家族カードは、クレジットカードを持っている会員の家族が作れるカードのことで、
「家計を一括で管理できれば…」
「休職中でもクレジットカードが欲しい…」
といった方におすすめのクレジットカードです。
そこでこの記事では、
- クレジットカードユーザー100人へのアンケート
- 編集部によるクレジットカード会社へのリサーチ
などをもとに、『家族カードが作れるおすすめのクレジットカード』についてご紹介します。
また、「家族カードのメリットやデメリット」も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
先におすすめのカードが知りたい方は、「3. 家族カードが作れるおすすめクレジットカード3選」からチェックしてみてくださいね。
なおこの記事では、クレジットカードに関する知識について専門家に監修を頂いています。※商品掲載欄の一部を除く
一方で主婦・三児の母・介護・成年後見人経験者としての立場から、家計・教育費・不動産投資・老後資金運用にかかわる個別相談・執筆も行う。
資格:1級ファイナンシャルプランニング技能士、証券アナリスト
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※ この記事は、2021年4月現在の情報を参考にしています。
※ この記事で紹介している「年会費」は、すべて税込表示です。
※ この章でご紹介する「付帯電子マネー」とは、クレジットカードにのみ付いているもので、チャージ可能なものなどは除きます。
1. 家族カードって何?
冒頭でもご紹介した通り、家族カードとは「クレジットカードを持っている会員の家族が作れるカードのこと」を指します。
旦那さんがクレジットカードをお持ちの場合、奥さんも「家族カード」として同じ種類のクレジットカードを作ることができます。
家族カードが作れるのは、
- 配偶者
- 親
- 18歳以上の子
など、本会員と家計が一緒の親族です。
ただし、すべてのクレジットカードで家族カードが発行できるとは限らず、なかには家族カードの発行に対応しないクレジットカードもあります。
家族カードは審査も通りやすい!
家族カードは通常のクレジットカードと比べて、審査が通りやすいことが特徴です。
家族カードの審査が通りやすい理由は、審査で重視されるポイントが、本会員の属性や利用状況によるものだからです。
そのため、トラブルなくクレジットカードを利用し、月々の支払いをきちんと行っている限り、家族カードも問題なく発行されるケースは多くなります。
2. 家族カードのメリット・デメリット
この章では、家族カードを発行する前に知っておきたい、
をご紹介します。
2-1. 家族カードのメリット
家族カードには、以下のような4つのメリットがあります。
それぞれ、順に詳しくご説明します。
① 年会費を節約できる
家族カードは本会員よりも年会費が安いため、家族全員が別々にカードを申し込むよりも年会費を節約することができます。
代表的なカードの年会費の違い
カード名 | 本会員 | 家族年会費 |
JCB一般カード | 1,375円 | 440円 |
MUFGゴールド | 2,095円 | 無料 (2枚目以降440円) |
楽天ゴールド | 2,200円 | 550円 |
このように、本会員よりも安くクレジットカードを利用することができます。
同じカードを夫婦で2枚持つよりも、1枚を家族カードとして持ったほうが年会費を安く抑えられますよ。
② 本会員と同じ付帯サービスが受けられる
クレジットカードには、
- 優待サービス
- 旅行傷害保険
などさまざまな特典があります。
家族カードを利用することで、これらの特典を会員と同じように受けることができます。
前述の通り家族カードは年会費が安くなるので、本会員よりもお得にサービスを受けられます。
ただし、カードによっては利用できるサービスが制限される場合があるので、あらかじめチェクしておくことをおすすめします。
③ 利用明細がまとまり、家計が管理しやすい
本会員と家族会員が利用した分は、一つの利用明細書にまとめられます。
そのため、別々のクレジットカードでいくつも明細があるよりも、家計が管理しやすくなります。
何にいくら使ったのかが分かれば、家計でまとめて支払いを一括管理することもできるので、とても便利ですよ。
④ ポイントやマイルが貯まりやすい
家族カードで獲得したポイントやマイルは、本会員が獲得した分としてまとめて加算されます。
自分一人で貯めるよりも早く貯まり、より多くの商品やサービスに交換することができます。
高額のポイントやマイルが必要となるサービスでも、家族でまとめて貯めることで交換しやすくなりますよ。
2-2. 家族カードのデメリット
また、家族カードには以下のような4つのデメリットもあります。
① 購入したものがバレる
② 自分のクレヒスが育ちづらい
③ ブランドやカードのデザインを選べない
④ キャッシングなど機能に制限がかかる場合がある
以下、各デメリットについて詳しく解説します。
① 購入したものがバレる
家族カードの利用分を一つの明細にまとめて記載されることは、メリットばかりではありません。
いつ、どの、お店でいくらカードを使ったのかといった情報が、すべて明細に記載され本会員に分かってしまいます。
そのため、節度を持った利用が大切です。
② 家族のクレヒスが育ちづらい
家族カードとして使った分は、本会員の利用実績として記録されるため、家族のクレジットヒストリー(クレヒス)は蓄積しづらくなってしまいます。
クレジットヒストリーとは「クレヒス」とも呼ばれる個人の信用情報のこと。
- クレジットカードの利用状況
- ローンの利用状況
- 返済履歴
などが記録されており、返済の遅延や滞納があるとクレヒスに傷が付き、カード審査だけでなく、家を借りるときなどにも影響が出てきてしまう。
特に、ご自身名義のクレジットカードを1枚も持っていない方は要注意。
家族であっても、本人名義のクレジットカードを1枚は持っておくことがおすすめです。
③ ブランドやカードのデザインを選べない
家族カードの国際ブランドやカードの表面は、本会員が持っているカードと同じものになります。
そのため、家族カードを持っている方は、たとえ希望する国際ブランドやデザインがあっても自由に選べません。
④ キャッシングなど機能に制限がかかる場合がある
一部のカードでは、家族カードの機能が制限されている場合があります。
例として、以下のようなケースがあげられます。
- JCBカード
…電話やWebによるキャッシングを利用できない - 楽天カード
…ETCカードの発行ができない - MUFGカード
…キャッシングのリボ払いを利用できない
通常のショッピングには問題がないことが多いですが、家族がよく使う機能の利用に支障がないか、事前に確認しておきましょう。
3. 家族カードが作れるおすすめクレジットカード3選
家族カードを発行可能なクレジットカードは数多くありますが、普段の買い物などで便利に利用できるものが良いですよね。
そこでこの章では、普段の買い物におすすめの家族カードが作れるクレジットカードをご紹介します。
家族カードにおすすめのクレジットカード
それでは、順に詳しく解説します。
・セディナカードクラシック
1枚あたり330円の年会費で持つことができる家族カード「セディナカードクラシック」。
- マルエツで毎週日曜日5%オフ
- イオンやダイエー、セブンイレブンでポイント3倍
など、普段の生活に嬉しい特典が満載のクレジットカードです。
また、国際ブランドもJCB・VISA・Mastercardの3種類に対応しており、お好きなものを選ぶことができますよ。
◆ ユーザーの口コミ
【年会費】1,100円(税込)
【家族カード年会費】330円(税込)
【限度額】10~200万円
【ポイント還元率】0.5%
【ポイント名】わくわくポイント
【ポイント交換】
1ポイント=1円として商品や他社ポイントに交換可能
【国際ブランド】JCB、VISA、Mastercard
【付帯電子マネー】なし
・ウォルマートカード・セゾン
クレディセゾンが発行する家族カード「ウォルマートカード・セゾン」。
- SEIYU、LIVIN、サニーで、毎日3%引き
- 毎月5日と20日は割引率が5%にアップし、さらに永久不滅ポイントもつく
など、西友グループでのお買い物で常にお得な割引が受けられるクレジットカードです。
また、年会費は永年無料で、家族カードもETCカードも無料で発行できますよ。
◆ ユーザーの口コミ
普段SEIYUで買い物をするので、「ウォルマートカード・セゾン」で買い物をしてポイントを貯めています。割引もされるので、とてもお得なカードです。
家族カードを作るにも年会費がかかるカードが多い中、「ウォルマートカード・セゾン」は自分も本人も年会費が無料なのでとてもありがたいカードです。
買い物に便利という話を聞いて、妻と「ウォルマートカード・セゾン」の家族カードを作りました。貯めたポイントで買い物をしてくれているので、家計のやりくりがとても楽になりました。
【年会費】永年無料
【家族カード年会費】永年無料
【限度額】10~200万円
【ポイント還元率】0.5%
【ポイント名】セゾン永久不滅ポイント
【ポイント交換】
1ポイント=5円として商品や他社ポイントに交換可能
【国際ブランド】AMEX
【付帯電子マネー】なし
・VIEW Suicaカード
1枚あたり524円の年会費で持つことができる家族カード「VIEW Suicaカード」。
- Suicaへのチャージでもポイント付与率1.5%
- 定期券やきっぷ、特急券などの購入で、JRE POINTの付与率が1.5%
など、普段JRを使う人におすすめしたい、大変お得なクレジットカードです。
また、カードの裏面に定期券情報を書きこめ、定期券としても使えるのでとても便利ですよ。
◆ ユーザーの口コミ
旦那の家族カードとして作成しました。普段の通勤定期としても使える便利なクレジットカードです。
JRの駅ビルで買い物をしてもポイントが貯まるので、とても重宝しています。
通勤に便利な「VIEW Suicaカード」を自分も使っていますが、妻にも家族カードとして発行させました。妻も使いやすいそうで、とても評判が良いカードです。
【年会費】524円(税込)
【家族カード年会費】524円(税込)
【限度額】10~80万円
【ポイント還元率】0.5%
【ポイント名】JRE POINT
【ポイント交換】
1ポイント=1円として利用可能
【国際ブランド】JCB、VISA、Mastercard
【付帯電子マネー】Suica
家族カードが作れるおすすめクレジットカード
商品画像 | |||
---|---|---|---|
カード名 | セディナカード クラシック |
ウォルマートカード セゾン |
VIEW Suicaカード |
本会員年会費 | 1,100円 | 永年無料 | 524円 |
家族年会費 | 330円 | 永年無料 | 524円 |
還元率 | 0.5% | 0.5% | 0.5% |
JCB | 〇 | ー | 〇 |
VISA | 〇 | ー | 〇 |
Mastercard | 〇 | ー | 〇 |
AMEX | ー | 〇 | ー |
電子マネー | なし | なし | Suica |
公式サイト |
4. 家族カードに関するよくあるQ&A
最後に、家族カードに関するよくある質問をQ&A形式でご紹介します。
ここからは、
Q1. 家族カードの申し込み方法は?
Q2. 家族カードは何枚まで発行できる?
Q3. 家族カードは彼女にも発行できる?
という3つの疑問にお答えしていきます!
どれも、家族カードを申し込む前に役立つ情報ばかりですので、気になる質問からチェックしてくださいね。
Q1. 家族カードの申し込み方法は?
大きく分けて「Web」と「申し込み書」の2種類があり、本会員が申し込みます!
家族カードの申し込みは、
- Webからの申請
- 申し込み書での申請
といった2種類があり、基本的に本会員が申し込みを行います。
また一部のカードでは、本会員のカードと家族カードを同時に申し込めるものもあり、新しくクレジットカードを申請する際に一緒に家族カードを作ることができるものもあります。
Q2. 家族カードは何枚まで発行できる?
家族カードの発行枚数はカード会社によって異なります
家族カードの枚数は、上限を定めているカード会社とそうでないカード会社があります。
- アメリカン・エキスプレスカード:6枚
- 楽天カード:5枚
- セゾンカード:4枚
- ビューカード:9枚
- イオンカード:3枚
このように、家族カードの上限枚数はカード会社により異なるため、事前に確認しておきましょう。
Q3. 家族カードは彼女にも発行できる?
仮に彼女と同棲していても、家族カードを発行することはできません!
現在、彼女と一緒に住んでいて「彼女が使った分も自分が払いたい」と思っている方もいるのでははないでしょうか?
しかし、「1. 家族カードって何?」で解説した通り、家族カードの発行対象は原則として家計を同一とする親族のみです。
そのため、彼女は家族カードの発行対象外となり、発行することはできないのです。
5. まとめ
いかがでしたか? ここまで、家族カードについて解説してきました。
もう一度、家族カードが作れるおすすめのクレジットカードをまとめておきます。
家族カードにおすすめのクレジットカード
また、家族カードのメリットとデメリットは、以下の通りです。
① 年会費を節約できる
② 本会員と同じ付帯サービスが受けられる
③ 利用明細がまとまり、家計が管理しやすい
④ ポイントやマイルが貯まりやすい
① 購入したものがバレる
② 自分のクレヒスが育ちづらい
③ ブランドやカードのデザインを選べない
④ キャッシングなど機能に制限がかかる場合がある
この記事を参考に、ぜひ家族カードを作ってみてくださいね。
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