口元に1本あるだけで、年齢を感じさせてしまう「ほうれい線」

「同年代と比べても、ほうれい線が目立っていて気になる…」「もしかして、加齢の他にも原因があるの?」など、気になっていませんか?

そこでここでは、

などをカスタムライフ編集部が徹底調査し、ほうれい線の原因と対策について詳しく解説します。

ほうれい線の原因と、思い当たる原因にぴったりの解消法を知って、見た目年齢に差がつく老け顔対策をぜひ始めてくださいね。

なおこの記事では、医学的知識に関して専門家に監修をしていただいています。
※化粧品などの商品掲載箇所は除く

東京都出身、弘前大学医学部卒。青森県弘前市在住の医師。国立医療科学院や結核研究所で研修を積み、保健所勤務経験から感染症、医療行政に詳しい。

※この記事は2024年9月時点での情報を基に作成しています。
※この記事でいうリフトアップとはトレーニングにより肌にハリを与えること、浸透とは、角質層までをいいます。
※価格はすべて税込です。

1.ほうれい線の原因とは?

  • ほうれい線,原因

そもそもほうれい線とは、頬がたるんでできた溝のことをいいます。

例えば、目尻の小ジワなどは肌表面の乾燥がおもな原因ですが、小ジワとは違ってほうれい線には頬全体のたるみが関係しています

頬がたるんでほうれい線が目立つようになる原因は、おもに次の3つです。

それぞれ詳しく解説していきます。

①肌のハリの低下

  • ほうれい線,原因

肌の内側では、「コラーゲン」「エラスチン」といった成分が肌のハリ(弾力)を支えています

これらの成分は、加齢や乾燥・紫外線ダメージなどにより減少します。

そうすると肌のハリが保たれなくなって頬をはじめ全体的に肌がたるみ、ほうれい線の原因となってしまうのです。

②顔の筋肉(表情筋)の衰え

  • ほうれい線,原因

コラーゲンやエラスチンなどハリを支える成分に加えて肌のハリを保っているのが、顔の筋肉(表情筋)です。

この表情筋が衰えると、皮膚や脂肪が全体的に下方にたるみ、ほうれい線が目立つようになってしまいます

なかでもほうれい線に大きく関係する筋肉は、

  • 口輪筋
    …口元を囲むように覆う筋肉
  • 頬骨筋(きょうこつきん)
    …口角からこめかみにかけて伸びる筋肉

といった表情筋です。

これらの表情筋の衰えには、加齢による筋力低下も影響しますが、笑う機会が少ないなど、無表情でいることが多い人は特に起こりやすくなります

③骨格のゆがみ

  • ほうれい線,原因

ほうれい線には、肌のハリだけでなく骨格も関係しています

「骨格レベルの原因となると、セルフケアでの対策は難しい?」と、感じるかもしれません。

ただ骨格のゆがみには、

  • 寝るときの姿勢
  • 噛み癖
  • 頬杖の癖

など、長年にわたる癖も大きく関係しているため、悪化を防ぐためには普段の生活から注意が大切です。

2.あなたのほうれい線のタイプをチェック

  • ほうれい線,原因

1章のほうれい線の原因とは?」でご紹介した原因のうち、どれに心当たりがありましたか?

以下のチェックリストも参考に、あなたのほうれい線タイプを確認してみてくださいね。

あなたのほうれい線のタイプは?


☐ 肌が乾燥しやすくなった
☐ 目尻や口元の小ジワも気になる
☐ 紫外線対策をおろそかにしがち
☐ 生活習慣や食生活が乱れていると感じる

「肌のハリ不足」によるほうれい線



☐ 無表情でいることが多い
☐ 考え事などをするとき口をへの字に曲げる
☐ 気づくと口が半開きになる
☐ 食事はしっかり噛まずに飲み込んでしまう
「顔の筋力低下」によるほうれい線



☐ ほうれい線が目立つのは左右のどちらかのみ
☐ 寝るときに左右のどちらか決まった方を向いて横になる
☐ 食事のときに片側の歯ばかりで噛んでいる
☐ 頬杖をつくことが多い
「骨格のゆがみ」によるほうれい線 

ほうれい線の原因はひとつとは限りませんが、✔の数が多かったものから優先して対策していきましょう。

では、次の章から各タイプ別に具体的な対策をご紹介していきます。

▶原因①:「肌のハリ不足」の対策へ
▶原因②:「顔の筋力低下」の対策へ
▶原因③:「骨格のゆがみ」の対策へ

3.原因①:「肌のハリ不足」の対策

肌のハリ不足には、

  • 化粧品によるスキンケアでハリを支える成分の産生を促す
  • 正しいスキンケアで肌の水分やハリを支える成分を守る

といった対策が効果的です。順に解説していきます。

3-1.化粧品でハリを与える

  • ほうれい線,原因

化粧品の成分のなかには、肌内部に働きかけてハリを支える成分の生成を促す効果を持つものがあります。

肌のハリを保つには、ハリを支える生成を促す成分配合の化粧品を使ってケアを続けることが大事ですよ。

ハリを与える化粧品のおすすめ成分
  • レチノール
    …肌の健康を保つ「ビタミンA」の1種
    …​​肌内部のハリを支えるコラーゲンなどの生成を促す

  • ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)
    …肌の代謝に関わる「ビタミンB群」の1種
    …コラーゲン生成や、お肌の生まれ変わり
    (ターンオーバー)を促す

  • ビタミンC誘導体
    …抗酸化作用のある「ビタミンC(アスコルビン酸)」を肌に吸収しやすい形に変えたもの
    …コラーゲン生成を促すほか、シミ予防や皮脂抑制の働きももつ

ここで、編集部おすすめのほうれい線対策アイテムを2つご紹介します。

◆ほうれい線におすすめの化粧品
※商品は、編集部独自の調査で選定したものです

  • ほうれい線,原因
  • ほうれい線,原因

画像出典:https://www.sk-ii.jp(左)、https://www.181109.com(右) 

左:スキンパワー アドバンスト エアリークリーム
…エイジングケア王道ブランドのハリ乳液。50種類を超える美容成分を濃縮した独自成分「濃縮ピテラ™」や、保湿成分「ノウゼンハレン花/葉/茎エス・ドクダミエキス」など配合。

【ブランド名】SK-Ⅱ(エスケーツー)
【価格】
・17,600円/50g

・25,300円/80g
【買える場所】各種通販、デパートなど(店舗一覧

水、ガラクトミセス培養液(ギュウニュウ)、グリセリン、ナイアシンアミド、イソヘキサデカン、キシリトール、ペンチレングリコール、ジメチコン、イソステアリン酸イソプロピル、BG、ポリアクリルアミド、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、ステアリルアルコール、(C13,14)イソパラフィン、セタノール、酢酸トコフェロール、パンテノール、ベヘニルアルコール、ベンジルアルコール、ジメチコノール、酸化チタン、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ラウレス-7、メチルパラベン、ステアリン酸PEG-100、ステアリン酸ソルビタン、香料、EDTA-2Na、シャクヤク根エキス、プロピルパラベン、エチルパラベン、ステアリン酸、セテアリルグルコシド、パルミチン酸、セテアリルアルコール、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリソルベート80(コムギ)、ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル、水酸化Na、オレイン酸ソルビタン、酸化鉄、ドクダミエキス、パルミトイルペンタペプチド-4、メチルシラノールトリ(ヤシ脂肪酸PEG-8グリセリル)、オランダカイウ花/茎エキス、ポリクオタニウム-7、メチコン

右:RAViS®口もとパックシート 
…左右の口元に貼るタイプのパックシート。 3つの美容オイル成分(レチノール、コエンザイムQ10、ビタミンE)や高保湿成分(ヒアルロン酸)配合。

【ブランド名】森下仁丹
【価格】550円/2枚×5セット
【買える場所】公式通販、ドラッグストアなど

(アクリレーツ/VP)コポリマー、ミリスチン酸イソプロピル、酢酸トコフェロール、パルミチン酸レチノール、ユビキノン、ヒアルロン酸Na、トリスヘキシルデカン酸ピリドキシン、ピーナッツ油

ほうれい線におすすめの化粧品をもっと見てみたい方は、以下の別記事で詳しくご紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

関連記事:
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【2024年】ほうれい線クリームおすすめ人気ランキング15選|市販プチプラ&敏感肌用&エクササイズ」」 

3-2.正しいスキンケアでハリを守る

  • ほうれい線,原因

ハリを守るために1番大切なスキンケアのポイントは、「肌に余計な刺激を与えない」こと。

刺激になりやすい間違ったスキンケアには注意が必要です。

次の」のような習慣に心当たりがある場合は、「」のように改善していきましょう。

NGスキンケアと改善策

シートタイプのメイク落としをよく使う
…シートによる摩擦が起こりやすい
洗い流すタイプのメイク落としを使う


ごしごしこすって洗顔している
…摩擦で肌が傷つきやすい
たっぷりの泡でやさしく洗う


保湿しながら頬を強く引き上げている
…刺激で肌が傷ついて逆効果
化粧品はハンドプレスでやさしくなじませる

こすらずやさしいスキンケアを心がけて、ほうれい線を予防してくださいね。

ほうれい線,原因
紫外線もほうれい線の原因に・・・!

日焼けやシミの原因としてのイメージが強い紫外線ですが、紫外線は肌内部のコラーゲンなどを傷つけるため、 実はほうれい線の大敵でもあります。

紫外線は季節問わず年中、降り注いでいるため「紫外線対策は夏の晴れた日だけしか行わない」などはNG

UVケアは、天候や季節に関係なく毎日、行うのが正解ですよ。

4.原因②:「顔の筋力低下」の対策

  • ほうれい線,原因

顔の筋力をアップさせるには、表情筋のエクササイズが効果的です。

特にほうれい線に関係する、

  • 口輪筋
  • 頬骨筋

を効率よく鍛えることができるエクササイズを2つご紹介します。

お金をかけず、空いた時間に簡単に取り組めるので、毎日コツコツ続けてみてくださいね。

◆舌回しエクササイズ

  • ほうれい線,原因

舌を大きく回すことで、口輪筋を鍛えるエクササイズです。

舌先に力を込めて歯茎の外側をなぞるように、「3秒かけてゆっくり回す」のがポイントです。

回転方向を変えて、『1日30回』を目安に行いましょう。

◆割りばしエクササイズ

  • ほうれい線,原因

割りばしをくわえ口角を上げることで「頬骨筋」を鍛え、頬のたるみを引き上げるエクササイズです。

口角を上げるだけでなく、「頬全体も一緒に引き上げる」よう意識するのがポイントです。

『1セット30秒~1分間を、1日3回』行いましょう。

5.原因③:「骨格のゆがみ」の対策

  • ほうれい線,原因

あなたのほうれい線を左右で比べてみて、もし左右どちらかが特に目立っていると感じる場合は、 顔の骨格がゆがんでいる可能性があります。

骨格のゆがみは、生まれつきのものだけでなく、生活習慣も深く関係しているため、今は左右で差がなくても次のような習慣がある場合は注意が必要です。

こんな癖、ありませんか?

寝るときに左右のどちらか決まった方を向いて横になる
食事のときに片側の歯ばかりで噛んでいる
頬杖をつくことが多い

普段あまり意識しないことかもしれませんが、顔のゆがみを防ぐために、

  • 寝るときの向きを仰向けにするか、左右の偏りをなくす
  • 食事のときに片側の歯ばかりで噛まないように意識する
  • なるべく頬杖をつかない

といったことに気をつけましょう。

すでに癖になっている場合も、今以上にゆがみを悪化させないため気づいたときに改めることが大切ですよ。

6.ほうれい線対策に役立つ豆知識

ここでは、ほうれい線対策に役立つ情報を、Q&A方式でご紹介していきます。

気になる項目をチェックしてみてくださいね。

Q1.ほうれい線を予防する生活習慣は?

  • ほうれい線,原因

A.特に睡眠と食生活に気をつけましょう。

生活習慣の中でも特に意識したいのは、

  • 良質な睡眠
    …睡眠中は、美肌を維持する「成長ホルモン」が分泌される大事な時間
  • 肌老化を防ぐ食事
     …食生活の乱れにより、老化を進める「活性酸素」が増える

の2つです。

以下のような睡眠、食生活のポイントを参考にして、ほうれい線を予防しましょう。

良質な睡眠のポイント

眠る直前までスマホやテレビなどを見ない
…光の刺激で眠りが浅くなりやすい

寝だめをせず睡眠時間をなるべく一定に保つ
…睡眠のリズムが整い、熟睡しやすくなる

睡眠時間の目安は6時間くらい
…スムーズな肌の生まれ変わりに必要な時間の目安


肌老化を防ぐ食事のポイント

肌老化を防ぐ「抗酸化力」の高いビタミンA・C・Eを含む食材を摂る
…レバー、果物、緑黄色野菜、ナッツ類など 

肌老化を促す「活性酸素」を増やす添加物や油を摂りすぎない
…加工・インスタント食品、揚げ物など

Q2.ほうれい線対策におすすめの美容グッズは?

  • ほうれい線,原因

A.リフトアップをサポートする「トレーニング器具」や「美顔器」がおすすめです。

ほうれい線の対策には、特に次のようなタイプの美容グッズがおすすめです。

ほうれい線対策におすすめの美容グッズ
  • 口にはさんで表情筋を鍛える器具
    …口周りの表情筋を効率よく鍛えることができる
  • EMS(低周波)が使える美顔器
    …電流で顔の筋肉を運動させて鍛えることができる
  • RF(ラジオ波)が使える美顔器
    …電磁波で肌内部を刺激してハリを支える物質の生成を促進する

本格的にセルフケアをするなら、ぜひこうしたアイテムの使用も検討してみてくださいね。

ここで、編集部おすすめのアイテムを2つご紹介します。

◆ほうれい線におすすめの美容グッズ

※商品は、編集部独自の調査で選定したものです

  • ほうれい線,原因
  • ほうれい線,原因

画像出典:https://www.mtgec.jp(左)、https://www.ya-man.com(右) 

左:フェイシャルフィットネス パオ
…『1回30秒、1日2回』口にくわえて、首を上下に振ることでほうれい線に関わる表情筋を集中トレーニング。

【ブランド名】MTG
【価格】14,080円
【買える場所】公式通販、家電量販店など


右:メディリフト
…顔に装着するタイプの美顔器。10分間着けるだけで2種のEMS(低周波)が、顔の下半分の表情筋にアプローチして筋肉の引き上げをサポート。

【ブランド名】YA-MAN(ヤーマン)
【価格】27,500円
【買える場所】公式通販、家電量販店など

Q3.ほうれい線がセルフケアで改善しないときは?

  • ほうれい線,原因

A.美容医療で治療することができます。

ほうれい線は、肌内部のハリや筋肉、骨格など、肌表面ではないところに原因があるため、改善には時間がかかるものです。

しかし「美容医療」で治療を行えば、一時的にではありますが、ほうれい線をすぐに目立たなくすることができますよ。

ほうれい線におすすめなのは「ヒアルロン酸注射」です。

ヒアルロン酸注射とは?
  • 弾力を生み出すヒアルロン酸を、直接肌に注射して肌のふくらみを出す
  • へこんだ溝をふっくらさせることでシワが解消する
  • 効果は約3ヶ月~5年、持続する

ただし治療を受けるときは、

  • 治療による内出血などの副作用のリスク
  • トラブルが起きたときのアフターケア

などについて事前にしっかり説明してくれるクリニックを選び、治療前に納得いくまでカウンセリングを受診してくださいね。

7.まとめ

ほうれい線の原因と対策についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

最後にもう一度、ご紹介した内容をまとめました。

ほうれい線のおもな原因と対策

原因①:肌内部のハリ成分の減少
対策:化粧品でハリを与える、正しいスキンケアでハリを守る
対策をもう一度詳しく見る


原因②:顔の筋肉(表情筋)の衰え
対策:表情筋のエクササイズで筋力アップ
対策をもう一度詳しく見る


原因③:骨格のゆがみ
対策:顔のゆがみが生じる習慣に気をつける
対策をもう一度詳しく見る

このように、ほうれい線が目立つ原因はさまざまです。思い当たる原因に合ったほうれい線対策で、見た目年齢の老化を解消しましょう。

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