毎週土曜9時10分から、J-WAVE 81.3FMで放送中のラジオ番組「カスタムライフ DESIGN YOUR LIFE」。
今週のゲストは、アーティストの宮本浩次さん。
- 日々の過ごし方
- 最近のお仕事事情
- お気に入りのアイテム
…といったトークから、宮本さんの最新のライフスタイルを伺っていきます!
今週のゲスト:宮本浩次さん
宮本浩次さん/日本を代表するロックバンド、エレファントカシマシのヴォーカル&ギター。2020年6月12日、強烈無比なる配信ライブ「2020 612 宮本浩次バースデイコンサート at 作業場「宮本、独歩。」ひきがたり」敢行。
▼番組ナビゲーター: | |||
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渡辺 祐 エディター/ライター |
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山田 玲奈 タレント |
Outline
1.MORNING/朝のルーティン
朝の過ごし方について
─本日のゲストは宮本浩次さんです。おはようございます!

よろしくお願いします!
─宮本さんの朝がどんな雰囲気なのか、想像しにくいんですけども。起きてまずは何をしますか?

まず絶対に窓を開けて、歯を磨いて、すぐに時計と指輪をします。
久しぶりに腕時計を買ったら、腕時計している感じが好きになっちゃって。
あとは、ご飯食べるときは食べたりとか。ご飯かパン!
─へえ!朝はしっかり食べるほうですか?

そうですね。簡単な筋トレをする時は必ずご飯食べます。週に2回くらいやるんですけど。
で、前日にちょっとお酒とか飲んじゃったときは翌日の朝ちょっと抜くことが多いです。
2.DAYTIME・WORK/お昼の時間やお仕事のこと
最近の活動について
─ここからは、お昼の時間やお仕事のことについて伺います。
この度、初のカバーアルバム「ROMANCE」が11/18リリースですね。今ラジオで流れたのは『木綿のハンカチーフ』のROMANCE mixバージョンということで。
▲11/18発売、カバーアルバム「ROMANCE」。

いや〜…難しいですね。やっぱカバーの曲っていうのは元々原曲が素晴らしいんで。
それを自分の思いも込められたものにしたいところです。
今流れたROMANCE mixは、緊急事態宣言があった時に、部屋の中で「なんか自分でやることなんかないかな?」ってなったときのもので。
─ステイホームのときですね。

はい。そこで日本の、自分が少年時代に慣れ親しんだ歌謡曲には本当にたくさん名曲があるなって。
男女ともに、高度経済成長という勢いのある日本の時代背景と共に、すごく心の籠もった素晴らしい歌がたくさんあって…。それを自分でカバーしました。
─うん、うん。

自分でエレファントカシマシっていうバンドを40年近くやっているなかで、ソロでは「バンドで出来なかったことを全部やるんだ!」って思いでやってまして、カバーアルバムはずっと出したかったんですけども。
▲エレファントカシマシ

で、4月の緊急事態宣言の「部屋に籠もっていようぜ」ってときに、一人籠もって、ここに入ってるアルバムの曲を録ったんです。
今回の「ROMANCE mix」はそのとき自分の部屋で録った歌をそのまま使っていて。小林武史さんのアレンジによる、また…あの…言ってること分かりますかね?(笑)
─わかります!わかってますよ!(笑)

なので、デモバージョンというのもあって自分の思いがね、すごいストレートに出てる。
▼収録したカバー楽曲への思い
─今回『異邦人』『赤いスイートピー』『喝采』『ジョニーへの伝言』『恋人がサンタクロース』『First Love』など、12曲入っていますけども。
─これ所謂、女性の歌になりましたが、ステイホーム時に歌っていたのも全て女性の歌ですか?

そうですね。今回カバーアルバムを作るにあたって、ジュリーや泉谷しげるさん、RCの曲もカバーしました。
そのなかで、2016年にNHKの「The Covers」っていうテレビ番組にエレファントカシマシで出たときに、初めて『赤いスイートピー』を歌ったんです。
─うん、うん。

そのとき、大人になってもその歌詞がそらで歌えるくらい体に染み込んでたのを発見して。
少年時代に聴いていた時の印象と、さらにそれを発展させた衝撃を受けました。
思い出とともに、その曲に対する尊敬の念、そして歌ってる人に対する尊敬の念、またそれを作詞作曲して、その後、高度経済成長の時代背景の日本のそういった盛り上がっていくなかのPOPカルチャーの盛り上がり…。
あらゆる物が心の中で渦巻いたんです。
─おおおお!

そのROMANCE mixっていうのはその…まあ…そういう思いで作った歌です。
─歌いながらものすごい色んな感情が入っていったわけなんですね。
▲「ロマンス」ジャケット写真
─選ぶって言うとおかしいですけど、好きな曲がいっぱいあって、絞るのは大変じゃなかったですか?

はい。そう思って、女性の歌に絞って。でもなんで女の人の歌にしたんだろうな?
でもやっぱり…エレファントカシマシは中学・高校の仲間4人のバンドで、男の主人公の歌が多いんですよね。
でも自分が慣れ親しんでいた歌は、素敵な男性歌手もいる中で、実は小坂明子さんの「あなた」のような…10代半ばで作詞作曲された、ロマンチックな乙女の祈りのような歌も本当に体に染み込んでる。
だから絞り込んでいくときは、女性の歌で、原則は自分の生まれた66年からデビューした88年までのあいだの歌っていう…結局自分の思い出の歌になったわけです。
─うんうん。

聴いて楽しい歌、歌って楽しい歌を。
─今ラジオをお聞きのみなさんも、それだけ宮本浩次が言うんなら聴いてやろう!って思ってますよ。受け止めてると思います。

ありがとうございます!
3.NIGHT/夜時間のはなし
夜の過ごし方について
─ちょっと音楽から離れて、夜の時間にしていることはありますか?

HDに映画をいっぱい入れて見てます。
洋画とか、「香港映画」とかのキーワードを入れておくと、素晴らしい映画がたくさん入っていて。それを帰ってきてから観るのが本当に楽しみです。
で、面白いと1本ずっと観るんですけど、例えば3本くらい並行して観ちゃったりして。
─いっぱい入っていますからね。

最近面白かったのは、ジャック・ニコルソンって人。
私知らなかったんですけど、アメリカの名優がいて。その方が「恋愛小説家」って映画を撮られていて、それが凄い面白かったです。
男女の掛け合いが大人の恋愛のあれだったんですけど。ジャックニコルソンってすごい俳優の方で、若いときちょっと不気味なね。影のある。
─晩年はいいお父さん風な…変わり者とか捻りも効いてていいんですよね。
▲ジャック・ニコルソン主演「恋愛小説家」
─ジャンルとしては色々観ますか?

そうですね。
本当、面白い映画って夢の世界に連れていってくださいますね。…くださいますねって、映画に対して(笑)
─映画に対するリスペクトが(笑)

それと皆さんに対するリスペクト。大人に対するリスペクトと。そういうね、ありますね。
でも強い個性を持っている男性の俳優が出ている映画がいいですね。スターが居ると観やすいです。
ジャックニコルソンもそうですし、ブルースリーもそうですし、ロバートデニーロも、その人中心に観られるっていう。
─映画観ながら何か摘んだり食べたりしているんですか?

本当に楽しいですね、その時が(笑)
例えば歌の仕事がある時は1週間空けるんですよ、ビールとか飲むのは。
レコーディングが終わった日に家に着いて、ビール飲んで映画観るって言うのは…おっさん臭いんですけど、それが本当に楽しみですね!本当に楽しいんです!(笑)
─わかりました!よくわかりました!(笑)
4.LIFE/こだわり、欠かせないもの
お気に入りのモノについて
─では最後に、生活を彩る"モノ"についてお話をお伺いしていきます。
─どうでしょう。最初に指輪や時計のお話がありましたけど、普段欠かせないお気に入りのものってありますか?

色々考えたんですけど、持つ物は昔よりは拘るようになりましたよね。
やっぱり高級な…高いもの、ブランドものとかすごい好きで!(笑)
洋服もブランドが好きなんですよ。なんか無茶苦茶で…似合うものよりも、高い物が着たい(笑)
─いや、でも似合ってます!似合ってないことなんて一つもないです!(笑)

でも、そういう感じですね(笑)
あと、お気に入りのモノでいうと万年筆も「モンブラン」とか「ペリカン」とか。
─今お持ちのこれはモンブランですか?

これは、古いビンテージですね、今で言うと。
▲宮本さんお気に入りの万年筆。(宮本さん撮影)

昔、小説家とか凄い憧れましてね。「オノト」って言うところの…夏目漱石のがやっぱり憧れで。
─いま、万年筆をお持ちですけれども、普段歌詞を書くときとかは何で書いてらっしゃいますか?

歌詞は、そうか…その辺にあるボールペンか(笑) でも普段はこの万年筆で書くようにしてます!
例えばコンサートの曲順とか、あと忘れちゃいけない予定のこととかを、手帳に全部、この万年筆で。
─なんかずーっと同じものを、特にペンとかを使ってるって凄い素敵だなって思いますね。

ありがとうございます。
10年くらい前に、銀座の古い専門の、そういうアンティークの万年筆を売っているところがあって。
そこに職人さんみたいな方がいて、先っぽ調整してもらったりしてます。
▼統一感にこだわって、人生を彩る
─ちなみに、アンティークみたいなのも結構お好きですか?

そうですね。浮世絵とかね。あと古いお皿とかも好きでしたね。
でもなかなか難しいです!生活の中で憧れがあってね、自分の人生を彩るものとして、統一感がある持ち物にこだわりたくて。それこそ家とかね、庭とか…。
さっきの「あなた」とか、本当にロマンティックな歌で素敵なんだけど、そこにはやっぱこう、儚さも同時にあるじゃない?大人から見ると。
─はい、はい。

私が体現してきたことっていうのは、どれ一つまとまらなくて。でもこうした歌の中では完結してんだよなぁ〜っていうのがあって。
だから、そういう憧れに対して、ブランドっていうのは統一感があって、手っ取り早いんですよね。買えるものは買えるし。
中国の古いお皿とか急須とかも好きだから買えるものは買うんですけど、なかなか難しいですよね。
形一つに統一していく、夢を実現していくっていうのは…。
▼宮本浩次さんが、いま欲しいもの
─いま、強烈にこれが欲しいっていうものはありますか?

強烈なのは、なかなかないですね…。でもね、コンサートを全然やってないんですよ!
ソロになってデビューアルバム「宮本、独歩。」っていうのを出して、「ロマンス」ってアルバムもカバーだけど自分のソロの一環として出してる。
で、今年幸いなことにさらに2枚アルバムを出せたんですけど…コンサートをソロではできてなくて。
▲2020年9月発売「P.S. I love you」

だから、ソロのコンサートをやりたいですよね!
─買い物じゃないけど、実現させたいこととしてね!(笑)

はい、だから来年とか出来るといいなと思ってますね!
あとまあ…錯綜しちゃってすみませんが(笑)、ネクタイもすごい好きですね。
─ネクタイもお好きなんですか?

50過ぎて結び方も知らなかったから一生懸命2個くらい結び方覚えて、家だろうが何処だろうがネクタイして歩くみたいな(笑)
今日はちょっとたまたましてないですけど…(笑)
─今日はたまたまね、タートルですけどね(笑)

(笑)
─物へのこだわりも宮本浩次さんらしさが溢れた楽しいお話をありがとうございました!
今日、濃かったですね。いい時間を過ごさせていただきました。

ありがとうございました!
▲収録終わりのナビゲーター・渡辺さん&山田さんと、宮本さん。
今週のゲスト:
宮本浩次さん/詳細プロフィール
日本を代表するロックバンド、エレファントカシマシのヴォーカル&ギター。
1966年。生誕。
1981年。エレファント カシマシ結成。
1986年。現在のエレファント カシマシとなる。
1988年。「THE ELEPHANT KASHIMASHI」で、デビュー。以後、バンドで22枚のアルバム、1枚のミニアルバム、50枚のシングルを出す。
2017年。30周年イヤー。紅白出場。
2018年。宮本浩次、シンガーとして椎名林檎、東京スカパラダイスオーケストラの作品に参加。
2019年。ソロ活動開始。
2020年。ファーストソロ・アルバム「宮本、独歩。」発売。
6月12日、強烈無比なる配信ライブ「2020 612 宮本浩次バースデイコンサート at 作業場「宮本、独歩。」ひきがたり」敢行。