毎週土曜9時10分から、J-WAVE 81.3FMで放送中のラジオ番組「カスタムライフ DESIGN YOUR LIFE」。
今週は、シンガーソングライターの斉藤和義さんをゲストにお迎え。
- 日々の過ごし方
- 最近のお仕事事情
- お気に入りのアイテム
…といったトークから、斉藤さんの最新のお仕事やライフスタイルを伺っていきます!
今週のゲスト:斉藤和義さん
斉藤和義さん/1993年8月25日にシングル『僕の見たビートルズはTVの中』でデビュー。
翌年にリリースされた『歩いて帰ろう』で一気に注目を集める。
代表曲である『歌うたいのバラッド』『ウエディング・ソング』『ずっと好きだった』『やさしくなりたい』は様々なアーティストやファンに愛される楽曲となっている。
自他共に認めるライブアーティストであり、弾き語りからバンドスタイルまで表現の幅は広い。
2021年3月、21枚目のオリジナルアルバム『55 STONES』をリリース。
▼番組ナビゲーター: | |||
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渡辺 祐 エディター/ライター |
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山田 玲奈 タレント |
Outline
1.MORNING/朝のルーティン
朝の過ごし方について
─本日のゲストは斉藤和義さんです。朝起きるのは何時くらいですか?

夜型なので、寝るのが朝の5~6時。
お昼くらいに起きる感じでしょうか。
─なるほど。じゃあ朝の時間は過ごさないってことですね。

そうですね。明るくなってから寝ることが多いです。
―寝起きはいいんですか?

最近はそうですね。
歳もあって、そんなに長くは眠れなくなってきているので…(笑)。頻尿で起きちゃう。
―なるほど、そっか。リアルなお話ありがとうございます!(笑)
2.DAYTIME・WORK/お昼の時間やお仕事のこと
最近の活動について
─ここからはお昼の時間。最近のお仕事について伺います。
ニューアルバム『55 STONES』リリース、なんと21枚目のアルバムです!
▲『55 STONES』(2021年発売)ジャケット
―前作が20枚目のアルバム『202020』だったわけですから、今作は21枚目ですね。ソロのシンガーソングライターの方で、21枚アルバムリリースって多いですよね!

そうなんですかね?どうなんでしょう?
─ちなみに35歳の時に『35 STONES』リリース、45歳で『45 STONES』リリース。今回は『55 STONES』。さぁ、斉藤さんは今年何歳になるんでしょう?

もうすぐ55歳になるんですかね。
(※6月22日生まれ)
―アルバムに対する想いはありますか?

2020年はああいう事態(コロナ禍)になって、ツアーも全部延期になってしまい。
一応家にスタジオがあって、機材はあったんですけど、機械に弱いもので使い方を分かっておらず……。
それを「もうちょっと使えるようになろうかな」と、ポツポツ取り出していたら曲も出来ていって、これはアルバムになりそうだなと。
リリースが2021年になり、それならタイトルも『55 STONES』にしようって思いました。
―今回、録音はほとんどお一人でされていると聞きました。

ギター、ベース、ドラム、キーボード、パーカッションなどを一人でやりました。
ステイホームでほとんど外に出られなかったので、家にある楽器で録っていっていた感じです。
それまでも多重録音はスタジオでやっていたんですけど、家で完結させるっていうのまでは初めてでした。
─のアルバムには収録されていないんですが、2月に『上を向いて歩こう』もリリースされています。
映画「半径1メートルの君〜上を向いて歩こう〜」の主題歌でございますが、これも素晴らしいナンバーでしたね。
▲『上を向いて歩こう』(2021年発売)ジャケット
―『上を向いて歩こう』をカバーしてみて、気付いたことはありますか?

歌詞も曲も完璧だなってこと。
あと、ずーっと「ひとりぼっち」だと思っていた歌詞の部分、「ひとりぽっち」なんですね。歌詞カード、よくよく見たら。
ひとりぽっちなんだ!「ぽ」なんだ!と思って。
RCサクセションの清志郎さんのverなんかも改めて聴いたら「本当だ!ぽっていってる」とか。坂本九さんも。
―面白いね。みんなこれからは「ぽ」で歌わないと。
―そんな和義さん、演奏をライブで聴くことができます!まずは、4月27日(火)・28日(水) 中野サンプラザホールを会場に、有観客&配信ライブ。「幻のセットリストで2日間開催!~ 万事休すも起死回生 ~」というタイトルです。

本当は去年60本弱やる予定だったツアーが、全部延期になってしまって……。
その時やる予定だったリストで、2日間だけやります。
新しいアルバムの『55 STONES』も混ぜての、2枚分のツアーということになりました。
―4月27日・28日は、その幻のライブを実現させようと。いいですね!
3.NIGHT/夜時間のはなし
夜の過ごし方について
─ここからは、夜の過ごし方について伺います。
和義さん、相変わらずDIYはしているんですよね?

していましたね。
去年は特に、ギターをたくさん作りました!
―2020年12月にリリースされた『2020DIARY』という曲の歌い出しも「僕はずっとガレージでギターを作ってた」ですもんね!どうやって作るんですか?

1枚の木を大きめに切って、そこにギターの絵を描きます。デザインは自分の好きな感じで。
同じテンプレートをノコギリで切って……そうすると、木が急にギターになるんですよ。
―なるほど!(笑)でもギターって、それにネックをつける訳ですよね?

そうです。
ネックだけはね、売ってたやつとか、家に余っていたやつとかを使ったんですけど。
―ネックはちょっと難しそうだもんなぁ。

最近「ギターマガジン」の雑誌の企画で、ギターを制作する先生について、ネックも含めて1本作るっていう企画をやっていて。それもこの間完成しました。
―すごいな〜!夜、弾いてみたりも?

そうですね、弾いてみたり、レコーディングで使ってみたりとか。
―今回アルバムも、1人でいろいろな楽器を操ってレコーディングされていますよね。もともとそういう作業がお好きなんですか?

そうみたいですね。思い出せばちっちゃい頃からなんですよ。
魚屋さんで、荒巻鮭とかが入っているような木箱をもらってきては、船みたいなものを作ってみたり。
そんなことは昔から好きでしたね。
―そう思えば、今回のアルバムも和義さんの手が全部の音に入っている訳じゃないですか。

今回そういう、エンジニアの部分も含めて自分でやったっていうのは初めてで。
最終的なミックスは、いつもやってもらっているエンジニアに頼んだんですけど。
ドラムの音で「これくらいに置いたらどうなるんだろう」とか、いろいろ試しながらやりました。
―完全にDIYスピリットがレコーディングにも生かされている!
4.LIFE/こだわり、欠かせないもの
お気に入りのモノについて
─今、これがお気に入り!というものはなんでしょうか?

鉄切りバサミです。
▲鉄切りバサミのイメージ画像

DIY話繋がりになっちゃうんですけど、その名の通り鉄を切るハサミです。
そんなものがあると知らなくて。
それまでギターを作ったら最後にピックガードをアルミで作っていたんですが、アルミを切る作業をずっとヤスリでやっていて……。
―本当に!?そうなんだ。

いろいろ調べたら鉄切バサミっていうのがあったんです。
それがそこそこの厚さのアルミでもすんなり切れちゃって、「なんだ!こんなのあったのか!」と思って。
それが結構重宝するなぁと思ってます。
─これだけ長くやってると、一通りDIYの工具はある訳ですよね?

ありますね。
トリマーだ、電動ドリルだなんだと。工具のデザインがまた可愛いんですよね。
ホームセンターに行くと、いつまでもいられます。
―なるほど。鉄切バサミに辿り着いてよかったですね。
作業がだいぶ楽になったでしょう!

だいぶ楽になりました!
「もっと早く教えて〜」ってなりました。
―工具は工具入れに入れているんですか?入らないものは外にあるのかな、と思うんですが。

ガレージの一部に棚を置いていて、そこに並べているって感じですかね。
―工具入れる格好いい引き出しあるじゃないですか。ツールボックスのでかいやつ!あれはないの?

あれはちょっと置き場がないですね。憧れますけどね!
置くと、アメリカ人のガレージになるやつですよね。
―僕、普段生活していて『電動ドライバー』は欲しいなって思うんですよね。安くて買えるのはわかるんですけど、まだ買ってなくて……。

割とちっちゃいやつとかも出てますよ?ちょっとしたところやるやつ。
硬い素材に食い込むようなパワーはないんだけど、普通の作業だったら大体オッケーっていうやつ。
―6年くらい欲しいと思っているので、買います!

(笑)。そんなに大きくないので、買ってみてください。
▼印象に残っているお買い物
―斉藤さんにとって、この買い物で人生変わったな~って思う買い物って何かありますか?

やっぱり中学生時代に買ったエレキギターですかね。

グレコのレスポールです。
その頃は栃木に住んでいたんですけど、毎週宇都宮の楽器屋さんに見に行って『どれがいいかな』って悩んで。
やっとこさお金も貯めて、よし!と思って買ったやつ。
そこで『ギターを弾く仕事をしたい、プロになりたい』と思いました。
―そのギター、今もお持ちなんですよね?

はい、持ってます。
―そうやって歴代の愛機が数ある中、さらに自分で作ったのも増えちゃって。

まぁね〜。困ったものですよね。
―『斉藤和義展』とかしたらすごい楽しそうですね!誰かから作ってくれとか依頼あったりするんですか?

言われたりはします。
でも自分で納得しているだけで、細かいところを見たらとても人に差し上げられるような物ではないのでね。
―グレコのレスポールモデルから始まり、最新の手作りギター。
斉藤和義が歩んできた道がそのギターに象徴されている訳ですね。

そうかもしれないですね。
―それでは、今日は本当にありがとうございました!

ありがとうございました!
今週のゲスト:
斉藤和義さん
斉藤和義さん/1993年8月25日にシングル『僕の見たビートルズはTVの中』でデビュー。翌年にリリースされた『歩いて帰ろう』で一気に注目を集める。
代表曲である『歌うたいのバラッド』『ウエディング・ソング』『ずっと好きだった』『やさしくなりたい』は様々なアーティストやファンに愛される楽曲となっている。
自他共に認めるライブアーティストであり、弾き語りからバンドスタイルまで表現の幅は広い。
また自らの音楽活動に加え、様々なアーティストへの楽曲提供、プロデュース等も積極的に行っている。2011年には稀代のドラマー、中村達也とのロックバンド、MANNISH BOYSの活動もスタート。これまでに3枚のオリジナルアルバムを発表している。寺岡呼人、奥田⺠生、浜崎貴司、YO-KING、トータス松本と共に結成したカーリングシトーンズの一員として活動。
2021年3月、21枚目のオリジナルアルバム『55 STONES』をリリース。