肌のテカりやベタつきを防ぐケアを心掛けているのに、なかなか改善しない…。
そんな人は、もしかすると「インナードライ」かもしれません。
インナードライは、乾燥が原因で皮脂の分泌が増えている状態。そのため、テカりを取り除くよりも保湿を意識したケアが改善に繋がるんです。
そこでこの記事では、カスタムライフ編集部が
などについて徹底的にリサーチし、効果的なインナードライ対策を分かりやすく解説します。
またこの記事は、自身もインナードライに悩んだ経験のある美容ライターが執筆しました。ぜひ、参考にしてみてくださいね!
なおこの記事では、医学的知識に関して専門家に監修をしていただいています。
※化粧品などの商品掲載箇所は除く
◆クリニック公式サイト:https://www.vivalita.com
コスメコンシェルジュ
安藤 美月
日本化粧品検定1級
自身のインナードライ肌で悩んでいたことから美容・化粧品について勉強を始め、日本化粧品検定1級(JCLA)・コスメコンシェルジュ資格を取得。
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コスメコンシェルジュとは?:美容成分やケア方法の正しい知識を持った専門家。「あらゆる肌悩みに対し最適な化粧品を選びだせるプロフェッショナル(日本化粧品検定協会より)」。
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※この記事は2024年9月時点での情報を基に作成しています。
※本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。気になる症状がある場合、まずは医療機関に相談しましょう。
※価格はすべて税込です。
1.インナードライとは?
「インナードライ」とは、肌表面は皮脂でテカるのに内側は乾燥している肌状態のこと。
乾燥したお肌が「これ以上水分が蒸発するのを防ごう」と、皮脂をたくさん分泌するため肌がテカってしまうんです。
このように肌の表面がオイリーなインナードライさんは、つい皮脂対策ばかりに集中してしまいがちですよね。
またインナードライは、脂性肌とよく間違えられるため、見分け方も知っておきましょう。
◆インナードライの見分け方
インナードライを見分けるポイントは以下の通りです。
✓肌はテカるのに洗顔後はつっぱる
✓頬や口元はカサつく感じがする
✓Tゾーンだけメイクが崩れやすい
このいずれかに当てはまる人は、インナードライの可能性があります。
いくつかの化粧品メーカーの公式サイトでは、自分のお肌の状態をスマホ・PCからチェックできるサービスを行っていますよ。
こちらも参考に、自分の肌質を確かめてみましょう。
ただし自分だけで判断するのはなかなか難しいため、実際のコスメカウンターで肌質のチェックをしてもらうのもおすすめです。
肌質チェックは、商品を購入しなくても実施してもらえる場合が多くありますよ。
次の章からは、こういったインナードライを改善するための正しいスキンケア方法をご紹介します。
2.インナードライを改善するスキンケア方法
インナードライを改善するには、皮脂を取り除くケアよりも「保湿を意識したスキンケア」を行うことが大切です。
そこでここからは、
の順に、正しいスキンケア方法をご紹介します。
2-1.インナードライのクレンジング
一般的に、クレンジングはメイク汚れと一緒に肌の皮脂も落とすもの。
インナードライさんは、肌に必要な皮脂まで落としてしまわないように洗浄力が強すぎないクレンジング料を使いましょう。
肌に優しいクリームタイプかバームタイプのクレンジング料は、とくに洗浄力がマイルドなので、おすすめです。
また、クレンジングは30秒~40秒ほどでパパっと済ませると、より肌の乾燥を防げますよ。
◆インナードライにおすすめのクレンジング:
※商品の選定は編集部独自の調査による
ザ クレンジング バーム(DUO)
◇3,960円/90g
肌になじませると、テクスチャが乳液のように変化。
濃いメイクの日でも潤いは残したまま、しっかり&優しくクレンジングができます。
続いて、インナードライを改善するための洗顔方法を見ていきましょう。
2-2.インナードライの洗顔
ベタつきが気になるからといって1日に何度も洗顔することは、インナードライを悪化させる原因になります。
- せっけんを使った洗顔は夜の1日1回まで(朝は水洗顔でOK)
- たっぷりの泡で優しく洗う
といった点に注意して、以下のような正しい洗顔を心掛けましょう。
◆正しい洗顔の手順
また洗顔後の肌はどんどん乾燥していくので、なるべく早めに保湿ケアを行ってくださいね。
インナードライにおすすめの保湿アイテム&正しい使い方は、次から詳しく解説します。
2-3.インナードライの保湿ケア
肌が水分不足の状態のインナードライには、保湿力の高い化粧水・美容液でのケアが効果的です。なかでも、
- セラミド
- ヒアルロン酸
といった高保湿成分配合のアイテムがおすすめですよ。
◆化粧水・美容液
…手のひらで軽くあたため、優しくハンドプレス。
★適量を2回に分けてまんべんなく浸透させると◎
◆乳液・クリーム
…目元・口元を中心に、優しくなじませる。
「乳液やクリームを使うとベタつきそう…」と思うかもしれませんが、化粧水・美容液だけだと肌に与えた水分が蒸発しやすくなってしまいます。
そのため乳液・クリームのどちらかは使用して、お肌の水分にフタをしてあげてくださいね。
次からは、インナードライにおすすめの基礎化粧品をご紹介します。
3.インナードライにおすすめの基礎化粧品
ここからは、美容のプロおすすめの基礎化粧品を2つご紹介します。
※商品の選定は編集部独自の調査による
- 高保湿で肌をしっかり潤す
- ベタつきにくい処方でつくられている
など、インナードライさんにぴったりのアイテムばかりですよ。
・モイストリファイン(ファンケル)
◇各1,540円/30mL
ファンケルの「モイストリファイン」シリーズは、
- 肌の内側&外側からのW保湿
※アクティブセラミド・モイストチャージコラーゲン - 毛穴目立ちを予防
といった処方が特徴。プチプラながら、乾燥をケアしてテカリ・ベタつきのない素肌に整えます。
しっとり・さっぱりの2タイプから選べるのも嬉しいですね。
【商品名】モイストリファイン
【ブランド】FANCL(ファンケル)
【価格・内容量】
・化粧液:1,540円/30mL
・乳液:1,540円/30mL
【買える場所】公式通販、直営店など(店舗一覧)
【化粧液・しっとり】
水、グリセリン、DPG、ジグリセリン、マルチトール、BG、メチルグルセス-10、ラフィノース 、ペンチレングリコール、ベタイン、サクシノイルアテロコラーゲン、タチバナ果皮エキス、マンニトール、ユズ果実エキス、グルコース、トレハロース、グリコーゲン、ローヤルゼリーエキス、スイートピー花エキス、、エチルヘキシルグリセリン、キサンタンガム、カルボマー、シロキクラゲ多糖体、レシチン、フィトステロールズ、リン酸2K、リン酸2Na、リン酸K、クエン酸Na、クエン酸、トコフェロール
【乳液・しっとり】
水、グリセリン、ネオペンタン酸イソステアリル、BG、スクワラン、ジメチコン、DPG、ペンチレングリコール、ベタイン、ラフィノース、ホホバ種子油、ジグリセリン、サクシノイルアテロコラーゲン、タチバナ果皮エキス、マンニトール、ユズ果実エキス、グルコース、トレハロース、グリコーゲン、ローヤルゼリーエキス、スイートピー花エキス、シア脂 、ポリソルベート60、ベヘニルアルコール、パルミチン酸セチル、水添レシチン、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ステアリン酸ソルビタン、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、カルボマーK、キサンタンガム、ローズマリー葉エキス、イソステアリン酸ソルビタン 、トコフェロール、レシチン、フィトステロールズ、クエン酸Na、リン酸K、リン酸2Na、クエン酸
【化粧液・さっぱり】
水、DPG、グリセリン、メチルグルセス-10、BG、ペンチレングリコール、ベタイン、サクシノイルアテロコラーゲン、タチバナ果皮エキス、マンニトール、ユズ果実エキス、グルコース、トレハロース、グリコーゲン、ローヤルゼリーエキス、スイートピー花エキス、ラフィノース、ジグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、ポリクオタニウム-51、レシチン、フィトステロールズ、リン酸2Na、クエン酸Na、クエン酸、リン酸K、トコフェロール
【乳液・さっぱり】
水、BG、ジメチコン、グリセリン、ペンチレングリコール、ホホバ種子油、スクワラン、DPG、ラフィノース、ネオペンタン酸イソステアリル、サクシノイルアテロコラーゲン、タチバナ果皮エキス、マンニトール、ユズ果実エキス、グルコース、トレハロース、グリコーゲン、ローヤルゼリーエキス、スイートピー花エキス、イソノナン酸イソトリデシル、トリエチルヘキサノイン、水添レシチン、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、ステアリン酸ソルビタン、トリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリル、ポリソルベート60、エチルヘキシルグリセリン、ローズマリー葉エキス、レシチン、イソステアリン酸ソルビタン、トコフェロール、キサンタンガム、フィトステロールズ、クエン酸Na、リン酸2Na、クエン酸、リン酸K、カルボマーK
・モイストバランス(アクセーヌ)
◇化粧水:6,050円/360mL
こちらは、アクセーヌの「モイストバランス」シリーズ。
- セラミド類似成分
- ヒアルロン酸Na
などの高保湿成分を配合しながら、サラっとした使い心地が嬉しいアイテムです。
無香料・無着色・アルコールフリーなど低刺激性の処方で、インナードライ肌を優しく潤してくれますよ。
【商品名】モイストバランス
【ブランド】ACSEINE(アクセーヌ)
【価格・内容量】
・化粧水:6,050円/360mL
・ジェル状保湿液:6,050円/50g
:9,900円/95g
【買える場所】公式通販、百貨店など(店舗一覧)
【化粧水】
水、グリセリン、BG、PEG-40、ヒアルロン酸Na、ベタイン、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、PEG-12ジメチコン、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、アクリレーツコポリマー、イソステアリン酸、イソステアリン酸ポリグリセリル-2、オレイン酸PEG-6ソルビタン、ジグリセリン、ジメチコン、ステアロイルグルタミン酸Na、セタノール、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ポリソルベート60、ミリスチン酸オクチルドデシル、トコフェロール、メチルパラベン
【ジェル状保湿液】
水、グリセリン、BG、ジメチコン、ミリスチン酸オクチルドデシル、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、トコフェリルリン酸Na、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、PEG-12ジメチコン、水酸化Na、カルボマー、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、トコフェロール、メチルパラベン
どちらも保湿を重視した優秀な化粧品なので、ぜひチェックしてみてくださいね。
次からは、インナードライ対策のQ&Aをご紹介します。
4.インナードライ対策のここが知りたい!Q&A
日々のケアが改善に繋がるインナードライだからこそ、「こんな時はどうするべき?」という疑問も多いもの。
そこでここからは、インナードライ対策のよくある疑問をQ&A形式でご紹介します。
Q1.あぶらとり紙は絶対に使っちゃダメ?
Q2.メイク崩れを少しでも抑える方法はない?
Q3.インナードライのメイク直しのコツは?
Q4.より効果的にインナードライを改善するには?
きっと、毎日のケアに役立ちますよ。
Q1.あぶらとり紙は絶対に使っちゃダメ?
A.多くても1日1~2回までにしておきましょう。
テカり対策にあぶらとり紙を使う人は多いのですが、
- 肌に必要な皮脂まで落としてしまう
- 摩擦で肌を傷めてしまう
など、肌の乾燥を悪化させるため何度も使うのはNG。
どうしても使いたい場合は1日1~2回程度、メイク直しの時だけにしておきましょう。
Q2.メイク崩れを少しでも抑える方法はない?
A.メイク前にしっかり保湿するのがおすすめです。
メイク前にしっかり保湿を行うことで、余分な皮脂の分泌が抑えられ、メイクが崩れにくくなります。
また、肌の油分と水分のバランスを整えてくれる以下のような化粧下地もおすすめです。
◆インナードライにおすすめの化粧下地:
※商品の選定は編集部独自の調査による
ドラマティックスキンセンサーベース NEO(マキアージュ)
◇2,970円/25mL
インナードライさんの過剰な皮脂を吸収しつつも、乾燥しやすい室内では潤いをキープ。
いつでも崩れ知らずの綺麗なメイクを叶えてくれますよ。
Q3.インナードライのメイク直しのコツは?
A.乳液を使うとキレイに仕上がります。
いきなりファンデーションを重ねるのではなく、まずは乳液で崩れたメイクを拭き落としましょう。
①崩れた部分に乳液をなじませる
②崩れたメイクをスポンジで軽く拭う
③上から軽くファンデーションを重ねる
また、仕上がりは少し粉っぽいくらいにしておくのがポイント。
時間が経過すると皮脂となじんで、ちょうどいいツヤ感が出ますよ。
Q4.より効果的にインナードライを改善するには?
A.食事で体の内側からもケアするのがおすすめ。
実はインナードライ対策には食生活の見直しも効果的なんです。
以下のような、肌に良い栄養素が含まれた食べ物を積極的に摂って、バランスのとれた食生活を心掛けましょう。
◆ビタミンA(βカロテン)
…ほうれん草、トマト、レバー など
◆ビタミンB群
…カツオ、納豆、ひじき など
◆ビタミンC
…赤パプリカ、いちご など
◆ビタミンE
…アーモンド、ツナ缶 など
1日3食きちんと食べて栄養をしっかり摂取するだけでも、インナードライ対策に繋がりますよ。
5.まとめ
インナードライについて、詳しく知ることはできましたか?
最後にもう一度、インナードライの特徴と改善方法をおさらいしておきましょう。
◆インナードライの特徴
・テカるのに洗顔後の肌がつっぱる
・頬や口元はカサつく感じがする
・Tゾーンだけメイクが崩れやすい など
◆インナードライを改善するスキンケア方法
①クレンジングはクリームかバームタイプを選ぶ
…洗浄力が強すぎると肌に必要な皮脂まで落としてしまう
②洗顔は1日1回まで、たっぷりの泡で洗う
…何度も洗顔を行うと乾燥を招き、悪化の原因になる
③保湿力の高い化粧品で優しくケア
…化粧水の後には必ず乳液かクリームを使って水分をキープ
スキンケア方法をもう一度詳しく見たい方は、下記のリンクから記事上部をチェックしてくださいね。
インナードライ改善への近道は、毎日の丁寧な保湿ケア。
ベタつき・テカり対策ばかりに目を向けず、しっかりと肌に水分を与えてあげることが大切ですよ。
インナードライの根本的な原因は「乾燥」による水分不足。そのため、
といった、皮脂を落とすケアは逆効果と言えますよ。