ローストビーフやサラダチキンなどの本格料理が家庭でも簡単に作れる低温調理器ですが、
「なにを基準に選べばいいの?」
「本当にお手軽なのかな?」
…とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、専門家に伺ったおすすめ低温調理器ベスト5を紹介。
さらに、
- 低温調理器選びのポイント
- コスパで選ぶおすすめ低温調理器
- 美味しく調理するコツ
…などについても詳しくご紹介します!ぜひ参考にしてみてくださいね。
お気に入りの低温調理器がきっと見つかりますよ!
先にアイテムを見たい方は「【専門家厳選】おすすめ低温調理器ベスト4」 からジャンプしてみてくださいね。
Outline
1.低温調理器の使い方とメリット
低温調理器とはその名の通り、低い温度をキープしながらお肉や魚などを調理できるアイテムです。
基本的な使い方は以下の通り。
①食材と調味料を密閉袋に入れる
②十分な量のお水やお湯を張った鍋に入れる
③低温調理器をセット!
このあとは放置でOK。事前に設定しておいた温度をしっかり保ちながら加熱してくれるので、いちいち調整する手間もかかりません。
そのため、細かい温度管理が大切なローストビーフやサラダチキンも簡単に作ることができます。
また、フライパンなどで焼いたときと比べ、肉汁やうまみをしっかり閉じ込めて加熱できるのがポイント。
タンパク質が固くならない温度を保つので柔らかいお肉に仕上がります。
じっくり火を通すため時間はかかりますが、ほったらかしでいいので別の料理に手を回せるのもメリットです。
一台で料理の幅がぐっと広がる低温調理器。
では、自分に合うものはどのように選べばよいのでしょうか?
2.低温調理器の選び方
自分に合った低温調理器を選ぶ際に大切なのが、以下の3つのチェックポイントです。
①細かい温度設定ができるか
②対応している鍋や水量をチェックする
③便利機能の有無をチェックする
それでは順に詳しくご紹介します。
①細かい温度設定ができるか
細かい温度設定ができるかは料理の仕上がりを左右する大切なポイントです。
温度設定の細かさをチェックするうえで見ておきたいのが次の2点。
- 0.1~0.5℃単位の温度設定が可能か
- 水温を一定に保ち続けるパワーはあるか
細かい温度設定ができたとしても、湯量が多いと温度差が生じやすくなります。そのため水温をキープできるパワーも大切な要素の一つです。
ただし、パワーは高すぎてもいいというわけではありません。一般的な製品の消費電力である800〜1000Wを目安に選ぶと良いでしょう。
低温調理器は水温を緻密にキープできるかが重要と言えます。
パワーが高いほど温度を均一に保つことができ、また設定温度に達するまでの時間も短くなります。
しかしパワーがありすぎると水の量が少ない場合に火が通り過ぎてしまうというデメリットもあるので注意です。
②対応している鍋の深さや水量をチェック
低温調理器は製品によって最低限必要な鍋の深さや水量が異なり、大きな鍋を必要とするものが多いです。
そこで、購入前に必要な深さや水量をしっかりチェック。自宅で使っている鍋できちんと使えるか確かめておきましょう。
既定のサイズより大きすぎても小さすぎてもいけません。
しっかり確認しましょう!
────────
鍋が大きすぎると…
▶設定温度に達するのに時間が掛かる
▶温度差によりムラのある仕上がりに
鍋が小さすぎると…
▶安全装置により電源が入らない
▶温度が上がりすぎて火が通り過ぎる
③取り付け方や機能で選ぶ
低温調理器の止め方は挟むクリップ式とネジで固定するネジ式の2種類。
それぞれのメリット、デメリットは以下の通りです。
止め方 | メリット | デメリット |
クリップ式 | ワンタッチで固定できる | 鍋のサイズや形によっては使えない |
ネジ式 | 幅広い鍋に対応 | ネジを回すため、手間が掛かる |
ご家庭で使う鍋の種類に合わせて選びましょう。
スマホと連携させることで、
・レシピの確認
・温度設定
・調理中の状態の確認
…などができる便利な機能を搭載したモデルもあります。
スマホ対応モデルは高価な場合が多いですが、キッチンでの手間をなるべく減らしたい方は検討してみてもいいでしょう。
▼低温調理器の選び方まとめ
- ①細かい温度設定ができるものを選ぶ
…0.1~0.5℃単位の温度設定が可能 - ②対応している鍋の深さや水量をチェック
…自宅の鍋と照らし合わせて確認 - ③止め方や便利機能で選ぶ
…自宅の鍋を確認&スマホ連動機能など
お鍋や機能・価格のバランスなどから、ご家庭で使いやすいものを選んでみてくださいね!
3.【専門家厳選】おすすめ低温調理器ベスト4
ここからは、上記の選び方をもとに家電の専門家が厳選したおすすめ低温調理器のベスト4をご紹介していきます。
おすすめ商品は以下の4つ。自分に合うものを探してみて下さいね!
▼おすすめ低温調理器ベスト4
それでは一つずつ見ていきましょう!
※商品価格は公式サイト・各種通販サイトを参考にしています。(税込)
使いやすさはピカイチ
▶アイリスオーヤマ LTC-01-B
✔︎使いやすいクリップ&タッチパネル式
✔︎操作の手間をなるべく減らしたい方向け
アイリスオーヤマの「LTC-01-B」は使い勝手の良さを追求した低温調理器です。
- ワンタッチで固定できるクリップ式
- 角度が付いたタッチパネルで画面が見やすい
…といった特徴があり、セットから設定まで楽々行える一台となっています。
温度とタイマーが別々に表示されるため設定がしやすいのが特徴です。
また、タッチパネルが斜めになっていて正面から見やすいのもうれしいポイントです。
【メーカー】アイリスオーヤマ
【商品名】LTC-01-B
【価格】12,200円(税込)
【公式HP】アイリスオーヤマ
【本体寸法】90×130×400(mm)(幅×奥行き×高さ)
【設定可能温度】25〜95℃
【設定可能時間】1分〜99時間59分
【最大使用可能水量】15L
【製品重量】約1.4kg
【消費電力】1000W
【コードの長さ】約1.0m
真空にできる密閉シーラー付き
▶カイハウス TheSousvideMachine
低温調理器000DK5129
✔︎食材を密閉できる専用シーラー付き
✔︎真空パックの用意がない方にもおすすめ
カイハウスの「TheSousvideMachine 低温調理器」は食材をしっかり真空パックできる専用のシーラーと袋が付属した低温調理器です。
- 鍋に引っかけて使えるコの字型
- アラーム付きで食材の取り忘れの心配なし
…といった機能を持ち、ほかにも専用のスタンドも付属するためすっきり収納できます。
自分でフリーザーバッグなどを使ってしまうと、どうしても空気が入りがちです。
一方、シーラーならしっかり真空にできるので味が染みこみやすくなります。
設置するとパネルが鍋の外側に出るので、操作や確認がしやすいのもポイントの一つです。
【メーカー】カイハウス
【商品名】TheSousvideMachine 低温調理器
【価格】55,000円(税込)
【公式HP】カイハウス
【本体寸法】190×77×310(mm)(幅×奥行き×高さ)
【設定可能温度】-
【設定可能時間】-
【最大使用可能水量】20L
【製品重量】約2.0kg
【消費電力】1000W
【コードの長さ】約1.4m
日本初の低温調理器専門ブランド
▶葉山社中 低温調理器 BONIQ
✔︎スタンドや鍋などの豊富なオプション
✔︎一式を揃えたい初心者におすすめ
葉山社中の「低温調理器 BONIQ」は日本初の低温調理器専門ブランドが販売する商品です。
- 温度や時間設定はダイヤルを回して直感操作
- 専用のスタンドや鍋、コンテナといった多くのオプションが存在
…といった特徴を持ち、初心者でも簡単に低温調理を始めることができます。
国内トップシェアを誇る製品です。クリップ式の留め具やダイヤル操作など使い方がわかりやすい点がポイント。
また、低温調理器を利用したレシピを公式Webサイト上で積極的に公開しています。
たくさんの料理を試してみたいという料理好きの方や、使い方に不安のある初心者にもおすすめです。
【メーカー】葉山社中
【商品名】低温調理器 BONIQ
【価格】24,200円(税込)
【公式HP】BONIQ
【本体寸法】100×110×370(mm)(幅×奥行き×高さ)
【設定可能温度】5〜95℃
【設定可能時間】1分〜99時間59分
【最大使用可能水量】15L
【製品重量】約1.2kg
【消費電力】800W
【コードの長さ】1.5m
こちらの製品はすでに販売終了製品です。
後継機種はこちらからご覧いただけます。→後継機種の情報を見る
収納場所に困らないコンパクトサイズ
▶グリーンハウス 低温調理器GH-SVMA
✔︎収納が簡単なコンパクトサイズ
✔︎置き場所に悩んでいる方におすすめ
グリーンハウスの「低温調理器GH-SVMA」はスリムなデザインが魅力の低温調理器です。
- 高さ310mm、横幅90mmのコンパクトサイズ
- 防水設計で丸洗いも可能
…といった特徴を持ち、後片付けやお手入れが簡単な一台といえます。
収納性に優れている一台。非常にスリムなためキッチンのスペースに余裕がない方でも安心して利用できます。
また、本体の丸洗いが可能なので比較的清潔さを保ちやすいというメリットもあります。
【メーカー】グリーンハウス
【商品名】低温調理器GH-SVMA
【価格】14,080円(税込)
【公式HP】グリーンハウス
【本体寸法】50×90×310(mm)(幅×奥行き×高さ)
【設定可能温度】0〜90℃
【設定可能時間】1分〜99時間59分
【最大使用可能水量】 15L
【製品重量】約0.9kg
【消費電力】1000W
【コードの長さ】約1.2m
気になるアイテムがあれば、ぜひチェックしてみてくださいね。
4.コスパで選ぶ1万円以下の低温調理器2選
家電を選ぶ際、コスパを重視する方も少なくないでしょう。
低温調理器は1万円以上するモデルが一般的ですが、なかにはコスパの高いモデルもあります。
ここからは1万円以下で買えるおすすめ商品を2つご紹介します!
1万円以下で買える低温調理器①
▶THANKO マスタースロークッカーS SSHORSLC
✔︎深さ7cmの浅型鍋でも使える小型タイプ
✔︎小スペースで調理したい方におすすめ
THANKOの「マスタースロークッカーS SSHORSLC」はヒーター部分が低いので、深い鍋を用意しなくても使える低温調理器です。
- 深さ7cmの鍋から対応
- 温度設定とタイマーは別々表示
…と、1万円以下ながら人気モデルに引けを取らない特徴をもった一台となっています。
一般的な低温調理器が20cm程度の深さを必要とするのに対し、こちらは7cmと半分以下の深さから使えます。
側面のダイヤルからきめ細かく温度を設定できる点も高評価です。
【メーカー】THANKO
【商品名】マスタースロークッカーS SSHORSLC
【価格】12,800円(税込)
【公式HP】THANKO
【本体寸法】82×90×320(mm)(幅×奥行き×高さ)
【設定可能温度】25〜99.9℃
【設定可能時間】1分〜99時間59分
【最大使用可能水量】 -
【製品重量】約0.8kg
【消費電力】850W
【コードの長さ】約1.2m
1万円以下で買える低温調理器②
▶東京衛全貿易 レアウェル 低温調理器
✔︎静か・置き場所に困らない一台
✔︎コスパと使いやすさを両立させたい方向け
東京衛全貿易の「レアウェル 低温調理器」は低価格で買える商品ながら使い勝手の良さが光る一台です。
- コンセントが遠くても使える1.8mの電源コード
- 静かにお湯をかき混ぜるかくはん用ブレード
…といった特徴を持ち、騒音やコードの短さなど使用時に感じやすい不便さが解決されています。
多くの低温調理器は長さが1.2m程度ですが、こちらの商品は1.8mとロングモデル。
コンセントから離れたダイニングテーブルなどでも調理することができます。
また、水温を均一にするのに使うブレードの音も比較的静かなため、別の作業をしている間も気になりません。
【メーカー】東京衛全貿易
【商品名】レアウェル 低温調理器
【価格】14,742円(税込)
【公式HP】-
【本体寸法】152×116×422(mm)(幅×奥行き×高さ)
【設定可能温度】24〜64℃
【設定可能時間】1分〜99時間59分
【最大使用可能水量】 -
【製品重量】約1.42kg
【消費電力】1000W
【コードの長さ】約1.8m
最後に、ここまで紹介したアイテムをまとめました
▼おすすめ低温調理器まとめ
商品画像 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
商品名 | アイリスオーヤマ LTC-01-B | カイハウス TheSousvideMachine 低温調理器 | 葉山社中 低温調理器 BONIQ | グリーンハウス 低温調理器GH-SVMA | THANKO マスタースロークッカーS SSHORSLC | 東京衛全貿易 レアウェル 低温調理器 |
価格(税込) | 12,200円 | 55,000円 | 24,200円 | 14,080円 | 12,800円 | 14,742円 |
特徴 | ✔︎使いやすさにこだわりたい方へ | ✔︎専用シーラー付き | ✔︎一式を揃えたい初心者におすすめ | ✔︎収納が簡単なコンパクトサイズ | ✔︎深さ7cmの浅型鍋でも使える小型タイプ | ✔︎静か・置き場所に困らない一台 |
公式HP | アイリスオーヤマ | カイハウス | BONIQ | グリーンハウス | THANKO | - |
本体寸法 | 90×130×400(mm)(幅×奥行き×高さ) | 190×77×310(mm)(幅×奥行き×高さ) | 100×110×370(mm)(幅×奥行き×高さ) | 50×90×310(mm)(幅×奥行き×高さ) | 82×90×320(mm)(幅×奥行き×高さ) | 152×116×422(mm)(幅×奥行き×高さ) |
設定可能温度 | 25〜95℃ | - | 5〜95℃ | 0〜90℃ | 25〜99.9℃ | 24〜64℃ |
設定可能時間 | 1分〜99時間59分 | - | 1分〜99時間59分 | 1分〜99時間59分 | 1分〜99時間59分 | 1分〜99時間59分 |
最大使用可能水量 | 15L | 20L | 15L | 15L | - | - |
製品重量 | 約1.4kg | 約2.0kg | 約1.2kg | 約0.9kg | 約0.8kg | 約1.42kg |
消費電力 | 1000W | 1000W | 800W | 1000W | 850W | 1000W |
コードの長さ | 約1.0m | 約1.4m | 1.5m | 約1.2m | 約1.2m | 約1.8m |
商品詳細 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
低温調理器選びの参考にしてみてくださいね!
では次から、実際に低温調理器を使う際に気になる疑問を解説していきます!
5.レシピと分量が違うときはどうすれば良い?
低温調理器を使う際、家族の人数などによっては常にレシピ通りの分量を揃えられるとは限りません。
では、レシピと実際に作りたい分量が違う場合、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか?
低温調理器を利用する際のコツについて、監修のコヤマタカヒロさんに聞いてきました。
分量よりも、食材の大きさや厚さに注目しましょう。
低温調理で大切なのは、中心部までしっかり加熱することです。
食材の厚みを考慮しつつ、中までしっかり火が通るように調理すると失敗を減らせますよ!
食材に厚みがある場合は、以下のポイントを押さえて調理しましょう!
▶加熱時間を長くする
▶小分けにして加熱する
きちんと加熱することで、生焼けの心配もなく安全で美味しい料理を作ることができますよ!
6.低温調理器に関するQ&A
最後に、低温調理器に関する質問をQ&A形式でご紹介します。
Q1.加熱が終わった食品の保存期間は?
その他の加熱料理と同様、冷蔵庫保存なら2〜3日までならOK!
低温調理だからといって、他の料理よりも早く傷むことはありません。
ただし低温調理した食材は温めなおすと味が損なわれてしまうので、基本的には調理後すぐに食べきるのがおすすめです。
また、鶏ハムなど温め直さないでも美味しく食べられる料理は冷蔵庫で保存しても問題ありません。
Q2.使い終わった水は交換すべき?
40〜60℃のお湯は最も雑菌が湧きやすいので、1回ごとの交換が基本です。
食材と直接触れていないから安心…と思うかもしれませんが、雑菌はあらゆるところに潜みます。
雑菌が繁殖したお湯に触れた手で他の食材を触ってしまう危険性もあるため、使った水は都度交換しましょう。
Q3.真空調理器や電気圧力鍋との違いは?
真空調理器は、基本的に業務用です。
電気圧力鍋は低温調理も可能ですが、温度設定の正確さで劣ります。
低温調理器の似た調理器具に、真空調理器や電気圧力鍋があります。
それぞれの特徴は以下の通りです。
- 真空調理器
▶容器内の圧力を下げることで熱伝導率や浸透圧を変えて調理を行う。 - 電気圧力鍋
▶密閉した鍋を電気で加熱して、内部の圧力を上げて調理する。
では、低温調理をする際のメリットとデメリットはどうなのでしょうか?
メリット | デメリット | |
真空調理器 | 調味料の味が染みこみやすい | 家庭用はほぼない |
電気圧力鍋 | 密閉袋が不要 | 鍋の大きさで食材のサイズが固定される |
低温調理器 | 手軽に低温調理が可能 | 密閉袋が必要 |
上記のことを踏まえると、家庭で低温調理を行うなら低温調理器で十分といえますね。
ただし、低温調理以外も行いたい場合は、電気圧力鍋もおすすめです。
7.まとめ
いかがでしたか? 気になる低温調理器は見つかったでしょうか?
- ①細かい温度設定は可能か
- ②対応している鍋の深さや水量はどれくらいか
- ③止め方・便利機能をチェック
といった3つのチェックポイントを押さえれば低温調理器選びでの失敗は回避することが出来ます。
もう一度、おすすめの低温調理器をチェックしたい方は、「3.【専門家厳選】おすすめ低温調理器ベスト4」をチェックしてみてくださいね。