今は地方で働いていても、給与待遇の良さや仕事の豊富さに惹かれて、東京で転職したいと考えている方も多いと思います。
「面接地が東京となると、今の仕事と転職活動を両立できるだろうか。」
「仕事が決まったとしても、東京でうまく暮らしていけるか心配だ。」
というように、
転職活動の進め方や転職後の生活に、不安を抱える事もあるのではないでしょうか。
こちらの記事では、効率の良い転職活動の方法や、知っておきたい東京暮らしのポイントをまとめています。
環境や仕事を変えて、毎日をより充実させたいと考えている方は是非、最後まで目を通してみてください。
(※この記事は、2017年2月時点での情報を参考にしています。)
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1. 東京で「働く」ということ
「今の生活から抜け出したい。」
「東京で仕事をしたい。」
そのように思い描くのは簡単ですが、東京と地方では働き方が大きく異なります。
東京に出てから振り回されないように、こちらで今一度、東京で働くメリット・デメリットを見直してみてください。
なお、東京での「生活」が気になる方は「4. 東京暮らしの魅力」もご参照ください。
1-1. 東京で働くメリット
①給料が高額
古い言葉では「出稼ぎ」という言葉があったように、東京で働いて得られる給料は、地方のそれよりも高額となっています。
理由としては、
・人が多い分だけ全体の消費が増えて、売り上げも上がる。
・人手不足の企業が多く、良い人材を集めるために給与などの待遇を高く設定している。
ということが挙げられます。
普段の生活費との差し引きもありますが、待遇の良さは東京で働くメリットと考えられるでしょう。
②求人が多い
東京は人が多く集まる分、物やサービスの消費が多く、それを支える市場も豊かになっています。
そのため仕事も多く、業界や職種に関わらず求人の動きが活発です。
③人との繋がりが作りやすい
こちらも人が常に集まる東京ならではの強みなのですが、仕事を通して多くの人と交流を持つことができるようになります。
ただの顔見知りから、その出会いがきっかけとなって、新たな仕事へ繋がることもあります。
他者(他社)との連携を経て、ビジネスチャンスを物にすることができる点も、東京の魅力ではないでしょうか?
また、あなたと同じく、地方から上昇志向や目標を持って上京する人も多いため、同じ志を持ったビジネスパートナーと巡り会える可能性も高くなります。
1-2. 東京で働くデメリット
①通勤や移動でストレスがかかる
平日は電車でもバスでも、サラリーマンで交通機関は満員になります。乗り降りの多い駅では人ごみに流されるだけで体力を使います。
通勤だけでなく、普段の外回りの移動でも電車を使う機会が多くなります。
複雑な交通網に慣れていない人は、目的地に着くまで余計に神経を使うことになるかもしれません。
乗る時間を少し早めてみたり、勤務地によっては自転車通勤などに切り替えるなどすれば、満員電車は避けることができます。
また、スムーズな乗り換えを検索できるスマートフォンアプリも、普段の通勤や移動を助けてくれます。
万が一、電車を逃したとしても、東京ならば数分おきに電車が来るので、そこまで焦る必要はありません。
②転勤の可能性
東京に本社があっても、全国に事業所を展開している企業ならば、転勤の可能性を考慮しなければなりません。場合によっては、地元に逆戻りするパターンも否めません。
転勤の有無は、求人内容や面接でよく確認しましょう。その上で面接の場では、「東京で働きたい」という意思を、必ず伝えるようにしてください。
そうすれば、たとえ一時的に地方に転勤となっても、あなたの努力次第で東京本社へ栄転することも可能です。
あなたの努力や業績は必ず評価されます。たとえ転勤の可能性があっても、気持ちを落とさずに取り組んでください。
③競争が激しい
東京は情報発信力が高く、それゆえに企業が集まり、人材も集まる傾向にあります。
このように人や物が集まるのが東京の魅力なのですが、裏を返せば、それだけライバルが多いということにもなります。
東京で就職すれば勝ち組か?と言えば決してそうではなく、その後、生き残れなければ意味がありません。
社会に出れば、どこにいても同業他社や同僚と常に比較され、時には厳しい評価を受けます。
働く人口の母数が多い東京で勝ち残ろうとすれば、その競争はより激しくなります。
ライバルが多い東京だからこそ、「他者とは違うことをしよう」という気持ちになり、画期的なアイディアが生み出されます。
こうして新たなビジネスが生まれて、企業の成長・業界の発展にも繋がるでしょう。
ご自身の能力・競争力に磨きをかけて、他人にはできない仕事をしたいと考えている方は、ぜひ東京でキャリアを積んでみてはいかがでしょうか?
2. 転職を成功させる3つのポイント
2-1. 転職活動は在職中に
・空白期間があるのはNG
基本的には一般的な転職と変わらず、現職を続けながら次の仕事を探すのがベストな選択でしょう。
後ほど「4. 東京暮らしの魅力」でも述べますが、今までの地方での暮らしと、慣れない東京での生活は大きく異なります。
「無職」になってから上京し、その日暮らしに精一杯、空白期間が続くばかり・・・。このような状況になってしまうと、キャリアを立て直すのも難しくなってしまいます。
・現職との両立方法
企業によっては、面接の際の交通費を支給してくれる会社もあります。それを利用して、面接の時のみ東京に移動した方がコスト的にも節約できます。
加えて、移動時間に転職サイトを利用して少しでも転職活動を進めるなど、工夫をすれば、今の仕事と転職活動を両立することも十分に可能です。
おすすめの転職サイトを知りたい方は「5. おすすめ転職サイトランキング」を参考にしてみてくださいね。
2-2. 東京で働きたい理由を明確に
ここで、一度視点を変えて、面接官側からあなたを見てみましょう。
地方で働き経験を積んできた人が、「今度は東京で転職したい」と採用試験に応募してきた場合、
「なぜこの人は東京で転職したいのだろう?」
と、興味を持つはずです。その疑問に、あなたはどのように答えるでしょうか?
「その企業に転職して、どう働きたいのか?」
「東京に出て何をしたいのか?」
あなたの考えが相手にも明確に伝わるでしょうか?
今後のキャリアプラン・今までの仕事で積んできた経験が、「東京で転職したい」動機に繋がれば、あなたの採用に前向きになる企業がきっと現れるでしょう。
ですので、あなたが東京で働きたい理由を説明できるように準備をしておいてください。
後の人生設計・キャリアプランを明確にすれば、自ずと就職したい企業像も固まります。
興味のない企業にまで履歴書を送って、時間をロスするよりは、最初の段階で時間をかけて、どんな企業に就職したいかを決めておきましょう。
2-3. 面接を受ける企業のことは調べておく
「2-2. 東京で働きたい理由を明確に」と関連する内容になりますが、応募する企業のことは事前に調べておきましょう。
・培った経験や技術を活かせるか?
・会社の展望等、面接で質問したいことはないか? etc...
ご自身の望む働き方が叶うかどうかは、採用後のモチベーションに大きく関わります。小さな疑問でも、できる限り解消しておきましょう。
また、その会社を真剣に調べてきたことを示せば、あなたの熱意が面接官に伝わります。
そして、あなたが培ってきた能力を、その企業の現状・展望とうまく絡めてアピールできれば、面接の結果も大きく変わってくるのではないでしょうか?
加えて、応募で必須とされている資格はないかも調べておきましょう。
応募条件に含まれていたり、昇進に有利な資格を取りたいならば、資格取得までも考慮した転職活動計画を立てる必要があります。
3. 年代別|おすすめの転職アプローチ
こちらでは年代別に、東京で転職する際の有効なアプローチの方法をお伝えします。
また、これから転職活動で利用するサイトをお探しの方は「5. おすすめ転職サイトランキング」を、是非ご参照ください。
3-1. 20代
20代の方が転職活動される場合は下記のポイントを意識してみてください。
・プログロマーやデザイナーには、若いうちに挑戦したほうがいい
「未経験可」と求人では掲げていても、組織作りを図る企業としては年齢の若い人を積極的に採用します。年齢の若さが、今までの経歴よりも重視される場合も多いです。
また、プログラマーやデザイナーなどの職種は、早いうちから経験を積むことが求められます。
そのため、年齢を重ねると、雇ってもらえる可能性は少なくなっていきます。
IT業界やクリエイティブな職種に挑戦したいと考えていた方は、若さを武器に自分のキャリアを再形成するチャンスです。
3-2. 30代
30代の方が転職活動される場合は、下記のポイントが重視されます。
・培ってきた技術や実績が、いかに企業に貢献できるかが問われる
20代の頃と比較すれば、間口は狭く感じるかもしれません。
それでも、経歴を着実に積み上げてきた人ならば、ただ若いだけの人材よりも評価する企業はたくさんあります。
東京は新規事業が起こりやすく、そのような職場では特に経験豊富な人材が求められます。
3-3. 40代
40代の方が転職活動される場合は、下記の点に留意してください。
・それでも専用の資格が必要となる場合もあるので、準備は確実に
40代での転職となると、未経験からの転職は厳しく、それまでの経験を活かすことのできる実績のある人材が求められます。
未経験であっても、転職できる可能性はゼロではありませんが、職歴で言えば後半に差し掛かっている40代の転職は慎重に進めたいところです。
「2. 転職を成功させる3つのポイント」の内容もあわせて読んでいただき、資格の取得など地盤を固めた状態で転職活動を実行に移してください。
4. 東京暮らしの魅力
東京での生活は地方と比べて、日々変化に富んだ毎日となります。
こちらでは東京に移住後、感じるであろう生活の変化をまとめてみました。
4-1. 好奇心をくすぐられる毎日
東京は日本国内で、「経済の中心地」「情報の発信地」としての役割を担っており、物資や情報が集中する地域です。
向上心を持つ人や好奇心の強い人にとって、東京という地はまさしくベストな環境といえます。
「経済の中心地」
東京は首都であるがゆえに、住んでいる人以外にも出張や観光で多くの人々が集まり、その分、消費が他の地域より増えています。
生活に必要なものから、東京でしか見られないような珍しいものまで、生活を豊かにする「物」にあふれています。
「情報の発信地」
人がたくさん集まる東京では、企業合同の販売会や大規模なプロモーションイベントが頻繁に開催されます。
情報に敏感で、常にアンテナを張っている人であれば良い刺激をたくさん受けるでしょう。
4-2. 交通の便が良い
電車やバスなど、公共の交通網が発達しているため、交通の便が非常に良くなっています。
1時間あたりの運行本数が多く、駅もいたるところにあるため、自家用車よりも電車での移動が多くなります。
また、東京にとどまらず、関東圏内にまで線路を延ばしている鉄道会社も多いため、都心の喧騒や人ごみを敬遠されている方は、住まいは都外に構えることもおすすめです。
なお、通勤時の都心への移動人数は非常に多く、通勤ラッシュの時間帯と重なると肉体的にも精神的にも負担となります。
・できる限り混雑する時間帯を避ける。
・電車にこだわらず、バスや自家用車も使用する。
通勤ラッシュを懸念されている方は、上記のようにストレスを減らす通勤方法を事前に考えてみてください。
→JR埼京線・JR京浜東北線・東武東上線 etc...
→JR総武線・JR常磐線・東京メトロ東西線 etc...
→東急田園都市線・東京急行電鉄東横線 etc...
4-3. 東京で暮らす人々
東京の人達は近所付き合いが頻繁にあるわけでもなく、街中の人々もよそよそしい印象を受けるかもしれません。
ただ、地方とは人との付き合い方が異なるだけで、決して他人に無関心なわけではありません。
「4-1. 好奇心をくすぐられる毎日」でも述べた通り、東京には個性豊かなイベント事が頻繁に行われています。
自分の趣味にあった参加型レクリエーションやサークルに参加すれば、気の合う友人に恵まれる機会もあるかもしれません。
また、東京には地方からの上京組も多く、あなたと同じく東京で働くことを選んだ人が集まっています。
同じ上京組だからこそ、理解し合える仲間に巡り会えるかもしれませんね。
5. おすすめ転職サイトランキング
こちらでは、本格的に東京での転職活動を始めようとしている方向けに、おすすめの転職サイトをランキング形式でご紹介します。
1位:リクナビNEXT
日本最大級の転職サイトとして多くの人が登録している「リクナビNEXT」ですが、東京勤務の求人だけでも3,803件と、豊富な掲載量が魅力となっています。
また、「グッドポイント診断」というサービスを利用すれば、簡単な質問に答えていくだけで、自分の強みを客観的に評価してくれます。
ただの自己分析に使うだけでなく、応募の際に診断結果を添付して自分をアピールすることもできます。積極的に企業にアプローチしたい方に大変おすすめです。
【公式HP】https://next.rikunabi.com
2位:エン転職
エンジャパンが運営する「エン転職」では、東京勤務求人の掲載数は2,374件に上ります。
エン転職の魅力は求人に載せられる情報量にあります。「仕事のやりがい・厳しさ」「その仕事に向いている人・不向きな人」や、実際に働いている人の口コミ情報まで読むことができます。
応募する企業を選ぶ材料が非常に充実しているため、慎重に転職先を選びたい人にはぴったりではないでしょうか?
【公式HP】https://employment.en-japan.com
3位:はたらいく
「はたらいく」も東京都勤務の求人が充実しており、その数は2,041件となっています。
こちらのサイトで登録できるレジュメは資格や経験よりも「自分らしさ」「ひとがら」をアピールする内容となっております。
社会経験に自信は無くとも、やる気や熱意では負けないという方は、是非利用してみてくださいね。
【公式HP】https://www.hatalike.jp
6. まとめ
いかがでしたか?
転職し、東京に移り住むということは、あなたの人生において大きなターニングポイントになると思います。
一つ一つの決断を慎重に進めて、後悔のないように進めてくださいね。
最後に、東京での転職を成功させるために、大切なポイントをまとめると下記のようになります。
・転職活動は在職中に行う
・「東京に転職したい理由」を説明できるようにする
・応募する企業のことはよく調べておく
また、転職後の環境の変化で疲れてしまわないように、東京での暮らしに向けた準備も備えておいてください。
あなたの描く未来像があり、そのために東京という地域に移り住むことが必要ならば、きっとその決断は間違いではありません。
あとは、いかに計画し実行していくかが重要になります。
まずは第一歩としての、転職活動を頑張って成功させてくださいね。