気が付いたら増えている、目元のシミ。

原因や対策が気になっている方のために、この記事では、

などをカスタムライフ編集部が徹底的にリサーチして、分かりやすく解説します。

効果的にシミをケアして、美しい目元を手に入れてくださいね!

なおこの記事では、医学的知識に関して専門家に監修をしていただいています。
※化粧品などの商品掲載箇所は除く

この記事の監修医師
つちやファミリークリニック副院長
土屋 佳奈
◆クリニック公式サイト:
https://tsuchiya-family-clinic.com
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本美容皮膚科学会会員、日本臨床皮膚科医会会員、日本抗加齢医学会会員
東京医科大学卒業。東京女子医科大学で研修後、皮膚科学教室に入局。東京女子医大病院、JR東京総合病院を経て、都内の美容および皮膚科クリニックに勤務。現在は、つちやファミリークリニック副院長として、皮膚科診療を行う。

※3章にて紹介している商品はPR商品を含みます。
※この記事は2024年9月の情報を基に作成しています。
※本記事の「美白」とは日焼けによるシミ・そばかすを防ぐこと(医薬部外品の場合)、メーキャップ効果で肌を明るく見せることを指します。
※価格はすべて税込です。

1.目元にできるシミの種類と原因

そもそもシミは、シミの元「メラニン」が紫外線・ストレスなど様々な原因で肌内部に発生・蓄積してできるもの。

とくに目元は顔の中でも皮膚が薄くデリケートなため、

  • アイメイクやクレンジング
  • スキンケア
  • マッサージ

など、ちょっとした摩擦が刺激となり、シミができやすいんです。

また目元にできるシミには、主に以下のような種類がありますよ。

◆目元にできるシミの種類と特徴

シミの画像 シミの種類と特徴
  • 目元,シミ
◆老人性色素斑

紫外線などでターンオーバーが乱れ、肌内部にメラニンが蓄積されることが原因で発生する。
  • 目元,シミ
◆炎症後色素沈着

傷やニキビなど皮膚が炎症を起こした後がシミのように茶色くなったもの。紫外線に当たると悪化しやすい。
  • 目元,シミ
◆肝斑(かんぱん)

主に女性ホルモンの乱れが原因で発生する。紫外線により濃くなったり、範囲が広がることがある。
  • 目元,シミ
◆雀卵斑(じゃくらんはん)

一般的には「そばかす」と呼ばれ、遺伝的な要因でできることが多い。紫外線を浴びると濃くなる場合がある。

上記の中でもとくに、

  • 老人性色素斑
  • 炎症後色素沈着
  • 肝斑

の3つは、セルフケアでの改善が見込めるシミの種類です。

目元にできたこれらのシミを改善するには、日常生活の中でしっかりと予防&対策をすることが大切ですよ。

目元,シミ
目元のそばかすの対策は?

そばかすは、セルフケアだけで改善するのが難しいシミです。
今あるそばかすを綺麗に消すなら、皮膚科などの医療機関での治療がおすすめです

▷詳しくは記事下部「皮膚科での目元のシミ治療」で解説

次からは、目元のシミ予防に効果的なセルフケアをご紹介していきます。

2.目元のシミを徹底的に予防する紫外線対策

目元のシミ予防には、まずは紫外線対策を徹底することが一番です。

「紫外線対策は夏だけでOK」と思いがちですが、実は、紫外線は季節を問わず降り注いでいるため一年中対策が必要ですよ。

また紫外線には「UV-A」と「UV-B」の2種類があり、それぞれ肌に以下のような影響を及ぼします。

  • 目元,シミ

こうした紫外線ダメージによるシミを防ぐには、シーンに合わせた日焼け止め選びが大切です。

◆シーンに合わせた日焼け止めの選び方

日焼け止めを選ぶ時は、使用する環境と「SPF/PA」の数値に注目しましょう。

SPF/PAとは?

SPF/PAとは、以下のような意味をあらわす表記のことです。
SPF⇒UV-Bから肌を守る効果の強さ

...数値が大きければ大きいほど強い
PA⇒UV-Aから肌を守る効果の強さ
...+の数が多ければ多いほど強い

それぞれの数値が高いほど紫外線カット効果は強くなりますが、常に強い日焼け止めを塗っていると肌に負担を与えてしまうことも。

そのため、シミを予防しながら綺麗な肌を保つには、シーンに合わせて日焼け止めを選ぶのがベストなんです。

以下のグラフを参考に、ピッタリの日焼け止めを選んでくださいね。

◆シーンと日焼け止め(SPF/PA)の目安

  • 目元,シミ

通勤・通学など
 
SPF10~30/PA+++

炎天下でのレジャー
 
SPF30~50⁺/PA++ ~ +++

非常に紫外線の強い場所
 
SPF50⁺/PA++++

このように正しい紫外線対策を行うと、できてしまった目元のシミの悪化を防ぐこともできますよ。

次の章では、日常生活でできる目元のシミのセルフケア方法をご紹介します。

3.自分でできる目元のシミ対策

ここでは、

の順に、自分でできる目元のシミ対策をご紹介します。

3-1.生活習慣を見直して目元のシミを対策

  • 目元,シミ

目元のシミの原因となるメラニンは通常、ターンオーバー(肌の生まれ変わる周期)によって自然に外へ排出されます。

ところがこの周期が乱れているとメラニンが排出されにくくなり、シミもなかなか消えません。

肌のターンオーバーのリズムは生活習慣・ストレスと大きく関わっているため、

  • 最低でも1日6時間の睡眠をとる
  • ゆっくり入浴してリラックスする

といったことを心がけて、規則正しい生活を送ってくださいね。

また、美白に効果的な食べ物を積極的に摂ることもおすすめですよ。

美白効果のある栄養素と食べ物

◆ビタミンA
...ニンジン・小松菜・ブロッコリーなど


◆ビタミンC
...レモン・アセロラ・パプリカ・トマトなど


◆ビタミンE
...アーモンド・ピーナッツ・かぼちゃなど

上記のような食材を取り入れながら、バランスの良い食生活を意識しましょう。

次に、目元のシミ対策に効果的なスキンケアをご紹介していきます。

3-2.正しいスキンケアで目元のシミを対策

肌のターンオーバーを整えて目元のシミを改善するには、正しいスキンケアを続けることも効果的

以下の手順を参考に、毎日のスキンケアを丁寧に行ってくださいね。

◆スキンケアの手順:
①化粧水⇒②美容液⇒③乳液 or クリーム

  • 目元,シミ

また使用する化粧品は、国にシミへの効果が認められている「美白有効成分」配合のアイテムを選ぶのがおすすめです。

中でも優秀な美白有効成分は、以下の通り。

成分名 期待できる効果

・アルブチン
・トラネキサム酸

 
日焼けによるシミを予防
...メラニンの生成を防ぐ

・4MSK
 

日焼けによるシミを予防&薄くする
...メラニンの排出をサポート

 

・ビタミンC誘導体
 

できてしまったシミを薄くする
...メラニンを還元する

 

さらに潤った肌はメラニンを排出しやすくなるため、

  • セラミド
  • ヒアルロン酸
  • コラーゲン

などの高保湿成分が含まれた化粧品なら、より効果的に目元のシミをケアできますよ。

実際におすすめの美白化粧品は、以下の通りです。

◆目元のシミにおすすめの美白化粧品
※商品の選定は編集部独自の調査による

 ▼美白化粧水

  • 目元,シミ

 ▼美白クリーム

  • 目元,シミ

左:ブライトニング 化粧液 Ⅱ しっとり(ファンケル)
アクティブビタミンCα & グリチルリチン酸ジカリウム配合の美白化粧水。
(医薬部外品)
【価格】1,870円/30mL
【買える場所】公式通販、直営店など(店舗一覧


右:エンリッチド リンクルホワイトクリーム S(エリクシールホワイト)
トラネキサム酸配合の美白クリーム。目元のたるみやシワケアにもおすすめ。
(医薬部外品)
【価格】7,040円/15g
【買える場所】公式通販、薬局など(店舗一覧

こうしたアイテムも取り入れながら、目元のシミを効果的にケアしていきましょう。

関連記事:シミに効く化粧品についてもっと詳しく知りたい方は別記事2024年・シミに効く化粧品ランキング21選|出来てしまったシミにいい市販プチプラは?をチェックしてみてくださいね。

次の章では、医薬品&皮膚科での目元のシミ治療について詳しく解説します。

4.医薬品&皮膚科での目元のシミ治療

ここからは、セルフケアとあわせて検討したい

といった、より本格的な目元のシミ対策をご紹介します。

セルフケアでシミを改善しきれない場合や、「なるべく早くシミを消したい!」という時に役立ててくださいね。

4-1.医薬品での目元のシミ対策

  • 目元,シミ

目元のシミを効果的に薄くするなら、以下のような美白成分が含まれた医薬品の服用を検討するのもおすすめ。

  • L-システイン
  • トラネキサム酸
  • ビタミンC

また、医薬品には市販のもの・皮膚科で処方されるものなど、さまざまな種類があります。

薬局で市販の医薬品を購入する場合は、次のアイテムがとくにおすすめですよ。

◆目元のシミにおすすめの市販薬
※商品の選定は編集部独自の調査による

・トランシーノ ホワイトCクリア(第一三共ヘルスケア)

◇価格:2,860円/120錠 

L-システインやビタミンCなどの美白成分を配合し、内側から目元のシミをケアしてくれます。(第3類医薬品)

こうした医薬品は継続することで効果を実感できるため、まずは2~3か月ほど続けてみてくださいね。
※医薬品・サプリの服用前に、一度医師・薬剤師に相談しましょう。

関連記事:美白医薬品についてもっと詳しく知りたい方は別記事美白医薬品の効果とは?シミ・そばかすにおすすめの市販飲み薬ランキングをチェックしてみてくださいね。

次は、皮膚科での目元のシミ治療についてご紹介します。

4-2.皮膚科での目元のシミ治療

  • 目元,シミ

皮膚科や美容形成外科などの医療機関では、セルフケアではなかなか消えないシミ・そばかすもしっかり治療してもらえますよ。

皮膚科で受けられる目元のシミ治療の例は、以下の通りです。


レーザー
 

・シミに特化したレーザーで治療する
・目に近い部位も治療できることが多い

※肝斑には照射できない場合もあるので注意
  
費用:1回あたり約20,000円~

 

ケミカル
ピーリング

 

・肌表面の古い角質を除去する
・目元のたるみやシワにも効果的


費用:1回あたり約15,000円~

 

注射・点滴
 

・注射や点滴でビタミンCを取り込む
・顔全体のくすみやニキビにも効果的


費用:1回あたり約20,000円~

 

塗り薬・飲み薬
の処方 

 

・トレチノインやトラ ネキサム酸など
・副作用のリスクが低いと言われている
・肝斑にも効果的  


費用:約1,900円~

 

※費用はカスタムライフ編集部調べ・保険適用外の価格です。治療内容は病院によって異なるため、事前に確認しておきましょう。

シミの位置や種類によって適切な治療方法が異なるため、まずはカウンセリングなどで医師に相談してみてくださいね。

最後に、目元のシミにまつわる疑問&正しい知識をご紹介します。

5.目元のシミにまつわる疑問解消Q&A

ここでは、目元のシミ対策に関する疑問をQ&A形式で解説していきますよ。

疑問をしっかり解消して、さらに効果的に目元のシミをケアしましょう!

Q1.肝斑に効果的なケアはある?

  • 目元,シミ

A.トラネキサム酸の服用・ホルモンバランスの調整が効果的です。

主に女性ホルモンの乱れが原因で発生する肝斑は、30代後半~50代の女性に多く見られるシミの種類。

他のシミと同様、紫外線対策&正しいスキンケアを行うことにくわえ、

  • トラネキサム酸を服用する
    …皮膚科の処方薬・薬局で買える市販薬 など
  • ホルモンバランスを整える
    …ストレス発散・規則正しい生活 など

といった対策がとくに効果的ですよ。

Q2.目元のシミをメイクで綺麗に隠すには?

A.以下の手順でベースメイクを試してみましょう。

目元のシミをしっかり隠すベースメイクの手順は、以下の通りです。

  • 目元,シミ
目元のシミを隠すベースメイクの手順

①細い筆を使ってコンシーラーをシミにのせる
②スポンジでコンシーラーの輪郭をなじませる

★全体をぼかすとコンシーラーが消えるため注意!
③チップを使ってフェイスパウダーをピンポイントに重ねる

目元はとくによく動くため、コンシーラーがヨレやすい部分。上記の【手順③】でパウダーを重ねておけば、崩れにくくすることができますよ。

また、使用するコンシーラーは

  • UVカット効果がある
  • 伸びの良いテクスチャ

といった特徴のものを選ぶのがおすすめです。

◆目元のシミにおすすめのコンシーラー
※商品の選定は編集部独自の調査による

・オンメーキャップ スポッツコレクティング セラム(資生堂)

◇価格:4,620円/4g ※現在生産終了しています。

美白有効成分「4MSK」を配合したコンシーラー。美容液のような贅沢な処方で、目元のシミをケアしながらしっかりカバーできますよ。
(医薬部外品)

こうしたアイテムも利用して、目元のシミを上手く隠しながら改善していきましょう。

Q3.目元にできるシミは病気の可能性もある?

  • 目元,シミ

A.病気の可能性はほとんどありません。

皮膚にできるほとんどのシミは「老人性色素斑」で、病気の可能性は低いと言われています。

ですがまれに、「日光角化症」と呼ばれる皮膚疾患の場合も。

  • シミの表面がざらついている
  • シミがほくろのように盛り上がってきた

といった症状がある場合は、きちんと病院で診察を受けてくださいね。

正しい知識を身につけて、自分に合ったケアを行いましょう。

6.まとめ

目元のシミについて詳しく解説しましたが、いかがでしたか?

最後にもう一度、今回ご紹介した目元のシミ対策を以下にまとめました。

◆自分でできる目元のシミ対策
①生活習慣を見直す

…上質な睡眠&美白に良い食べ物が効果的
②正しいスキンケアを行う
…美白有効成分配合の化粧品がおすすめ
▷もう一度詳しく見る


◆医薬品&皮膚科での目元のシミ治療
①市販薬で内側から目元のシミをケア
②皮膚科のレーザー・処方薬などで治療

▷もう一度詳しく見る

正しい方法でシミ対策を行って、理想の目元を目指しましょう。

また別の記事でも美肌やシミ対策に効果的なスキンケアを多数ご紹介していますので、ぜひ以下よりチェックしてみてくださいね。

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