日本の結婚式で定番になってる曲ってありますよね。

さすがに近年聴かれないけれど「てんとう虫のサンバ」に始まり、CHEMISTRYの「ずっと君を探してた」とか。

しかし、「その歌詞、本当に結婚式で大丈夫なのか!?」と思う曲が、特に英語混じりの歌詞ではしょっちゅう登場します。

今回は私が聴いていて「!?!?」と思った、実は選ぶと危ないであろう結婚式ソングの歌詞について語ります。

この記事の監修者
トイアンナ
ライター
慶応義塾大学を卒業後、外資系企業のマーケティング職として約6年勤務。その後独立し、恋愛・キャリアライターとして幅広く活躍中。2018年に出版された「モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門」は累計2万部を突破する大ヒットを記録。

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実は危ないであろう結婚式ソング【1】CAN YOU CELEBRATE?/安室奈美恵

大人気のこの曲、結婚式で英語がわかる人の前では大タブーです。

まずは、歌詞を見てみます。

「CAN YOU CELEBRATE?」 作詞・作曲/小室哲哉

こちらを英訳してみたのが、こちら。

<筆者和訳>「CAN YOU CELEBRATE?」 作詞・作曲/小室哲哉

このカップルは何を乗り越えてきたんだ。

そもそも、祝うってことは他人への行為なので、この2人はカップルですらないのかもしれません。

何?この女性は結婚するけどずっと関係のある間男への歌?

英語で「Can you〜?」と聞くときは、多少「こんなことできないんでしょう」というニュアンスを含みます。

それゆえに「Can you speak Japanese?」は「あなた日本語なんてしゃべれるわけ?ププ」と聞こえる、日本人がやりがちな失礼な英文トップに輝いています。

「私と結婚してくれる?」と聞きたいならDo As Infinityみたいに "Would you marry me?"と聞くのが正解。

実は危ないであろう結婚式ソング【2】My Heart Will Go On/Celine Dion

一躍タイタニックで有名になったCeline Dionの名曲も、結婚式で聴くと結構はらはらさせられます。

こちらが一番感動するサビパートの歌詞。

「My Heart Will Go On」 作詞・作曲/James Horner、Will Jennings

これを日本語訳すると、こうなります。

<筆者和訳>「My Heart Will Go On」 作詞・作曲/James Horner、Will Jennings

あの、えっと新郎の身に何があったんですか?

そもそもタイタニックのテーマなわけで、ジャックは死んでしまうわけ(ネタバレ)ですから、それに合わせたテーマ曲なのです。

結婚でふたり揃ってハッピー!にはなりません……。

実は危ないであろう結婚式ソング【3】Change the World/Eric Clapton

最後に名曲中の名曲、Change the World.

実はこれ、公式CDでも盛大に誤訳がなされていたりして(現在のバージョンは不明)、父のCDを開いて歌詞を見て震えたものでした。

さて、これが1番の歌詞の一部。

「Change the World」作詞・作曲/Gordon Kennedy、Tommy Sims、Wayne Kirkpatrick

これによくある日本の訳文が、こちら。

<和訳>「Change the World」作詞・作曲/Gordon Kennedy、Tommy Sims、Wayne Kirkpatrick

たしかにこんな歌詞なら、結婚式で歌いたい!ってなります。

でも、ニュアンスまで込めて日本語訳すると、こうなります。

<筆者和訳>「Change the World」作詞・作曲/Gordon Kennedy、Tommy Sims、Wayne Kirkpatrick

なんてネガティブな歌なんだ……。

ちょっと暗くなっちゃいます。

それもそのはず、この歌はフェノミナンという映画で主人公が並外れた力を得て、世界を変えられるようになってしまったが故に最後に死んでしまう、とても哀しいエンディングで流れる曲。

change the world(世界を変える)力はまったくポジティブに描かれていない、皮肉めいた映画です。

世界を変えることができたら……。

結婚式で歌うのはいいけれど、その代償はなに?

歌詞のなかにある「僕が世界を変えることさえできたなら」という「実は現実にはそうならない」という含みがとても怖いですね。

歌詞の意味に誰も気付かなければアリかも?

  • 歌詞の意味に誰も気付かなければアリかも?

というわけで、結婚式で実はタブーな3曲をお届けしました。

もちろん誰も気づかなければいいので、気にする・気にしないは個人のことです。

しかし、英語圏の人が参加されるなら「!?!?」と思われる可能性もあるので、やめたほうがいいかもしれません。