毎朝、ワイシャツに合わせるネクタイを選ぶことに時間をかけすぎていませんか。
また、ネクタイを買いに行ったとき、自分が持っているワイシャツにどんなネクタイが合うのか、頭を悩ませてしまいますよね。
そこでこの記事では、「ネクタイとワイシャツのコーディネート」についてご紹介します。
あわせて、「ネクタイの選び方」を基本編と応用編に分けて徹底解説していくのでぜひ参考にしてくださいね。
※この記事は2024年10月時点の情報をもとに作成しています。 ※記事内の価格は記載がない限り全て税込み価格です。 ※本記事で紹介しているブランド/商品はPR商品を含みます。 |
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1. ネクタイを購入するときの2つのポイント
まずネクタイを選ぶときは守りたいルールとして、
- ネクタイの長さはベルトにかかるくらいにする
- ネクタイの幅はラペル(ジャケットの下襟)の幅に合わせる
…の2つが挙げられますので、ビジネスマンは覚えておいてくださいね。
ここでは上記を前提として、それ以外のネクタイを上手に選ぶためのポイントを2つご紹介したいと思います。
それでは、順に見ていきましょう。
1-1. 素材はしっかりしたものを選ぶ
毎日使うネクタイの素材はしっかりしたものを選びたいですよね。
安いネクタイを使い捨てるという方法もありますが、ベーシックなものであれば長く使えるよう、素材にこだわって買うのがおすすめです。
まず、お店にネクタイを買いに行ったら、ネクタイを強く握ってみましょう。
その時に上質なネクタイであれば、
- シワになりにくい
- シワになっても戻りが早い
…といった特徴があるため一目瞭然です。
また、ネクタイを軽く持って左右に軽く振り、よじれるかどうかで質を確かめる方法もあります。
上質なネクタイであれば、糸の密度が高く、加工に手間ひまをかけているためほとんどねじれません。
通販等で購入し、事前に質感を確かめることが難しい場合は素材の特徴を参考に選んでみましょう。おすすめはシルクのネクタイです。
素材 | 特徴 | おすすめシーン |
シルク | 手触りがよく結びやすい。光沢があり、高級感がある。 | ビジネスシーンからパーティーシーンまで幅広く使える。 |
ウール | 弾力に優れてシワになりにくい。重厚感がある。 | 秋冬にぴったり。フランネルと相性抜群。 |
麻 | 吸汗速乾性が高く、抗菌、消臭性に優れる。 | 夏にぴったり。ビジネスカジュアルがOKな職場に。 |
綿 | 肌触りが良く、マットで落ち着いた風合い。 | カジュアルシーンでかっちり決めすぎないスタイルに。 |
ポリエステル | 非常に安価なネクタイに使用される素材。お手入れがしやすい。 | オフィスなどで多用するとき。 |
アセテート | 半合成繊維とも呼ばれ、シルクのような感触や光沢感を持つ。 | オフィスなどで多用するとき。 |
このように、それぞれの素材に特徴やおすすめシーンがあるので、自分がどんな場面でつけたいのかに合わせてネクタイを選んでみてくださいね。
1-2. ワイシャツの長さとネクタイの幅を揃える
ネクタイの幅はラペル(ジャケットの下襟)と幅を揃えることが基本的なルールですが、ジャケットを着用せずにネクタイをつけるシーンもあるかと思います。
そのようなときはワイシャツの襟の長さに合わせることを意識しましょう。
ほかにも体型が細身の方は細めのネクタイを、大柄な方は少し太めのネクタイを選ぶようにすると、コーディネートがまとまります。
また、ワイシャツの襟の開き方と合わせる方法もあります。大きく開いたワイドカラーのような襟には、太めのネクタイを合わせるときれいに見えます。
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2. 無地のシャツとネクタイの組み合わせ
ここからは、ワイシャツとネクタイをどう合わせるとおしゃれに見えるかをご紹介します。
シャツの色や柄ごとにご紹介しますので、自分が持っているシャツと合わせてネクタイを選んでみてくださいね。
それでは順に見ていきましょう。
2-1. 白シャツと合わせる
最も着る機会が多く、コーディネートのバリエーションも多い白シャツ。
基本的にはどんなネクタイと合わせてもきれいに見えますが、特におすすめのコーディネートをご紹介します。
▼白シャツ × ネイビーネクタイ
ネイビーのネクタイは定番中の定番。1本持っておくと重宝するアイテムです。誠実さや真面目さ、清潔感と言った印象を相手に与えます。
上のイメージ図のように、スーツの色を選ばずに合わせることができるのもポイントです。
ただし、ワイシャツ・ネクタイ・スーツの全てが無地だと物足りない印象になるので、
- 無地のネクタイの時はストライプなど柄物のスーツ
- 無地のスーツの時は柄物のネクタイ
…といったように選びましょう。
コーディネートを失敗しないコツは、色数を抑えて全体をまとめるということです。
あまり色を使いすぎると、互いに邪魔しあってマイナスになってしまいます。
ストライプなど、複数の色が入っているネクタイをつけるときは、白か同系色のワイシャツを選びましょう。
▼白シャツ × ボルドーネクタイ
赤色、えんじ色、ワイン色とも呼ばれる色です。自信・やる気を表す色で、プレゼンのときなどにピッタリです。
ただし、赤色が鮮やかすぎると自己主張が強すぎてしまうので、深めの色を選ぶと良いでしょう。
こちらもどの色のスーツとも合いますが、特にブラックスーツと合わせると、王道的な差し色の組み合わせになります。
無地のネクタイもシンプルできれいですが、小さな柄が入ったものをぜひ取り入れてみてくださいね。
▼白シャツ × ピンクネクタイ
ボルドーネクタイと同じ赤系統ですが、ガラリと雰囲気が変わるのがピンクのネクタイ。
こちらはネイビーやグレーなど、少し明るめのスーツによく似合います。柔らかい雰囲気を表現することができ、女性からの受けがいい色です。
蛍光色のようなピンクを選ぶのではなく、パステルカラーのようなピンクを選びましょう。ピンク1色の無地のネクタイよりは、柄が入ったものがおすすめです。
2-2. 色付きのシャツと合わせる
ここでは、色付きのワイシャツとネクタイの合わせ方について解説していきます。
色付きのシャツとネクタイと簡単に合わせるポイントは、「同系色のネクタイを選ぶ」ということです。
スーツ・ワイシャツ・ネクタイを同系色で揃えると、きれいにまとまって見えます。
同系色でまとめると言っても、すべて同じような色味だとはっきりしないコーディネートになってしまいます。
そのようなときは、(薄い)シャツ→ネクタイ→スーツ(濃い)の順で色味を分けるときれいに見えます。
例えば、「サックスブルーのシャツ、ブルーのネクタイ、ネイビーのスーツ」という風に合わせてみましょう。
▼サックスブルーシャツ × ブルーネクタイ
ネイビーやブルーのネクタイはサックスブルーのシャツと非常に相性が良い1本です。
シャツより少し濃い目の色を使ったネクタイを合わせることで、すっきりとまとめましょう。誠実さを表現することができます。
サックスブルーのシャツはビジネスシーンで着る機会が多い1着です。
手に取った時、ちょっと薄いかな?と感じるくらいの色合いが着てみると最も自然に見える色合いです。
▼ピンクシャツ × ボルドーもしくはパープルネクタイ
華やかな印象になるピンクシャツ。こちらも同系色で合わせるときれいに見えます。
同系色と言っても、ピンク同士を合わせると派手に見えすぎたりするので、深い色合いのネクタイですっきりと締めましょう。
ピンクシャツと深い色合いのネクタイを合わせたコーディネートは、ビジネスの場だけではなく、結婚式の二次会やパーティーなど、お祝いの席にも着ていくことができる組み合わせです。
▼グレーシャツ × ブラックもしくはグレーネクタイ
大人でシックな雰囲気が出るグレーシャツ。グレーシャツは白シャツとはまた違った柔らかい雰囲気で、ブラックやチャコールグレー、ネイビースーツとの相性もバッチリです。
グレーシャツはモードな印象になり、ビジネスには不向きとの考え方もあるので、オフィスに来て行くときは周りの雰囲気を参考にしてくださいね。
イメージ画像のように、まずは無地のシャツ×似た色のネクタイで合わせるというところからコーディネートを始めてみましょう。
3. 柄付きのシャツとネクタイの組み合わせ
次は柄付きのシャツとネクタイの組み合わせについてご紹介します。
ビジネスの場で着ることが多いであろう、ブルーの柄付きシャツと組み合わせるときにおすすめのネクタイもご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
柄がスーツ・ネクタイ・シャツのすべてに入っていると、落ち着きのない印象になり、相手にも不安感を与えかねません。
ですので、柄のアイテムはスーツ・ネクタイ・シャツの中で2つまでに抑えましょう。
例えば、「無地のシャツ、ドット柄のネクタイ、ストライプ柄のスーツ」という風に合わせてみましょう。
また、柄のアイテムを複数取り入れるときは、全体の色味を合わせるとまとまって見えます。
3-1. ストライプシャツ × 無地のネクタイ
ストライプシャツは、ネクタイに合わせやすいシャツです。ビジネスシーンでもよく使うアイテムですので、ネクタイとの組み合わせを楽しみましょう。
「2. 無地のシャツとネクタイの組み合わせ」の中でもご紹介した通り、ワイシャツとネクタイを同系色で揃えるときれいに見えます。
また、それだけでは物足りないなと感じるときは、「補色」を合わせるとおしゃれに見えます。
▼補色とは?
上のように、色をリング状に並べたものを「色相環」と呼びます。
隣り合っている色や近い位置にある色のことを「同系色」、正反対の位置にある色を「補色」と呼びます。補色同士は互いを引き立たせ、目立たせることができます。
ただし、鮮やかな色同士を合わせると目がチカチカしてしまうので、どちらかを落ち着いたトーンにすることが重要です。
例えばブラウンはオレンジと近い色なので、ブルーとは補色関係になり、相性が良い色の組み合わせです。
▼ブルーのストライプシャツにおすすめのネクタイ
左から、ブルー・ブラウン・ネイビーのネクタイです。特にブラウンのネクタイとブルーのシャツは相性が良いのでおすすめです。
3-2. ストライプシャツ × ドットのネクタイ
ドットはストライプと最も合わせやすいデザインの1つで、柄同士が喧嘩することなく合わせることができます。
ドットは、小さいほどクラシックでフォーマル、大きいほどポップでカジュアルなスタイリングになります。
ビジネスシーンで着用するネクタイのドットは、なるべく小さいものを選びましょう。
こちらも同系色で合わせると、まとまりがありすっきりと見せることができます。
▼ブルーのストライプシャツにおすすめのネクタイ
3-3. ストライプシャツ × ストライプのネクタイ
ストライプを重ねるこのコーディネートは、バランスを間違えると見た目がごちゃごちゃしてしまいがちなので注意が必要。
しかし、以下の3つの基本を押さえておくと、すっきりとまとめることができます。
①全体の色は3色までに抑える
②シャツの色とネクタイの色を、同系色か補色で合わせる
③ネクタイのストライプ幅が大きいものを選ぶ
特に③が重要で、
- シャツのストライプは細いもの
- ネクタイのストライプは太いもの
…を選ぶと、メリハリのついたコーディネートになります。
冒頭のイメージ画像は、
- 左がブラウンとブルーのストライプシャツ×同色のストライプネクタイ
- 右がライトブルーのストライプシャツ×黒とブルーのストライプネクタイ
…です。どちらも同系色を使っているので、落ち着きを感じるコーディネートです。
▼ブルーのストライプシャツにおすすめのネクタイ
3-4. チェックシャツ × 無地のネクタイ
チェックシャツは、シャツそのものの柄の主張が強いため、ネクタイのデザインはシンプルなほうが合わせやすくなっています。
そのため、無地のネクタイを選ぶのがおすすめ。フォーマルにもカジュアルにも幅広いスタイリングを楽しむことができます。
なお、フォーマルな場でチェック柄のシャツを着るときは、なるべく線が細いものを選びましょう。
イメージ画像の左のコーディネートは、ブルーのシャツとイエローのネクタイという補色の組み合わせでワンランク上のコーディネートです。
右のコーディネートは、よく見るとシャツの中にもネクタイと同じパープルが取り入れられていて、まとまりを感じます。
▼ほかにもこんなスタイルがおすすめ!
3-5. チェックシャツ × ドットのネクタイ
ストライプと同様、デザインの構成が異なるチェックとドットは比較的合わせやすい組み合わせです。
柄の大きさやドット同士の間隔で表情が大きく変わるネクタイですので、仕事用には小さめのもの・間隔が狭いものを選ぶようにしましょう。
イメージ画像の左は、ブルーのチェックシャツのブルー地のドットネクタイで、柄を重ねていてもシンプルに見えるコーディネートです。
このように小さなドットで間隔が狭いものをつけていると、遠目から見た時は無地に見えるので、初心者でも挑戦しやすいバランスです。
▼ほかにもこんなスタイルがおすすめ!
3-6. チェックシャツ × ストライプのネクタイ
こちらは難易度が高い組み合わせです。チェックの幅とストライプの幅が近かったり、中途半端な配色をしてしまうと、失敗する可能性があります。
落ち着いた色合いのものか、シャツと補色関係の色を選び、太めのストライプにすると良いでしょう。
チェックとストライプというとやや派手に見えやすい組み合わせですが、
- 左のようにブルーとブラウンの相性が良い補色関係の色で合わせる
- 右のようにスーツ・シャツ・ネクタイの全てがブルー系の色合いで揃える
…といった着こなしをすれば、まとまりがあるコーディネートになります。
▼ブルーのチェックシャツにおすすめのネクタイ
3-7. ドットシャツ × 無地のネクタイ
ドットシャツは単体でも個性があるので、ネクタイを合わせるのがやや難しく、ノータイで着用することが多いシャツです。
ですが、少し工夫すればネクタイとも合わせることができます。もっともベーシックで失敗しないコーディネートは、同系色の無地と合わせた形です。
シャツのみドットで、残りのスーツとネクタイを無地のシンプルなものにすると、ドット柄も落ち着いて見え、派手すぎずにおしゃれに見せることができます。
▼ほかにもこんなスタイルがおすすめ!
3-8. ドットシャツ × ドットのネクタイ
ドットシャツは他の柄と合わせることが難しいので、同じドットで合わせるのが1番です。
あえて同じ色のドットで合わせるコーディネートと、色を反転させたコーディネートがあります。どちらも同系色なのでまとまりが良い組み合わせです。
イメージ画像の左のコーディネートでは、微妙にシャツとネクタイのドットの大きさを変えることで、表情を出しています。
右のコーディネートでは、どちらもブルーで合わせることで、爽やかな印象になります。
▼ほかにもこんなスタイルがおすすめ!
4. まとめ
以上、ワイシャツとネクタイの組み合わせについてご紹介しました。お手持ちのワイシャツと合うネクタイは見つかったでしょうか?
ワイシャツとネクタイをおしゃれに組み合わせるときの基本的なポイントは、
- シャツとネクタイで色は3色以内に抑えること
- 同系色でまとめるときはシャツよりネクタイを濃い色にすること
- 柄のアイテムはスーツと合わせて2つまでに抑えること
…の3つです。
この記事を参考に、ネクタイとワイシャツを楽しく組み合わせて下さいね。
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