長いネジでも強力に締め込める「インパクトドライバー」は、本格的なDIYに欠かせないアイテムです。
しかし、初めての方にとっては、たくさんの商品の中から最適な1台を見つけるのは難しいものですよね。
そこでこの記事では、
- プロユーザーへの聞き取り
- 電動工具販売員への聞き取り
- DIYユーザーへのアンケート調査
をもとに、DIYに最適の編集部おすすめのインパクトドライバーをご紹介します。
あわせて、最初の1台の選び方やインパクトドライバーの正しい使い方についても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
先に、編集部おすすめのインパクトドライバーを知りたい方は、「3. インパクトドライバーおすすめランキングTOP3」からチェックしてください。
(※この記事は、2024年10時点での情報を参考にしています。)
Outline
1. インパクトドライバーとは?
インパクトドライバーとは、「本体に内蔵されたハンマーで回転方向に打撃を加えることで、先端のビットを高速回転させてネジを強力に締め込む電動ドライバー」のことです。
長いネジでもスピーディーに締め込めるので、大型家具の組み立てなど、本格的なDIYで活躍します。
もともとはプロ向けの工具でしたが、DIY人気の高まりとともに一般の愛用者も増加して、今やDIYの定番工具となっています。
そのため、現在では多くのメーカーが、高性能な「プロモデル」と低価格で購入できる「DIYモデル」の2種類を販売しています。
電動ドライバーには、インパクトドライバーのほかに、「ドリルドライバー」という商品があります。
それぞれの一般的な違いは、以下の通りです。
ネジ締めのパワー | クラッチ | |
インパクト ドライバー |
中~強 (ハンマーによる 打撃あり) |
なし |
ドリル ドライバー |
弱~中 (ハンマーによる 打撃なし) |
あり |
上の表にある通り、インパクトドライバーはハンマーによる打撃で強力にネジを締め込むことができるので、長いネジを使った大型のDIYを行う方におすすめのアイテムです。
一方で、ドリルドライバーはネジの締め込み過ぎを防ぐ「クラッチ」機能が付いているため、短いネジを使った小型で繊細なDIYを行う方に最適なアイテムです。
※上の画像がドリルドライバーのクラッチです。目盛りで設定した以上の強さで締めないよう自動制御できます。
2. 最初の1台のインパクトドライバーの選び方
インパクトドライバーの商品数はとても多く、その種類もさまざまなので、「どれを選べばいいか分からない」という方も多いですよね。
そこでこの章では、最初の1台のインパクトドライバーの選び方をご紹介していきます。
本格的なDIYにぴったりのインパクトドライバーを選ぶためには、「パワー」「バッテリー」「使いやすさ」の3つのポイントに注目しましょう。
- 長いネジを締め込めるパワー
⇒最大トルク130N・m以上の商品を選ぶ - 充電の持ちが良いバッテリー
⇒リチウムイオンバッテリー式の商品を選ぶ - 長時間の作業に適した使いやすさ
⇒軽量でコンパクトな商品を選ぶ
それでは、順番に確認していきます。
2-1. 最大トルク130N・m以上の商品を選ぶ
インパクトドライバー選びの際に、まずチェックしたいのがネジ締めの「パワー」です。
ネジ締めのパワーは「トルク(単位:N・m)」という値で表されますが、おすすめは「最大トルク130N・m以上」の商品です。
最大トルク130N・m以上のインパクトドライバーを選べば、本格的なDIYでよく使われる「長さ65mm以上のネジ」をスピーディーに締め込むことができます。
厚さ19mmの「1×材(ワンバイ材)」と厚さ38mmの「2×材(ツーバイ材)」は、ホームセンターなどでも手軽に購入できる、DIY用途に人気の木材です。
上の画像にある通り、1×材は「長さ30mm~45mm程度」、2×材は「長さ65mm~75mm程度」のネジで接合できます。
そのため、長さ65mm以上のネジをスピーディーに締め込める最大トルク130N・m以上のインパクトドライバーを選べば、ウッドデッキやテーブルなど大型家具を作る際にも活躍します。
2-2. リチウムイオンバッテリー式の商品を選ぶ
パワーの次にチェックしたいのが、「バッテリー」です。
インパクトドライバーのバッテリーは、「ニカド・ニッケル水素・リチウムイオン」の3種類がありますが、おすすめは充電容量が最も大きい「リチウムイオンバッテリー」です。
バッテリー容量(単位:Ah)については「3.0Ah以上」を目安に選べば、DIY用途であれば十分な作業時間を確保できます。
2-3. 軽量でコンパクトな商品を選ぶ
最後にチェックしたいのが、「使いやすさ」です。
使いやすさを決める要素は数多くありますが、中でも重要なのは「軽さ」と「コンパクトさ」です。
各メーカーから大小さまざまな商品が販売されていますが、おすすめは「重量1.4kg以下・ヘッドの長さ150mm以下」の商品です
いくら高性能でも重くて大きい商品は使いづらく、作業が思うように進まないことも多くなるので、使用頻度が高い方ほど使いやすさにこだわってくださいね。
※「ヘッドの長さ」とは、グリップのすぐ上にあるヘッド部分の長さのことです。
3. インパクトドライバーおすすめランキングTOP3
ここからは、「2. 最初の1台のインパクトドライバーの選び方」で解説した選び方をもとに厳選した、編集部おすすめのインパクトドライバーをランキング形式でご紹介していきます。
ランキング内の商品はすべて、
- 最大トルク130N・m以上
- 容量3.0Ah以上のリチウムイオンバッテリー式
- 重量1.4kg以下、ヘッドの長さ150mm以下
といった基準をクリアした、本格的なDIYに最適なインパクトドライバーなので、ぜひチェックしてみてくださいね。
1位:マキタ TD111DSMX
軽量でハイパワーなマキタの「TD111DSMX」。
最大トルク135N・mとDIY用途に十分なパワーを持ちながら、1.1kgと非常に軽く使いやすいことが特徴です。
- 自動変速機能「楽らくモード」搭載
- ヘッドの長さ135mmのコンパクト設計
- フィット感が高く握りやすいグリップ
など、初心者から上級者までどんなユーザーでも使いやすい1台です。
◆電動工具販売員のコメント
◆DIYユーザーの口コミ
とにかく軽く、長時間作業に向いています。
私がDIYを始めたときはこんなに軽い商品は使っていなかったので、もっと早くこのアイテムに出会いたかったですね。
他の商品よりも作業時のパワーが強いので、使っていて気持ちがいいですね。
充電の持ちも良いので、違う種類のネジをたくさん締めても3日間は使い続けられます。
パワーが強く、柔らかい木材にネジを締め込むときなどは、本当に力を入れずに締め込みができます。
非常にスピーディーで効率良く作業できると感じます。
【メーカー】マキタ
【モデル】TD111DSMX
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】27,406円(税込)~
※カラーにより価格が異なります
【公式HP】https://www.makita.co.jp
【最大トルク】135N・m
【バッテリー】リチウムイオン(10.8V/4.0Ah)
【重量/ヘッドの長さ】1.1kg/135mm
2位:HiKOKI WH14DKL(2LSCK)
パワーが強く長いネジ締めにも最適なHiKOKIの「WH14DKL(2LSCK)」。
最大トルクは157N・mとパワフルで、同社の従来モデルと比べてネジ締め速度が約10%向上しています。
- 充電1回で50mmのネジを約1,200本締め込む作業量
- 120mmのネジも締め込み可能なパワー
- 約20分で完了するスピード充電
など、ウッドデッキ作りのような大型のDIYにぴったりの1台です。
◆電動工具販売員のコメント
マキタの「TD111DSMX」より重くはなりますが、その分パワーは上なので、DIY用途ならパワー不足で困ることはありません。
90mm、120mmなどの長いネジを締める機会がある方に特におすすめです。
◆DIYユーザーの口コミ
一番気に入っているのは、パワーがあって効率良く作業できるところですね。
持ちやすくて安定感があるので、長時間の作業でも負担は感じません。
以前使っていたものでは、ネジが引っかってしまいドライバーが止まることがありました。しかし、この商品はパワーがあるので、ネジが途中で止まることはありません。
手動のドライバーでのネジ締めに限界を感じていたので、購入して良かったです。
初心者でも簡単に使えるので、今後のDIYにもきっと役立つと思います。
【メーカー】HiKOKI
【モデル】WH14DKL(2LSCK)
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】31,800円(税込)~
※カラーにより価格が異なります
【公式HP】https://www.koki-holdings.co.jp
【最大トルク】157N・m
【バッテリー】リチウムイオン(14.4V/3.0Ah)
【重量/ヘッドの長さ】1.4kg/139mm
3位:リョービ BID-1420L1
大容量バッテリー搭載で長時間作業できるリョービの「BID-1420L1」。
最大トルク160N・mとパワーが強いだけでなく、5.0Ahバッテリーを搭載しているので1回の充電で充実の作業量が得られます。
- 手に対する反動が少ないブレーキ機能
- 電子制御により3段階から打撃力を選択
- 暗所での作業も安心して行える高輝度LEDライト付
など、使い勝手や耐久性に優れた1台です。
◆電動工具販売員のコメント
標準付属バッテリー5.0Ahの大容量なので、充電1回当たりの作業量が非常に充実しています。
「ブレーキ機能」の採用で、振動や衝撃の反動も感じにくい為、初心者の方でも安心できると思います。
◆DIYユーザーの口コミ
コツさえつかめば、長いネジでも非常に楽に締められます。
比較的大きなものを作るときは、作業効率が良いですね。
手に持ったときのフィット感が良く、素人でも非常に使いやすい商品です。ブレーキ機能のおかげで、安全に使える点も気に入っています。
プロ仕様の商品だけあって、ネジを締め込む際に他のインパクトドライバーより疲れにくいと感じますね。
また、充電もDIYで使うには十分過ぎるくらいに持つと思います。
【メーカー】リョービ
【モデル】BID-1420L1
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】21,726円(税込)~
【公式HP】https://www.kyocera-industrialtools.co.jp
【最大トルク】160N・m
【バッテリー】リチウムイオン(14.4V/5.0Ah)
【重量/ヘッドの長さ】1.2kg/129mm
4. タイプ別|インパクトドライバーおすすめ12選
「できるだけ予算を抑えたい」「せっかくなら高性能なものが欲しい」など、インパクトドライバーに求める条件は人によりさまざまですよね。
そこで、この章では、編集部おすすめのインパクトドライバーを以下の4つのタイプ別にご紹介していきます。
ぜひ、自分に合ったタイプをチェックしてみてくださいね。
4-1. 1万円台で買えるインパクトドライバー3選
まずは、1万円台で手に入るコスパの高いインパクトドライバーをご紹介します。
いずれも、低価格なだけでなくDIY用途に十分な性能を持った商品です。
ブラック・アンド・デッカー BPCI18K1
高トルクで本格的なDIYにぴったりのブラック・アンド・デッカーの「BPCI18K1」。
低価格帯の機種としてはネジ締めのパワーが非常に強く、最大トルクは155N・mに達します。
- 長さ約125mmまでのネジ締めに対応するパワー
- 反動の少ない軽量タイプのハンマー内蔵
- 暗所の作業が容易にできるLEDライト搭載
など、ハイパワーながら初心者でも使いやすい1台です。
【メーカー】ブラック・アンド・デッカー
【モデル】BPCI18K1
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】8,842円(税込)~
【公式HP】https://jp.blackanddecker.global
【最大トルク】155N・m
【バッテリー】リチウムイオン(18V/1.5Ah)
【重量/ヘッドの長さ】1.4kg/165mm
こちらの製品は公式販売終了製品です。
商品お求めの際は、各種通販サイトをご利用ください。
マキタ MTD001DSX
軽量ボディで使いやすいマキタの「MTD001DSX」。
コンパクトサイズではありますが、最大トルクは145N・mとパワーも十分です。
- ヘッドの長さ143mmのコンパクト設計
- 2×材の接合も楽にできるハイパワー
- 約35分で完了するスピード充電
など、低価格ながらプロモデルに劣らない高性能な1台です。
【メーカー】マキタ
【モデル】MTD001DSX
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】15,806円(税込)~
【公式HP】https://www.makita.co.jp
【最大トルク】145N・m
【バッテリー】リチウムイオン(14.4V/1.5Ah)
【重量/ヘッドの長さ】1.2kg/143mm
HiKOKI FWH14DGL(2LEGK)
入門機としてDIYユーザーから多くの支持を得ているHiKOKIの「FWH14DGL(2LEGK)」。
こちらも、最大トルク140N・mとDIYモデルとしてはパワーが強い商品で、長いネジ締めにも対応できます。
- 細く握りやすいグリップ
- ビット収納用のホルダー付き
- スイッチと連動する白色LEDライト
など、使い勝手を重視した作りの1台です。
【メーカー】HiKOKI
【モデル】FWH14DGL(2LEGK)
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】16,984円(税込)~
【公式HP】https://www.hitachi-koki.co.jp
【最大トルク】140N・m
【バッテリー】リチウムイオン(14.4V/1.3Ah)
【重量/ヘッドの長さ】1.3kg/166mm
4-2. 1kg以下の軽量インパクトドライバー3選
次に、コンパクトで軽量なインパクトドライバーをご紹介します。
使いやすさに優れているので、長時間使用したい方には特におすすめの商品です。
マキタ TD090DWX
本体・バッテリーともに小さく使いやすいマキタの「TD090DWX」。
0.92kgと非常に軽量ですが、最大トルク90N・mとパワーも十分です。
- 握りやすいソフトグリップ
- 回転前点灯、残照機能付きのLEDライト
- ベルトに装着できるホルスターが付属
など、軽量・コンパクトなだけでなく使いやすさにも配慮した1台です。
【メーカー】マキタ
【モデル】TD090DWX
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】14,880円(税込)~
※カラーにより価格が異なります
【公式HP】https://www.makita.co.jp
【最大トルク】90N・m
【バッテリー】リチウムイオン(10.8V/1.3Ah)
【重量/ヘッドの長さ】0.92kg/155mm
ボッシュ GDR 10.8V-EC
プロモデルのインパクトドライバーの中でも特に軽量なボッシュの「GDR 10.8V-EC」。
高性能なモーターを搭載しているため、コンパクトボディながら高い耐久性を誇ります。
- 最大トルク110N・mで長いネジ締めにも対応
- 作業内容に応じて2段階の打撃力が選択可能
- 3灯式リング状のLEDライトを搭載
など、1kg未満の商品ではトップクラスの性能を持つ1台です。
【メーカー】ボッシュ
【モデル】GDR 10.8V-EC
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】26,370円(税込)~
【公式HP】https://www.bosch.co.jp
【最大トルク】110N・m
【バッテリー】リチウムイオン(10.8V/2.0Ah)
【重量/ヘッドの長さ】0.9kg/139mm
リョービ BID-1100L1
手に馴染みやすいサイズ感で扱いやすいリョービの「BID-1100L1」。
1kgとリョービのインパクトドライバーの中でもトップクラスの軽さです。
- 操作性の良い軽量1kg&細握り
- 暗所でもネジを照らす高輝度LEDライト
- 最大トルク110N・mで力強いネジ締めが可能
など、使いやすくDIYに十分な性能を持つ1台です。
【メーカー】リョービ
【モデル】BID-1100L1
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】8,701円(税込)~
【公式HP】https://www.kyocera-industrialtools.co.jp
【最大トルク】110N・m
【バッテリー】リチウムイオン(10.8V/1.5Ah)
【重量/ヘッドの長さ】1kg/157mm
4-3. 最上位クラスのインパクトドライバー3選
続いて、多くのプロも現場で使用する、最上位クラスのインパクトドライバーをご紹介します。
「とにかく作業スピードを早くしたい」という方にぴったりの商品です。
マキタ TD172DRGX
プロの現場でも非常に高い支持を得ているマキタの「TD172DRGX」。
現在販売されているインパクトドライバーの中でも、トルクの強さとコンパクトさはトップクラスです。
- 最大トルク180N・mでスピーディーなネジ締め
- 締め込みを自動制御する「楽らく4モード」搭載
- ビットの揺れを軽減する独自構造
など、パワーと使いやすさを高いレベルで併せ持つ1台です。
【メーカー】マキタ
【モデル】TD172DRGX
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】42,800円(税込)~
※カラーにより価格が異なります
【公式HP】https://www.makita.co.jp
【最大トルク】180N・m
【バッテリー】リチウムイオン(18V/6.0Ah)
【重量/ヘッドの長さ】1.5kg/114mm
HiKOKI WH36DA(2XP)
独自の高電圧バッテリー搭載でスタミナに優れたHiKOKIの「WH36DA(2XP)」。
36Vのリチウムイオンバッテリーを採用することで、電池容量が減ってもネジ締めスピードが落ちにくいことが特徴です。
- 3つの内蔵ハンマーで高速のネジ締めを実現
- 充電1回で50mmのネジを約3,700本締め込む作業量
- 長時間作業の負担を軽減する重心設計
など、パワー・スタミナ・使いやすさのすべてが高水準な1台です。
【メーカー】HiKOKI
【モデル】WH36DA(2XP)
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】45,045円(税込)~
※カラーにより価格が異なります
【公式HP】https://www.hitachi-koki.co.jp
【最大トルク】180N・m
【バッテリー】リチウムイオン(36V/2.5Ah)
【重量/ヘッドの長さ】1.6kg/127mm
パナソニック EZ75A7PN2G
上位機種の中でも特に薄型のバッテリーが特徴的なパナソニックの「EZ75A7PN2G」。
パナソニック独自の次世代電池「P Li-ion」を採用することで、軽くて薄いだけでなく充実の作業量を実現しています。
- 長いネジ締めでも先端がブレにくい独自構造
- 狭い場所でも作業しやすいバッテリー配置
- 短めのネジ締めに便利な「テクスモード」搭載
など、さまざまなシーンを想定した使い勝手の良さが魅力の1台です。
【メーカー】パナソニック
【モデル】EZ75A7PN2G
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】45,668円(税込)~
※カラーにより価格が異なります
【公式HP】http://www2.panasonic.biz/es/densetsu/powertool/
【最大トルク】160N・m
【バッテリー】リチウムイオン(18V/3.0Ah)
【重量/ヘッドの長さ】1.5kg/118mm
4-4. スリムなペン型インパクトドライバー3選
最後に、短いネジ締めに便利なペン型インパクトドライバーをご紹介します。
メインの1台に加えて、細かい箇所の作業に使用するサブ機をお探しの方におすすめの商品です。
ペン型インパクトドライバーとは、「重量0.5kg程度・全長300mm程度の軽量コンパクトなインパクトドライバー」のことです。
通常のインパクトドライバーと比べて非常にスリムな形状なので、短いネジの締め込みや狭い場所での作業の際に活躍します。
ただし、上位機種でもトルクは25N・m程度なので、大型のDIYではなく軽作業に向いた商品といえます。
※この章でご紹介するペン型インパクトドライバーの「全長」とは、ストレート形の長さのことです。
HiKOKI WH7DL(2LCSK)
フィット感のあるグリップで使いやすいHiKOKIの「WH7DL(2LCSK)」。
締め込み速度を微調整しやすいスイッチを採用しているので、短いネジ締めの際に特に便利です。
- 充電1回で12mmのネジを約4,200本締め込む作業量
- 45mmのネジも締め込めるパワー
- 約30分で完了するスピード充電
など、ペン型インパクトドライバーの中ではパワーとスタミナに優れた1台です。
【メーカー】HiKOKI
【モデル】WH7DL(2LCSK)
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】17,660円(税込)~
【公式HP】https://www.hitachi-koki.co.jp
【最大トルク】25N・m
【バッテリー】リチウムイオン(7.2V/1.5Ah)
【重量/全長】0.58kg/282mm
パナソニック EZ7521LA2S
「スティックインパクトドライバー」の名称で販売されているパナソニックの「EZ7521LA2S」。
最大トルク25N・mと、ペン型インパクトドライバーとしてはトップクラスのパワーを持ちます。
- 約2m先まで照射できる「スポットLED」搭載
- 広範囲を明るく照らす「ワイドLED」搭載
- 片手で使いやすい正逆切替スイッチ配置
など、「暗い」「狭い」といった条件の悪い場所でも作業がしやすい1台です。
【メーカー】パナソニック
【モデル】EZ7521LA2S
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】17,378円(税込)~
※カラーにより価格が異なります
【公式HP】http://www2.panasonic.biz/
【最大トルク】25N・m
【バッテリー】リチウムイオン(7.2V/1.5Ah)
【重量/全長】0.55kg/295mm
マキタ TD022DSHX
DIYユーザーだけでなくプロからも高い評価を受けるマキタの「TD022DSHX」。
使いやすさと充電の持ちの良さに定評があり、長時間の作業も快適に行えます。
- 最大トルク25N・mで45mmまでのネジ締めが可能
- 締め込みの強さを調整しやすいトリガー
- 広範囲照射LEDライト搭載
など、パワーと使い勝手の良さを両立した1台です。
【メーカー】マキタ
【モデル】TD022DSHX
【買える場所】実店舗、各種通販サイト
【価格】14,339円(税込)~
※カラーにより価格が異なります
【公式HP】https://www.makita.co.jp
【最大トルク】25N・m
【バッテリー】リチウムイオン(7.2V/1.5Ah)
【重量/全長】0.55kg/282mm
5. インパクトドライバーの正しい使い方
ここまでは、インパクトドライバーの選び方やおすすめ商品をご紹介してきましたが、「インパクトドライバーの正しい使い方を知りたい」という方も多いのではないでしょうか。
そこで、この章では、インパクトドライバーの正しい使い方について詳しく解説していきます。
それでは、順番に確認していきましょう。
◆ビット装着と交換の手順
まずは、インパクトドライバー先端部にネジ締め用ビットを装着しましょう。
インパクトドライバー先端の「スリーブ」を手前に引っ張り、「ビット」を奥まで差し込んでください。
差し込んだビットは、スリーブから手を離すと自動的に固定されます。ただし、差し込みが不十分だと固定されないので注意してください。
ビットを外したり交換したりするときは、装着時と同じようにスリーブを引っ張って、ビットを引き抜いてください。
◆ネジ締め作業の手順
ビットを装着したら、ネジを締め込みましょう。
①ネジ締めしたい箇所にネジを垂直に当てる
ネジを斜めに締め込んでしまうことを防ぐために、木材に対してネジが垂直に当たっているかを確認してください。
②本体のトリガーを引いてネジを締め込む
トリガーを引く力で、締め込みの速度を調節できます。初めは軽く引いて低速で締め、徐々に強く引いて速度を速めて締め込むようにしましょう。
途中でネジからビットが抜けてしまわないように、本体をしっかりと押さえて作業してください。
③最後までしっかり締め込む
ネジの頭までしっかり締め込むことができれば、ネジ締め完了です。
仕上げは慎重に行い、締め込み過ぎて木材にネジがめり込んでしまわないように注意してください。
あらかじめ木材に下穴を開けておくと、ネジ締めをスムーズに行えます。
下穴を開けるときは、下の画像のように、ビットを穴あけ用の「ドリルビット」に付け替えましょう。
「ネジが途中で止まる」「木が割れてしまう」などの失敗を減らせるので、初心者の方は特に、下穴を開けてからの作業がおすすめです。
6. インパクトドライバーに関する疑問解消Q&A
最後に、インパクトドライバーについてのよくある疑問にお答えしていきます。
どれも、これからインパクトドライバーを購入する方に役立つ情報ばかりなので、気になる質問からチェックしてくださいね。
Q1. プロモデルとDIYモデルって何が違うの?
A. 「使いやすさ」と「耐久性」が、プロモデルとDIYモデルの主な違いです。
「1. インパクトドライバーとは?」でご紹介した通り、インパクトドライバーには「プロモデル」と「DIYモデル」の2種類があります。
どのメーカーの商品でも、現場作業を想定したプロモデルのほうが高性能で、特に「使いやすさ」と「耐久性」に優れていることが特徴です。
◆使いやすさ
高トルクの機種が多く、長いネジを締める際にもパワー不足を感じることなく作業できます。
また、ヘッドが短く持ちやすいので、狭い場所での作業もスピーディーに行えます。
◆耐久性
耐衝撃性や防塵・防滴性能に優れ、ハードな環境でも使用できます。
また、大容量バッテリーを搭載した機種が多く、長時間の連続作業も可能です。
上記の通り、プロモデルは使いやすさと耐久性を高レベルで備えているので、使用頻度が高い方はプロモデルを選ぶと作業効率がアップします。
ただし、DIYモデルでも一般的なDIY用途で使用するのに十分な性能を持っているので、予算を抑えたい方にはDIYモデルがおすすめです。
Q2. ビットは買い替えが必要?
A. ビットは消耗品なので、買い替えが必要です。
インパクトドライバー用のビットにはさまざまな種類がありますが、これらはすべて消耗品です。
ビットは使い続けているうちに摩耗して、作業時にネジの頭が潰れてしまうなどの不具合が出てくるようになります。
インパクトドライバーの使用頻度によってビットの消耗度合いは異なりますが、先端に変形や欠けが見られたら交換するようにしましょう。
1本100~200円程度で購入できるものが多いので、あらかじめ何本か揃えておくのがおすすめです。
Q3. なるべく長持ちさせる方法は?
A. 本体・バッテリーともに、負荷を掛けない使い方を心がけましょう。
せっかく購入したインパクトドライバーは、長く使い続けたいものですよね。
そのためには、以下の通り、本体・バッテリーともになるべく負荷を掛けずに使うことが大切です。
◆本体
作業時に無理に押し付けるようにして力を入れ過ぎると本体に負荷が掛かるため、寿命が短くなる原因となります。
ネジ締めや穴あけの際は、なるべく無理な力を掛けないで作業するようにしてください。
◆バッテリー
バッテリーは使い切った状態で保管すると、容量低下につながる「過放電」という状態になってしまいます。
使用後は必ず満充電の状態にしてから保管するようにしてください。
以上のポイントに注意することで、インパクトドライバーを長く使い続けることができますよ。
7. まとめ
いかがでしたか。気になる1台は見つかりましたか。
あらためて、最初の1台のインパクトドライバーの選び方を確認してみましょう。
- 最大トルク130N・m以上の商品を選ぶ
- リチウムイオンバッテリー式の商品を選ぶ
- 軽量でコンパクトな商品を選ぶ
ぜひ、お気に入りの1台を手に入れて、快適なDIYライフを楽しんでくださいね。
もう一度、編集部おすすめのインパクトドライバーを見たい方は、「3. インパクトドライバーおすすめランキングTOP3」をチェックしてください。
1.1kgという軽くて持ちやすいボディなのに、最大トルク135N・mと十分なパワーがあります。
2×材への65mm程度のネジ締めが中心なら、これ1台でOKです。イチオシですね。