毎週土曜9時10分から、J-WAVE 81.3FMで放送中のラジオ番組「カスタムライフ DESIGN YOUR LIFE」。
今週は、演出家の宮本亞門さんをゲストにお迎え。
- 日々の過ごし方
- 最近のお仕事事情
- お気に入りのアイテム
…といったトークから、宮本さんの最新のお仕事やライフスタイルを伺っていきます!
今週のゲスト:宮本亞門さん
宮本亞門さん/1958年東京都生まれ。87年にオリジナルミュージカル『アイ・ガット・マーマン』で演出家デビュー。ミュージカルのみならず、ストレートプレイ、オペラ、歌舞伎等、ジャンルを超える演出家として、国内外で活躍する。
▼番組ナビゲーター: | |||
|
渡辺 祐 エディター/ライター |
|
山田 玲奈 タレント |
Outline
1.MORNING/朝のルーティン
朝の過ごし方について
―本日のゲストは宮本亞門さんです。朝起きる時間は決まっていますか?

もう朝は、夜明けとともにですね。
犬と一緒に寝ているんですけど、夜明けごろに平気でお尻を顔に乗っけてきたりと、色々な手段で僕を起こすんですよ。
だから時間帯は変わりますが、夏は6時半とか冬は8時ぐらいとかで必ず起こされます。
―へー!凄い。

その後、2時間から3時間ぐらい散歩に行きます。
―結構行きますね。

そうですね。
コロナ禍になってから散歩が一段と好きになって、今まで行ったことのない通りをぐるぐる回るようにしたり。
後はテイクアウトでコーヒーを買って、公園とかで飲んだりしております。
―健康的ですね。必ず1日2時間歩くわけですもんね。

それは本当にね、犬に助けられてます。
犬がいなかったら布団出るのもめんどくさがるタイプなんですよ。ただ最初は犬の方が僕を引っ張っていたんですが、最近は僕が犬を引っ張っていく感じになってます。
―凄い凄い(笑)。
2.DAYTIME・WORK/お昼の時間やお仕事のこと
最近の活動について
─宮本亞門さんが総合演出を務めてらっしゃいます、リーディング演劇『日本一わきまえない女優「スマコ」〜それでも彼女は舞台に立つ〜』がYouTubeにて無料公開中!という事でございまして。
▲『日本一わきまえない女優「スマコ」〜それでも彼女は舞台に立つ〜』ポスター
―こちらの作品は、スペイン風邪で愛する人を失っても舞台に立ち続けようとした日本の女優第一号・松井須磨子さんの生き様を描いた作品となっております。
―「スペイン風邪」今でいう「コロナ」。まぁ流行モノということと、それによって舞台が出来る、出来ないっていうのがテーマで描かれているところがまず特徴ですよね。

はい、ちょっと生々しいくらいですね。
100年前、国民の半分がかかったって言う凄いパンデミックがあったわけですが、100年前の人はなにを思っていたんだろう?と思って調べていったら、松井須磨子と言う負けず嫌いの一切弁えない女優がいたんですよ。
それでその役を岡江邦子さんの娘さんである、大和田美穂さんにやりたくないかもしれないけどやってみない?話したら「私じゃなきゃ誰がやります!?」って。
―無料配信でも、舞台・演劇・お芝居っていうものをこの状況でも止めないみたいな意識が画面を観ながら伝わってくるなって思いました。

そうですね。
昔からみんな「ここで命かけてるんだよ」って。
ちょっとスリリングではありますが、真面目なところもあるので皆さんに観ていただけたらなって思ったんですよね。
―宮本亞門さんの舞台が映像化された例はたくさんあると思うんですけど、映像のためのお芝居っていうのはまた違うんですよね。

そうなんです。ちょっと今までと違う感覚で。
カメラも監督も一緒に役者と内容と作っていったので、冷静に舞台を撮影するとかじゃ無いんですよね。
―カメラが舞台の上に入り込んじゃってる。

そんな感じです。
―この松井須磨子さんって方の描かれている姿を見ていると舞台だけじゃ無い、広く言えば芸術みたいなものもあって、人間の深さみたいなものを感じましたね。

ありがとうございます。
今、緊急事態宣言下でみんな「生きるってどうしたらいいんだよ!」っていう叫びみたいなものがあるじゃないですか。
芸術文化もそうだけど、本当に皆さんが「考えたいこと」「言いたいこと」「思っていること」っていうのがたくさん詰まっておりますので、お芝居見たことない人にも見てもらえると嬉しいです。
―すごくね、面白くて観やすかったです!
3.NIGHT/夜時間のはなし
夜の過ごし方について
─宮本さんは夜どうやって過ごされてますか?

今は、LINE飲みかな?
―へー!

あんまり大勢が得意じゃないので、一人とか二人とかで。
例えば、ゆずの北川くんに「今なんか作ってる?」って連絡したり。
歌手だったり役者だったり、違う業界の人たちと色々なこと話すと楽しいんですよね。みんな何かしら共通項があったり、悩んだりしてるので。みなさん家にいるので凄く正直で、ボロボロ色々喋ってくれます。
―そうね、オフィシャルの場じゃないから(笑)。

そう!お酒飲んでいる顔を見て、笑いあって、結構リラックスさせてもらっています。
―宮本さんって、寝るまでの時間の過ごし方って決まってたりしますか?

もうこの4年くらい前から必ず寝る前はyoutubeや音楽を聴いて寝てますね。静かな曲を聴いて寝るって感じですね。
―それがやっぱり心地いいですか?

はい、リラックスします。それが最高の時間ですね。
―そこにワンちゃんがベッドに入ってくるわけですものね?

そうなんですよ!
保護犬だから寂しがりやで、すごいくっついてくるからもう堪んないんですよね。
―そうなんですね。

やっぱり人間よりも犬がいいかなって最近は思ってます(笑)。
4.LIFE/こだわり、欠かせないもの
お気に入りのモノについて
―宮本さんのお気に入りのものってなにかありますか?

僕その、手作り感といったものか大好きなんです。自然な感じが幸せにしてくれるんですよね。
だから大嶺 實清さんっていう沖縄の陶芸家さんの器にハマってます。
―なるほど!器は昔からお好きなんですか?

そうですね。
なんか原点回帰じゃないんだけど、凄い自然に近いものにグーッと引っ張られちゃいんですよね。自然から教わることが多いし、なんか僕の中でほっとしちゃうのかな。
―うーん、そうかそうか。
インテリアに関しても、やっぱり手触りとか、人の手が触れてきたものとかなんですか?

そうなんですよ。
─経年で痕跡が残っているものとか、そういうものはやっぱいいですよね。

ねー。そういう1点ものとかがね。
もちろん格好いいデザインとかも大好きなんで、東京では現代ものとかを味わって、なるべくほっとしたい時は自然を感じる手作りを楽しむって言った感じかな?
▼宮本さんのお買い物事情
―宮本さんは、いわゆる衝動買いみたいなものはないですか?

突然衝動買いしちゃったのは、自動ピアノ?とか、沖縄の土地とかですね。
ーそれは凄い!

その後借金で大変なんです。
ちょっと規模が違う衝動買いを勝手にして、反省はしてませんが悩むタイプです。
―凄いな〜。

細かいことものとかはあんまり衝動買いしないんですけど。
―やっぱりね、クリエイティブな仕事に関わっている人の閃きが。

いや〜そんな格好いいものじゃないですよ。
―楽しいお話ありがとうございました!またよろしくお願いします。

凄い楽しかったです。ありがとうございまーす。
今週のゲスト:
宮本亞門さん
宮本亞門さん/1958年東京都生まれ。
87年にオリジナルミュージカル『アイ・ガット・マーマン』で演出家デビュー。2004年、東洋人初の演出家としてニューヨークのオンブロードウェイにてミュージカル『太平洋序曲』を手がけ、同作はトニー賞の4部門でノミネートされる。ミュージカルのみならず、ストレートプレイ、オペラ、歌舞伎等、ジャンルを超える演出家として、国内外で活躍する。