手にするだけで、知的でスマートな印象を与えてくれる「万年筆」。
ただ、いざ選ぼうと思っても、
「万年筆ってどうやって選べばいいの?」
「やっぱり高級なものばかりなの?」
と、分からないことも多いですよね。
そこでこの記事では、初めての1本を選ぶ時のポイントとあわせて、文房具ライターの猪口さんが厳選したおすすめの万年筆をご紹介します。
ぜひ、これから万年筆を手に入れたい方は参考にしてくださいね。
※本記事は文房具の専門家が全面的に監修しています。
Outline
※この記事は2024年10月時点での情報を基に作成しています。
1. 万年筆の選び方
高級なイメージがある「万年筆」。
しかし最近では ”数百円” のアイテムも登場するなど、予算に合わせて選びやすいものになっています。
低価格でも驚くほど品質が向上していて、とても書きやすいですよ。
このように万年筆は、リーズナブルな価格帯も展開され、より選びやすくなっています。
実に多くの商品がありますが、毎日でも使いたくなる1本を手に入れるために、以下の3つのポイントに注目しましょう。
それでは、詳しく見ていきましょう。
① ペン先の字幅を選ぶ
ペン先の字幅は、極細~極太までさまざまですが、使用するシーンに合ったものを選ぶのがおすすめです。
◆ 字幅と最適なシーン
「どこに、どんな文字を書きたいか?」を考えて、ご自身が使いやすい1本を選びましょう。
② ペン先の素材を選ぶ
次に、「ペン先の素材」を選びましょう。
ペン先の素材には、
- 金
…柔らかい書き心地で、高額なものが多い - スチール
…カリカリと硬い書き心地で、リーズナブル
といった2つの種類がありますが、普段使いなら『スチール』がおすすめ。
高額になりすぎないので気軽に使いやすく、万年筆に親しむ機会をたくさん作れますよ。
③ 軸の太さを選ぶ
最後は、「軸の太さ」をチェックしましょう。
太軸から細軸まで、モデルごとに少しずつ異なりますが、太さによってグリップ感や書き心地が変わってきます。
◆ 軸の太さによる違い
- 太軸
…しっかりグリップできて、長時間使っても疲れにくい - 中軸
…中間的な太さで、多くの人にフィットする太さ - 細軸
…疲れやすいが、コンパクトで携帯性に優れる
なかでも、中軸は使いやすい定番のタイプで、多くの人の手にフィットする太さ。
手に合った太さを選べば、「もっと使いたい」という気持ちにしてくれます。
初心者さんへ専門家からアドバイス!
ここで、文房具ライターの猪口さんから初めて万年筆を買う方へアドバイスをいただきました。
初心者の方におすすめしたい万年筆の選び方は、
・字幅は『中字』
…適度なインク流れで詰まりにくく、インクの美しさがよくわかる太さ
・ペン先の素材は『スチール』
…品質・コストともに、安心して手軽に楽しめる
・軸の太さは『中軸』
…スタンダードな太さで、初心者にも使いやすい
という条件で探してみること。
まずはオールマイティな1本を使うことで、自分の好みや使い方のクセを知ることができますよ。
初めて購入する方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
次章からは、有名ブランドが展開するおすすめの万年筆を厳選してご紹介します。
2. 万年筆のおすすめブランド10選
ここからは、文房具ライターの猪口さんに聞いた、おすすめの万年筆ブランドをご紹介していきます。
この章では、ビジネスシーンで映える万年筆のおすすめブランドをピックアップ。
また、それぞれのブランドから、注目したい人気モデルを厳選しました。
◆ 先に初心者におすすめの1本が知りたい方は『こちら』
それでは、1つずつ見てきましょう。
2-1. 高級海外ブランド
まずは、世界的に有名でステータスを感じさせるモデルも多い、高級海外ブランドを見ていきましょう。
高級海外ブランド
◆ モンブラン ドイツ
確かな品質と高いデザイン性を誇り、最高級の万年筆ブランドとされる「モンブラン」。
モンブランの山頂の冠雪をイメージしたホワイトスターのシンボルマークは抜群の知名度を誇り、なかでもマイスターシュテュックシリーズは王道モデルとなっています。
https://www.montblanc.com |
シンボルマークの「ホワイトスター」 |
<モンブランのおすすめ万年筆>
マイスターシュテュック
モンブランの王道モデル「マイスターシュテュック」。
歴史を感じさせる重厚なデザインと、ゴールドを用いたディテールで、ステータスを感じさせる逸品です。
世界中の国で契約や調印の際に使われている、万年筆の代表格です。
高級筆記具といえば、このホワイトスターを思い浮かべる人も多いはず。
長く愛用するなら、こんなストーリーを持ったモンブランの定番品をおすすめしたいです。
ペン先に繊細な模様が施されており、細部までおしゃれです。書き心地が非常に良く、指にフィットするので長時間書き続けても腕が疲れにくいです。
【モデル】マイスターシュテュック 149
【参考価格】147,400円(税込)
【サイズ】147.3 × 17.3 mm
【重さ】32g
【字幅】細字・中字・太字
【ペン先素材】金(18金)
【インク】吸入式
【公式サイト】モンブラン
高級海外ブランド
◆ ペリカン ドイツ
ドイツで絵具工場として創業し、1929年に初めての万年筆を発売して以来、多くの名作を発表し続ける「ペリカン」。
著名人や文化人にも愛用者が多く、とりわけ美しい縞模様が印象的な「スーベレーン」は、ペリカンを代表するモデルとして有名です。
<ペリカンのおすすめ万年筆>
スーベレーン
ペリカンを象徴する縦の縞模様が目を引く「スーベレーン」。
ブランド独自の製法にこだわって加工された胴軸は、微細なラメが散りばめられた光沢感のある仕上がりになっています。
スーベレーンはドイツ語で「卓越した」という意味です。僕も最初に購入したブランドは、ペリカンでした。
この高品質のペン先は、漢字の動きにも十分についていけます。
美しくて書きやすい、そして長く使える高級筆記具です。
予想以上に滑らかな書き心地をしていて、とても書きやすいと感じています。ペン先が紙に引っかかってしまうということもなく、常にスムーズに書けています。
持った時のフィット感が良いので、文字が書きやすいです。無駄な力を入れずに書けるので、インクが滲むこともありません。
【モデル】スーベレーン M1000 緑縞
【参考価格】68,640円
【サイズ】146 × 14 mm
【重さ】34g
【字幅】極細・細字・中字・太字・極太
【ペン先素材】金(18金)
【インク】吸入式
【公式サイト】ペリカン
2-2. 国内有名ブランド
日本のブランドも負けていません。次は、日本国内の有名な万年筆ブランドをご紹介します。
国内有名ブランド
◆ プラチナ万年筆 日本
前身である中屋製作所が1919年に東京上野で創業し、日本を代表する万年筆ブランドとなった「プラチナ万年筆」。
富士山の標高に由来する「#3776センチュリー」が代表的ですが、ほかにも「プレピー」「プレジール」といった低価格帯の人気アイテムも揃います。
<プラチナ万年筆のおすすめ万年筆>
#3776 CENTURY
フラッグシップモデルの「#3776」を33年ぶりに刷新し、新たに誕生したのが「#3776 CENTURY」。
万年筆の欠点であるインクの乾燥を防ぐ「スリップシール機構」を搭載しているのが最大の特徴で、詰まりやすいとされる顔料インクも安心して使えます。
スリップシール機能を搭載し、インクが乾いて書けなくなるという問題に取り組んだ使いやすい万年筆です。
インクの流れもスムーズで、これならきっと長く付き合えるはずです。
熟成された大人の書き味を体験できますよ。
プラチナ万年筆独特の高級感があり、上品なデザインが魅力的です。丸いフォルムで手にフィットするので、持ちやすいと感じます。
インクが揮発しないため、ボールペンのように扱いやすいです。カリカリとした書き味が好きな方にはぴったりだと思います。
【モデル】#3776 CENTURY ブラックインブラック
【参考価格】22,000円(税込)
【サイズ】139.5 × 15.4 mm
【重さ】20.5g
【字幅】超極細・極細・細字・細軟・中字・太字・極太
【ペン先素材】金(14金)
【インク】両用式
【公式サイト】プラチナ万年筆
国内有名ブランド
◆ パイロット 日本
1918年より万年筆の販売を開始し、近年ではフリクションシリーズの大ヒットでも注目される「パイロット」。
フラッグシップモデルの「カスタムシリーズ」を始め、低コストな「カクノ」、ノック式の「キャップレス」など、豊富なラインアップが特徴です。
<パイロットのおすすめ万年筆>
キャップレス デシモ
パイロットが開発した世界初のノック式万年筆で、2006年のグッドデザイン賞も受賞している「キャップレス デシモ」。
ボールペンのように素早く書ける手軽さと、インク漏れを防ぐ気密性の高さが大きな魅力で、半世紀に亘ってロングセラーとなっている大人気商品です。
キャップレス万年筆でおすすめするなら、「デシモ」以外にあり得ません。
価格もリーズナブルで、性能も秀でています。
細身のボディー軸は女性にも人気で、普段使いとしてノートや手帳に書きつける万年筆としてお使いください。
ノック式になっているのでペン先が汚れにくく、キャップをなくす心配もありません。外出先で取り出すのに恥ずかしくない高級感のあるデザインも良いですね。
ボールペンと同じような感覚で使うことができる点が一番の魅力だと感じています。インクが乾燥することもなく書き心地も良いので、毎日とても便利に使用しています。
【モデル】キャップレス デシモ ライトブルー
【参考価格】16,500円(税込)
【サイズ】140 × 12 mm
【重さ】21g
【字幅】極細・細字・中字・太字
【ペン先素材】金(18金)
【インク】両用式
【公式サイト】パイロット
国内有名ブランド
◆ セーラー万年筆 日本
前身の阪田製作所を1911年に広島県呉市で創業、オリジナルのペン先は世界中にもファンが多い「セーラー万年筆」。
主要モデルには21金のペン先が採用されており、筆圧を受け止める柔軟な設計で、なめらかな書き味を実現しているのが特徴です。
<セーラー万年筆のおすすめ万年筆>
プロフェッショナルギア スリム
セーラー万年筆の不動の人気シリーズである「プロフェッショナルギア スリム」。
従来のタイプよりスリム且つ軽量化したタイプで、両端の丸みをカットしたフラットなシルエットは、スッキリとスタイリッシュな印象を与えてくれます。
伝統的なデザインの国産万年筆です。
サインや契約の際に使いたい1本で、ビジネスシーンに一番フィットするのはこの万年筆かもしれません。
やや細めに感じる軸部分は、カジュアルにも使えるようにとの配慮です。
無駄な力を入れることなく、スラスラと滑らかに書くことができます。また、キャップを外してペンの後部に差し込むと最適な重量バランスが実現するため、より書きやすくなりますよ。
コンパクトなフォルムで、手の小さい女性でもしっかりとフィットした書き心地を味わうことのできる万年筆です。インク垂れが少なく、無駄なく最後まで使い切ることができました。
【モデル】プロフェッショナルギア スリム 銀
【参考価格】17,600円(税込)
【サイズ】124 × 17 mm
【重さ】16.8g
【字幅】細字・中字
【ペン先素材】金(14金)
【インク】両用式
【公式サイト】セーラー万年筆
2-3. 海外有名ブランド
最後は、リーズナブルな価格帯も揃う海外の有名な万年筆ブランドをご紹介します。
海外有名ブランド
◆ ツイスビー 台湾
40年余りに亘って名立たる世界的ブランドからOEMを請け負っていた台湾の三文堂筆業が、2009年に立ち上げた自社ブランド「ツイスビー」。
透明軸の万年筆を多く取り扱っており、長時間書いても疲れない「ダイヤモンド」など、リーズナブルなシリーズが揃います。
<ツイスビーのおすすめ万年筆>
TWSBI GO
インク吸入が簡単で、「すぐにGO!(書き始めよう!)」が名前の由来となった「TWSBI GO」。
カジュアルなデザインでありながら、万年筆の要であるペン先のクオリティは妥協しないなど、ブランドのこだわりが感じられる1本です。
世界一簡単なインクの吸入システムを取り入れた万年筆が、このTWSBI GOです。
この万年筆は、価格と機能で業界に大激震を起こしました。
新しい商品も次々に投入されているので、今後も楽しみなツイスビー社です。
万年筆では珍しい手頃な価格でありながら、機能性は抜群です。ピストンタイプになっているので、蓋を押して外すだけですぐに使うことができ、面倒な手間がありません。
他の万年筆と比べて1回のインク補充で長く書き続けることができます。サファイヤブルーのボディも安っぽくない見た目で、持ち歩くにも部屋に置いておくのも、とても良いです。
【モデル】TWSBI GO Sapphire(ツイスビーゴー サファイア)
【参考価格】4,950円
【サイズ】135 × 15 mm
【重さ】18g
【字幅】極細・細字・中字・太字
【ペン先素材】ステンレススチール
【インク】吸入式
【公式サイト】ツイスビー
海外有名ブランド
◆ クロス アメリカ
1846年にイギリスから渡米したリチャード・クロス一家によってアメリカで創業された「クロス」。
米国最古の筆記具メーカーとして知られ、1946年に100周年を記念して発売された「センチュリー」シリーズは、不動の人気を誇るクロスの代表的モデルです。
<クロスのおすすめ万年筆>
タウンゼント
創業者の長男の名前を冠した、クロスの最高級ライン「タウンゼント」。
1920年代のパリで興った装飾様式 ”アールデコ” を思わせる優美なデザインは、高級感と気品を漂わせ、ワンランク上を目指すビジネスパーソンに人気です。
タウンゼントは、オバマ大統領の就任時にサインを入れた筆記具メーカーの1つとして有名になりました。
就任時のオバマさんは勢いが良くて、それにあやかりたい人が多かったのでしょう。
昔からのファンも獲得しています。
艶のある黒のボディは、見ていて惚れ惚れします。実際に使ってみると軽量でバランスが良く、長時間使っていても指が痛くなりません。文字を書くことはもちろん、見ているだけでも楽しくなりますね。
重厚感のあるデザインでありながら、スマートな形状で書きやすいです。シンプルなデザインなので、ビジネスシーンでも使い勝手が良く重宝します。
【モデル】タウンゼント ブラックラッカー
【参考価格】56,100円(税込)
【サイズ】149.9 × 10.9 mm
【重さ】34.6g
【字幅】細字・中字
【ペン先素材】金(18金)
【インク】両用式
【公式サイト】クロス
海外有名ブランド
◆ カランダッシュ スイス
鉛筆工場として1915年から創業する、スイス国内唯一の高級筆記具ブランド「カランダッシュ」。
スイスの伝統的な製造技術は世界中で高く評価されており、なかでも希少な天然素材を使った「バリアス」は、ブランドを象徴するコレクションです。
<カランダッシュのおすすめ万年筆>
エクリドール
細身のボディに、万華鏡のように繊細な彫刻が施された「エクリドール」。
カランダッシュのアイコンとも言える六角形の軸は、立体的な美しさだけでなく、安定感のある書きやすさも兼ね備えています。
1953年に誕生した、鉛筆に似たデザインの『エクリドール』。
万年筆とは思えないシンプルなボディと、まるで氷のオブジェのようなデザインは、シャープなイメージを与え、新しい発想を生み出すのを助けてくれるはずです。
少し高級ですが、ビジネスパーソンにおすすめしたい1本です。
スマートでシンプルな形状で、シルバーのボディは宝石のような輝きを放っています。ペン先は細身タイプでありながらしっかりと力強い線を書けるので、書き心地は良いです。
六角形のボディが手に馴染んで疲れにくいですね。滑らかな書き心地で、滑るように字を書けます。
【モデル】エクリドール ヘリテージ パラジウムコート
【参考価格】45,100円(税込)
【サイズ】136 × 11 mm
【重さ】39g
【字幅】細字・中字・太字
【ペン先素材】ロジウムコートを施したスチール
【インク】両用式
【公式サイト】カランダッシュ
海外有名ブランド
◆ パーカー イギリス
創業者ジョージ・S・パーカー氏がインク漏れを防ぐ万年筆を開発し、1892年に創業した英国王室御用達ブランド「パーカー」。
矢の形をした「矢羽クリップ」はパーカーの伝統を象徴するデザインで、代表的モデルの「デュオフォールド」など、多くの人気シリーズを抱える高級筆記具ブランドです。
https://www.parkerpen.com |
パーカーの象徴的デザイン「矢羽クリップ」 |
<パーカーのおすすめ万年筆>
ソネット
永遠の定番とも言われるパーカーの人気コレクション「ソネット」。
なかでも、格子模様の「シズレパターン」は根強い人気を誇り、ピンクゴールド仕立てのペン先との配色がエレガントさを際立たせます。
パーカーは、日本でも古くから進学や昇格のお祝い品として認められた逸品なので、なじみも深いはずです。
クリップ部分の矢羽のマークも印象的ですね。
僕がおすすめしたいのは「シズレパターン」の、このデザイン。思い切り優雅でしょう?
ちょうど良い重さで、持ちやすさと書きやすさが計算されているなと思いました。長時間の筆記でもストレスなく使用できます。
ビジネスシーンにて使用しておりますが、手によくフィットして、とても滑らかな書き味が気に入っております。ペン先が固すぎず柔らかすぎず、ちょうど良いです。
【モデル】ソネット プレミアム シズレ
【参考価格】30,100円(楽天税込価格)
【サイズ】146 × 9 mm
【重さ】30g
【字幅】極細・細字・中字
【ペン先素材】金(18金)
【インク】両用式
【公式サイト】パーカー
海外有名ブランド
◆ ウォーターマン フランス
毛細管現象を応用した世界初の万年筆を開発し、今も広く受け継がれていることから「万年筆の祖」とも称される「ウォーターマン」。
1883年にアメリカで創業、1926年には本拠地をパリへ移転した後、「エキスパート」「カレン」など、数多くの名品を発表しています。
<ウォーターマンのおすすめ万年筆>
エンブレム
パリの風景にインスピレーションを受けて作られた、ウォーターマンの新コレクション「エンブレム」。
ステンレススチール製のペン先には、エッフェル塔をイメージしたモチーフが刻まれるなど、パリの雰囲気を感じられる逸品です。
フランスを代表する万年筆ブランドです。
このモデルは全てにメタルキャップを採用しているので、フレッシャーにおすすめしたいです。
若々しさと謙虚さがデザインに香り、ペン先もおとなしめで飽きがきません。
ペン先にエッフェル塔のモチーフが施されており、かわいくてお気に入りです。書き味もとても良くて、ペンの太さも持ちやすくて良いですね。
ペン先がステンレススチールとなっているため頑丈。インク漏れもほとんどないので、安心して使うことができます。
【モデル】エンブレム エッセンシャル レッド
【参考価格】5,390円(Amazon税込価格)
【サイズ】141 × 12.5 mm
【重さ】27g
【字幅】細字・中字
【ペン先素材】ステンレススチール
【インク】両用式
【公式サイト】ウォーターマン
気になる1本はありましたか?
最後に、これらの商品の中から、監修の猪口さんに「初めての万年筆におすすめの1本」を教えていただきました。
専門家厳選!初心者におすすめの万年筆
素敵な万年筆をたくさん紹介してきましたが、まずは書くことに慣れて、万年筆を好きになってもらいたいです。
そういう意味でおすすめしたいのが、『パイロットのデシモ』。
https://www.pilot.co.jp
タフに使えますし、ノック式で機動力抜群なので、万年筆初心者の方でも使いやすい1本です。
▷ 商品詳細はこちら
このほかのアイテムも含めて、すべてのアイテムを一覧でまとめます。
高級海外ブランド | 高級海外ブランド | 国内有名ブランド | 国内有名ブランド | 国内有名ブランド | 海外有名ブランド | 海外有名ブランド | 海外有名ブランド | 海外有名ブランド | 海外有名ブランド | |
ブランド名 | モンブラン | ペリカン | プラチナ万年筆 | パイロット | セーラー万年筆 | ツイスビー | クロス | カランダッシュ | パーカー | ウォーターマン |
モデル | ||||||||||
マイスターシュテュック 149 | スーベレーン M1000 緑縞 | #3776 CENTURY | キャップレス デシモ | プロフェッショナルギア スリム | TWSBI GO Sapphire | タウンゼント ブラックラッカー |
エクリドール ヘリテージ パラジウムコート |
ソネット | エンブレム | |
価格 | 147,400円(税込) | 68,640円(税込) | 22,000円(税込) | 16,500円(税込) | 17,600円(税込) | 4,950円(税込) | 56,100円(税込) | 45,100円(税込) | 30,100円(税込) | 5,390円(税込) |
3. 万年筆に関する疑問解消Q&A
この章では、万年筆に関するよくある4つの疑問について専門家がお答えします。
気になる疑問からチェックしてくださいね。
Q1. 万年筆で書く時のコツは?
ペンを傾けて、親指の付け根に乗せるような感じで書きましょう。
万年筆で文字を書く時のコツは、次の2点です。
- 力を抜いてリラックス
…強い筆圧をかけるとペン先が傷めてしまう - ハート穴を真上に向ける
…上下反対に持ってしまうとインクが出ない
ペンは60°を目安に軽く傾け、親指の付け根に乗せるようにして、リラックスして書くことが大切。
余計な力を入れず、万年筆の重みだけを利用して紙の上に滑らせるようにして書いてみましょう。
どうしても力んでしまう時は、万年筆を握る手から小指を少し離すようにしてみましょう。
また、手のひらに卵を1つ包み込むようなイメージで握ると、無駄な力をかけずに済みますよ。
Q2. 携帯する時に注意することは?
ペン先を上向きにして持ち運びましょう。
万年筆は、ペン先に少量のインクを溜める構造になっているため、衝撃でペン先からインクが漏れ出ることがあります。特に、飛行機では要注意です。
そのため、携帯時はペン先を上向きにするようにしましょう。
保護力が高い素材のペンシース*に入れて、バッグのサイドポケットに挿し込めば、持ち運びも安心ですよ。
*ペンシース:1本挿しができるペンケース
万年筆ブランドとしても有名な「パイロット」の牛革製ペンシース。
ペン同士の干渉を防ぎ、内外からの衝撃から大切な万年筆を守ってくれます。
【参考価格】4,000円(税込)
Q3. 本体(軸)にはどんな種類がある?
大理石のようなマーブル柄が特徴の『レジン素材』をはじめ、さまざまな種類があります。
万年筆の本体(軸)に使われる素材は、以下のようにさまざまな種類があります。
素材 | 特徴 |
レジン素材 万年筆に使われる定番の素材。 大理石のようなマーブル柄など、美しく模様を作り出せるのが特徴です。 |
|
金属素材 シルバーやステンレスはビジネスシーンにも映えるクールな印象。 ほど良い重量感があり、衝撃にも強い特徴があります。 |
|
木素材 自然の木目が楽しめ、切り出す箇所により印象が変わるのも魅力。 使い込むほど艶や深みが出てくるため、長く愛用できる素材です。 |
|
スケルトン素材 インクの多様化に伴い、人気が高まっているスケルトン素材。 インクの残量が一目で分かる利便性の高さも特徴です。 |
|
画像出典
レジン素材:アウロラ公式サイト |
万年筆は軸の素材によって印象が大きく変わるので、お気に入りの1本を探してみてくださいね
Q4. インクはどうやって補充するの?
補充の方法は「コンバーター式」と「カートリッジ式」の2タイプあります。
万年筆のインクの補充方法には、以下の通り、2つのタイプがあります。
① コンバーター式
インクを吸入するパーツ(コンバーター)を使った補充方法です。
https://www.pilot.co.jp |
万年筆のコンバーター |
補充方法(回転式の場合) | |
コンバーター内部のピストンを一番下まで下げる | ペン先をインクに浸して尻軸を回転させて吸入する |
上記のように尻軸を回転させるタイプのほか、ボールペンのようにノック式で先端を5~6回ブッシュして吸入するタイプもあります。
② カートリッジ式
カートリッジごと交換する方法で、手軽に補充ができます。
https://www.pilot.co.jp |
万年筆のカートリッジ |
補充方法 | |
軸を外してペン先を上に向けて空のカートリッジを抜き、上に向けたまま新しいカートリッジをまっすぐ挿す | ペン先を下に向けてしばらく待つ |
しばらくしてもインクが出ない時は、カートリッジを両側から軽く押してみましょう。ペン先にインクが届きやすくなりますよ。
最近では、「コンバーター」「カートリッジ」の両方使える万年筆がほとんど。
どちらを使うか迷ってしまいますが、監修の猪口さんのおすすめは「コンバーター式」。
インクが詰まりにくいだけでなく、インクの美しさも楽しめますよ。
4. まとめ
今回は、初めて万年筆を買う方に向けて、おすすめの万年筆ブランドや人気モデルをご紹介しました。
以下が、今回掲載した万年筆ブランドです。
ぜひお気に入りの1本を見つけて、大切なビジネスシーンで周りに差をつけましょう!
※掲載内容は執筆時点での情報です。
※外部サイトにおける価格やサービスは当該サイトの利用規約に従うものであり、当社は一切責任を負いません。
オーソドックスながらも重厚感を感じるデザイン。ペンの太さもちょうど良く、軸がしっかりしているので握りやすいです。