ちるように、ワイシャツは裏返す

  • ワイシャツ 洗濯

2. 肩幅の中程でまっすぐ折る

  • ワイシャツ 洗濯

3. 袖の付け根からシャツの中心軸と並行になるように袖を折り返す

  • ワイシャツ 洗濯

4. 反対側も同じように折る

  • ワイシャツ 洗濯

5. 袖の部分を折り返し、さらに全体を1回折り返す

  • ワイシャツ 洗濯

6. 洗濯ネットの大きさそろうように整えてネットに入れる

  • ワイシャツ 洗濯

どうしても洗濯ネットが無いという場合は、袖の部分が他の衣服と絡まるのを防ぐために、袖のボタンを前身ごろのボタン穴にかけて絡まるのを防ぎます。 

  • ワイシャツ 洗濯

2. ワイシャツを洗濯機に入れた時

さて、しわを少なくするために最も重要なのは、洗濯機で洗っている間に3つのポイントを押さえることです。特に大きなポイントなので、忙しくて他の手順は踏めないという方も、この項目だけは気をつけてみてくださいね。

2-1. 洗濯機のコース設定

  • ワイシャツ 洗濯

1-1. 取り扱い絵表示の見方」で、確認した通りの洗濯コースを設定しましょう。通常の水洗いで大丈夫な場合は、「標準コース」で洗濯します。

手洗いの指定がある場合は、「手洗いコース」もしくは「ドライコース」を選択しましょう。手洗い(ドライ)コースは、優しめの水流と軽めの脱水で、デリケートな衣類を優しく洗うコースのことを指します。仕上がりを大切にしたい、おしゃれ着を洗う時に使うコースですので、ワイシャツ以外でも「これは!」と思う衣類を洗う時には選択してください。

2-2. しわ防止のために「脱水時間」を工夫

ここが最も重要なポイントです。ワイシャツにしわがつく原因で1番大きいのが脱水です。この脱水の段階を短くすると、繊維の繋がりが切れる時間を短くでき、また、水を適度に含んだ状態で干すことで自然と重さが加わることで、しわができにくくなります。

脱水時間は15秒〜30秒程度が適切と言われています。しかし、実際に全自動で洗濯機に入れると、およそ5分〜9分の脱水を行っているので、脱水のし過ぎでワイシャツになかなか取れないしわがついてしまうのです。

それぞれの洗濯機で多少方法は異なるものの、脱水時間の設定はご家庭にあるどの洗濯機でも可能になっている場合がほとんどです。「脱水ボタン」を押し、所要時間を変更するという形になっているはずですので、試してみてください。

 
  • ワイシャツ 洗濯
 

秒単位での設定ができなかったり、ワイシャツ以外の洗濯物と一緒に洗っていて、ジーンズなどしっかり脱水する洗濯物も入っている、という場合は、途中で一時停止を選択し、ワイシャツだけ取り出すという方法もあります。

2-3. 「柔軟剤」を使ってふんわりと仕上げる

洗濯をする時に洗剤だけではなく柔軟剤を使うとしわがつきにくくなります。特に最近では洗濯中の衣類の絡まりを防ぐ、「洗濯じわ防止機能」がついた柔軟剤もあるのでチェックしてみてください。

もちろん、普通の柔軟剤でも使うときと使わないときではしわの付き方が全く違います。いろいろな匂いや手触りの商品が販売されていますので、自分のお気に入りの洗剤と柔軟剤の組み合わせを探すのも楽しいですね。

4. おすすめ柔軟剤」で、特におすすめの柔軟剤3つをご紹介しますので、柔軟剤を買いに行くときは参考にしてください。

3. ワイシャツを洗濯機から出した後

最後の仕上げの部分です。どれも素早く行うことによって、アイロンいらずの仕上がりが可能になります。

3-1. すぐに洗濯機から取り出す

  • ワイシャツ 洗濯

脱水したあとに放置しているとそのまましわが取れなくなってしまうので、なるべくすぐに洗濯機から取り出すようにしましょう。しわが固くつく前に干すことで、ぱりっと仕上げることができます。

取り出した後には、肩の部分を持って軽く数回ふりさばきましょう。さっと振ることで簡単にしわを取ることができます。

3-2. たたんで軽くたたく

  • ワイシャツ 洗濯

一度さっとおりたたんで、片方の手に乗せて、反対側の手で背中の部分などを軽くたたきます。これで細かい洗濯じわをとることができます。

3-3. 太めのハンガーで干す

肩の部分にしっかり厚みがあるハンガーを使って、取り扱い絵表示の指示通りに干しましょう。 

  • ワイシャツ 洗濯
太めのハンガーを使うメリット

・全体にほどよいバランスで重みがかかって、しわが伸びる

・肩の部分の形が崩れにくい

干すときは着るときの形を意識して、肩の部分などがハンガーとずれてしまっていないかなどを確認してください。

形を維持するためにも、また不用意に洗濯物が飛ばないためにも、第2か第3ボタンを止めると良いでしょう。

洗濯バサミを使ってもいいのですが、あまり力が強い物を使うと肩の部分に変なしわが入ってしまうので、注意が必要です。

3-4. ハンガーにかけたあとにのばす

  • ワイシャツ 洗濯

ポイントとなるのは、「襟・袖口・ボタン・ポケット」の部分です。これらの部分にしわがあると後から目立ちますし、逆に言えばこれらの部分にしわがないと全体もきれいに見えるのです。これらの箇所を特にしっかり伸ばすことを意識しましょう。

また、肩やわきなど縫い目の部分を縦横斜めの三方向に伸ばせば完璧です。

4. おすすめの柔軟剤

衣類をふんわりと洗い上げ、しわがつきにくいという効果がある柔軟剤。また、静電気の発生を防ぎ、花粉やほこりがつきにくい状態にするという、嬉しい効果も。

ただ、ドラッグストアなどに買いに行くと、種類が豊富で迷ってしまいますよね。ここでは、特にふんわりと仕上がると話題の柔軟剤3つについてご紹介します。

しわすっきりソフラン

容量 本体 720ml / 詰め替え用 520ml
価格帯 300円〜400円
特徴 しわ防止成分が配合されているため、洗濯じわを軽減し、さらっとなめらかな肌触りに仕上がります。
こんな方に 香りはそんなにこだわらず、とにかくしわができにくいように洗いたい!という方
商品HP http://www.lion.co.jp

  ファーファ 濃縮柔軟剤

容量 本体 600ml / 詰め替え用 540mlと1,350ml
価格帯 200円〜300円(1,350mlは500円程度)
特徴 香りの種類が豊富で、国の香りが楽しめるというトリップシリーズでは「ドバイの香り」が人気です。大容量なのに安いのが嬉しいですね。
こんな方に 柔らかさにも香りにもこだわりたい!という方
商品HP http://www.fafa-online.jp

  ハミングファイン

容量 本体 570ml / 詰め替え用480ml
価格帯 250円〜350円
特徴 抗菌効果のある天然生まれの柔軟成分を配合し、ニオイ菌の増殖を防ぎます。加えてふわさらドライ効果で、汗をかいてもさらっとした着心地が続きます。
こんな方に 夏場にしわだけでなく着心地にもこだわりたい!という方
商品HP http://www.kao.co.jp

5. まとめ

いかがでしたか。難しいテクニックはなにもいらない、簡単な方法ばかりです。
朝の忙しいときでもちょっと気をつけるだけで、洗い上がったあとのアイロンなどの手間が全く違います。

今まで、いろいろ工夫しても、結局はワイシャツにしわがついてしまって、面倒なアイロンがけを繰り返していた方も、1度「脱水時間を短くする」というところから始めてみてください。

上着を脱ぐことが多い夏はワイシャツが主役になる場面も多いはず。しわの無いきれいなワイシャツを着て、清潔感や信頼感を演出しましょう!

 

シワがつきにくいワイシャツを見てみる