ひどい乾燥やニキビの炎症などの肌荒れが起きると、「肌の赤みが目立ってしまいます。

赤みをメイクで隠そうとしても刺激を感じたり外に行くのも億劫に感じてしまいますよね。

この記事では、敏感な肌の赤みを改善するために、

といった役立つ情報を、美容のプロ監修のもと徹底解説していきます。

ぜひ参考にして、メイクも楽しめる健やかにうるおう美肌を叶えて下さいね!

なおこの記事は「医学的知識」に関して、専門家に監修協力を頂いております。

エイジングケア,化粧品
この記事の監修者
水道橋ひふ科クリニック 院長
神島 輪
日本抗加齢医学会専門医、日本レーザー医学会認定医、日本皮膚科学会正会員、サーマクール認定医、ウルセラ認定医
東京女子医科大学を卒業後、同大学病院皮膚科へ入局。シロノクリニック等多数の医療機関で経験を積む。
2019年5月より水道橋ひふ科クリニック院長に就任。

◆クリニック公式サイト:https://suido-hihu.com

※本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。気になる症状がある場合、まずは医療機関に相談しましょう。

1.肌荒れの赤みの原因とは

  • 肌荒れ,赤み

肌の赤みの正体は、肌が傷ついたりウイルス感染などが起こった時の免疫反応である、「炎症」や「毛細血管の拡張」によるものです。

こうした肌荒れの赤みを起こす原因としては、おもに次の5つが挙げられます。

◆肌荒れ・赤みを起こすおもな原因

  • 間違ったスキンケア
  • 紫外線によるダメージ
  • エアコンや外気による乾燥や温度変化
  • 生活習慣・食習慣の乱れ
  • 生理や妊娠によるホルモンバランスの変化

これらの原因が重なると、刺激から肌を守り、うるおいをキープしてくれる肌のバリア機能」が低下してしまいます。

◆バリア機能が正常な肌・低下した肌

  • 肌荒れ,赤み

バリア機能が低下した肌は乾燥して敏感になり、

  • 炎症による赤み
  • ニキビ
  • カサつき、皮むけ

などの肌荒れが起きやすくなってしまうのです。

体質による症状の場合も
専門家のコメント

肌の赤みの原因は上記でご紹介したものだけでなく、以下の皮膚の病気や体質による可能性もあります。

  • 脂漏性皮膚炎
    (皮脂分泌の盛んな鼻周りなどが赤く炎症する)
  • 花粉やダニなどのアレルギー

※詳しくは記事下部「4.皮膚科を受診することも大切」も参考にしてくださいね。

次からは、バリア機能を整えて「肌の赤みを改善する方法」を詳しく解説していきます!

2.肌荒れの赤みを改善する正しいスキンケア

肌荒れの赤みを改善するスキンケアのポイントは次の2つになります。

①正しいスキンケアを行う
②紫外線対策を徹底して行う

ひとつずつ詳しく見ていきましょう!

2-1.正しいスキンケアを行う

  • 肌荒れ,赤み

肌荒れの赤みを改善するスキンケアにおいて重要なのは、「肌に刺激を与えず、しっかり保湿する」ことです。

肌がうるおうことでバリア機能が整い、肌荒れや赤みを防ぐことができますよ。

逆に刺激によって肌のバリア機能を壊す、以下のNGスキンケアには要注意

肌荒れの赤みを悪化させるNGスキンケア

肌をゴシゴシこすって洗顔・クレンジング
肌をパチパチ叩いて化粧品をなじませる
急激な温度変化のある冷水や熱湯で洗顔

肌荒れの赤みを改善するには、次のように正しく丁寧なスキンケアを心がけていきましょう。

◆肌荒れの赤みを防ぐ正しいスキンケア

① クレンジング(メイク時のみ)
 …刺激の少ないミルクやクリームタイプを使って短時間(約40秒)で済ます


② 洗顔
…よく泡立てた洗顔料をやさしくなじませ、32℃程度のぬるま湯で洗う


③ 化粧水
…洗顔後は肌が乾燥するためすぐにつけハンドプレスでやさしくなじませる


④ 美容液
…化粧水と同様にハンドプレスでなじませる
(肌荒れ時はコットンの繊維が刺激になる)


⑤ 乳液・クリーム
…特に乾燥が気になる部分に重ねづけする

荒れている肌は乾燥しやすいので、基礎化粧品は次のような「保湿力の高いもの」を選びましょう。

  • 「高保湿成分」配合の化粧品
    セラミドヒアルロン酸コラーゲンなど
  • 「ノンアルコール」処方の化粧品
    アルコールは肌を乾燥させるため控えるのが◎

保湿成分のなかでも「セラミド」は、もっとも保湿力が高い成分なのでぜひ取り入れて下さいね。

▶おすすめのセラミド配合化粧品を別記事セラミド配合美容液おすすめ10選!でチェック!

肌荒れの赤み・炎症には「医薬品」が効果的

肌荒れによって赤みや炎症がある場合は、「炎症を鎮める効果」が国に認められた「医薬品」を活用するのもおすすめです。

▶肌荒れ・赤みにおすすめの医薬品
イハダ プリスクリードD(資生堂)※第2類医薬品

※商品の選定は編集部独自の調査による

・ベタつかずになじむエッセンスタイプの治療薬
・炎症・湿疹・皮膚炎・かゆみなどに効果的
◇価格:1,980円/14mL 

2-2.紫外線対策を徹底して行う

  • 肌荒れ,赤み

紫外線は日焼けやシミだけでなく、

  • 炎症による赤み
  • 乾燥やヒリつき
  • シワやたるみ

といったあらゆる肌トラブルの原因となります。

特に肌荒れを起こしている時は紫外線ダメージを受けやすいので、UV対策を徹底することが大切です。

肌荒れを防ぐ効果的な紫外線対策
  • 日焼け止めは季節問わず365日使用する
  • 日焼け止めを1~2時間おきに塗り直す
  • サングラス日傘長袖などを着用する

肌荒れ時は、肌への負担が少ないノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)」の日焼け止めがおすすめですよ。

▶敏感肌におすすめの日焼け止めを別記事「敏感肌向け日焼け止め人気ランキング2024」でチェック!

肌荒れ,赤み日焼け止めは毎日しっかり使いましょう
専門家のコメント

肌荒れ・赤みがあるところに紫外線が当たると悪化してしまったり、将来的にシミになってしまったりするので、日焼け止めを毎日しっかり使うことが大切です。

3.肌荒れの赤みを改善する生活習慣・食べ物

肌荒れの赤み改善には、生活習慣や食べ物などによって体の内側からケアしていくことも大切です。

ここでは、肌荒れ改善において重要な、

①生活習慣
②食べ物

について、わかりやすく解説していきますよ。

3-1.肌荒れの赤みを改善する生活習慣

  • 肌荒れ,赤み

肌荒れの改善には、生活習慣を整えて、お肌の血行ターンオーバーを良くすることが不可欠です。

特に「質の良い睡眠・ストレスの軽減・運動の習慣」は、肌を健やかに導く三本柱になります。

それぞれのポイントをまとめましたので、できることから実践してみましょう!

◆肌荒れの赤みを改善する生活習慣のコツ

①睡眠は質も意識する
 …睡眠時間は6~8時間
…寝る1時間前からスマホやPCを見ない

②入浴や娯楽でストレスを軽減
…入浴時、ゆっくり10分ほどお湯につかる
…映画やドラマなどでたくさん笑う、泣く

③習慣化できる運動を取り入れる
…通勤時に1駅分歩く
…エレベーターではなく階段を使う

また、喫煙は肌の血行を悪くし、あらゆる肌荒れを起こす原因になるため、喫煙者の方は禁煙を始めることからスタートしましょう!

肌荒れ,赤み肌の刺激となる要因にも注意!
専門家のコメント

肌荒れした肌は刺激に敏感になっているため、

髪の毛が肌に触れないようにする
掃除をこまめに行い、ダニやカビを防ぐ
エアコンの風に直接当たらないようにする

など、肌の刺激となりそうな要因を避けることも心がけて下さいね。

3-2.肌荒れの赤みを改善する食べ物

  • 肌荒れ,赤み

肌の赤みの予防・改善には、「ビタミンB群と良質な油(オメガ3系)」などの栄養素が効果的です。

◆肌荒れの赤みに効果的な栄養素と食材例


栄養素
 

働き
 

食材
 
ビタミンB 肌荒れ
ニキビ改善

・納豆
・レバー
・マグロ
…など

 
ビタミンE 肌の血行促進
・たらこ
・かぼちゃ
・アボカド
…など

 
ビタミンA 乾燥や色素沈着を防ぐ
・うなぎ
・ニンジン
・ほうれん草
…など

 
オメガ3系油 炎症の抑制
・えごま油やアマニ油
(非加熱)
・イワシ
・さんま
…など

 

まずは、ご飯のおともに納豆をそえたり、えごま油のドレッシングを使うなど、手軽な方法から始めてみて下さいね。

さらに、

アルコール
甘いもの
脂っこいもの

といった、肌荒れの原因になりやすい食べ物を控えることも意識しましょう。

忙しい時はビタミン剤も活用

忙しくてどうしてもバランスの良い食事が摂れない時は、ビタミン剤を取り入れるのもおすすめです。

▶おすすめのビタミン剤
チョコラBBプラス※第3類医薬品

※商品の選定は編集部独自の調査による

・肌のターンオーバーを助ける活性型ビタミンB2配合
・赤ら顔を伴うほてり、ニキビなどの肌荒れに効果的
◇価格
・1,694円/60錠
・3,146円/120錠
・4,466
円/180錠

4.皮膚科を受診することも大切

  • 肌荒れ,赤み

スキンケアや生活習慣を整えても、肌荒れや赤みがなかなか治らない…

という場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

肌の赤みは単なる肌荒れだけでなく

・脂漏性皮膚炎
…皮脂が酸化し、鼻周りなどが赤く炎症する

・アレルギー
…花粉、ダニ、金属、化粧品など

・慢性的な毛細血管の拡張
…毛細血管の調整に不具合がおき、拡張した血管が透けている状態

といった皮膚の病気や体質が原因の場合があり、これらはセルフケアでは改善が難しいものです。

原因によって適切な治療法もさまざまなので、まずは医師の診察で自分に合った治療方法を知ることが大切ですよ。

気になる症状があれば無理せず皮膚科へ
専門家のコメント

かゆみがあったり、いつもの化粧水がしみたりする場合は皮膚科受診が必要になります。
また、赤みが気になったり、乾燥がなかなか治らない場合も皮膚科で相談すると良いでしょう。

5.まとめ

最後にもう1度、肌荒れによる赤みを改善・予防する方法を振り返っておきましょう!

肌荒れの赤みを改善する方法3選

①正しく丁寧にスキンケアを行う
しっかり保湿肌に刺激を与えない徹底したUV対策


②生活習慣を整える
質の良い睡眠適度な運動ストレスの軽減


③ビタミンと良質な油を食事に摂り入れる
ご飯に納豆をプラスえごま油のドレッシングを使う

できるものから習慣にして、トラブルのない健やかな肌を叶えて下さいね!

※この記事は2024年9月時点の情報を基に執筆しています。
※価格はすべて税込です。

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