いつでもおいしい水が飲める『浄水ポット』。ただ、いざ買おうと思っても「どれがいいんだろう?」と迷ってしまいますよね。
そこで今回は、家電プロレビュアーに聞いたおすすめの浄水ポットをご紹介!
さらに、ペットボトルにはないメリットや、冷蔵庫に入るサイズの見方も解説します!
この記事を参考に、お宅に合った浄水ポットを見つけてくださいね。
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※この記事は2024年10月時点での情報を基に作成しています。
※商品価格は公式サイト・及び各種通販サイトを参考にした税込み価格となっております。
1. ペットボトルよりお得? 浄水ポットのメリット
浄水ポットとは、水道水をろ過して匂いの元や不純物を除去してくれるアイテム。
水道水の塩素臭が気になる方にもおすすめです。
ただ、「ペットボトルとどっちがいいの?」と迷ってしまう方も多いはず。ここで、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。
浄水ポット | ペットボトル |
◎ 毎回買う必要がない ◎ ゴミを捨てる手間が減る |
◎ カートリッジ交換が不要 ◎ 洗う手間がない |
× カートリッジ交換が必要 × 定期的に洗う必要がある |
× 維持費が高い × ゴミが増える |
それぞれ良いところがありますが、特に、
「ペットボトルは重くて買うのが手間…」
「毎週ゴミを捨てるのが面倒…」
という方は、ぜひ浄水ポットを検討しましょう!
ペットボトルを定期的に購入するより、浄水ポットの方がランニングコストは低くなります。
お店から家まで重いペットボトルを持ち帰る手間もありません。
サスティナブルの観点からも、積極的に活用したい「浄水ポット」。
では、自分にピッタリの浄水ポットはどのように選べば良いのでしょうか?
2. 失敗しない浄水ポットの選び方
浄水ポットを選ぶ際にポイントとなるのは、次の3つです。
それぞれ詳しくご説明していきます。
2-1. サイズで選ぶ
使い勝手を考えると、浄水ポットは冷蔵庫のドアポケットに入るサイズがおすすめです。
冷蔵庫に入れている方も多い、
- ペットボトル(2L)
- 牛乳パック(1L)
のを目安にすればサイズのイメージが持ちやすいですよ。
2Lのペットボトル | 1Lの牛乳パック |
|
|
11 × 9 × 31cm (幅 × 奥行き × 高さ) |
7 × 7 × 23.5 cm (幅 × 奥行き × 高さ) |
このように、基本的に「奥行きが9cm前後」であれば、だいたい冷蔵庫のドアポケットに収まります。
また、容量が大きいと何度も給水しなくて良いので楽チン!
ただ本体が大きくても、浄水部の容量が小さいと一度にろ過できる量が少なくなるので要注意です。
▼浄水部についてはこちらで解説!
2-2. ランニングコストで選ぶ
浄水ポットは、ろ過するためのフィルターを交換する必要があります。
そのため、定期的に新しいフィルターを購入するコストがかかってきます。
▽ランニングコストの例(1日2L使うと仮定した場合)
1Lあたり 3円の場合 |
1Lあたり 7円の場合 |
|
1ヶ月 | 180円 | 420円 |
1年 | 5,400円 | 12,600円 |
浄水ポットのランニングコストは、1つのフィルターで何Lの水をろ過できるかで計算します。
例えばフィルターが1,400円で、200Lをろ過できる場合…
[ 1,400円/200L = 7円 ]
と、ランニングコストは1Lあたり7円となります。
このように、たった数円でも積み重なればランニングコストは大きな違いに…!
長く使おうとするほど、コストが安いモデルを選ぶメリットは大きくなりますよ。
浄水ポットを使うとき、どうしても必要になるのがフィルター。
前もってランニングコストがいくらか確認しておくと安心です。
2-3. 使いやすさで選ぶ
日常的に使うものだからこそ、使いやすさは気になるもの。ぜひ次のようなポイントもチェックしましょう!
▽使いやすさのチェックポイント
◆ 持ち手をチェック
…握りやすい形になっているか
◆ ろ過にかかる時間をチェック
…早いモデルだと6分ほど、遅いと20分かかるものも
◆ 給水方法をチェック
…フタを外さず専用の給水口から給水できると便利
特に「ろ過にかかる時間」が長すぎると、ストレスになるので注意が必要です。
浄水ポットは一旦「浄水部」に水をためて、フィルターを通して「本体部」にろ過した水をためていく構造が一般的。
なので「浄水部」の容量が少ないと、何度も給水しないと満タンにならないなんてことも。
そのため、ろ過を早く済ませたい方は、
- 浄水部の容量が大きい
- ろ過スピードが速い
といったモデルを選ぶと良いですよ。
▼浄水ポットの選び方まとめ
① サイズで選ぶ
② ランニングコストで選ぶ
③ 使いやすさで選ぶ
という3つのポイントで、ピッタリの浄水ポットを選んでみてくださいね。
では、次からは専門家が厳選したおすすめの浄水ポットを紹介します!
3. プロが選ぶ!浄水ポットのおすすめ5選
ここからは、専門家が厳選したおすすめの浄水ポットをご紹介します。
▼浄水ポットおすすめ一覧
(クリックで各商品詳細をご覧になれます)
それでは、1つずつ見ていきましょう!
おすすめ浄水ポット①
◆スタイル(BRITA)
フィルターの交換忘れをなくしたい方に
ブリタの「スタイル」は、ドイツ発の世界的浄水メーカーBRITAの浄水型ポットの最上位モデルです。
- LEDライトでフィルター交換時期をお知らせ
- 冷蔵庫のドアポケットに収まるスリムサイズ
といった特徴で、ありがちなフィルターの交換忘れを防いでくれるお役立ちアイテムです。
スリムタイプで、比較的冷蔵庫に収納しやすいのがポイント。
また、片手で開閉できる「フリップトップ式」のフタなので、給水も簡単です。
【価格】3,860円(税込)
【公式サイト】BRITA
【サイズ(幅 × 奥行き × 高さ)】24.1 × 10.5 × 27.4 cm
【重さ】600g
【容量】全容量:2.2L(浄水部:1.4L)
【ろ過スピード】0.17L/分
【ランニングコスト】1Lあたり約3.5円*
*フィルター1個710円(税込)で計算
【フィルター購入はこちら】
おすすめ浄水ポット②
◆クリピーレTR(クリタック)
食卓に出して使うことが多い方に
日本の浄水メーカー、クリタックの「クリピーレTR」はコンパクトな円柱型の浄水ポットです。
- 食卓でも邪魔にならないスリムな円柱形
- 女性やお子さんも持ちやすい持ち手
といった特徴に加え、フィルター1個で300L浄水可能、交換も3ヶ月に1回でOKなので、手間が少なくて済みますよ。
上部のフタがしっかりと閉まるので、注ぐときも安心です。
また、フタのダイヤルを回すとフィルターの交換目安が表示されるため、交換忘れもありません。
【価格】3,190円(税込)
【公式サイト】クリタック株式会社
【サイズ(幅 × 奥行き × 高さ)】16.6 × 11.7 × 29.4 cm
【容量】全容量:1.5L(浄水部:0.75L)
【重さ】約510g
【ろ過スピード】0.15L/分
【ランニングコスト】1Lあたり約3.6円*
*フィルター1個1,100円(税込)で計算
おすすめ浄水ポット③
◆マレーラ(BRITA)
料理にも幅広く使いたい方に
「マレーラ」は先ほど紹介した「スタイル」と同じBRITAの浄水ポットで、浄水部の容量が大きく、より給水しやすくなったモデルです。
- 液晶メモにフィルターの交換時期を表示
- 3つのろ過材で水アカもつかないキレイな水に
といった特徴を持ち、強力なイオン交換樹脂で金属成分もしっかり除去します。
一度に多くの水量をろ過できるので、給水が楽なのがポイント。
料理やコーヒーなど、使用頻度が多い方にぴったりなモデルですよ。
【価格】4,125円(税込)
【公式サイト】BRITA
【サイズ(幅 × 奥行き × 高さ)】25.8 × 10.5 × 25.8 cm
【容量】全容量:2.4L(浄水部:1.4L)
【重さ】530g
【ろ過スピード】0.17L/分
【ランニングコスト】1Lあたり約3.5円*
*フィルター1個710円(税込)で計算
【フィルター購入はこちら】
おすすめ浄水ポット④
◆ LAICA ポット型浄水器 2.3L(ヒロ・コーポレーション)
リーズナブルなモデルを探している方に
ヒロ・コーポレーションの「LAICA ポット型浄水器 2.3L」は、今回紹介する商品の中でもコスパに優れたモデルです。
- 1Lあたりのランニングコストが安い
- 本体が軽く、持ち手が太くて持ちやすい
といった特徴に加え、カラーバリエーションも4色展開なので、お好きな色を選べますよ!
本体価格も低めに設定されているので、浄水ポットを試してみたいという方にもおすすめです。
水の重みでフタが開く仕組みなので片手で給水できますが、転倒時はこぼれやすいので注意が必要です。
【価格】5,980円(税込)
【公式サイト】株式会社ヒロ・コーポレーション
【サイズ(幅 × 奥行き × 高さ)】28.5 × 9.5 × 27.0 cm
【容量】全容量:2.3L(浄水部:1.2L)
【重さ】530g
【ろ過スピード】0.19L/分
【ランニングコスト】1Lあたり約2.4円*
*フィルター1個820円(税込)で計算
【フィルター購入はこちら】
こちらの製品は公式販売終了製品です。
商品お求めの際は、各種通販サイトをご利用ください。
おすすめ浄水ポット⑤
◆ リクエリ(BRITA)
冷蔵庫の場所を節約したいという方に
「リクエリ」は、これまで紹介してきたBRITAの製品の中でもスリムなモデル。
- ドアポケットに収納しやすい奥行き11.0 cm
- フタ以外は食洗機対応で洗うのも楽
といった点が特徴。幅と奥行きが比較的小さいので、冷蔵庫の中でも場所を取りません。
すっきりしたデザインで出し入れしやすいのが特徴のモデルです。
こちらもフィルターの交換時期が液晶メモで見えるので、交換タイミングに悩むこともありません。
【価格】2,500円(税込)
【公式サイト】BRITA
【サイズ(幅 × 奥行き × 高さ)】20.2 × 11.0 × 28.4 cm
【容量】全容量:2.2L(浄水部:1.1L)
【重さ】470g
【ろ過スピード】0.17L/分
【ランニングコスト】1Lあたり約3.5円*
*フィルター1個710円(税込)で計算
【フィルター購入はこちら】
▼おすすめ浄水ポットまとめ
ここまで専門家厳選の浄水ポットをご紹介してきました。最後にすべてのアイテムをおさらいしてみましょう。
商品 | |||||
---|---|---|---|---|---|
メーカー | スタイル | クリタック | BRITA | ヒロ・コーポレーション | BRITA |
商品名 | スタイル | クリピーレTR | マレーラ | LAICA ポット型浄水器 2.3L | リクエリ |
価格(税込) | 3,860円 | 3,190円 | 4,125円 | 5,980円 | 2,500円 |
おすすめポイント | フィルターの交換忘れをなくせる | 食卓に出しても場所を取らない | 料理にも幅広く使える | リーズナブルなモデルを探している方に | 冷蔵庫の場所を節約したいという方に |
サイズ(幅 × 奥行き ×高さ) | 24.1 × 10.5 × 27.4 cm | 16.6 × 11.7 × 29.4 cm | 25.8 × 10.5 × 25.8 cm | 228.5 × 9.5 × 27.0 cm | 20.2 × 11.0 × 28.4 cm |
重さ | 600g | 510g | 530g | 530g | 470g |
容量 | 全容量:2.2L (浄水部:1.4L) |
容量:1.5L (浄水部:0.75L) |
全容量:2.4L (浄水部:1.4L) |
全容量:2.3L (浄水部:1.2L) |
全容量:2.2L (浄水部:1.1L) |
ろ過スピード | 0.17L/分 | 0.15L/分 | 0.17L/分 | 0.19L/分 | 0.17L/分 |
ランニングコスト | 約3.5円 | 約3.6円 | 約3.5円 | 約2.4円 | 約3.5円 |
気になるアイテムがあれば、ぜひチェックしてみてくださいね!
4. 浄水ポットに関するQ&A
最後に、浄水ポットに関する質問にプロがお答えします。
気になるものからチェックしてくださいね。
Q1. お手入れはどうやってするの?
取り外せるパーツをすべて外し、細かい部分もしっかり洗いましょう。
浄水ポットはパーツをすべて取り外し、中性洗剤とスポンジを使ってこまめに洗うようにしましょう。
また、フタや容器の細い溝にカビが侵入しやすいので、綿棒など細くて柔らかい素材でしっかり汚れを落とします。
ただし、フィルターは洗わないように注意!きちんとろ過できなくなる可能性があります。
Q2. 使用するときの注意点は?
ろ過した水は1日以内に使いましょう。
浄水ポットでろ過された水は、消毒作用を持つ塩素も除去されています。
そのため雑菌が繁殖しやすく、冷蔵庫での保存は必須。特に夏場は注意が必要です。
- 必ず冷蔵庫で保管する
- 1日経った水は飲食に使わない
- 加湿器には使用しない
内部でカビが繁殖してしまうため、使い切れなかった水を加湿器に使うのもNG。
水のムダ遣いが気になる方は、毎回使う分だけろ過するようにしましょう。
Q3. ろ過した水のおすすめの使い方は?
塩素臭がなくなるので、料理にピッタリですよ。
浄水ポットの水は、そのまま飲むだけではもったいない!
料理やコーヒーに使ってもおいしくなります。
- 味噌汁/煮物
…出汁が食材に染み込みやすい - コーヒー/紅茶/緑茶
…まろやかで後味もすっきり!
水にもこだわったワンランク上のクッキングに挑戦してみるのも良いですね!
5. まとめ
今回は、専門家がおすすめする浄水ポットをご紹介してきました。使ってみたいと思えるアイテムは見つかりましたか?
今回ご紹介した浄水ポット【一覧】
商品 | |||||
---|---|---|---|---|---|
メーカー | スタイル | クリタック | BRITA | ヒロ・コーポレーション | BRITA |
商品名 | スタイル | クリピーレTR | マレーラ | LAICA ポット型浄水器 2.3L | リクエリ |
価格(税込) | 3,860円 | 3,190円 | 4,125円 | 5,980円 | 2,500円 |
おすすめポイント | フィルターの交換忘れをなくせる | 食卓に出しても場所を取らない | 料理にも幅広く使える | リーズナブルなモデルを探している方に | 冷蔵庫の場所を節約したいという方に |
サイズ(幅 × 奥行き ×高さ) | 24.1 × 10.5 × 27.4 cm | 16.6 × 11.7 × 29.4 cm | 25.8 × 10.5 × 25.8 cm | 228.5 × 9.5 × 27.0 cm | 20.2 × 11.0 × 28.4 cm |
重さ | 600g | 510g | 530g | 530g | 470g |
容量 | 全容量:2.2L (浄水部:1.4L) |
容量:1.5L (浄水部:0.75L) |
全容量:2.4L (浄水部:1.4L) |
全容量:2.3L (浄水部:1.2L) |
全容量:2.2L (浄水部:1.1L) |
ろ過スピード | 0.17L/分 | 0.15L/分 | 0.17L/分 | 0.19L/分 | 0.17L/分 |
ランニングコスト | 約3.5円 | 約3.6円 | 約3.5円 | 約2.4円 | 約3.5円 |
失敗しないための浄水ポットの選び方もおさらいしましょう。
自分にぴったりな浄水ポットを見つけて、健康で美味しい生活を送ってみてくださいね。
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