毎週土曜9時10分から、J-WAVE 81.3FMで放送中のラジオ番組「カスタムライフ DESIGN YOUR LIFE」。
今週は、シンガーソングライターの宮沢和史さんをゲストにお迎え。
- 日々の過ごし方
- 最近のお仕事事情
- お気に入りのアイテム
…といったトークから、宮沢さんの最新のお仕事やライフスタイルを伺っていきます!
今週のゲスト:宮沢和史さん
宮沢和史さん/1966年山梨県甲府市生まれ。THE BOOMのボーカリストとして1989年にデビュー。沖縄出身だとよく間違えられるほど、沖縄と深く関わりのあるアーティストとして知られる。
▼番組ナビゲーター: | |||
|
渡辺 祐 エディター/ライター |
|
山田 玲奈 タレント |
Outline
1.MORNING/朝のルーティン
朝の過ごし方について
―本日のゲストは宮沢和史さんです。早速ですが、宮沢さんは起床時間は割と規則正しそうな感じがしますがいかがですか?

音楽家って不規則な生活じゃないですか。
―元々はね。

なので僕も結構不規則な生活をしていたんですよ。でもここ2年ぐらいは1日のルーティンがびっしり決まるようになりましたね。朝も遅くても9時には起きてます。
―お〜。
―じゃあ宮沢和史さんのルーティン一通り教えてもらってもいいですか?

まず起きたら布団を整えて、夜に飲んでたコップを洗います。その後うがいをして、神棚と仏壇に線香あげて、お願い事をするっていう感じですね。
―なるほど。なんかすごく正しい感じがする。
―本当ですね。朝ご飯召し上がりますか?

朝ご飯は薬を飲まなきゃいけないので、サクサクっと食べられるお菓子とかですね。
―胃に軽めに入れるわけですね。
2.DAYTIME・WORK/お昼の時間やお仕事のこと
最近の活動について
―現在『沖縄からの風』のコンサートツアーの真っ最中で、今度の水曜日11月24日LINE CUBE SHIBUYAで東京公演がございます。宮沢和史さんから改めて『沖縄からの風』というコンサートツアー、どういうものなのかご紹介いただいてもよろしいですか?
▲沖縄からの風

この2年間は自分達の住んでいる場所から、なかなか遠くに行けなかったじゃないですか。
だから逆に沖縄を近くに寄せてみる、連れてくるのはどうだろう。っていう発想から沖縄の曲や、沖縄をモチーフにして作った歌を僕ら歌い手が届けいくっていうコンサートですね。
―宮沢さんが沖縄に魅力を感じたり、そこからパワーをもらったりするようになったきっかけは何だったんですか?

最初はやっぱり沖縄民謡が好きで沖縄にハマったんですよ。でもあれだけ戦争だったりと色んな負の歴史がある中で、沖縄の根強い芸術や伝統っていうのにとても惹かれたんですよね。
―そうかそうか。今回、宮沢和史さん、夏川りみさん、大城クラウディアさん、この3人の歌声が聴けるということなんですけど、宮沢さんから見て夏川さんと大城さんの魅力、今回のステージで改めていかがでしたか?

そうですね…。
今回は僕らの歌を聴いてくれと言うよりは、沖縄の歌たちがメインで、それを我々が伝える役目っていう意味なんですよ。だからいつもとちょっと違う雰囲気なんですが、夏川りみさんと大城クラウディアさんの歌声の素晴らしさと混ざった時の美しさ、これは是非見てもらいたいですね。
―宮沢さんは、三線の棹ですか?に使われる木の植樹活動もされていると伺ったんですけど、あれは木が決まっているんですか?

琉球国産という黒檀ですね。高級なピアノの黒鍵に使われてるやつです。
―へ〜!

黒い木なんですけど、あれが三線に向いている木なんですよ。だけど取り尽くしてしまったのと戦争があったので、もう自給自足ができない状況なんですよね。
―そうなんだ。

今も100%近くアジアから輸入してるけど、それもいつ中止になるかわからない状況で…。なので、じゃあ植えていこう!ということなんですよ。まあ200年ぐらいかかるんですけど。
―木だからね。結構大変だろうと今思ってたんですよ。
―最後まで見届けることはなかなかね。
―やっぱりね、楽器もそうですし、いろんな文化ってそこの土地の土だったり木だったり、そういうものから生まれているところもありますもんね。

そういうことですよね。
―それを大事にしていくというのはすごく大事なことだと思いました。
―ということでコンサートツアー『沖縄からの風』チケット現在発売中です。さらに今回のコンサートツアー『沖縄からの風』のコンセプトをCD化したアルバムが12月8日に発売になります。
―そうこう言ってるうちに2021年もコロナ禍もあり終わろうとしてますけど、宮沢さん的にはここからどんなふうにご自身の活動を考えてらっしゃいますか ?

東日本大震災の時は1カ月ぐらい過ぎると、音楽家にも役割が回ってきて「みんなに音楽で楽しんでもらおう」って感じだったんですが、このコロナ禍は本当に無力で…。
2年経ってようやく我々の出番が来たのでかな?という段階なので、この2年で溜まった気持ちとかを大きく発表していきたいと思っています。
3.NIGHT/夜時間のはなし
夜の過ごし方について
―お仕事が詰まってない時、時間がある時なにしていることが多いですか?

映画を観たりしてますね。
後は溜めていた本を読んだり、その時にちょっと一杯ウイスキーを飲んだりしています。ただ最近は宮古島の多良川酒造という泡盛の会社のラム酒がお気に入りですね。
―泡盛を作っていた会社がラムですか。

マクガンというラム酒なんですけど。
―ちょっと待ってくださいね?
―マクガン???

本当に美味しいんですよ。
なかなか減っていくのが辛いというところを楽しみながらちびちび飲んでいます。
―へ〜!!
▶ラム酒:マガジン
―なるべく減らさないように、大事に。
―なかなか手に入らないものなのかしら?

通販でも買えるんですけど、なんか大事に大事に飲みたいお酒ですね。
―あ〜いいですね。その時って何か召し上がったりするんですか?

ちっちゃいショットのグラスに入れて、くっと飲みながら映画を観てます。
―ちょっとさ、宮沢さん絵になりすぎですよそれ(笑)。
4.LIFE/こだわり、欠かせないもの
お気に入りのモノについて
―宮沢さんどうでしょう?今生活の中でこれ気に入ってるんですっていう、ちょっとお話し頂けるものありますかね?

やっぱりルーティン生活を送っていると、ちょっとしたものが毎日使うアイテムになるので、しっくりくる道具というのが欲しくなるんですよね。
―生活の中でね。

それで毎日使える、使い勝手の良いマグカップをずっと探しててたんですけどようやく見つけたんです。それが木でできたマグカップに長野県の漆が乗っているのやつなんですが、すごく気に入ってます。
―まずそもそも漆のマグカップ自体が珍しいですよね。
―確かに。

マグカップなんかみんな一緒じゃんと思うかもしれないけど、これが本当に使い勝手がいいんですよね。
―わかります、もうね、漆は別ですけど、普通の陶器のお気に入りというか、ずっと慣れて使っていたマグカップを割った時の衝撃たるやですね。
―(笑)。

(笑)。
―もう二度とあれは戻ってこないのかと、思う時ありますよね。
―そうですね、同じもの2個くらい買っとかなきゃだめですね。
―2個買いですか(笑)。でもこれ出会えてよかったですね。

そうなんです。僕もそうで、気に入ってたのが割れちゃったものですから。
―そうかそうか。

だからそれ以上のものじゃないとなんか納得できなくて長いこと見つからずにいたんですけど、やっと見つけました。
▼宮沢さんの今欲しいモノ
―ちなみに宮沢さんが今後買いたいな、と思っているものはなんでしょう?

やっぱり三線ですかね。
琉球黒檀という木が一番いいんですけど、木の成長が100年200年かかるの違う材料で作らないといけなくて…。
なので今職人さんが色々試してて、私も目につけてるのがあって国産じゃない三線が欲しいかなって思ってます。
▶琉球黒檀 本張り三線
―もうギターでも私違いがわからないから、三線の違いももちろんわからないんですけど、やっぱり良い三線とそうでもない三線はあるもんですよね?

ありますけどもやっぱり値段じゃなくて、音が良いっていうのが大事ですね。自分の好みの音だから買うっていう感じです。
―なるほどね、値段じゃないんだ。

それがたとえ安くても、その人にとってはいい音ということですね。
―それはでもすごい基本ですね本当に。じゃあこれからはね、三線も増えそうじゃないですか。

それがうまく回っていくと三線職人も喜ぶし、その職人になりたい若手が育つと思うんですよ。
―そうですね。

高価すぎるとなかなか育ちにくいじゃないですか。
―広まりにくいということですね。

そうです。それを期待してます。
―『沖縄の風』ツアーの真っ只中というところ本当にありがとうございました。

是非みんな来てください。
今週のゲスト:
宮沢和史さん
宮沢和史さん/1966年山梨県甲府市生まれ。THE BOOMのボーカリストとして1989年にデビュー。代表曲のひとつである「島唄」をはじめ、沖縄の音楽を取り入れた楽曲を多数発表。沖縄出身だとよく間違えられるほど、沖縄と深く関わりのあるアーティストとして知られる。